アビガン
新型肺炎に対して一定の効果を期待できる薬を日本は作っていたようです。
しかも政府備蓄していますから、相当量が既に確保されています。
作ったのは富士フィルムグループの富山化学で、その頼もしき名はアビガン、製品名はファビピラビルと呼ばれています。
実は今回の新型肺炎に合わせて作ったというのではなく、富山化学は既に抗インフルエンザ薬として開発済みであり、厚労省に許可申請を出していたのです。
このアビガン(アフガンじゃないよ)は、ウィルスがRNAの複製を生産することを阻止する働きがあります。
ご承知のように、コロナウィルスは RNA型ウイルス型で、自らは身体と呼べるものは持ちません。
ですからなんとまぁエグイことには、侵入した宿主の中で自分のRNAをどんどん複製していくのです。
宿主となった人間は遺伝子を乗っ取られて、コロナウィルスの増殖を許してしまい病気に罹ります。
ですから、このRNAコピー(複製)さえ阻止してしまえば、侵入したウィルスは無効となるわけです。
いままでの抗インフルエンザ薬はウィルスの放出を妨げられても、ウィルスが増殖することは止められませんでした。
つまりウィルスに冒された人がこれ以上感染拡大をしないようには出来ても、病気そのものを治すことは出来なかったわけです。
このRNA遺伝子複製を阻止する働きをもったというのは大変な朗報で、今米国で2万人もの感染者を出している新型インフルエンザや、中国の新型肺炎などにたいしても有効にブロックができる可能性があります。
その他にHIVやエボラといった現代の難病にも有効だとされていますから、ノーベル薬事賞でもあればノミネート確実の薬です。
中国も当然この富山科学のファビピラブルについて強い関心をもっていて、既にライセンス権利を獲得し、治療にも使っているようです。
「中国科学技術部生物センターの孫燕栄(Sun Yanrong)副主任は17日、国務院合同予防抑制メカニズムの記者会見で、抗マラリア薬の一種「リン酸クロロキン」が新型コロナウイルスによる肺炎の治療に一定の効果を発揮したことを確認したと述べた。(略)
16日までに計136件の新型肺炎に関する研究が臨床試験に投入され、中でもファビピラビル、リン酸クロロキン、レムデシビルの3種類の薬剤に注目が集まっている」(AFP2月20日 上写真も)
https://www.afpbb.com/articles/-/3269184?act=all
中国はAFPの記事で他にもリン酸クロロキンなども実験的に投与したとしていますが、実際の治療には富山化学のファビピラブルを優先して使用しているようですから期待度がもっとも高い薬と認識しているようです。
ところが、ところがです、皆の衆。
中国が治療に投与しているというのに、それを作ったはずの日本では笑えることには限定的にしか使用できないのですから、腹がたつというか脱力するというか。
いちおう薬事法では承認されてはいても、余りに多くの制約がついてしまってコロナウィルス類には「使えない薬」に分類されてしまっています。
その制限の理由は胎児に影響がでる可能性があるとされたからです。
そのために臨床試験で通常3倍以上の安全試験を課せられることになってしまいました。
結局、認可こそされたものの、かんじんの抗インフルエンザ薬としては使うなというのが厚労省のお達しです。
「その適応対象は「新型または再興型インフルエンザ感染症」で、「他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分なものに限る」というただし書きがつく。つまり、「パンデミック」と呼ばれる新型インフルエンザなどの大流行に備えるためのクスリであり、通常の季節性インフルエンザの治療には使わないということだ。当面、医療機関には流通せず、政府にパンデミック対策の備蓄用で販売するのみとなる」
「富山化学が承認申請したのは、2011年3月。通常、申請したクスリが審査される期間はおよそ1年だが、アビガンは3年を要している。 当局が慎重になったのは、ヒトで行う臨床試験前に実施した動物による安全性試験で胎児に奇形が生じる可能性が認められたためだ。
標準的な治療薬となっているタミフルでも、かつて副作用とみられる患者の異常行動が社会問題化した。そんな中、1960年代に投与した妊婦に奇形児が生まれて大規模な薬害事件となったサリドマイドのような悪夢が1例でも発生すれば、当局は責任を問われかねない」
(ダイヤモンドオンライン https://diamond.jp/articles/-/49229
