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2020年2月11日 (火)

「大疫」で終わる中華王朝

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中国の地金が出始めたと思います。それは自分が属する地域、血族、氏族にバラバラに分解していくことです。
一見超近代的に見えたデジタル共産主義の皮膜が、新型コロナウィルスによってあっけなく剥がされ、その下から出てきたのは伝統的な村落の閉鎖的顔だったわけです。

そのひとつの顔が、昨日紹介した、村や街に入る道路によそ者を入れないためにレンガを積み上げた壁であり、無数に誕生した村落自警団の誕生です。
『新型コロナウイルスの拡散を防ぐために、住民は自らブロックで壁を築いて村を封鎖した』ビジネスインサイダー1月30日 下写真も)
https://www.businessinsider.jp/post-206664


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この自警団の発生と村落封鎖は湖北省だけではなく全国に飛び火しています。

「北京市北部の農村では30日、部外者が車で進入出来ないよう村道に土が盛られていた。村民の男性は、武漢封鎖の3日後から始めたと明かし、「ウイルスを持った人を村に入れたくない」と語った。
 道を土や岩で塞いだり、村民が検問したりする様子は、武漢封鎖後から中国版ツイッター・微博ウェイボーなどで掲載され始め、河南省の山村など複数箇所に及んでいる 」(読売1月31日下写真も)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200131-OYT1T50099/

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また、武漢人だというだけで、他の地域では賞金つきで追い回され、監禁される事件までも発生しています。
おぞましい「武漢人狩り」ですが、これは武漢封鎖となる前に市外へ出たといわれる約500万人の行方がわからないからです。
中国政府は発見次第隔離すると言っていますが、いったん広大な中国大陸に潜行してしまえばほとんど見つかる可能性はありません。
そこで共産国家お得意の密告による通報制度を活用しているようですが、これがいっそう国民の分裂を煽るとことになります。

「全国で武漢人狩り、湖北人狩りが深刻化し、中には殺人事件に発展するケースも多々起きている。
広州のホテルでは、武漢、湖北出身者、定住者の宿泊を拒絶。また武漢で働いて出稼ぎ者が故郷の農村に変えると村から駆逐されている。ネットのSNSで個人情報がさらされ、湖北、武漢出身者が職場や地域で排除されている。隣人の間で、武漢や湖北に親戚がいたり友人の往来があるかなど、密告も起きているという。武漢人、湖北人、あるいはその家族、親戚数百万人が帰る家もなく、神秘的なコロナウイルスの潜在的保持者として差別、排除、攻撃されており、中国の“賤民”扱いされているという。
河北省のある村では武漢出身者の住居を密告すると1000元が報奨金として支払われている。ある鎮の出入り口にはバリケードが築かれ、見張りの人員がたてられ、武漢人、湖北人が入らないように警戒している。江蘇省のある地域では、武漢から里帰りした人がいる家を外から施錠して強制隔離。地元紙によれば、食料は縄に結び付けて、バルコニーから引き上げる形で提供しているという。
武漢から四川の故郷に帰ってきた男性を密告した男性が殺害されるという事件も。ネットでは武漢人、湖北人に対するリンチ、暴行の映像もたくさんあがっている」(福島香織の中国趣聞(チャイナゴシップ)NO.58  2020年2月10日)

このような中国の体たらくを見ると、中国が「よく通った道」であることに気がつきます。
中国の王朝は疫病で交代してきた歴史があるからです。
中国の歴史とは、とりもなおさず疫病の歴史でもあります。
王朝の滅亡の原因は政治腐敗やそれに伴う宮廷の混乱、そして多くは宗教の旗を掲げた農民反乱軍の決起によって、滅亡したと一般的には書かれていますが、その原因を遡及すれば「大疫」、すなわち悪性伝染病のパンデミック、そしてそのことによる農村が荒廃する「大飢」(大飢餓)があったことが共通しています。
そして反乱軍と王朝軍との間での血なまぐさい内戦が始まり、いっそう餓死者や疫死者が増大していくことになります。
やがて「大飢」や「大疫」の発生は、国内に止まらず世界へと拡散していきます。

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https://tohoku-univ.ox-tv.co.jp/article/infection20181016/

たとえばモンゴル帝国は、ウィーンの城外での攻防戦があるまでに急激に膨張した世界帝国でしたが、瞬く間に勢いを失い、分裂し消滅していくことになります。
モンゴル帝国の衰退は、1330年代に中国で拡大したペスト(黒死病)にあるといわれています。
1350年前後にカスピ海周辺で発生したペストは、ヨーロッパと中東で猛威を振るい、モスクワに達しコーカサス地方を覆い尽くしました。
それが中国に伝播し、今度はモンゴル軍の侵攻に乗ってウィルスをキャリヤーし、その勢力圏でパンデミックを引き起こしたのです。

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このペストの大流行によって亡くなったのは、世界で実に1億人と呼ばれています。

