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2019年11月 4日 (月)

無責任体制のまま募金を募るな



つまりは、県から管理委託を受けている「美ら島財団」に言わせれば、既存の設備を前提にしろと県から指定管理を受けているので、これを最大限に活用するのがあたしら財団の仕事ですから、ということのようで、徹底的に逃げを決め込みました。

つまり防火設備に関してなにも県からのお達しがないんですから、あたしらにいわれてもねぇ。え、じゃあなんで謝罪しているんだと言われれば、そりゃ「おさわがせしてご迷惑をおかけした」からですよ、もう勘弁してくださいよ、あたしらただの下請け業者なンですから、チャンチャン。
もう怒るというより脱力します。天下り組織によくある空気です。

一方財団からオレの責任にするな、責任は県だろうと言われた逆切れされた県は県で慌てて、いやそれは国の責任だと言い出しました。 

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「首里城焼失 国が防火設備撤去 安全管理の見通しの甘さ浮き彫り
那覇市首里当蔵町の首里城の正殿や北殿、南殿など計7棟が焼失した火災で、正殿の外に設置されていた「放水銃」と呼ばれる消火設備5基のうち1基を、2013年12月までに国が撤去していたことが1日、分かった。沖縄総合事務局の担当者は本紙の取材に「火災発生時にも放水銃4基で対応できると判断し、代わりの防水設備を設置しなかった」と回答した。今回の火災は、スプリンクラーなどの消火設備の不足が大規模な延焼につながったと専門家らは指摘しており、安全管理の見通しの甘さが改めて浮き彫りになった。
 首里城公園を管理する沖縄美ら島財団によると、放水銃は正殿外部の初期消火や延焼防止のために設置され、火災発生時に手動で正殿の屋根上部まで放水できるようになっている。(2019年11月2日 琉新 上図版も)

琉新のこの記事のタイトルは「国が」です。
国の安全管理の見通しが甘かったからあんな大火災になったのだという筋書きです。
電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、首里城がもえたのも、皆んな皆んな政府が悪いのよ、ってことのようです。
なら、本土政府に支援要請すんなよ、と思いますが、それにしてもなんか既視感がある風景です。
自分でなにかやらかしておいて、大ごとになると一転して被害者ヅラに変わる・・・、どこかの国の得意のやり方だったような。

またこの記事で放水銃を撤去したことが大火災の原因であるかのように琉新は書いていますが、放水銃って使い物にならなかっんでしたよね。
そもそも放水銃を使った人に取材して書いていますか。
私は村の消防団員に聞きましたが、放水銃は高圧で迸るために、しっかりとした訓練をしないと筒先すら保持できないのだそうです。
消防訓練をまともにしていたとも思えない財団職員には装備していても操作すら出来なかったことでしょう。

だから本土の文化財は、煙感知器に連動して自動消火できるようなシステムを備えているのです。
放水銃は地中埋め込み型で、出火と同時に自動的に地上に出て放水を開始します。
室内には自動消火器もあります。
さらには文化財の収納庫には防火扉を設けて、キセノンなどの不燃ガスを注入しているところもあります。

どうやら県としてはスプリンクラーの設置をしっかり指導せずに、放水銃を1基撤去した国の責任、ということにしたいようです。

県幹部は、出火原因が法的な不備や設備の点検不足などに該当しない不可抗力だった場合、責任の所在は「誰にもないのではないか」との認識を示した。」
(沖タイ11月2日)

え、この大火災は「不可抗力」ですか・・・(絶句)。
まぁ、たしかに文科省なんてなくてもいい官庁のトップですが、彼らの指導責任はあるとして、一義的には現在の管理者が誰なんでしょう。
何度も書いてきていますが、それは沖縄県です。
その沖縄県が「あの大火災は不可抗力だ、だから誰にも責任はない」で世論が許すと思える神経のほうがおかしい

