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2019年10月26日 (土)

農業者、天を仰ぐ

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もうご勘弁下さい。こんなに立て続けに台風にこられたら身が持ちません。
昨日も暴風雨で、避難指示が出たところも多かったようです。
一部ではまた洪水も発生し、いたましいことに亡くなられた方も発生したようです。
霞ヶ浦も満タンで、こんな規模のものがあと一回来たらと思うとぞっとします。

私の村のハウスの多くは15号で吹き飛んだり、パイプがねじれて使い物にならなくなりました。
そうなったらネジれた部分だけ取り外して修理というわけにもいかず、全部撤去して一からやり直しです。

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東京 https://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/2019

撤去といっても、支柱が深く埋まっているために一本一本サンダーで根元から切断してから、ミニユンボで取り除かねばなりません。
一棟を更地にするだけで数日かかります。
畜舎ごと飛ばされた人も多く、その上に19号の超大型台風が重なって本格的復旧作業が停滞しています。
15号を復旧している最中に次の19号が襲来して元の木阿弥となり、そして気を取り直して立ち上がると今回の豪雨です。
なにか、恨みでもあるでしょうか。

仮に更地にして新たに作ると決心しても、資材屋が来年春まで予約が一杯で来てくれません。
共済は下りないし、そのうち忘れた頃に行政から雀の涙ほどの見舞金がくるかもしれませんが、行政も破壊された家屋にはそれなりの配慮を始めましたが、農業への手当てはずっと後回しです。

メディアはイチゴ農家やリンゴなどの絵になるものは報じていますが、こういった日常食卓に登る普通の野菜や畜産の打撃については素通りです。
それでいて価格が上がると、今度は消費者の悲鳴ばかりを流すようになります。
普通の農家の苦しみを伝えて欲しいものです。

ハウスを諦めて露地栽培に転換する農家も増えていますが、時期的に冬に収穫する野菜類は播種の日限に近づいています。
ところが畑は水浸しで入ることさえできないのですから、どうすりゃいいのだと天を仰いでいます。

たぶんこの冬には、運転資金が底をついて、パラパラと櫛の歯がぬけるようにして離農する人たちが増えることでしょう。
後継者がいればなにくそと踏ん張れますが、いないともうこれが潮時かと思ってしまうのです。
東日本大震災には耐えた、放射能風評被害にも耐えた、なんとか再建した、そして15号にも耐えようと思った、こんな強風は経験したことがなかった、ありとあらゆるものが飛び、木々は倒れ、川が溢れた、そして息もつかせぬうちに19号。
こんどは1カ月ぶんの雨が一日で降った。
と今回もまた・・・。
農業者は、天はオレたちを見放したのかと弱音を吐きます。

毎年このように超大型台風が一週間おきに何回も来襲するようなら、根本的に日本農業は考え方を変えねばならないかもしれません。
施設を台風に負けないような強靱化対策をとるか、いっそう施設園芸時代を諦めて全部いつ吹き飛んでもいいような露地栽培だけにするか、あるいはこの時期には作らないかでです。

まず強靱化と一口にいっても多額の資金投入が必要ですから、その手当てをどうするかです。
おそらく低利でなんらかの農業資金が借りられるとは思いますが、重装備・重投資はそのまま農家経営を圧迫します。

次に露地栽培だけにするというのも難しいでしょう。
というのは農家は露地とハウスをうまく組み合わせて出荷が通年できるように調節しているからで、露地だけでは収穫できる時期が限られてしまいます。
そのうえに雨が苦手なトマトなどは、そもそも露地栽培は不可能です。
台風
に強い芋とゴボウばかりというわけにはいかないのです。

台風シーズンだけには作らないというわけにもいきません。
そうすると夏から秋にかけて出荷する野菜を全面的に諦めねばなりません。
それだけではなく、冬に収穫する野菜は秋に播種して育てて冬に出荷するわけですから、それもできなくなります。
ということは、まともな農業ができるのは春だけということになります。

いずれにしても農業者は知恵を絞って来年に備えねばなりません。
このように考えると、今回の連続台風のほんとうの影響は深いところに残り続けるのかもしれません。

蛇足ですが、こんな大災害が頻発し、即位礼も終わらないうちに、メロンがどーした、香典がすべったころんだみたいなネタで国会を使わないで下さい。
首を取られるような馬鹿大臣もさることながら、こんな週刊誌ネタでしか与党を追い込めない野党だから、安倍政権がたるむのです。

 

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コメント

心よりお見舞い申し上げます。

昨日も目茶苦茶降りましたねえ。
南相馬市全域や名取市の山沿いから中心まで夜の10時になって「避難勧告」とか言われてもねえ・・・
既に甚大な被害の出た丸森町は前日にようやく再開した学校も午前で切り上げて「避難指示」出してました。賢明です。

昨日朝のNHKニュースで、台風で被害にあった田んぼの稲は共済の補償対象だけど、既に手間をかけて刈り取ったのに倉庫が浸水被害にあった分は補償対象外だとか。。
その辺の制度設計からして考えなきゃならないですよね。。
ちなみに常陸太田市の米農家さんでした。

野菜高騰(当然そうなります)に関しては、扱いは小さいけど既にニュースにもなってますね。
これから冬にかけて「野菜が高い!高い!」とやりだすことでしょう。うーん。。。