バカヤロー!と言っていいですか、いえ言わせて下さい。
厚労省はいかにもお役人らしくかつてのように国が訴えられたサリドマイド事件のようになったら困るのは国だろうということで、この画期的な新薬をがんじがらめに縛ってしまったのです。
まさにアツモノに懲りてナマズじゃなかったナマスを吹くです。
ならば、妊婦にさえ使わねばいいだけのことじゃないですか。
特に今焦眉の課題となっている新型肺炎で重篤で亡くなっているのは、先日の例にもあるように80歳以上の高齢者の方たちです。
このような方たちに、妊婦に対する影響が心配だからぁ、なんて言うのは愚かの極みです。
直ちに投与を開始すれば助かる命だったかもしれないのです。
今回の新型肺炎は潜伏期間が14日と長く、しかもその間はなんの症状もでないのが感染拡大の大きな原因となっていました。
これこそが今の新型コロナウィルスの目に見えない恐怖の原因です。
こういう場合にも、ファビピラブルを予防投与すれば体内に侵入しているかもしれないコロナウィルスの増殖を叩くことができます。
そう考えれば、ダイヤモンドプリンセスにおいて、これを予防投薬さえしておけば、「浮かぶ武漢」などといわれることはなかったのです。
念のためにお断りしますが、現時点で日本は初期感染の段階です。ダイヤモンドプリンセスはあくまでも例外的環境の例外的状況です。
外国メディアはまるで日本全体がダイヤモンドプリンセスとなったかのように書いていますが、違います。
このような状況では、緊急措置として特例的な予防投与も許されるべきです。
また神奈川県もアビガンの使用許可を国に求めています。これも「他に治療手段がない患者への優先投与」です。
「神奈川県は21日、新型コロナウイルスの感染者を受け入れている県内医療機関で、富士フイルムの抗インフルエンザ薬「アビガン(一般名ファビピラビル)」の投与を認めるよう政府に要望書を提出した。新型コロナウイルス向けの臨床試験は未実施だが、中国国内では同様の成分を持つ医薬品に同ウイルスに対する効果が認められているという。
重症患者でほかに治療手段がない患者への投与を最優先に求めたほか、治療薬としての早期承認や医療従事者に予防薬として投与することも求めた。神奈川県内では42の医療機関でこれまでに183人の感染者を受け入れている。黒岩祐治知事は同日記者会見し「命を守ることを最優先する」と強調した」(日経2月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55941140R20C20A2L82000/
国は直ちにアビガンの新型肺炎対策の重症者に対しての使用を許可し、ダイヤモンドプリンセスのような特殊な環境での事例における予防的投与も含めて至急再検討すべきです。
指導力がなさそうな加藤大臣あたりが厚労省の官僚に聞いても、「いえ大臣、アビガンはいまのコロナウィルスには使用ができないと薬事法で定まっておりますから不可能でございます」なんて答えられるのがオチです。
こういう時こそ、官邸が直接に決断すべきです。
※お断り この記事を書いた直後、やす氏という方から全否定にちかいコメントを受けました。
正直、こういう読み方もあるのかとガックリきて一回削除してしまいましたが、気をとりなおしてもう一回掲載することにします。
予防的投与については誤解なきように書き添えました。
また簡易検査キットは主題からはずれるので削除しました。
山形さんとやすさんののコメントも記事を消したために一緒に消えてしまったので、こちらで復活させました。
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コメント
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一昨日辺りの中国のニュースを見ていて、「クロロキン」とはこれまた古い悪名高いのが出て来たなあ、と。
クロロキンやサリドマイド等、かつて大規模な薬害事件を起こしたことはセンセーショナルに報道されて(私は少年朝日年鑑とかで見ました。原爆被害とかと同等の扱いでしたね)、厚生省では言葉にすることも「禁忌」みたいな扱いで。。
クスリなんですから使い方を間違えれば重篤な障害も出ます。
臭いものに蓋をして忘れ去るのは、我が国の悪い所ですね。
あれだけの事があったんだから、逆に何が危険かという知見は相当に蓄積されていたはずなのに。残念です。
アビガンがありましたね!
