• 20250113-133232
  • 20250113-134354
  • 20250113-134844
  • 20250113-135719
  • 20250114-062849
  • 20250112-044948
  • 20250112-050804
  • Dsc_1204
  • Dsc_1204_2
  • Dsc_1206_2

« 為政者の仕事とは政治判断することだ | トップページ | 日曜写真館 異界へようこそ »

2020年3月 7日 (土)

武漢ではピークアウトし、拡散は拡がる

193-001_20200307044801

感染の震源地である武漢を中心とする湖北省においてはピークアウトしたかもしれません。
出典はJETROです。
(3月3日 JETRO 『新型コロナウイルス感染、中国ではピークアウト、専門家は4月末までの感染抑制に言及』ビジネス短信 下グラフ2枚も同じ))
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/eac25bbaa209faa5.html

「3月1日、中国の新型コロナウイルスの新規感染者数は202人、新たに回復した人は2,837人となった」

感染状況を見るには、ただ感染者数を上積みするメディアのやり方は適当ではありません。
なぜなら、回復した患者数を計上していないからです。
プラスマイナスの増加分だけ取り出すと、まるで感染がいかにも拡大の一途を辿っているように錯覚してしまいますが、実は治癒して退院した人も多いのです。

下の図表をみると中国においてすら、黄色線の新規感染者の数は2月中旬をピークにして減少傾向にあり、一方新規回復者数(青線)は順調に右肩上りしています。
これを見る限り、中国においてはピークアウトしたとみてよいと思われます。

Fad16f65

震源地の中国では峠を超し世界へと拡散したが、今後武漢のような劇症のケースが出るのは稀なはずです。
国によってもバラぎつきはあるでしょうが、薄く広く拡散するはずです。
それは中国国内の感染者数をみればあるていど推定できます。

「これまでの累計でみても、3月2日午前0時時点で累計感染者数は8万26人、うち現在の感染者数は3万2,652人、累計回復者数は4万4,462人となっており、回復した人数が現在の患者数を既に上回っている。中国での新型コロナウイルス感染拡大の勢いがピークアウトしている様子がうかがえる。
足元で新規感染者の9割以上は湖北省内で発生しているが、湖北省でも感染者の増加ペースは鈍化しており、新規感染者数は3月1日に196人となり、500人以下となる日が増えてきた」

これは感染症の拡大で一般的にいえることですが、発生源の封鎖と隔離がされるために、ウィルスは宿主を失って拡大を止めます。
ただしそのぶん中国の他の地域へと拡散の魔の手を伸ばすわけですが、それも中国全土においては停滞傾向が見られるようになりました。
それを表したのが下の湖北省以外の患者数グラフです。

Eac25bbaa209faa5_29912527

これを見ても2月13日近辺を境にして、明らかなピークアウト傾向が見られます。
中国当局は3月以降はほぼ完全に押さえ込みが成功し、いわば残敵掃討戦の段階に入ったと判断していると思われます。
掃討戦となった以上、外国から新たなウィルスキャリヤーを入れたくないということで、日韓の入国制限をすると言っています。
まぁ、世界に大迷惑をかけておきながらどの口で言うかですが、立ち直るとシラっとして大国の威厳をつくろうのが、このチャイナという国です。

その代わり世界に拡大しているのは、ご承知のとおりです。
とうとう米国本土でも出ました。
カリフォルニアが非常宣言を出した折も折、なんとあのダイヤモンドプリンセスと同じクルーズ会社の船で感染者が発覚し、ただいまサンフランシスコ港沖で立ち往生中です。
他人の不幸をニヤニヤするのはいかがなものかですが、日本がダイヤモンドプリンセスを押しつけられた時に「日本は第2の感染国」とか「デタラメな日本の対応」なんて日本バッシングでお祭りしていた米国メディアがなんと報じるか楽しみではあります。ああいかん、下品になるぞ。

