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2019年10月14日 (月)

北朝鮮、漁船の賠償と謝罪を要求

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台風19号の被害にあわれた被災地の皆様に、心からの激励の言葉を送ります。
まだ復旧はもとより、警戒水位が続いている地域もあります。事後洪水もありえますので警戒してください。
また、驚異的な強さとスピードでスコットランドに勝利したラグビー日本代表に感謝します。
これほどの励ましはありませんでした。

さてこんな時にナンですが、心温まるニュースが飛び込んできました。
日本の水産庁の漁業取締船に衝突させたあげく沈没し、全員救助され、拘留はおろか尋問ひとつされるわけでもなく返された北朝鮮が、日本に謝罪と再発防止を要求してきました。
さすがはノースコリア。やっぱりコリア。すごいぞコリア。
サウスコリアと一緒で、今度は加害者がいきなり被害者に変身して今度は救助してもらった礼を言うどころか、謝罪要求と再発防止ですってさ(爆)。

「[ソウル 12日 ロイター] - 北朝鮮外務省は12日、能登半島沖で7日、日本の水産庁の漁船取締船と衝突して沈没した北朝鮮漁船について、日本は賠償すべきだと強く要求した。朝鮮中央通信社(KCNA)が報じた。
kCNAによると、北朝鮮外務省の報道官は声明で、故意に衝突した犯罪的な行為だと指摘、将来このような事案が発生しないよう日本は対応すべきだとした。
報道官は「日本政府に沈没船の損害補償を強く求める。このような事態が再び起これば日本は望ましくない結果に直面することになる」と指摘。
漁船が急旋回したため衝突したとの日本の主張に対しては、通常の航行状態だったと反論、「日本は意図的な行為を正当化しようとしている」と非難した」(ロイター10月12日)

やりますなぁ。他国のEEZ内で堂々と違法操業しておきながら、同じことをロシアや中国で相手にすれば容赦なく即座に銃撃、拿捕・漁船没収、漁船員長期拘留、巨額の罰金を課せられるでしょうに。
これは中露が異常なのではなく、こちらのほうが国際的非常識なのであって、日本のように取り調べもしないですぐに返すほうがおかしいのは確かです。
このていどて済ませてしまうから、またやってくれというようなものです。
この日本の腰の引けた対応に気をよくしたのか、北朝鮮は紳士的に救助してやったことを感謝するどころか、居丈高に謝罪と賠償要求してきました。密漁にきておいて、再発防止とは泣けます。

場所は、世界有数の漁場と言われる日本のEEZ内の大和堆(やまとたい )です。

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「日本の排他的経済水域(EEZ)にある日本海の「大和堆(やまとたい)」周辺での北朝鮮漁船による違法操業問題で、北朝鮮船が9月以降、周辺海域に再び現れ、海上保安庁が延べ約700隻をEEZ外に排除したことが14日、分かった。北朝鮮船は8月中旬に周辺海域から姿を消したが、1カ月を待たずに平穏は破られ、いたちごっこが続いている」(産経10月15日)
https://www.sankei.com/world/news/171015/wor1710150018-n1.html

北朝鮮が、日本が国際海洋条約で保護されている日本のEEZ(排他的経済水域)を犯したことは明白です。
EEZ内においては、沿岸国が漁業権の主権的な権利を持つたとが可能で、いうまでもありませんが、北朝鮮の漁船による操業は違法行為、あるいは密漁です。

ですから日本は、本来わが国漁業者が得るべき漁業資源を盗まれたわけですから、北朝鮮から賠償を要求されるどころか、逆にこちらが賠償請求すべき事案です。

ただそれができないのは、北朝鮮が国連海洋法条約を批准していない無法国家であることです。
これはおそらくは北朝鮮が意図的に仕組んでいることで、国際法を批准していないから、他国のEEZを荒らしてもおとがめナシだーいと勘違いしているようです。

いかにも北朝鮮らしいふるまいですが、もしそうなら世界中の海はどこもみな北朝鮮の漁場になるわけで(わけねぇだろ)、さすが私的所有権と国境を否定するプロレタリア国際主義らしいロジックです。
ただしこの考えでいえば、北朝鮮の権益が保護される海もまた世界中どこにも存在しないということになってしまいます。

ならば自分の国の海洋権益もありませんから売るものなどないはずですが、不思議なことに北朝鮮は自分の国のEEZを中国に売り払ってしまっています(笑)。
さぞかし商売上手な中国に買い叩かれたことでありましょう。
だから自分の国のEEZで獲ろうにも獲れないというお粗末の一席で、これが他国のEEZにまで密漁をしかけてくる最大の原因です

さてこの日本側は水産庁の漁業取締船『おおくに』ですが、ネットでもなぜ拿捕しないで返したと非難している者がいますが、無理いいなさんな。
なぜならこの水産庁の漁業取締船『おおくに』は、そもそも水産庁の保有する船舶ではありません。
民間から借り上げられたもので、乗組員も20人が民間人で、水産庁の職員は監督官が1人だけでした。
水産庁には漁業取締船が44隻ありますが、そのうち37隻は民間の船を使用していますから、民間人主体の乗組員にどんなブッソウな銃器やロケット砲を隠しているかわからないような北朝鮮の漁船を拿捕できるはずないでしょうに。

北朝鮮の「漁船」のかなり数が工作船であることを忘れましたか。
それに漁船員といっても、彼らのほぼ全員が北朝鮮軍の腹っぺらしの兵隊ですので、おそらく銃器も携行していたはずです。
それを民間人主体の取り締まり船が、警告射撃しろ、拿捕しろ、日本に引っ張ってこいなんて無理言わないでください。殺すきですか。

衝突の状況は、動画を公開予定だと首相が言っていますから、おっつけ見られるでしょう。
水産庁はHPで状況を静止画で公表しています。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kanri/torishimari/tori...