忘れてました。
確かに、真っ先に投入してダイヤモンドプリンセスだけでも押さえ込めれば、海外でボロクソに言われずに「やりおるな、日本!」だったでしょう。
実際に使われていたらどの程度の効果があったかは何とも言えませんけれども、少なくとも欧米メディアが囃し立てたり、ウクライナやロンバルディアのようなパニックや暴動は無かったのではないかと。
それだと逆に困る国内や韓国のメディアがいるかもしれませんけど。。
投稿: 山形 | 2020年2月22日 (土) 08時18分
〉新型肺炎の簡易検査キットは杏林製薬が製造中というのは既報
あまり期待し過ぎるのも良くないと思いますよ。
https://r.nikkei.com/article/DGXLASFL14HBH_U0A210C2000000?s=3
上の記事では
「新型コロナウイルスについては不明だが、一般的なインフルエンザウイルスであれば5?15分で検出できる」
とあるので、既存のインフル用キットが使えるかも…くらいのもんでしょう。
杏林の検査キットの件はざっと検索すると産経の記事が大元のようですが、PCR用の試薬なのかインフルのようなハナホジホジキットなのかも記載が曖昧(それぞれに該当するような記載がある)で、ちゃんとした知識のある記者が書いたかどうかも怪しいレベル。
本当に新型肺炎用のハナホジホジキット的なものが開発されれば大ニュースですが、他社の後追い報道もないようですし。
杏林の件も、それこそ厚労省や各社がやっているであろう「既存の持ち玉が新型肺炎にきくかの検証」のうちの1つだと思います。
報ステでは検査キットメーカーのデンカが新型肺炎用の簡易検査キットの開発に着手と報じていましたが、開発の目処は不明とも言っていました。まあ、そんなもんなんでしょう。
アビガンの件も、いろいろな薬を試している中の1つなんでしょう。インフルにおけるタミフルの様な決定打ではない。
中国は感染が拡大してテンパってますから、副作用よりウイルス撲滅優先でクロロキンなんてヤバい薬まで引っ張り出して使ってますが、日本ではまだそのステージではないでしょう。
大半の人はかかっても重い風邪程度で収まるものに対して、薬害がわかりきってるものを使う方がリスク高です。そのへんはバランス感覚が重要ですね。
アビガンだって現段階では、せいぜい重篤な老人にお試しで投与くらいがせきの山でしょう。中国での臨床結果が積み上がらないと。
「効くかも」くらいの情報でみんなに投与するほどまだ日本の状況は追い詰められていないと思います。
いずれにせよ、新型肺炎用の簡易検査キットも特効薬もできるのはまだまだ先。
こういう危機の時は希望のもてる情報に縋りたくなりますが、現実ではそうそううまくいかない理由があるものです。
あまり踊らされずに過ごしたいものですね。
投稿: やす | 2020年2月22日 (土) 09時04分
やすさん。私はいまの現状認識はあくまでも感染初期であると考えているのはあなたと一緒です。
ですから記事にも高齢者の感染者というふうに限定をつけて書いたつもりです。
予防的と書いたのは、ダイヤモンドプリンセスのような特殊な密閉空間のケースで、一般国民に予防的に投与せよということではありません。
「せいぜい」と書いていますが、先日のおなじ日に2名もの老人が亡くなり、国民に衝撃を与える事態は、これで防げたはずです。それだけで大きいのではありませんか。
神奈川県もそれを言っているのです。
あなたが言うように「まだまだ先さ」はそうだとしても、こういうブレークスルーを大事にするか、「しょせんせん、こんなもん」と斜に構えて切って初めから捨てるのとでは、結果に大きな違いが出るとおもいますが、いかがでしょうか。
私はCDC長官ではありませんが「国民を守るためなら、できることは全部する」という立場に為政者は立つべきだと思っています。
投稿: 管理人 | 2020年2月22日 (土) 09時19分
効果について十分に検証してからでないと、副作用(特に新薬の場合)の方のリスクが上回ってしまいます。