「中国(当時は元)1333~1337年にかけ、干ばつのため大飢饉が発生し、400万人が死亡したとされています。さらにペストが蔓延したことによって元帝国は一気に衰退し、朱元璋率いる明に倒されました」『見えない侵略者 第2回 人と感染症の戦いの歴史-プロローグ2』東北大学名誉教授 磯貝惠美子)
https://tohoku-univ.ox-tv.co.jp/article/infection20181016/

磯貝先生はカスピ海周辺発生説ですが、逆ルートの南宋発生説も存在します。
この時、南宋に出征中だったモンケ・カーン(チンギス・カーンの孫)の死因がペストだったと言われています。
南宋はペストの発生源であり、その只中にモンゴル軍が侵攻したために伝染してしまったのです。
そしてウィルスキャリヤーとなったモンゴル軍は西への遠征を通じて、ペストを西アジア、クリミア、ベネチア、北アルプスを経て北上し、やがて全ヨーロッパ全土へと伝播させていきます。

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ちょうど今の新型肺炎がヒトヒト感染をおこしているように、モンゴル帝国の勢力圏内で蔓延し、侵攻した相手国を滅亡させると同時に自らの経済・社会基盤もまたペストによって滅ぼしていったのです。

日本が数少ない外国の軍事侵攻を受けた元寇も、弘安の役における東路軍の3千人の疫病死が戦力の崩壊をもたらしたと考えられています。
この時日本がモンゴル帝国に屈して領土に組み込まれていたら、後の1300年代のペストの世界的流行からわが国も自由でなかったはずです。
日本を守り抜いた鎌倉武士に感謝しましょう。

そしてこのモンゴル帝国を倒して王朝交代した明朝もまた王朝末期の崇禎年間(1573~1644年)には、華北地方で疫病が猛威をふるい、少なくとも1千万人規模の大量の感染死が生まれたと言われています。
この伝染病は主にペストや天然痘ですが、これが複合して流行したために手がつけられない状態となりました。

その清もまた、1880年に広東と寧波でコレラが大流行し、全国的流行となり翌81年には北京でも多くの人が感染死しました。
実はこの時のコレラの感染経路は、2003年に広東から発生したSARS流行とそっくりで、中国においてコレラ大流行直後の1882年10月~11月の中旬には、日本でも長崎経由で全国にコレラが大流行することになります。
明王朝は、このコレラの「大疫」によって内部崩壊をおこして倒れたのであって、清の軍事力に破れたわけではないのです。

このように中国王朝は法則的と言っていいほど、「大疫」で滅びています。
今の中国を見ると、何かデジャビュを見るようだと思うのは、早すぎるでしょうか。

 

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コメント

SARS発生か、とチャットし、捕まり、感染して最近亡くなった武漢の耳鼻科医師のvideoを見ましたが
軽い症状に、ゆだんするな
軽いから危険なんだ
とおっしゃっていました
1最初は症状でなかったり、軽めの風邪位で。しかし免疫がつかず
知らずに2回目感染すると
熱もちょっと高く病院で薬をもらったり、入院しても直る。しかし免疫は、つかず
知らずに3回目感染すると
いきなり多臓器不全で急死か、入院しても重症に。回復しても肺にダメージ。

こんな細菌特質でなければ良いなと願うばかりです


神経が参ったオイラーです。
コロナさんがおっしゃているのは、免役が低下していくというこよですね。
武漢研究所で実験動物を横流しした研究者の横領額は1億5千万円だそうです。ということは、様々な兵器級ウイルス研究の実験動物が多数流出した訳ですよね。感染力は強いが致死率の低いもの、感染力・致死率の中程度のもの、感染力は弱いが致死率の高いものなどが混在し、どれも免疫低下のコードが入っているとすると、そういう情況になるかもしれませんね。
凄い種類の実験ウイルスが、それぞれ変異したら、もうワクチンも何も効かなくなりますね。
みんな抗エイズ薬を飲みながら、少しは生き延びるということになるかもしれませんね。
昨日、日本政府は中国人の全面渡航禁止などの措置を発表するのではないかと期待しましたが、何もなく、マスコミも中国のだいほんえい発表のみを報道してるようです。左さんは、今こそ中国の人権問題に声をあげるべきですよね。黙っているなんて、漫画のような人たちですね。
日本も、感染蔓延して餓死情況になれば、食糧を自給自足できる埼玉県が、東京人を封鎖するなんてことも起こるんですかね。栄華に包まれた東京の富裕人が、追い回され、収容所に入れられる?
悲観過ぎると思いますが、中国では現実化しているようです。

有名な国際機関等は乗っ取り侵食激しく、いつのまにか中国様様。ネットはフェイクニュース、と,あのエピオチア人が喚いていますが,署名は集まるが退任もさせられず,混沌としています。
中国での、コロナの定義、が変わったらしく、これからの中国発表の人数がさらに少なくなっていくようです。
発症があったヨーロッパの動きに、期待するしかないですネ

