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2019年10月 2日 (水)

独裁者の宴と香港発砲事件


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国慶節という催しは、国際社会を恫喝するためのもののようです。
軍事パレードは一般国民は見ることを許されず、共産党幹部と招待された人たちだけの前を轟々と通過していきました。
この軍隊が誰のために作られ、誰に奉仕しているのかがよくわかります。
これが習の言う「中国の夢」のようです。
超軍拡、一党独裁、超管理社会、個人崇拝、こんな夢なら、世界にとって悪夢以外なにものでもありません。

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一方、この習の「中国の夢」に真正面から立ち向かったのが香港でした。
国慶節を前に、香港においては当日のデモを不許可にするという暴挙を行い、発砲許可すら認めました。
香港警察が誰のために動いているのかしっかりとわかります。
また、
駐留人民解放軍部隊を一挙に2倍に増員しました。

このよう中で起こるべくして事件は起きました。

「香港では1日、中国の建国70年にあわせて大規模な抗議活動が行われて警察との衝突が相次ぎ、18歳の男子生徒が警察官に拳銃で撃たれ、病院に運ばれました。一連の抗議活動で、警察の発砲でけが人が出たのは初めてで、政府への反発が高まることは避けられない情勢です。(略)
この中で警察官が18歳の男子生徒に拳銃を発砲しました。この生徒は左胸の辺りを撃たれ、病院に運ばれました。
SNS上の映像では、この生徒とみられる人が警察官から至近距離で発砲され、後ろ向きに倒れる様子が写されています 」(NHK10月2日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191002/k10012108511000.html

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1日、香港でデモ参加者(左)に向けて発砲する警察官の映像(香港大学生会Campus TVのフェイスブックから・共同)

撃たれた人は高校生で重体です。
その模様は逐一SNSで撮影されていて、警官隊は丸腰で無抵抗の高校生の胸を指さして発砲し、彼が倒れているのがうつされています。ぜひ映像もご覧下さい。
https://togetter.com/li/1411562
https://www.facebook.com/hkucampustv/photos/a.280176058717764/2477915948943753/?type=1&theater

アグネス・チョウ(周庭)さんのツイートです。

周庭 Agnes Chow Ting認証済みアカウント @chowtingagnes 9 時間前
つい先程、18歳の高校生が至近距離から警察に銃で左胸を撃たれました。実弾でした。この高校生は今、危篤状態に陥り、病院で治療中です。
あの警官は銃で足を狙うのではなく、心臓を標的にしました。殺人行為と同然です」
「日本の皆さん、香港人が抱いてる怒りを理解できますか?今回負けたら、諦めたら、香港は完全に警察が支配する社会になります。正直、怖いです。怖いからこそ、私たちは戦わなければなりません」

写真もアップされています。生々しい写真なので迷いましたが、無抵抗の市民を撃つ行為がいかに非人道的なことか、私たち日本人も分かる必要があると考えて転載します。

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https://twitter.com/chowtingagnes 以下同じ

警官は6発発射しました。それも常識的に警官は警告射撃をし、さらに従わないならば身体をはずすか、脚部を狙って発砲します。
胸を狙っての発砲などは、到底ゆるされるものではなく、まさに殺人行為そのものです。

「彼は運がよく銃弾が心臓、主動脈と脊髄を外したが 明らかに銃弾は左鎖骨の下より上胸部に命中し、肺組織をかなり潰して心臓の左後ろで留まった。 これは警察が宣言した「肩に命中した」とは完全に違い、殺人行為とは変わりがない」(香港の邦人ツイート)
https://twitter.com/yuu_yabu/status/1179074569635692544

幸いにも手術は成功し一命は取りとめましたが、今後この発砲した警官のみならず、警備責任者、行政府まで責任を厳しく追求されねばなりません。

これはこの間の香港警察の止まるところを知らない暴力のエスカレートを背景にしています。
アグネス・チョウさんのツイートから拾っていきます。

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「昨日、ある公立病院の医師がデモ現場で、デモに参加した負傷者にボランティア救助を行ってる時に逮捕されました。 デモ参加者に恣意的に暴力を使うだけではなく、香港警察は人道援助を阻止するのです。 この運動が始まって以来、警察は常に負傷者を援助しようとした救助隊員を強引に阻止します」

警官が逮捕した人を踏み台にして銃を構えています。

「このデモ参加者はまるで人質みたいです。そして警察は法的な責任を一切取らないし、政府も一切警察を批判しません。それでも香港政府は「香港は法治社会だ」と言えますか? 」

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行政長官のキャリー・ラムは「対話集会」なるものを開催しましたが、それは選ばれた者だけで、しかも警官は手ぐすね引いて待ち構えていました。

「今日、香港行政長官キャリー・ラムは初めての「対話会」を開きます。昼間、たくさんの警察が「予備の弾」と書かれた箱や催涙弾やペッパースプレーなど、多くの武器を会場に運びました。対話会に参加できるのは抽選された150人だけです。会場周辺の街も全部封鎖されました。誠意は全く見当たりません」