(特に重症者、場合によってはウイルスが耐性を持ってしまう場合もある。最近ではイナビルではしばしば発生している)
少なくとも細胞レベルでの検証(ウイルスに対して増殖が効果的に抑止され、効果が持続するなど)が必要と考えております。
発生地である国がやっているのは、山のように検体(しかも失敗した場合、国に対するリスクが小さい)がある状態での既にある薬剤を使った総当たり実験ではないかと。
日本で行えるのは、ある程度他国で実績のあった薬剤の治験(今検討の議論となっている所)、効果的に合併症発生を抑える治療手段の確立及び分離したウイルスを使用した抗ウイルス剤の効果確認と開発、それら結果の情報交換による国際貢献(後の知的財産権に絡むので、どこまで情報を出すのかは要検討)ではないかと考えております。
投稿: ボーンズ | 2020年2月22日 (土) 09時24分
ボーンズさん。なんども書いているのですが、私は神奈川県の要請と一緒で、他に治療方法がない重症者だけに認めろと言っているだけなのですが。
平時ではその流れでいいでしょう。ゆったりと国際的知見を集めてからうぬんぬんと何年もかけてやって下さい。
いわばそれが官僚の流儀です。
ただ今がそれにあてはまるかどうかを考えるのが、政治の立場です。
政治は結果論です。何人もの救える可能性がある国民を殺してからでは遅いのです。
投稿: 管理人 | 2020年2月22日 (土) 09時37分
はい、クロロキンやばい頂きました。
そりゃ、昔の使い方が悪かったというだけですよね。とっくに知見があります。
催奇形性があるから、妊婦や可能性のある人には投与不可というだけですね。
何故にそこばかり強調して頭から否定するのか分かりかねます。政策を批判するかのように言いながら、それこそ前例踏襲の呪縛にハマッてる方ですね。
アビガンも同様な投与注意が添付されてますが、既存の抗HIV薬や抗インフルエンザ薬まで試されているというのにアビガンをダメだという根拠は無かろうと。
それこそ政治主導で試してみれば良いのでは?実際に中国ではやってるし。それで少しでも感染が抑えられれば御の字でしょ。
アビガンはRNAコピーを阻害する薬品ですから、様々なウイルスに有効である可能性が高いというだけのことです。
現在のような事態で試しもせずにハナから否定するという頭の固い意見はどうなのかと?
投稿: 山形 | 2020年2月22日 (土) 09時48分
管理人 様
「やるな」と言っている訳ではなく、使う事により発生するリスクを頭に入れた上で進めろと言うのが言外にあります。
(舌足らずで申し訳無いですけど)
耳にタコができるくらい治験(高いリスク覚悟での使用)である事を周知しておかないと、格好の政権攻撃の材料になる代物です。
(有意な効果が確認できなかったり、副作用で死亡した等のケースが続出した日には、目も当てられないでしょう。周知しても無断かも知れないけど)
投稿: ボーンズ | 2020年2月22日 (土) 10時09分
今回のウィルスに関連する世上の記事等を読みますと、感情的、扇情的で徒に不安感を煽るものがあります。こういうときに、冷静な対応を呼びかけるとともに、提案や知識の提供もなされる本ブログは非常に有難い存在です。読者コメントも相まって、私の蒙を啓いてくれます。
投稿: テンカラ初心者 | 2020年2月22日 (土) 10時18分
>たサリドマイド事件のようになったら困るのは国
…サリドマイドで困ったのは被害者家族ですよ。というかもう、この件に関しては、ブログ主さんかなり滅茶苦茶なこと言ってるので…大人しくしてた方が良いかと思います…ほんと…
軍事関連、政治関連、農業関連の記事は読ませるものがあるけれど、製薬、(人間の)疫学関連はポンコツなんですね。やっぱり専門って大事だ。
投稿: テプコ | 2020年2月22日 (土) 10時19分
デブコさん、言葉じりをとって「ポンコツ」などと言わしめるならば、貴方が気に入った他所へ移動されたらいかがか?