度々すみません。
うちの近くの薬局にいくつか寄ったが、本当にマスクが売り切れてた。
通常のマスクは役に立たないとも言われてますが、最低限の防備品が売り切れで使えない。
日本政府は、緊急に財政出動して、マスク増産して、十分な量を至急配付する義務があると思います。
考えて見れば、中国が貿易戦争などで窮地に陥れば、何をするか分からなかった訳ですから、バイオテロの準備もしていないとダメだったんですよね。
こうなると、超過密都市の無防備な人には、すぐに感染しますね。
今日も家族団らんで、マスクもせずに幸せそうな人たちが、いっぱいいますが…そのうち武漢のような地獄と化すかもしれないと思うと、その対称性が大きすぎて、気がおかしくなってきます。悲観過ぎますか、中国の現状から普通に推測するとそうなりますよね。火宅の人…
こんなこと誰にも話せませんので、おかしな人にされますし、物笑いの種でしかなくなりますからね。申し訳ありませんが、少し書くと気分が安らぎます。

NTD TV JPユーチューブで検索するとバタっと倒れるの( Д゚)))
何時間か何日か、パソコン、スマートフォンの電源切って😊
離れましよう😊免疫さがっちゃうヨ💧
素敵なこのブログ、あるし
トランプさんが4月に収束するって、言ったヨ(だといいねー)

宗族を守るために中国人は全力を尽くし、宗族の栄えを願う。王朝交代は古い宗族を滅ぼし新たな宗族がトップに立つという、その繰り返しの歴史であるという石平氏の虎ノ門ニュースの話は圧巻でした。

今回武漢肺炎や諸々で大乱となったとしても、生き残った中から台頭した勢力が覇権を狙う図は変わらないでしょう。
日本にとっても、習近平と共産党だけ見ていれば済む時代でなくなるのはチャンスでもあり、危機でもありますね。

武漢や中国が惨状になっているのは、元々不潔な国ですが、飲む水に糞尿が混じっている場合も,あるらしく。驚きますが下水が日本のように完全完璧に完成されてない。

コロナさん、極貧国以外でも同じくらい不衛生な国は他にも沢山あります。

封鎖とか通行手形とか○○狩りとか、翔んで埼玉がタイムリーでした。
うちは、秘境の扱いですが。笑
この映画を笑えるくらいの社会の日本と、これを地で行っている中国の違いは大きいですね。
今分裂したら、統一王朝が出来るよりは清朝末期のようになりそうです。

新規の確診病例は減っていますね。湖北省だけ多いですが、火神山・雷神山医院の稼働によって捕捉された患者数が増えたためと思います。

万一のスーパー変異の可能性が残る以外、もう終息です。

ダイヤモンドプリンセス号もそうですが、そろそろ封鎖を解除しないと、封鎖による死者が激増しそうです。
潜伏期間24日説なんて、無視でいいです。何にだって例外はあるのだし、ごく少数の例外への警戒のために多数を圧殺する方が非人道的です。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story-coronavirus-diamond_jp_5e40ce2fc5b6f1f57f140f7c (最終閲覧日2020年2月11日)
検査を受けた人の1/5が感染だそうです。
不顕性感染者を含めればそれくらいの割合で感染しているとなれば、全員に検査したら大変な騒ぎになります。

全員に検査しないのは技術的な問題ではなく、世論が落ち着くのを待っているのです。2009年新型インフルエンザの経緯を踏まえたら、今月末までは仕方ないのだと思います。


院内感染が心配になってきました。
武漢みたいになりませんように。

日本経済新聞

新型肺炎、一般病床で入院可能に 流行備え厚労省通知
2020年2月11日 17:29 (2020年2月11日 21:35 更新)

厚生労働省は11日までに、新型コロナウイルスの感染者について専用設備のある「感染症病床」以外の一般病床での入院も認めるとの通知を出した。
感染症病床は全国に約1800床しかなく、国内で流行した場合、入院先が不足する事態が懸念されていた。
クルーズ船の集団感染のほか、今後、国内で感染者が急増する事態に備えるため、医療提供体制を整える。

これしきのウイルスでここまでの混乱とは、中国社会の脆弱性を再認識する思いです。根底には社会を信頼しない国民性があり、信頼するに足りない中共政府があります。

中華は早晩分裂して小国群に戻った方が国民のためとも思いますが、それだとその小国同士での争いになり、そこに付け込む外国勢力が生じる事を恐れるのが中国共産党の考え。
この、古代を抜けきらない傾きは今日の記事内容に妙にマッチして読めてしまいます。

それと、日本国内での心配はほとんど不要だと思います。
私はさまざまな観点から早めの渡航禁止を望む考えでしたが、日本政府は適宜適切に対処していると思います。
ピークがすぎ、大量に押し寄せてくるような可能性のない状態になれば、徐々に受け入れを拡大する方向になるのでしょう。

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