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2020年1月23日 (木)

感染経路はわからないだろうが


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沖縄のデニー県政の対応があまりに鈍重なので批判を受けていますが、その一つの理由は本土のように野生イノシシに発生がみられなかったからです。
イノシシからの感染は本土の長野とか岐阜のこと、よもやイノシシが空を飛んでくることはあるまい、と思っていたのでしょう。

ところが、はるかに離れた沖縄で出てしまった、それも野生のイノシシがあまりいるとは思えない都市部のうるま市で起きてしまったわけです。
これは感染侵入経路が野生イノシシ経由ではなく、おそらく海外から持ち込まれたものだということです。

うるま市の初発がどこから入られたのか、今後も明確なことは分からないでしょう。
宮崎口蹄疫といった大規模伝染病事例でも、結局は最初のウィルスがどこから来たのかは最後まで分からなかったのです。
当時は韓国人研修生や観光客からだ、いやあれはバイオテロだとか、かまびすしく言われたものでしたが、(実際にそのような証言に私も惑わされたこともありましたが)、全部裏がとれないものでした。

それを頭においたうえで、あくまでも可能性として考えた場合、可能性は三つです。
①野生イノシシ
②食品残さに残った中国製食肉・加工品)
③ヒトから

まず①のイノシシですが、この可能性は捨てていいでしょう。
というのはうるま市は野生イノシシが見つかることは稀で、発見の南限にあたっています。
発生農場近辺に現れたという証言も出てきません。
そうである以上、イノシシから持ち込まれたという可能性には無理がありすぎます。

③のヒトですが、発生県はすべて本土ですから、本州からこの農場に来訪したことがない以上、この可能性は消えます。
あるいは外国人が訪問した記録もいまのところは出てきません。
ただし、その後の連鎖発生は、おそらくは初発農場のヒトが持ち回ったものです。
感染した長靴の足跡を踏んだだけでうつるのです。

となると消去法で②が残ります。
この初発農場はすべてではありませんが 、一部で残飯養豚をしていました。
農水の飼育衛生指針にはこのような一項があります。

飼養衛生管理基準
【留意事項】畜産物を含む食品残さの適切な処理について
畜産物を含む食品残さの処理は、次に掲げるいずれかの方法による。ただし、当該食品残さの原材料が既に同等の条件で処理され、その汚染のおそれのない工程を経て給与されていることが確認される場合には、この限りでない。
1 70℃、30分以上の加熱処理
2 80℃、3分以上の加熱処理

残念ですが、このうるま市の養豚場では加熱処理していない食品の残さ(残飯)を豚のえさに使用していました。
この加熱していない残飯の中に、中国からの豚コレラウィルスが入った加工肉や生肉が入っていたことはありえます。
那覇空港では2015年から検疫犬まで置いて(ものすごく可愛いですが)没収していますが、それをくぐり抜けたのかもしれません。

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いずれにしても、いったん発生してしまえば野生のイノシシに拡大する手前で撲滅せねばなりません。
野外化した場合、島に豚コレラウィルスが半永久的に「いつもそこにいる」ことになるからです。
うるま市だけで封じ込めろと言っているのはその意味です。

実例としては、今の朝鮮半島はにおいては口蹄疫とトリインフルが野生動物に広く感染拡大しているためにこの脅威から自由になる日は来ません。
一回野外生物に感染が常在化すれば、ウィルスの撲滅は事実上不可能だからです。
よく農水省は安易にトリインフル対策として野鳥が媒介するから接触させないようになどと言いますが、その野鳥をブロックできたとしてもその糞にハエがたかったらそこからも伝染するわけで、一回野生生物にでたら防ぐ方法などないに等しいのです。
だからワクチンを使わせろと私は言っています。

本土では野生イノシの感染拡大を止めるために、空中からヘリでワクチン入りエサをバラ撒いていますが、ワクチン入り餌をたまたま食べてくれることを祈ってやっているようなもので、農水のやっているアリバイ作りにすぎません。
ですから、イノシシが多いやんぱるに入られたら、以後の防疫対策はほとんど意味をなさなくなるのです。