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下がその一部です。

一定距離をあけて、『おおくに』が北朝鮮漁船を警告放水して制止させようとしています。
『おおくに』の右舷に北の漁船がいるのがわかります。

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しかし、北朝鮮漁船は警告に従うどころか、『おおくに』に幅寄せしてきます。
下の写真をみれば、棒を伸ばせば触れるほどの距離まで接近させていることがわかります。
こういう位置関係で左側にいる『おおくに』に対して左に舵を切れば、そりゃぶつかりますよ。
おそらくかつての尖閣の時の中国漁船のように、故意に衝突させて取締船を脅そうとしたのでしょう。

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結果、ボロの木造船ではなく、鉄製の船のせいで妙に自信があったようですが、哀れ自分の方が木っ端みじんになって沈没してしまいました。
操舵を誤ったのか、ぶつけて逃げるつもりだったのか知りませんが、漁船員は海に逃げ出すのがやっとだったようです。
ちなみに漁船員は60名という多数ですが、これは自動化されていて少人数で漁業ができる日本のイカ釣り船とちがって、全部手作業なためにやたらと人手を食うからだそうです。
それはさておき、心優しい水産庁さんはこんな乱暴者を全員海から救いあげ、着替えをあげて、暖かいスープのひとつも飲ませてやった上で、北の僚船に引き渡してやってのですから、シーマンシップの塊のようです。

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東京新聞

では日本に連行してこなかったについては、先述したとおりです。
監督官が1名乗り組んでいるだけで、ほかは民間人で、しかも北の「漁船員」のほうが人数も多いときています。
海保のように小火器を携行しているわけでもない丸腰の取り締まり船では無理無理。

これは本来は海保がすべき仕事なのです。
しかし密漁に来る外国漁船が年間17700件もあるために、海保はヒトもカネも足りないから水産庁が穴埋めしているにすぎません。

日本の周辺海域では近年、外国漁船による違法操業が年間1600〜1700件余り確認されている。特に大和堆周辺での北朝鮮漁船による違法操業の増加はすさまじく、2018年に水産庁が退去警告を行った件数は、この6年間で約12倍の5315件にのぼる。 
 昨年1年間に北海道のオホーツク海周辺から日本海、九州、沖縄にかけて押収された密漁漁具は、2000個以上にのぼっているほか、北朝鮮以外にも、中国や韓国、ロシアの大型トロール漁船も増加している現状だ。
 このため水産庁は2018年1月に違法操業を専門に取り締まる漁業取締本部を設置。今年4月には漁業取締課を立ち上げ、札幌、仙台、新潟、境港、神戸、福岡の6カ所の支部で対応にあたってきた矢先のできごとだった」(ハザードラボ10月7日)

では海自を出せというメチャチクャなことを言う人もいますが、それでなくても相手の船が北の軍人かもしれないというのに海自を出したらいきなり局地戦争になりかねません。
漁業取り締まりなどにはグレーの船ではなく海保の白い船が行うというのが、戦後にできた国際的な知恵なのです。
尖閣防衛も同じで、中国が海警を出しているから日本も海保をだすというそれに見合った比例対応をしているのです。
中国が領海にグレイの船を入れきたら、わが国もグレイの船で対応すればよいのです。

しかし、日本はこのような激務に耐えている海保にケチりすぎです。
下図でおわかりのように、海保は世界第5位の領海とそれにつながる広大なEEZをもちながら、わずか1689億円という小規模な予算に甘んじています。

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海上保安庁レポート2003 https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/books/report2003

海保が「海の警察」とするなら、「陸の警察」である警察庁の予算額は総額3兆3,701億8,200万円ですから、海保予算は20分の1ていどと小さな県警ひとつ分ていどにすぎません。

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海保の主力を尖閣に貼り付け状態にしている沖縄県は、振興予算が3010億円もありますかららざっと2倍です。
デニーさん、お世話になりっぱなしの海保に少しは融通してやってもバチがあたりませんよ。

このような貧乏所帯の海保はやむなく、これまた貧乏所帯の水産庁にお願いしてEEZ警備をしてもらっているわけで、海保予算の倍増、いやひと桁上の予算をつけないかぎり、このような無理が続きます。

 

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コメント

真面目な話で、相手がRPGや銃器持ってたり、船首に爆薬付けた特攻船だったらとゾッとします。
今の北朝鮮なら本当にあり得ますからねえ。

ロシアや中国だったら迷わず発砲してるところです。

戦前の帝国海軍なんか、北方海域の漁船団に(それこそ蟹工船の時代)駆逐艦が護衛についていたほどです。
戦後の日本は卑屈すぎます。ソ連には漁船が散々銃撃&拿捕されてたのに、大金払ってどうにか解放。まあ、もちろん違法操業してたケースも多いようですけど。。
海保は予算が無い。その上に南西(尖閣諸島)シフトでますます厳しいです!

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