あなたのその見苦しい言葉づかいはまったく不快です。
加藤厚労大臣はアビガンの使用について既に「検討中」と表明しています。
おそらく25日にも使用許可する方向での発表があると思われます。
神奈川県が使用許可を促した内容は、ブログ主様が言うように「最後の手段として」のように読めますので、医師判断での選択枝の一つとなるでしょう。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2020年2月22日 (土) 11時15分
ポンコツとか罵詈雑言は論外として、滅茶苦茶とか言うんでしたら、どこがどう間違ってるとか認識不足とか、ちゃんと指摘したらどうですかね、できるんでしたら。
サリドマイドにおいては薬害にあってしまった御本人・御家族が被害者なのは間違いないですが、元々欧米で使用されていたものが日本でも承認されたわけです。その後、被害が出て使用中止になったのは御存知でしょう。
しかしながらその後、難治性の多発性骨髄腫に効果があることがわかりながら、なかなか承認されなかったのは、国が二の足を踏んでしまったこと、被害者団体の存在によります。被害者・関係者が神経をとがらせてしまうのは致し方ないことですが、結果的に藁をもつかむ医師・患者の個人輸入が増えて却って野放し状態に陥ることになってしいました。現在は被害者団体も合意の上で厳重な管理のもとに承認されています。
アビガンも適正な基準の元に使用されるといいと思います。発症後の時間、年齢、基礎疾患の有無等を総合的にふまえて重症化しそうなケースを予測した上で適応を判断することになるのではないでしょうか。
投稿: クラッシャー | 2020年2月22日 (土) 12時41分
「バカヤロー」は良いんですね。面白いです。
岩田医師への異常な擁護等、色々おかしいんですよね…このブログ主さん…
投稿: テプコ | 2020年2月22日 (土) 14時10分
擁護じゃねーやバッシングです。全然逆になっちゃいますね、すみません。
投稿: テプコ | 2020年2月22日 (土) 14時12分
アビガンが有効でない例もあり、また漢方と併用が有効だという発信も上海の日本人医師からありましたね。
中医と日本の漢方は随分違うので「おお!そうですか!」とストレート真似する訳にはいかない。もちろん管理人さんもそれを承知で慎重に試して見ればとかいてらっしゃいます。
私的には、二階さん主導でこの備蓄薬を善意で中国に大量寄付してなかった事を喜んでいます。
投稿: ふゆみ | 2020年2月22日 (土) 15時36分
武漢の新型ウイルスには複数にタイプがあるようです。インフルエンザとかSARSとかであれば、そのうち抗体ができて、防御できますが。
エイズウイルスのタイプだと宿主の細胞ではなくて、逆転写して宿主のDNAに 紛れ込むんですよね。宿主のDNA の一部になったら、見分けつかなくなりますよね。そして免疫細胞を宿主にして、破壊し、免疫低下になり、いつもは問題ない他愛ない細菌やウイルスにはやられ、ボロボロになってしまうんですよね。
