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2019年11月27日 (水)

香港選挙で大勝する予想を立てていた中国

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中国は香港で手痛い失敗に会いました。結果を知ってしまってからだと、やや驚きすらかんじるのですが、習近平は香港で勝利を確信していたそうです。
ニューズウィーク誌(2019年11月26日)は、ジェームス・パーマーの記事を掲載しています。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/post-13472.php

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NW前掲

「この(選挙)結果に中国の報道機関はパニックに陥った。なんとか中国共産党に有利なように情報操作ができないかと慌てたのだ。香港では民主派の勝利が予想されていたが、中国メディアの編集者たち(と背後の中国政府当局者たち)は、親中派の圧勝を確信していたようだ。自分たちが発信するプロパガンダに操られていたのだ」(NW前掲)

パーマーが取材した中国政府系メディアとは、中国政府系英字紙チャイナ・デイリー、共産党機関紙人民日報系のタブロイド紙の環球時報、および人民日報の編集者とジャーナリストだそうです。
つまり中国は、なんのことはない自分が作り出して世界に発信しているプロパガンダの一番の信徒が他ならぬ自分自身であった、ということになります。
彼らは現状分析を冷静に行わず、朝日風にいえば「角度をつけた」記事を書き散らしているうちに、自分もその妄想世界の住人となってしまったというわけです。
これが左翼新聞社くらいなら鼻で笑ってすませられますが、大国の政府の息がかかったメディアだけに笑いもこわばってしまいます。

たとえば香港現地でマフィアとのつながりによってひどく評判の悪い地域ボスの何君堯(ユニウス・ホウ) さえ、この男が親中派議員だというだけで言動をたびたび好意的に紹介され続けてきました。
下の写真はホウが万里の長城の上で中国国旗を打ち振っている写真ですが、まぁ、この見てのとおりの人物です。

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この人物が選挙直前の11月6日、テロにあったということで、中国系メディアはまるで鬼の首をとったような騒ぎを演じました。
原文ではホウが「暗殺された」とまで書いていますが、多少刺されたようですが、すぐに活動を再開したていどの傷です。
たぶん茶番でしょう。
「白昼、議員が暗殺され、凶悪犯の暗殺は必要な対処すべてが必要になるになるまでに発展した。 香港警察の担当官は、「これは意図的な殺人だ」歳述べています。
また
、香港市民の個人の安全に対する深刻な脅威であり、香港の法の支配に対する露骨な挑発であり、多元主義、寛容、公正、正義に対する不当な蹂躙手あり、香港社会のすべての部門で大衆の怒りを引き起こした」(2019年11月6日)
君堯遇襲】人民日報:暴徒喪心原文中国語【何病狂走上絕路嚇不倒建設力量 ...
「彼らが必死になればなるほど、暴徒はよりヒステリックで無慈悲になる。 これは明らかに、暴力と闇の黒い恐怖である。 人々を死なせるために、最初に狂気とならねばならない。香港の民主派の凶悪犯たちは、道が終末まで進んでいる。 香港の正しい良心を持つすべての人はそれを容認しない」

スゴイね、今の香港の民主派デモは「暴力と闇の恐怖」だそうで、ホウは悲劇の受難者、「寛容と正義」の守護者だそうです。
香港警察の武装警察化と、三合会という香港マフィアまで動員したデモ襲撃のどこが「多元主義」だというのでしょうか。
そしてこの三合会のデモ襲撃の黒幕とされたのが、他ならぬこのユニウス・ホウでした。

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「7月21日の夜に元朗(ユンロン)駅で100名以上の白服集団が無差別に市民を襲撃し45名が負傷した事件に関して、マフィアを含む6名が違法集会の罪で逮捕されました。
警察がすぐに事件現場に駆け付けなかったためマフィアと共謀していると憶測が飛び交っていますが警察は否定しています。白服集団との交流が疑われる親中派議員の何君堯氏は「白服集団は自分たちの家を守ろうとしただけだ」などと発言。また、中国の軍事評論家は「必要であれば、人民解放軍の派遣もありうる」と発言したことから香港メディアのニュースで大きく取り上げられています」(香港BS7月23日 上写真も)
https://hongkong-bs.com/topics/20190723/

さて今回、このようなホウは見事に落選したのですが、中国系メディアは選挙前から当確を打っていたそうです(笑)。

「各紙とも、選挙前夜には親中派圧勝の予定稿を作っていた。その中には、親中派の大物議員として知られる何君堯のような候補が得票数を伸ばすという予想もあった(あとは実際の数字を加筆すればいいだけになっていた)。何君堯はデモ隊に対する悪意に満ちた言動から香港では嫌われ者だったが、環球時報はたびたび彼の発言を紹介していた」(NW前掲)