当該管理団体は県にいわれたとおりやっていたといい、県は「不可抗力で誰の責任でもなかった」と言い募る。
なんともかともグロテスクな絵です。
国費を240億投入し、30年かけて沖縄の叡知を集めて作られた「沖縄の心の象徴」を全焼させても、不可抗力だからその責任は誰もとらないでもいいというなら、そんなものは二度と作らないほうがましです。
こんなことを県幹部が言ってのけられるのは、最高責任者の知事が責任を回避しているからです。

こんなところにまた税金を投入するのでしょうか。
私はお断りです。
 

 

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コメント

「首里城再建募金活動に待った!」という声が出始めました。
「Okinawa Seaside Laboratory」というフェイスブックで拡散されてます。

無くなって改めてわかった首里城の存在の大きさは「失われた有形の文化」の再現に徹底的に根拠を元にしてなし得た高良先生達の魂からの渇望の結晶によるものと思います。勝手な個人的感想ですけど。

なんか今の状況をみてると知事やらなんやらが己の責任を省みることなく、手柄にしようとしているようにみえて空しいです。

もう、再建なんかやめてゴーグルででもVRで再現すれば?と思いますわ。

先行する募金活動、県と政府それぞれの思惑がからんだ政治性が顕著で、その事が原因究明の足かせになっている印象を受けます。

しかし、記事にもあるように現在の管理者は県です。
その責任をしっかり確認したうえで、そこからやむを得ない事情・国時代の管理体制を勘案して、県の責任程度を緩和して行くのが順序でしょう。

それでも、どうみても管理者たる沖縄県の責任を100%回避する事は出来ません。
われわれ民間一般社会における場合と乖離した方法は納税者国民の納得を得られるとは思えません。

なお、デニーさんの言う三年間の計画策定期間はどのような内容を目指しているのか分かりませんが、同等のものを作れるとは思えません。

「ポリコレとコンプライアンスに凝り固まった小市民左翼」(山崎行太郎)に煽られ我を失い続ける一般大衆。「文化防衛論」(三島由紀夫)を改めて読んでみたい。ひとつずつ、ひとつずつ時間をかけてのブログ主の弁は正解です。

26年間、国の管理で無事故で運営できていたのが
県管理に変わってわずか9ヶ月で火災を起こして消失。
しかも県管理になるまで許可されていなかった本殿内でのイベントの設営中の出来事。
原因はまだ特定出来ていない段階ですが状況証拠的には真っ黒くろすけです。
これで県が責任は無いかのような発言はいただけません。

国管理から県へ移行した後も美ら海財団の防災体制のクオリティチェックは維持されていたのか?
身内意識でいい加減な訓練や人手不足でロクな技術指導もしていないバイトレベルの人間を現場に投入してなかったか?
予算を減らして夜間の警備員の人数を削っていたりなどしていなかったのか?

本殿でのイベントを行うにあたり、新たに防災体制を強化する必要があったがそれは検討されていたのか?
原則認められていない深夜の作業を許した理由とそれに対する適切な防災対応は行われていたのか?

8月にあった文化庁の文化財の防災ガイドライン見直しに対しての検討会などは行われていたのか?

地元マスコミが本来すべきなのは行政とは一線を引き、これらの県、財団の防災意識が問われる部分の堀り下げでのはずです。
消失感に乗っかって同情を煽り真実から目を背けるように仕向ける事ではありません。

今回の記事は管理体勢や責任の所存についてのついての投稿なので、少し管理人さんの意図と外れたコメントになってしまいますが、気になったので沖縄メディアについて一言。

琉球新報の「国が防火設備撤去」という見出しも、記事の中身を良く見れば、
黄金御殿の復元工事に伴う為、南側の放水銃1基が撤去されたと書いてありますし、
管理人さんの言う通り、火災の輻射熱が強すぎて消防隊が近付く事が出来ず、仮に撤去して無かろうとその機能を果たせなかった可能性を考えれば、見出し詐欺もいいところ。