抗エイズ薬も、きっと話題の薬もエイズウイルスが増殖(宿主細胞から発芽する)するのを抑制するんだと思いますが、いったん宿主細胞のDNA に紛れ込んでしまったら、キャリアになったら、それを根本的に治療するのは難しいと思います。
米国、ロシアがここまで警戒するのは、このエイズウイルスタイプの蔓延だと思います。
鳴霞さんのユウチューブでは、武漢では高齢者と幼児が特になくなっていると言ってました。
シャットアウトせずに、残念ながら、4次感染が出ているので、アウトブレイク、オウトです。
こうなったら、対処療法の危険な薬もどんどん使ったら良いと思います。
もう手遅れですから。
米国は内々で日本の渡航を見合わすようにしてるようです。及川さんが言ってました。4月の南京F1も中止、東アジアのイベントはすべて中止になる。IOC は、WHO からいろいろ言われているようです。
投稿: オイラー | 2020年2月22日 (土) 18時08分
管理人さん
〉「国民を守るためなら、できることは全部する」
そこは私も同意するところです。
そして私は、そうであってもステージに応じて必要なプロセスは踏むべきという考えです。
また、専門家集団が正しい選択をできる環境を作るために、刻々と状況が変わっていく中で出てくる情報には、一般市民はいったん距離をおくべきと考えています。
今回のアビガンであれば、「いろいろ試してる中のone of themだろうな、先は長いだろうが」くらいのもんです。
なぜなら、我々は素人なのでアビガンがなぜ使われていないのか、アビガン以外に有効な薬があるのかないのか、アビガンを投与するために必要なプロセスは何か、を把握していないからです。
そのような中で、「アビガン」というワードだけが先行し、国民の中で期待が高まったらどうなるでしょう?
世論におもねる政府が政治案件化させ、トップダウンで投与の決断をして専門家集団の選択肢を捻じ曲げてしまうかもしれない。
他に有望な薬があって専門家が順位付けをしている途中でアビガンがねじ込まれたら?
素人の妄想なので杞憂かもしれません。アビガンは現時点では本当に新型肺炎対抗薬トップの有望株かもしれない。
ただ、この非常時でもあらゆる検討をしている専門家集団に対して、彼らが取りうる選択肢にフリーハンドを与えておくためにも、一般市民はクールでいるべきだと思うのです。なにせ我々はアビガンに対して一面的な情報しか与えられていないのですから。
こういう不透明な状況では、出てくる記事も読者の希望に応えようと耳障りのいいものになりがちです。産経の杏林検査キットの記事などがいい例です。あたかも簡易検査キットができたかのようなミスリードを誘う記事で、実際勘違いしてしまった人もいる。
そんな状況だからこそいい意味で「斜に構え」ることも必要だと思ってます。
もちろん、専門家がアビガンの投与がイケると決定したのならそれに文句はありません。
使える手はどんどん使ってほしい!
