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2019年9月16日 (月)

千葉停電 倒木処理を簡単に言うな

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千葉県の広域停電の復旧が遅れています。
その理由は明らかで、今回の台風が予想を遥かに超えて樹木や電柱をなぎ倒していたからです。
そのために多くの箇所の架線が寸断されています。

私も自宅と農場につながる村道に樹木が多数倒れて、道を遮断してしまいました。
たまたま架線は別な場所を通っていたために電気は約2日間の停電で事なきを得ましたが、井戸が止まって水も出ず、かつての東日本大震災のミニ版となるところでした。
もちろん千葉は私の所の比ではありません。

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https://tr.twipple.jp/t/af/1172748705738264576.htm...

ノンフィクション作家の柳原三佳氏はこう述べています。

「13日の午後、私は久留里から鋸南町まで山越えをするつもりで走っていたのですが、とにかく無数の大木が、これでもかというほど根元からなぎ倒され、または途中から折れ、道路が寸断していました。 そして大木はいたるところで電線に引っ掛かっています。
すでに倒木の多くは、通行の邪魔にならないよう切断されていましたが、それでもまだ道路上にせり出している状態です。
また、途中、いたるところで道路が通行止めになっていました。その先にはさらなる危険があるからなのでしょう」

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「倒されていたのは大木だけではありません。肝心の電柱もいたるところで折れたまま、13日の時点でもさまざまな場所で行く手を阻んでいました」(柳原氏前掲 写真も同じ)
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20190914-00142591/

倒木の処理の難しさは、その多くが山間地で足場が悪い斜面であることです。
かしいでしまった倒木は、片方をロープで何人かで支えて、別な側からチェーンソーで慎重に切断せねばなりません。
さもないといきなり重い樹木が倒れてくるからです。
そして慎重に横たえてから、寸断してひとつひとつ運び出さねばなりません。

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https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/...

そしてもうひとつやっかいなことは、法的な問題です。
倒木といっても私有物である以上、所有者が存在します。
民有地の樹木の適正管理について(平成26年7月4日回答) | 千葉 ... によれば、台風などによる倒木の処理については、このような規定があります

「個人所有の敷地内に生えている樹木は、個人の所有財産であり、所有者に管理責任があります。市には個人の所有財産について適正管理を指導する権限がないため、所有者に対し指導を行うことができません。
よって今回のご相談内容については、直接所有者の方にご相談いただきますようお願いします」

法的建て付けでは、樹木の所有者が自力でやれ、ということです。
ここを案外多くの人は分かっていません。

まず第1に、今回の災害復旧において倒木が遮断した道路の管理責任は地方自治体にあります。
よくテレビなどで、「東電の見通しが悪かったために千葉県民は塗炭の苦しみにあえいでいる」などと言っている者がいますが、よく考えてみなさい。
いいですか、道路の管理・復旧は地方自治体にある以上、その復旧義務は一義的には地方自治体にあるのはとうぜんです。
東電は通行する車両と同格の一般使用者にすぎません。
一般利用者が、勝手に私有物の樹木が地方自治体管轄下の道路にかかったからといって処理するわけにはいかないのです。

ですから、東電をつかまえてこんなことを言われても、なに見当違いなこといってるのかです。

社説 停電の長期化 「想定外」ではすまない
(東電は)房総半島の山間部などで倒木の多さに手間取ったというが、見通しが甘かったと批判されても仕方がない。
 復旧後には、大規模停電の原因や、なぜ復旧作業に時間がかかったのかを、厳しく検証する必要がある」
(朝日社説9月13日)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14175820.html

台風による大風によって敷地内の樹木が倒れるかどうかを想定するのは、一義的には土地所有者です。
道路にかかった樹木があればあらかじめ処理しておくていどはできるかもしれませんが、それすらそうとうに無理筋です。
今回の台風は前日までまったく平穏でいきなり風雨がひどくなって、見る見るうちに大災害となったのですから、なおさらです。

東電の私有地なら東電が処理すればいいのですが、東電私有地など倒壊した鉄塔周辺などの極わずかだったはずです。
よもや50メートルの鉄塔が倒壊するなんて、気象専門家のだれひとり予想しなかったわけです。
ですから朝日のように、倒木の一本も切らない奴に「想定外では済まない」と言われてもね。

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https://www.sankei.com/affairs/news/190912/afr1909...