まさか首里城火災という沖縄県民にとってこれ以上無い大事件でさえ、
沖縄メディアにとっては政府批判をする為の印象操作の材料の一つに過ぎないとは、思いも寄りませんでした。

施設管理側による「我々に責任なし」「誰にも責任なし」発言、沖縄メディアによる「支援の輪が広がっています」「政府の早い動きは選挙対策」報道、これらが原因の調査・解明を待てずに繰り出されてくるのを見るにつけ、原因調査への圧力とも受け取られかねないのにそう急いだら、その理由は「沖縄側の責任」を感じているからだなと世間に知らせるだけなのに、本当にバカだなと思います。
どうせ先走って何か言うのなら、デニー知事と県は「原因解明を待つが、まずは国有財産の大いなる毀損があったことを皆さんに申し訳なく思う」から入るのがベターだし、沖縄メディアは「外国人のせい、左翼のせい、右翼のせい、アベのせい、といった言説から俺がやりました系のユーチューブ投稿まで、何をしようと自由だが、原因解明に取り組み、結果を待つ多くの人々の気持ちを害することも考えてほしい」くらいから入るのがベターじゃなかろうかと私は思うのですがねぇ。
目立つ人たちがこの体たらくでは、「誇りある沖縄」など夢のまた夢です。

もうねえ、原因すら分からないわ県知事さん初めどこも当事者意識無いわで・・・そんな時に国におねだりして予算措置とか募金(既にずいぶん集まってますね)なんて、アホですか?と。

貴重な美しい観光資源が失われたのは実に残念なことですけど、誰も責任を負わない程度の軽いもんだったんですね。
全く税金の無駄です。

今回に関して、クラッシャーさんの意見に全面同意ですよ!

どうにもならないこんなのより、
京アニ再建に募金しました。

首里城は今も国の所有です。ですから再建を国のお金で行うのはおかしいことではありません。
県は、首里城を有償で借りて管理していました。
借りていたものが、燃えちゃった、無くなっちゃった、ということですから、国は県に管理上の責任を追及して、もし過失があるなら損害賠償を請求する場面ですね、普通なら。


以下は既知の話かもしれませんが、一応書いておきますね。


「国営沖縄記念公園」は、首里城公園と海洋博公園のふたつからなっています。
一般的に、国営公園は国土交通省の管轄だと思うのですが、「国営沖縄記念公園」は内閣府の予算です。
そもそも50km以上離れた首里城と海洋博公園(美ら海水族館)が、ひとつの公園扱いなのは不自然すぎるわけですが、首里城も美ら海水族館も、1975年に行われた海洋博以来、ずーーーっと続いている「本土復帰に伴う沖縄振興策」そのものなんですね。

沖縄県は、観光のドル箱である首里城公園と美ら海水族館を、国から県に移譲してくれるよう、強く要望していました。
(首里城有料区域830円×年間入場者数177万人=約14.7億円)
ご存知のとおり、今年4月から「美ら島財団」が指定管理者になるわけですが、ここに発注したのは沖縄県土木部で、仕様書の中には「指定管理者の自主事業を行うことができる」「自主事業から得られた収入は指定管理者の収入とする」とはっきり書かれています。

美ら島財団とは、海洋博の跡地利用の管理のために76年に作られた団体です。

ところでみなさん、海洋博のときのアクアポリス、覚えてますか?
アクアポリスは政府の出展で海洋博終了後は、観光のため、地元の子どもたちのため、と沖縄県に譲渡されました。
(国税123億円で建造、沖縄県へは2億円で譲渡)
これは観光資源としてはうまく利用できないまま、93年に閉鎖されます(首里城復元の翌年です)
その後、県や市町村で管理の押し付け合いが続き、2000年に鉄クズとして中国に引き取られていくまで、サビだらけの無残な姿を海の上で晒してました。