私も高齢の祖父母が罹ったらとおもうと、早く終息してほしいです。
投稿: やす | 2020年2月22日 (土) 18時27分
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000122-kyodonews-soci
共同によるとGOし始めたようです。すこーしずつ、決断が表に出るのが早くなってきました。
投稿: ふゆみ | 2020年2月22日 (土) 22時17分
アフガンなんだかアビカンなんだかも判らないドシロートの私ですが、
使えるモンは皆んな使ってしまえば?という管理人さんの意見に賛成
ですわ。ましてや、それらがお役所の掟で使えないというのなら、そら
トンデモナイ役人根性(事ナカレ無責任主義)として非難されるべきです。
我らが選んだセンセイ達が、「こら!納税者の為に働かんかい、ケツは
ワシらが持ったるぞい」と、官僚機構を突き動かして欲しいです。
だいたい物事は、「走りながら考える」方が上手くいく場合が多いです。
アクションを起こす前からアーダコーダと言っても、手遅れになるのが
オチです。リスクを取って(役人はコレを蛇蝎のようにイヤがる)行動する
のが、我らがセンセイの本領なのです。国民の100%皆んなが納得する
対策なんぞ、有るワケないのですから。乱暴に極論すれば、2・3人死の
うが、その結果20・30人が助かればいい。そら、死んだ2・3人の遺族は
激怒するでしょうが、それに耐えてこそ国のリ-ダーというモンですわ。
投稿: アホンダラ1号 | 2020年2月22日 (土) 22時25分
個人的には、日本は「とっくにパンデミック」と思っています。
中国の隠蔽や武漢封鎖の遅れが最大の原因なのですが、
将来の感染症の教科書に載りそうなくらい典型的な密閉空間だったクルーズ船で、感染者が1ヶ月で542人も出た理由をどう考えるかです。
1人の患者の感染期間が2週間だとして、2次感染、3次感染まで起こったとします。
1人が持ち込んで2回伝染して542人って、基本再生産数はルート542で23ですか!? っておかしいと思います。空気感染しているレベルです。
香港で下りた客1人だけが感染者だったとは到底思えないのです。
基本再生産数が3だとして、あの密閉空間で感染力が倍に上がって6になっていたとしても(6^2で36倍に増えたことになります)、スタートが15人必要です。すなわち、横浜港で感染者が15人は乗っていることになります。
あとはそのバッドニュースを如何に段階的にソフトに日本国民に受け入れさせられるか、というのが政府の課題なのだと思っています。がんの告知のように。いや、パニックにさえならなければ死なないのですが。
考えられる対策は、結局一緒です。
マスク、うがい、手洗いをしっかりやろう。
これに尽きます。
今のところマスクが足りませんが、近いうちに中国では終息し、大量に余ってくると予想します。
投稿: プー | 2020年2月22日 (土) 22時47分
アビガンがパンデミックに備える薬なら、
今がそうでしょね。
いや、時期早々だと言う意見も多々ありますが、私がしんがりに行くなら
その薬を持っていきます。
テプコとやらの、言葉尻を捉えての一点集中攻撃は、今の桜国会の連中と同じレベルなので、無視していいレベルです。
投稿: karakuchi | 2020年2月22日 (土) 23時05分
今日は休日なので、株式市場の動きは分かりませんが、
多分、休日明けには富山化学の株価は上がると思います。
そう書くと、デブコのような人間は、お前は富山化学の関係者だろうと言うのですね。左翼のDNAですね。
投稿: karakuchi | 2020年2月22日 (土) 23時10分
こんな時期に、安倍総理の言葉尻だけ捉えて審議拒否。
何でこんな連中が国会議員なんだ。
投稿: karakuchi | 2020年2月23日 (日) 00時01分
本日の21時発の産経新聞より
加藤勝信厚生労働相は22日夜に開いた記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎の治療のため、新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の患者への投与を同日始めたことを明らかにした
投稿: karakuchi | 2020年2月23日 (日) 00時06分
> 感染者が1ヶ月で542人も出た理由をどう考えるかです。
私もとても疑問です。
今カウントされている人数は密閉空間でブッフェを共有しダンスパーティーやカジノやショーを老人達が楽しんだとはいえ、隔離検疫前迄の数日間で移った人がほとんどなんですよね。それも未発症の患者からです。