このような切所に立っているという切迫感がまるでデニー知事にはありません。
危機における護民官こそ知事の最重要な仕事なはずですが、この人それが分かっているのでしょうか。
まぁ、それは危機だと思っているから危機感をおぼえるのであって、認識していなければどうにもなりませんがね。

その上に、こともあろうに同時に新型肺炎が中国から到来します。
沖縄はふたつのウィルスと立ち向かわねばならくなったわけで、ため息がでてきます。

 

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コメント

残念ながら、今回の沖縄の豚コが食物残渣由来である可能性は非常に高いと思われます。ただ、それが外個人由来なのか国内由来なのかは明確ではないと思われます。
その理由が、中部地域での豚コ発生時期の農水発表にあります。
これも豚専門の獣医師からの情報ですが、農水の発表を注意深く読み解くと、今回の豚コウイルスの動態が見えてくるとの事でした。
あと、沖縄が国内でも有数の観光地であり大型リゾートホテルが多くそこから出るであろう食物残渣は多岐にわたっていること。農水の指導では確かに加熱処理を指示していますが、ホテルで一度人に対して提供された物と言う安心感が、再度加熱と言う工程を省く遠因になっていたとのことでした。
いずれにしても、今の段階で抑え込むことが重要であり、いち早いワクチン接種が望まれます。

一番可能性の高い残飯の出所を調べるのが当たり前なのですが県をはじめ地元マスコミもここには一切触れようとしません。
一部では残飯の出所に中国のクルーズ船も含まれていたからアンタッチャブルを決め込んでいるのではないかとの憶測も流れています。
もしそうであるならば検疫をしている意味すらなくなる大問題になるわけですが、それだけにどこぞの観光施設焼失事件の火災原因と同様に有耶無耶にされる可能性が高くなりますね。

沖縄の豚コレラは岐阜などで発生した豚コレラと遺伝子が一致、国内からの感染の可能性が高いと発表されていますよね。
またワクチン接種を実施することも発表されています。
そして養豚農家からは風評被害の声も聞かれます。
情報は正確に扱うこと、むやみに煽らないことを心がけましょう。


デニー知事がようやくワクチン接種に重い腰を上げました。
「区域は農水省と協議」としているようですが、私は農水省のリーダーシップを期待します。

デニーさんは会見で、「会議により、皆さんの意思確認が出来たうえでワクチン接種を決めた事には意義がある」と話しています。
知事の政治決断というリスクを一切取らないで、合意の方だけをより重んじる姿勢には疑問を禁じ得ません。
自信もなく安全運転ばかりの心掛けでは、立ち行かなくなる問題も今後出て来るでしょう。

CSF関係者会議では、「野生イノシシが生息している状況では、飼育衛生管理基準の順守だけではCSFの侵入を防ぐ事は困難」と結論しています。
今回の発生原因はともかくも、今後のイノシシによる新たな感染には特段の注意が必要という事です。

野生イノシシの生息南限は本島までと記憶しますが、最近では宮古島でもイノシシによる農作物への害が多く報告されています。
宮古・八重山でも早期ワクチン接種は必要と思います。

あと、どういうわけか最近は野生の孔雀が多くなっていて、孔雀肉を知り合いから頂く事もあり、孔雀カレーなど出すレストランさえ出て来ました。妙な生態系になったもんです。

https://twitter.com/47news/status/1220308728844472321?s=21
共同通信の記事です。
沖縄豚コレラについて農水が感染経路を発表しました。

名無しさん。HNを入れてください。
私がこの記事をアップしたのは23日朝6時頃、一方農水省の発表をメディアが伝えたのが20時頃ですから、私が予知能力がないかぎりわかりません。無理言わないでください。
「知ることができなかった」ということと、「知っていて歪曲した」というのはまったく別次元です。
それをゴッチャにして「煽る」もないもんです。

今日の記事で詳報を乗せます。

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