このニューズウィークの記事を書いているパーマーは、かつて環球時報で7年ほど外部編集員として働いた経験があったそうですが、選挙報道で予定稿を既に作っておいた経験はなかったそうです。
香港現地では民主派圧勝という下馬評が圧倒的だったはずですが、いかにかけ離れた選挙予想を中国系メディアがしていたか分かろうというものです。
パーマーはこう指摘します。

この見当外れの予想からは、厄介な問題が透けて見える。中国共産党の上層部が、香港について自分たちが発信したプロパガンダを信じ込んでいるという問題だ」(NW前掲)

今回の香港選挙に特徴的なのは、70%に達するきわめて高い投票率でしたが、これすらも中国にかかると「民主派デモによって破壊された秩序の回復を願望する香港市民の声」となってしまいます。

「チャイナ・デイリーと環球時報は、投票日当日に出した記事でも親中派の勝利を予想。高い投票率は「香港の混乱がこれ以上、続かないようにという市民の願いのあらわれ」だと主張していた。予想が外れた場合に備えておく試みは、ほとんどなかった。
中国共産党の指導部は、選挙前に親中派が主張していた言葉を、本当に信じていたようだ。親中派は、林鄭月娥行政長官が繰り返し「サイレント・マジョリティー(声なき多数派)」と呼んできた香港の一般市民は、抗議デモを続ける民主派に批判的だと主張してきた」(NW前掲)

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https://note.mu/hawksnuts/n/nbc8f8ebd15cd

もちろん現実の香港市民は圧倒的に中国にノーを突きつけ、民主派デモに支持を与えたのですが、ではなぜ、これほどまでに大きな誤算が生じたのでしょうか。
彼らの情報源は中国政府の出先機関である香港連絡弁公室だとパーマーは見ています。

「最大の問題は、中国共産党から香港の世論操作を任されていた人々が、その成果の報告も自分たちで行っていたことだった。
これを行っていたのが、中国政府の香港出先機関である香港連絡弁公室だ。同機関は本土と香港の統合を推し進めるのが表向きの任務だが、実際には親中派の政治家をまとめたり共産党系の会報を出す役割などを果たしている。また、中央政府のスパイもする。
香港で長引く抗議デモは連絡弁公室にとって大きな失態であり、「サイレント・マジョリティー(声なき多数派)説」は彼らにとって、名誉挽回のための策だった。この説を裏づける資料のみを中国側に提出し、否定的な材料は全てもみ消していたのだろう」(NW前掲)

この香港弁公室は中国の香港統制機関であると同時にインテリジェンス機関ですが、ここが党中央が気に入る情報のみを上げたために、中国系メディアも右へならえしてしまったようです。

独裁体制において、情報にまつわる問題はつきものだ。共産党もそれは自覚しており、情報は複数の手段を使って入手している。時には真実を見つけ出すために、意図的に非公式な情報源を用いており、国営新華社通信のスタッフなどが作成する内参(内部参考資料)もその一つだ。問題は、ますます疑い深くなってきている習近平体制の下では、こうした内参さえもが、その内容を「指導部の望む情報」に合わせるようになっていることだ」(NW前掲)

なぜそうなるのかといえば、習がトップに立って以来、共産党中央がリアルな生情報である内参すら聞く耳を持たなくなっているためです。
「指導部が聞きたい情報」だけを下部が収拾して聞かせるために、方針はいっそう歪み、しかも共産党特有の柔軟性のなさも手伝って、一回決めた情勢分析の上を突っ走り、その結果、まったく現実にそぐわない判断を連発するようになります。

今回、6月段階で適切な妥協をしておけば、香港デモは移送法の撤回ていどの代償で済んだのですが、硬直した判断が祟って香港警察の暴力に頼ったために今や民主派デモの要求は自由選挙の実施まで拡大してしまいました。

これを選挙結果に基づいて冷静に総括するなら、元々あった自由選挙を復活させるしかないのですが、おそらく駄目でしょう。

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というのは、日本の共産党もそうですが、負けた場合自分が間違っていたとは思わず、別な原因に転化する習性があるからです。
香港の場合、内部にもぐり込んだ「米帝の手先」どもがカネをばらまいて民主派の暴徒を焚きつけた、と総括すると思われます。
このような外国侵略の手先に民主派をしてしまえば、「漢奸」(かんかん)に仕立て上げることができるからです。
漢奸とは中国で独特の意味をもっている死のカードです。

「現代中国社会においては中華民族の中で進んで異民族や外国の侵略者の手先となる者を指している。日中戦争の際には、漢奸狩りが実行され、多数が虐殺された」
漢奸 - Wikipedia

そして弁公室の下っぱの何人かが詰め腹を切らされる一方で、香港民主派に対して「漢奸」狩りを命じることになるかもしれません。

 

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コメント

CCTVも慌てて包装切ったり(毎度のこと)。
林鄭月娥さんも「反省しているけど、市民の声を聞く訳にはいかない」の声明とかもうねー。行政長官のオバチャン、ここ3ヶ月くらい前からもうみてて可哀想に見えて。。