もう一度繰り返します。
今回首里城公園の指定利用者だった美ら島財団は、海洋博跡地利用を目的に作られた組織です。
国から県に移譲されたアクアポリスを、サビだらけでほったらかしにした団体です。

国のお金で首里城を再建するならば、もう沖縄県に管理をさせてはいけないと強く思います。

沖縄県にとって“理想的な”火災の原因は何になるのでしょうか。それは人為的なものでなく、極力不可抗力的な自然現象であることです。

もっともわかりやすいのは雷です。勿論これはありえません。であれば次は電気系統のトラブルです。例えばケーブルの被覆をネズミ等の小動物がかじってのショートし発火する場合です。

分電盤より後ろ(屋内側)がショートすればリミッターや漏電遮断機が働いて、分電盤内で自動的に遮断され火災にはなりません。また、作業終了後分電盤で手動で遮断したのが事実なら、そのショートし発火する場所はごく限られてきます。分電盤より前の回路です。

昨日の報道では分電盤内からの発火説が疑われているようです。この場合考えられるのはリミッターや漏電遮断機の機器の故障です。しかしこれらの機器は異常時は安全側(回路を切る側)に働くようにできていますにで、これからに発火説には無理があります。またどのような分電盤だったかにもよりますが、分電盤内への小動物説も仕組み上(隙間、侵入経路等)考えにくいと思います。

イベントの時にありがちなのは、仮説の配線を分電盤から直接とる場合です。安全装置(リミッター等)の後ろ側から取ればまだいいのですが、作業し易さから遮断機の直後から取ると安全装置が効かなくなるので危険な状態になります。

仮説の配線はあったのか?あったとすればどのような配線だったのか?関係者にヒヤリングし、現品(ケーブルに被覆は燃えても、銅線や締め付けのボルトは残る)を見ればわかると思います。注視すべきポイントでしょう。

余談で恐縮ですが、先の私のコメントの「外国人のせい」の部分、実は最初は実際にネット上に見られる特定2国を指した表現をそのまま使ったのですが、コメント投稿の際にスパム扱いで、そこを「外国人」に変えただけでコメントが入りました。
言葉の使われ方を文脈から判断する能力をAIが身につけるのは何時なのかねぇ、としみじみ。

横須賀ヨーコ様、

海洋博のアクアポリスの顛末、よーーーく覚えています。
ほんとうに沖縄はずーーーっと金の無駄遣いどころか、ドブに捨てていることばっかり。怒り心頭ですわ。

細かいことは皆さんがおっしゃっていますので省きますが、
首里城跡地という世界遺産の上にまた首里城という美術工芸品を再建するなら、国管理が最低条件にしてほしいものです。

寄付ですか?当然本州各地の被災地にしました。当然です。

痛ましいです。
しかし、これで住む家を失った人はいません。
今年の大雨や台風で住む家を失って今後の見通しが立たない人は多数います。政府はまずはこれらの人の救済に金を使ってほしいです。首里城の遺構は損傷していませんので首里城の威厳は建物がなくてもうしなわれていません。急いで建物を再建する必要性は無いと思います。ゆっくり時間をかけて善意を集め、再建保存の方法を考えればよいと思います。

痛ましいことですが、まずは原因究明が先ですよね
那覇の友人も言葉がないと悲しんでいましたが

原因や対策もまだ先なのに金の無心や政治的力学が働いて耳障りの良い事ばかり発信しているのを見ていると、残った建物は補修するとして瓦礫等の撤去後は公園の整備で良いのではと思ってしまいます
再建はその後、ゆっくり、よく考えて行ってもらいたいなあ

それにしても今回の火災の原因はなんなんでしょうね?もしかしたらこのまま原因究明はなあなあでうやむやにされてしまうかもしれませんね。(さすがにそれはないか…)

もし今、ソフトバンクみたいな企業が多額の募金を表明したら困ったことになりそう、と思ったら、大赤字決算で一安心でした。

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