さて復旧は二義的には、県及び市町村です。
「災害を予見すべきだった」と朝日が言うならば、その批判は千葉県が受けるべきです。
ただし、朝日が安直に言うほど簡単に予見できたとはまったく思えませんし、地方行政が乏しい予算でできることは限られています。
仮に百歩譲って大災害を予見できたとしても、地方自治体には、ましてや土地所有者には膨大な樹木や電柱を撤去できる物理力がありません。
今回も主力となったのは、いつも頼もしい陸上自衛隊と全国各地から集まった電気事業連の支援部隊1500人だったのです。

この処理部隊も勝手に動くわけにはいかず、地方自治体の要請という形を受けて活動しています。
倒木処理の権限も自治体経由で土地所有者から取ってやっと動けるわけです。

今回の千葉県停電報道でメディアがよく言っていたのが、平地の都市部での停電と比較してみせて、いかに千葉停電が遅れているかを強調することでした。
つまり、停電発生数と復旧時間を安直に比較して、千葉が遅い、東電はたるんでいる、なぜ予見できなかったのか、という流れです。

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上のテレビが使ったグラフでは、初日に千葉が98万軒、他の地域(大阪)が168万軒あったが、5日後には他の地域では解消されたか、千葉は同じ5日後でも19万軒残っているぞ、東電はたるんでいるというわけです。
あのね、平野部のしかも人口密度がまるで違う大都市の大阪と千葉を較べて、復旧戸数が違うとか、復旧時間が遅いなんて言ってもまったく無意味なの。

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KGNさんツイッートより引用 上も同じ

上の図を見て頂きたいのですが、左側が都市部、右側が郡部です。
修理するのはどちらもたいへんですが、平野部の人口密集地帯は道路が寸断されても復旧は容易で、修理部隊のアクセスも楽です。
それに対して郡部は、復旧ポイントに行くまでの道路が長いうえに、アクセス道が山間部を走るために各所で寸断されて修理にたどり着けないこともしばしば出ました。
しかも一軒一軒が離れているために、家屋と家屋の間も架線が切断されていたりしますから、復旧戸数がおのずと少しずつになります。

これらを一切無視して朝日さん、東電は予見できたはずだぁ、果てはこれまた筋違いの架線地中化などを提案するに至っては馬鹿丸出しです。
朝日はこんなことをもっともらしく吹いています。

「長期的には電線の地中化が有効な対策である。コストはかかるが大規模停電の影響と復旧費用を考えれば、国も電力会社も無電柱化に力を入れる時だ」(朝日前掲)

馬鹿をつかまえて馬鹿ですか、といってもしかたがないですが、朝日さん、地中化になんてなりませんよ。
無電柱化がヨーロッパや韓国で進んでいるのにわが国は遅れているから、今回の大停電になったんだぁ、なんて平気で言っている人がいますが、それは地震がない国のことです。
ひとたび地震が起きればそこら中が液状化するわが国で、地中化なんかしたら、電柱なら簡単に切れた箇所が眼でわかるものを、各ブッックごとに掘り起こして修理箇所を探し出さねばなりません。
千葉は地震のたびに液状化現象が発生するのを忘れましたか。
仮に無電柱化して地震が起きたら、地中はグニャグニャのゲル状ですから、送電網は各所で寸断されて復旧はいつになることやら。
まぁ朝日なんかはそうなったらなったで、「地震は予見できたはずだ。東電はぁ」ってやるんでしょうがね。
気楽な商売だこと。