心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い、復旧復興を御祈念申しあげます。

本日記事で一点だけ気になる部分があり久しぶりに投稿させていただきます。
台風被害、大雨、その他自然災害に関して、農業施設(ビニールハウス等)に被害が出た場合、そのような施設共済に加入していただいたら、額の多寡はありますが、共済は支払われるはずです。出ないとなればそれは、補償対象外か未加入か?何らかの理由があります。
また、畜舎などの家屋は、共済に2種類ありまして、火災保険なら出ません。総合共済なら、自然災害もカバーしているので出るはずです。いずれにしても、共済はこのような時に出すお金ですので、皆だししたい気持ちはあります。ただ、制度上、支払い基準に満たないもの出すことはできません。その点はご理解いただけると幸いです。

土木建設の世界とて完全無欠のクリーンではないとはいえ、技術の継承・維持・発展の観点からも定期的な公共事業は必要というようなコメントを昨日の記事へ書こうとして、いや強靭化ってそれだけじゃないんだよなぁと手が止まってしまいました。
表現の自由と公金、人がやりたがらない仕事と同和の問題、ダムと堤防と調整池遊水池、原発、基地、そして農業漁業の守備…必要なら一部から嫌われ恨まれてでも行政がやるべきことの数々。
何にでも至極もっともな指摘が容易かつ多数見つかるインターネットの中を毎日漁っているくせに、その至極もっともな指摘をひとつも拾えていない、答えられていない、いつもズレたメディアや政治家やコメンテーターの人々、あれをマヌケと呼ぶ以外になんと言えばよいのかと(表現の自由
しかしながら、その至極もっともな考えに触発されて自らも考えるとか、適切な寄付先を探して募金するとか、お見舞いを申し上げる以外にそれくらいしか出来ることのない自分にも、何だかなあ…です。

ビニールハウスがやられると、ホント心が折れます。
造るときの苦労はまだいいが、片付け撤去となると二倍疲れます。
かと言って、露地栽培じゃ食って行けないですし。
「辛抱」とかいっても、限界があります。

ブログ主様の鶏舎の方はどうだったでしょうか?

世の中の関心はたいがいあさっての方を向いているので、地道に国を支える立場にある小規模農業者にはつらいです。


久しぶりの投稿です。毎回勉強させて貰っています。
インフラに携わる人間として今の状況はある程度予測は出来ました。
民主党政権が誕生したとき直感的にこの政権は3年と持たないと思いました。
被災地の方が、日本で普通に生きていけるのか心配だ。とインタビューに答えていました。素直な気持ちだと思います。
今の日本は、高度成長期の遺産の上に成り立っています。
当時の池田首相は「貧乏人は麦を食え」と言って社会問題となりました。
意図することは、権利ばかり主張する人間の言うことをいちいち聞いていたら国策は出来ないです。
今の災害も、国策レベルで対応すべき問題です。
でも、国が何かやろうとすると今の野党の様に因縁付けてくる。それが日本の現実です。
今の日本の状況を打破するためなら私は所得税や消費税が上がろうが理解しますね。日本の浮沈にかかわる問題です。

一宮崎人様

今の災害は、共済とかのレベルで救済できるものでは無いと思います。
国策で思い切った救済をすべき問題です。
民間レベルでも被災地への救援金を募集していますが、そのレベルの問題をはるかに通り越しています。

心よりお見舞い申し上げます。

農業というのは、大きな意味で安全保障上も最重要な分野だと思います。
携帯電話や様々な詐欺的とも思える商法に比べて、超真面目な職業ですよね。貨幣価値だけではない、尊い職業には、自由競争ではなく、共生思想に基づく正当な助成が必要だと思います。

しかし、大きな気候変動の時期に来ているようで、太陽系が銀河系のエネルギーが強い領域に近づきつつあるようで、太陽黒点の減少、宇宙線の増加、雲の発生、気流の蛇行、マントルの活発化に至っているとも言われています。もしその考えが正しいとすると、災害危険度は残念ながら年々上昇せざるを得ません。そのための準備を考えないと、場当たり的な対応になると思います。

災害の規模云々は何も問題にはしておりませんし、現行法でも激甚災害指定等で、復旧復興の為に施策がなされるかと思います。
私がコメントしたのは、何らかの自然災害で農作物や施設、家屋等に被害があった際に、その損害の補填は農業共済で成されるようになっていますし、仮に共済が出ないと言う事があれば、それは共済を支払う基準を満たしてないと言う事であり、記事中の共済は出ないしと言う文言は、すこし違う木がしたからです。
自分かこのブログを読み始めた宮崎口蹄疫でも、家畜の被害補償の問題で、結局共済は出ませんでした。まさしく国策による支援で、共済そのものものが利用されませんでした。しかし、掛け金をかけて共済加入されていた農家と、全くそのような保険をかけていない農家が同じ補償で果たして良いのか?と言う思いはありました。

2019.10.27 相模吾です。
 平素と変わらずブログアップされておられるブログ主様も少なからぬ被害を被っておられるのではと心配しています。 宜野湾よりさんと同様、募金と心配しかできない無力感があります。 自然災害の一番の被害者は1次産業です。1次産業を核とした国土強靭化計画なら、なんでも反対野党も一緒にやれるのではないだろうか。優先順序や予算配分権の一部を任せるぐらいの度量の大きさは今の安倍政権だからこそできるように思える。長期の施策が検討されるだろうが、当面、拙速でも被災者復興の道筋をつけて欲しいものです。

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