そしてこの542人のうち肺炎に至る人数は如何程なのか、見守る価値があります。
投稿: ふゆみ | 2020年2月23日 (日) 00時22分
香港で降りられた方1人から始まったのでしょうか。クルーズ仲間の掲示板でも同じ疑問が出ていました。横浜から乗った香港人は、87名。1月25日香港寄港の際、香港から300名程度、香港の旅行会社の団体が乗ってきたとありました。
何故、香港で降りた一人のみをクローズアップするのでしょうかね。
プーさんの書込に、ROM専ですが出てきました。
投稿: 万年花粉症 | 2020年2月23日 (日) 00時40分
他人の名前もマトモに書けないような御方が、何を粋がっておられるのだか。
そもそも「多分、休日明けには富山化学の株価は上がると思います。」に対して「お前は富山化学の関係者だろう」という返しはおかしくないですか?笑 私がサヨクだろうがウヨクだろうが。意味わからん。妄想書くにしても、歪んでるなりに筋は通しなさいな。
ブログ主様。少なくともこの件に関しては、貴方の味方は完全に「無能な働き者」ですよ…。お願いします、元のマトモな記事に戻って下さいませ。
投稿: テプコ | 2020年2月23日 (日) 00時41分
テブス様
反論待っていました。ブログ主様。少なくともこの件に関しては、貴方の味方は完全に「無能な働き者」です
お前はバカか。
なら、厚生労働省が何故アビガン投与を決断した。
お前の見解聞かせてもらおうか。
投稿: karakuchi | 2020年2月23日 (日) 01時05分
オイラーさんの言われているように、このウイルスが「インフルエンザウイルスのようなタイプ」なのか、それとも「エイズウイルスのようなタイプ」なのかがポイントのような気がします。専門的にどのように表現するのかわかりませんが。
「インフルエンザウイルスのようなタイプ」であれば、明らかに世の中騒ぎすぎです。今年の春は早そうなので、もうひと月ほどでピークは過ぎます。治癒している患者が多数いますので、インフルエンザのようなもの、と認識すべきではないでしょうか。落ち着きましょう皆さん。
投稿: 九州M | 2020年2月23日 (日) 02時14分
テプコさんって、
あれはおかしい。デタラメだ。などと言葉尻を捕らえて否定してみたり
それこそなんの具体的な指摘をして意見を述べるわけではないんですよね。
そりゃあマトモに相手してはもらえませんって。
それで「あんたおかしい。まともな記事を書け」「あなたの味方は無能」「専門性が大事」などの羅列ですか・・・。
あんた何様なんだか。
意見があるのならそのような投げやりな態度は改めて、丁寧に十分な言葉で理解されるように努めてからにするべきでしょう。話をしたいならちゃんと話をしましょう。
ちなみにここのコメント欄のすごいところは、医師にプラント技士に金融関係に農家や国際派から主婦まで様々な人材が揃っていて、それぞれの見地から助言や意見が次々に上がってくることです。
もちろん私も含めてトンチンカンなことも出てきますが、直ぐに訂正の指摘があります。
防疫ですか、ブログ主は鳥インフルエンザの直撃を受けましたし、口蹄疫で膨大な量の記事を書き続けました。
原子力事故にいたっては風評被害で散々苦労してます。生活に直結しながらです。
どこが素人だというのか?
バカにしなさんな!
投稿: 山形 | 2020年2月23日 (日) 02時34分
賛成反対あるようですが、アビガンの投与が開始されました。
「新型コロナウイルスの治療について加藤勝信厚生労働相は22日、新型インフルエンザ薬として備蓄している「アビガン」(一般名ファビピラビル)の効果を確かめる臨床研究として、患者に使い始めたことを明らかにした。ウイルスの増殖を妨げる効果が期待でき、中国でも研究されている。
アビガンは新型インフルエンザ治療薬としてすでに承認されており「安全性は一応、確認されている」(加藤厚労相)ことから、国立国際医療研究センターなど2カ所の医療機関で治療に同意した患者を対象に症状の変化をみる。効果が確認できれば研究に参加する医療機関を増やす。
アビガンは、タミフルなど既存の薬が効かない新型インフルエンザの流行に備えて政府が備蓄している。胎児に副作用が出る恐れがあるため妊婦には使えない。政府が必要と判断した場合のみ使える条件で2014年に承認された。別の抗ウイルス薬の臨床研究も近く始める」(朝日2月22日)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000046-asahi-soci
議論も出尽くして荒れた空気なので今日はとりあえず締めます。
投稿: 管理人 | 2020年2月23日 (日) 02時49分