とまれ、一生懸命復旧に励んでいる人たちの背中を撃たないで下さい。

 

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コメント

今日の記事に激しく同意です。
何かがあれば、直ぐに政府は、安倍内閣は云々と批判さえすればよい新聞稼業の何と気楽なことか。批判だけと言う批判に対してアリバイ的に出す対案もどきの何と安直な事か。ホトホトあの新聞には呆れます。

管理人さんの農場も大変だったんですね…そんな中記事更新ありがとうございます。
房総は昨夜からも大雨で、復旧見通しは更に延びるのではと危惧します。
気候変動で台風の大型化はデフォになってしまっているようなので、法体系ももっと「被災時の公共の福祉優先」に寄せて整備しないと記事のような現場破綻はこれからも続きますね…。
予見して政府が提案しようもんなら「戦時統制への道だー」と反対するのでしょうが。
朝日の災害批判記事にはテンプレがあって、想定外では済まされない〜予見できなかったのか〜シメに1番チャラいリベラル政策案。でまとめる事になってるのではと思います。きっと社内のwordに入ってるんですよ。

倒木処理だけに関してですらも、作業の困難さのほか財産権の問題や費用負担の問題も生じます。
そこに表現の自由の問題でもからませれば、通産省前の違法テント撤去にどれだけたくさんの時間と手間がかかったか?という事を想起せざるを得ないです。

せめて緊急事態対応のために(安全保障の問題をふくめて)、公共の福祉理論だけでなく立法による私権整理も視野に整備すべきと思います。

「無電柱化」は費用の問題だけでなく、地震のほか、津波による被害の場合に特に脆弱です。
私のところの宮古島市の場合、地中埋設にして津波にやられたら、その速やかな復旧のためには仮設電柱を立てなければならないという結論が出ています。千葉の沿岸部も同じではないでしょうか。

朝日新聞は原発問題から東電憎しが昂じて、見るべき事実が見えなくなってます。議論が非常に雑です。

こちら宮崎の山奥ですが、九州電力(実際は、子会社か外注)は、定期的に電柱や電線に接触しそうな樹木の枝を伐り落としています。枝がなくなれば、重心は下がるし、抵抗も減り、倒木のリスクは軽減されるわけで、今回の倒木もそういう事前の処置で、かなり防げた気がします。
台風が頻繁に訪れる地方とそうでない地方で、被害に、これほどの差が出ることは、無くしていきたいものです。
まぁ、それでも、送電線の鉄塔が倒壊するのは、解せませんが。

>定期的に電柱や電線に接触しそうな樹木の枝を伐り落としています

 家の敷地ならびに山林は、東北電力から委託をうけた〇〇林産が、事前に所有者から了解を得てから最低限の伐採をします。「もっと切ってもいいよ」と言っているのですが、あまり多くは切りません。昨年は、長さ20mほど幅2mくらいの面積で雑木を切って、6千円ほど振り込みがありました。

千葉県知事のなんとかというあほ知事も報告に来た
東電幹部に見通しが甘いと文句を言っていた。
知事は東電に深々とあたまを下げてお願いする立場でないか。知事の愛読ぺーパは朝日で洗脳されている。
次回選挙で再選されるようであれば、千葉県民を軽蔑する。

 A新聞を代表とするメディアは、役に立たないなら無視していれば事足りるのですが、始末の悪い事に以前に比べれば小さくなったとはいえ、まだまだ大きな影響力がある。
 実際のところK国と手を組んで日本の邪魔ばっかりしているわけで、こうなるともう害悪でしかない。
 メディアというのは事実を伝えることだけに専念してもらうのが本筋で、批判とか自分の意見をゴリ押ししようとか、中韓の要求を代弁して日本に押し付けるとか、我々は別にそういうものをメディアに求めていないということを、そろそろ彼ら自身で悟って自己改革をしていただきたいところです。

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