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アムネスティはこのように報告書で述べています。

香港警察の路上での強引なデモ規制対応は、世界に向けてライブ配信されています。しかし 目に見えない場所で行われる抗議者に対する警察の虐待のははるかに多く、見えにくいのです (下写真も同じ)
https://www.amnesty.org/en/latest/news/2019/09/hong-kong-arbitrary-arrests-brutal-beatings-and-torture-in-police-detention-revealed/

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この報告書には、香港警察の暴虐が数々報告されています。

「国際NGO が発表した報告書によれば、香港市民は拘束された際に様々な拷問や虐待を受けました。逮捕された人たちは、骨折や内出血するまで殴られたり、強引にレーザーポインターで目を差されたり、電話のロックを解除しないと陰部に電気ショックを加えると脅されたりしました」(アグネス・チョウ前掲)

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台湾でも国慶節の前日、香港支援デモが行われました。

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「【台北時事】台湾の台北で29日午後、反政府抗議活動が続く香港の市民を支援するための集会が行われた。
 集会に参加していた香港の女性歌手、何韻詩(デニス・ホー)氏が報道陣からの取材中、赤いペンキをかけられる騒ぎがあった。それでも取材を受け続けた何氏は「香港の民主活動家はこのような脅しに毎日直面している。香港人はこんなことで怖がったりはしない」と強調した。
 地元メディアによると、台湾人の男2人が現場で身柄を拘束された。いずれも中国と台湾の統一を主張する政治団体に所属しているとみられる蔡英文総統報道陣の取材に「台湾の民主主義や法治に反するような行為は許さない」と非難した」(時事9月29日 上写真も同じ)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190929-00000082-jij-cn&pos=4

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コメント

香港の騒ぎを中国やロシアに好意を持つ人は、シリアの暴動と同じだと言ってました。また植民地のままに戻りたいかのかとのことでした。
まあ、諜報・謀略活動ももちろんあると思いますが、中国のそれに比べればささやかなものに見えますね。
人民解放軍、イラン革命防衛隊、帝国陸海軍、これらは天皇や宗教指導者、共産党幹部からの直接統帥ということを利用して、組織利権が暴走して誰にも止められなくなるみたいですね。あとは死なば諸ともですか。

 香港デモは行き着くところまで行くかもしれません。香港警察は秩序を維持するという使命があるわけで、他方デモ側には政治的要求を認めさせるという大きな目標があるわけです。だから、両者は衝突せざるを得ません。デモ側の意志は強固ですからデモ側が引かないとなると衝突は継続して流血の惨事も今以上に拡大するのではないでしょうか。イギリスやアメリカの圧力が必要であり、日本の首相も予定されている周近平主席の国賓待遇での訪日を取りやめることも考えるべきです。

 国慶節のパレ-ドに参加できるのは共産党員だけだという中国の異常なる政治体制はこの世から消滅してもらいたい。

日本政府の習近平国賓来訪を希求する態度は、全世界に誤解を招きかねません。
このような習が天皇陛下に謁見するのであれば、天安門事件の際の天皇訪中と同じ政治利用効果が生じてしまいます。

いくら米国が信頼できないからと言っても、いくら何でも日本政府の在り方はひどすぎます。
安倍晋三は台湾や香港の人たちにどう顔向け出来るのか?

人権軽視・全体主義容認は自民党の病理です。というか、日本政治の病理です。

2日は代休を取っていたので、リニューアルしたというフジテレビ「特ダネ!」を観てやると。
デーブ・スペクターのコーナーで香港警察の発砲を取り上げて、 それが実弾発砲にやや批判的なトーンの入りからの、結論がまさかの「他の国なら暴徒には容赦しないから、中国はよく我慢している」という締めだったので、コーヒー飲み終わってなきゃ吹いてたところでした。
雑な世論操作の見本を見た気がしました。
尤も、デーブの話は全体的にグダグダだったので、本人がああ言いたくて言ったのか、誰かに言わされたのか、それはよくわかりませんが、この時間も、テレビはこんなのを見せるのですのねぇ。
香港警察の正当防衛の線で押す新聞テレビって、権力の監視が自分らの使命だって普段いってませんでしたっけ?

私がテレビニュースで見た映像では、警官へ勇ましく走り向かって行く集団の中にいるこの高校生は金属製の棒らしきものを持ち、それを警官の右手(拳銃を握った!?)目掛け振り下ろします。
棒のようなものは警官の右手をかすめたが下の方へ、前方に体勢を崩した高校生が身体を起こした瞬間に発砲を受け倒れる。

丸腰の無抵抗というのでなく、武装して攻撃を仕掛け返り討ちにあったという印象です。

警官は多勢に襲われパニックになり引き金を引いたのかと思えば…拳銃の安全装置は解除され、いつでも発砲可能な状態。

撃つ気満々?起こるべくして起きた出来事でしょう。
まだまだエスカレートするのか、世界中に情報発信され自粛するのか読めませんね。

天安門の再燃になりそうです。

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