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2019年11月 5日 (火)

なぜ首里城を再び再建せねばならないのか、から考えていきませんか

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メディアではウン億集まったとか、いやいやノートルダムはウン千億だった、などという戯れ言を流布しているようです。
あえて言います。
もう泣く時期は終わりました。泣いても首里城は戻ってきません。
ならば再建するのかしないのか、そこにまで遡って議論をすべきです。

燃えた首里城がなぜ輝いていたのか、一度考えてみて下さい。
それはただかつての琉球王国の栄光の時を再現したからではなく、琉球文化が14世紀の東アジアにおいて独立した文明圏として屹立していたからです。
琉球文明圏は、日本文化圏とも中華文化圏とも異なる独自な文明のあり方でした。
やがてその琉球王国の輝きは急速に衰えていくわけですが、その輝きの最後の残光がこの首里城でした。
だからこそ、首里城には琉球文化が到達した最高のものが、そこにはあったのです。

建造物の美しさ、室内装飾の華麗さ、収められた什器、美術品の輝き、それは建築用材、瓦、塗料にいたるまで神経を張りつめたように散りばめられていて、まるで東シナ海に浮かぶ宝石のようでした。
だから500年後に、沖縄の歴史学者や職人たちが実に30年もかけてその輝きを再現しようと決意したのです。


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https://www.asoview.com/base/154038/

そして首里城は11時間炎上し、事実上地上から消滅しました。
しかも熊本城のような天災ではなく、おそらくは人が防ぐことができた人為的過失によってです。
沖縄県は国から管理を移管されて、わずか8カ月でこの宝石を焼失させてしまったのです。
そのことになんともいえないやり切れなさを感じます。

ですから募金だ、クラウドだと騒ぐ前に、もう少しだけでいいから、このやりきれなさや喪失感に浸っていて欲しい。
湧き出る悔しさを噛みしめて欲しいのです。
何を亡くしたのか、何を失ったのか、どうして失ってしまったのか。
沖縄県民の手に管理が渡った瞬間燃えたのはなぜだったのか、少しでも思いを致していただきたいのです。

ましてや早々と政府の支援を要請するなど、恥ずかしくはないのですか。
首里城が「沖縄のアイデンティティ」とまでいうなら、首里城は間違いなく沖縄の自立の象徴であるからです。
自立のシンボルである首里城が燃えたからといって、すぐに知事が本土政府にすがりに行く浅ましさ!
管理団体は自分の責任ではないといい、県幹部は不可抗力だった、誰にも責任がないとうそぶく卑しさ!
この人たちにはプライドがないのか。

高良倉吉先生がおっしゃるように、「前回と違って図面も知見も残っているからゼロではない」のは確かです。
資金もかき集めればどうにかなるかもしれません。
ならば、今、欠けているのはなんでしょうか。
それを立ち止まって考える時間があってもいいのではありませんか。

 

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コメント

「一部に、政治的なアピールに活用されるという冷ややかな発言があるという報道がありましたが、首里城の再建を目指す純粋な気持ちに水を差す残念なことです。断固貫き、まっしぐらに再建に向けて、為すべきことに、取り組んでいきます。」沖縄自民党の國場議員の言葉です。
https://blogos.com/article/415093/

「県民自力の再建運動を断固貫く」とは書いてませんね。
ここなんですよ、「違和感」が拭いきれない点は。
「首里城にアイデンティティーを感じる」「沖縄の象徴だ」と言う県民が多いのであれば、「自らの手で!」と思うのは、自然な感情だと思いますし、それを受けて再再建への道筋をつけていくのが県選出の国会議員の役割なんじゃありませんか?先ずは「そこ」だと思います。

このような「再建ありき論調」で進めることに「異議あり!」です。
「首里城の有り方検討会」とかつくって喧々諤々やるべきです。

これから冬に向けて台風災害など数々の自然災害で住む家すら奪われた国民が存在するなかで、寄付金がいくら集まったなどと浮かれたように報道する県内メディアの無神経ぶりには何とも情けなさを感じます。首里城火災で住む家をなくした市民はいません。

検証作業も行う前から支援要請とかあさましいです。支援を表明したら「選挙対策だ」とかぬかし、かといって「支援は当然」みたいな態度のメディアの気持ち悪いこと。沖縄のアイデンティティーがそんなに大層なもんなら自力で成し遂げる姿勢を示すべきでしょうよ。住むところを失った人がいるわけではないし、災害復興の方が優先ですよ。沖縄が自力でできないんならVR再現くらいでいいんじゃないすか。