自分だったらとっくに「責任を取って辞任します!」と逃げるけど、共産党中央の指示でそれすら出来ないんですからね。毎日胃が痛くて倒れそうです。

これから共産党はどんな手にでますかねえ。
まあ、民主派内部に浸透して派閥争いの内部分裂とかは当然やってくるでしょうけど、
本気で解放軍投入して「天安門の再来」を起こすのか?マトモな国ならありえませんが、共産党一党独裁国家に常識は通用しないですからね。

三合会は有名ですね。彼らもフリーな香港だからこそ大マフィアなんかやってられるのに、共産党系の政治家と繋がるなんて自滅への道なのか、そうせざるを得ない状況なんですかねえ。

なんか返還前の香港の映画は良かったなあ!
80年代後半の香港ノワールは今でも大好きです。「英雄本色」が大ヒットしてから、まあそこは香港らしく「良いのも悪いのも」乱造されましたけどね(笑)

中共にとっては選挙で負けた事そのものよりも、この「完全な読み違え」の方が非常な痛手になったと思います。

この敗北の意味は、共産主義固有の欠点でもある習独裁体制に原因しますが、プロパガンダ機関としての中共言論をささえるマスコミなど、独裁体制を支える現代中国の社会機構の行き詰まりも大きいと思います。

ただ、日本国内の報道でさえ、おかしな方向に行っていたと思います。
辺野古の反対運動における暴力には「抵抗権の一種」と肯定的にのたまう憲法学者様が、その同じ口で香港には「秩序回復が第一」と言っていた。

琉新・タイムスは当然として、朝・毎・月刊文春までこぞって「中共寄り」にみえ、運動の根本的意義を問う論調は少なくなっていたと言わざるを得ません。
しかしそこは、日本政府がそうなのだから如何とも言えませんけれど。

建制派も組織運動を活発化させ(票をいじったりしてないよねきっと…)前回の選挙から40万票以上伸ばしているので中国側は「勝ったな」と目論んでいたのでしょうね。
まさか民主派が100万票以上伸ばすとは思っても見てなかったのでしょう。
しかし親中である建制派の中に「民主」とか「自由」を名乗る団体が存在するのはなんの冗談かと思ってしまいます。

日本政府と同様にトランプ大統領の香港人権民主法案への署名を未だに明言しないのも不気味に見えます。
来年の選挙に向けてそろそろ米中貿易問題を手打ちにしようと思っていたでしょうから、ここで再度暗礁に乗り上げる行動はとりたくないので慎重になっているのかもしれません。
日本政府がこの件で及び腰になっているのもここに原因があるのかもしれませんね。

なるほど。なぜ当局がこの混乱のさなか選挙を実施したのか納得がいきました。
「よく選挙を止めなかったな」と違和感を覚えたのですが、形勢不利との見方が全くできず、「圧勝に決まっている」と思い込んでいたからですね。
「形勢不利」と見ていたら直前に選挙そのものをストップさせるという手もあったでしょうが(卑怯のそしりは免れませんが)それをしなかった。

現実が見えてなかったということですか。

カエサルの言った「人は見たいと欲するものしか見えない」
を国単位でやってる中国。
技術は進歩しても人の心は紀元前とあまりかわってないな、
としみじみかんじます。
為政者こそみたくない現実をみて対策をとらなければ
ならいのですが。。。
安部総理も国賓で習氏を迎えるのはよくないと
わかっていても、色々なしがらみや利害・損得を
考えての判断だったのかとおもいます。
しかし、とんでもない化け物のような国を
世界は育ててしまったなとおもいます。
「中国はもうだめだ」と言われて久しいですが、
なかなかその日はこないですね。
その日が来たら相当、混乱するとおもいますが、
長い目でみたらその日がきた方がいいのでしょうね。

儒教的には、上層部の希望するがままに下層部が報告するのは、
ある意味しごく正しい行動ですわ。上層部は完全無欠であるという
前提ゆえの上層部なのですから、彼らと違う意見を言おうものなら、
「劣った下層民めらが、優秀なる我らに手向かうとな、手打ちにいた
す、クビを出せ!」と言われる。

日本でもチョンマゲの時代には、よく「ご無理ごもっとも」とか言って、
(バカ)殿様のご機嫌をとっていたのですから。もし事実をそのまま伝
えたなら「耳障りであるぞ」と、他のイエスマンと取り換えられてしま
うので、バカバカしくても上層部の御意にそうような報告をするしか
仕方ないです。事実上の完全ピラミッド身分制な中共の社会では、
いかに上にゴマをするかで人の将来が変わってきます。中華4000
年の歴史ですわ。

今回の記事の通りだとすると、中共は末期の徳川幕府のような組織
になってきたという事なので、一秒でも早く中共が解体すれば中国人
民だけでなく、世界じゅうの自由を欲する人達にとって目出度い事だ
と思いますわ。

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