公明幹事長の「復元予算は別腹」発言もアレでしたが、待ってましたとばかりにそれに乗っかるデニー知事。
「恥知らず」とはこのような人の事をいうのだと改めて思い知りました。
知事に限らずコメントを出している関係者がそろいも揃って今回の火災を「不幸な出来事」かのように語ります。
観光産業で成り立っている地域において国から預かった目玉の文化財を消失させる「恥ずべき出来事」にもかかわらずです。
「沖縄県民には宝を管理するだけの器量は無かった」というレッテルが貼られるのを恐れているのでしょう。

ハッキリ言って国がすべき最大限の協力は
「振興予算の枠内なら復元予算は無条件で許可する」
「海外からの輸入困難な木材や職人の調達における協力」
これだけで充分です。
金銭面に関しては募金とふるさと納税、振興予算から工面して「弁償」するのがスジというものです。
振興予算が実質数年間削られる事になりますから県内の様々な公共事業や税制優遇処置が凍結、縮小される事になるかと思いますがその状況になって初めて「首里城が本当に県民のアイデンティティ」であるかどうかがわかると思います。
現知事や与野党問わず政治家の方々への風当たりも強くなるでしょうがそれは当然受けなければならない責任です。

再建を急ぐことには反対です。
再建と今後の運用を沖縄県にゆだねることにも反対です。
まず真の原因を特定しましょう。次にどうすれば同じような火災を防ぐことができるかを検討しましょう宇。管理体制や管理方法のの見直しも必要でしょう。再建をする前にしなければならないことは山積みされていると思います。

この件に関しては沖縄県民の手で再建するのが理想ですが実際問題としてはそれは難しいでしょう。全国最貧県の沖縄県に再建のために必要な数百億ものお金をだすことは不可能でしょう。また沖縄県の体質なら考えても資金はほとんど国におんぶ抱っこになることでしょう。あと前回のコメントで今回の首里城炎上で本物の文化財が燃えていないと書きましたがあれはミスです。誤解を避けるためここで訂正します。

首里城は「沖縄の象徴」「沖縄県民の心の拠り所」とか、実は何なのかを明かさないふわっとしたことを今言っている人で、平成の首里城復元事業の時には「首里城は支配と搾取の象徴」「あんなものは金の無駄」と言っていた人、いませんか?
琉球王国の栄華や誇りを言うのと同じ口で、戦争の美化や支配や差別や搾取はけしからん!と言っている人、いませんか?
当たり前のことですが、首里城があらわすものはひとつではないし、どれかひとつに決めてしまう(なんて乱暴で恐ろしいことは)必要はありません。
また、沖縄のどういう象徴や拠り所なのか、誤魔化したままにしておくものでもありません。
嘘やファンタジーでない限り、首里城だって、それが持つ総ての面が歴史として拾われる方が良いに決まっています。
そうしてその多面体な様相が、多くの人々の共通認識となることを希望します。
いつの日か(それでいい)再建されようとも、遺構だけであろうとも、です。

世界遺産そのものの遺構の方にもガレキが入り込んでしまったとの報道も出てきました。
ハリボテのうわものなんてない方がいいんじゃないでしょうか。オリジナルの遺構まで壊したら洒落にならないです。

白川郷の火事ではいち早く放水銃が起動し延焼を防いでいたのを見ると、ちゃんと設備を配備して訓練してる、当たり前のことを当たり前にやってるところは問題ないんですよね。
沖縄県にとってはレベルが高い要求になっちゃうんでしょうが。

上の嫌沖氏のコメントですが、さすがに容認できません。

嫌沖氏の言語表現能力が極度に低い事からくる幼稚な暴言にすぎないと思われますが、事実誤認の「沖縄は差別されている」キャンペーンの根拠にでもされかねない危惧を感じます。

アホは晒しておくのも一興ですが、ブログ全体の品位にも関わるので、相手にしないで削除されるのが良いと思います。

山路さん。

この前は宮古市民の率直な意見ありがとうございました。

この嫌沖さんってのは、全く出鱈目ですし、凄い醜い思想をお持ちな上にあまりにも稚拙。

わざわざそんなこと掻き込むとは、下品というよりむしろ誰かに雇われてあちこちに書いてるのでは?と疑うレベルなので無視しました。

嫌中氏のコメントは目に余る内容でしたので削除いたしました。

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