K10012316841_2003061048_2003061048_01_02

 NHK

「アメリカでは最多の53人の感染者数が確認されているカリフォルニア州で、深刻な事態が発生している。
 2500人乗船(半数がカリフォルニア州の住民)のクルーズ船「グランド・プリンセス」号で、新型コロナウイルスによる集団感染が起きた模様で、船はサンフランシスコ沖に停泊を余儀なくされている。
 カルフォルニア州知事ギャビン・ニューサム氏は、米国時間3月4日、このクルーズ船で「11人の乗客と10人の乗員が症状を見せている。その数は非常に少なく見積もられている可能性がある」と説明した。
現在、州衛生当局により乗船者の検査をする準備が進められている。サンフランシスコからメキシコまで乗船し、引き続き、メキシコからハワイへも乗船した62人の乗客は自室に留まるようCDC(米疾病対策センター)から指示されている。
サンフランシスコからメキシコまで乗船した71歳の男性が新型コロナウイルス感染により死亡したためだ」(飯塚真紀子)『米サンフランシスコ沖のクルーズ船で新型コロナの集団感染 カリフォルニア州が「非常事態宣言」』3月5日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200305-00166234/

船は、乗客の検査(検査対象は、前述の62人と感染症状を示している乗客、乗員など100人未満と発表)が終わるまで沖合に停泊させ、着岸させない模様ですが、CDCはヘリで検査キットをとどけたそうです。日本の時は簡易検査キットなんてこの世になかったんですがね。

さて既報のように、日本政府も中韓に対して厳しい渡航制限をかけました。

  • 在中韓日本大使館発行のビザの効力停止
  • 香港・マカオ・韓国のビザなし入国特例停止
  • 中韓に、観光客の来日自粛要請
  • 韓国滞在歴のある外国人の入国を制限
  • イランのコム州、テヘラン州、ギーラーン州を入国制限の対象化
  • 中韓からの入国者に対して政府指定の施設などでの2週間隔離措置
  • 中韓からの航空便の到着空港を成田空港と関西空港にだけ限定
  • 中韓からの船舶による旅客運送の停止要請

やっとかい、という声も聞えるでしょうが、はい、やっと1週間前になって首相が実権を奪い返したということです。
政権もここまで長期化すると、ポスト安倍をめぐっての綱引きが盛んとなり、派閥均等人事と総理候補を閣僚や党の重職に起用しないわけには行かなくなったのです。
政権は「その後」が見えて来ると急速にレイムダック化します。
一強と呼ばれた安倍氏ですらその宿命から自由ではありませんでした。
今の厚労大臣の加藤氏もその首相候補のひとりでしたが、これでそのメはなくなりました。
茂木さんや河野さんあたりが厚労大臣だったら、ひと味違った展開となったのにとは思いますが、まぁしかたがない。
今の安倍氏には外務・防衛といった重要閣僚を突っ込むのが精一杯で、結局オール派閥人事をしてしまったのです。

党内統治も二階さんが仕切り、派閥均衡・官僚重視・親中・公明重視・財界重視といったオールド自民党体質にすっかり戻ってしまいました。
今回の政府自民の対応の遅れはこの体質がバックにあります。
かくして政権から本来得意野はずの危機管理の果断さが消え、状況に追随する場面が多々あったのは確かです。

これが解消したのがほんの先日です。
官邸がイニシャチブを奪い返し、官僚の頭越しに直接指示を与える方向に切り替わりました。
おそらく来週にはコロナ新法が成立するでしょう。

202003041927021

さて、この新方針に対して韓国がいたくお怒りのようです。
この措置で事実上渡航はゼロとなることに怒って、報復すると息巻いておられます。

「外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官が4日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で韓国に対する入国制限措置が相次いでいることに対し、「自らの防疫能力がない国々は入国禁止という無粋な措置をしている」と話し非難を浴びた。
康長官はこの日国会外交通商委員会の全体会議で、「共に民主党」の朴炳錫(パク・ビョンソク)議員が「韓国の航空機が出発した後で急に入国制限措置を取るなど極めて不当な措置に対し外交当局はどのような努力をしているのか」と質問するとこのように明らかにした。康長官は続けて「すでに出発した飛行機を引き返させたことに対しては、とても非友好的で一方的な措置だと考え強力に抗議した」と付け加えた」(中央3月4日 上写真も)https://japanese.joins.com/JArticle/263297?sectcode=210&servcode=200

どうやら青瓦台は政治問題にしたいようで、対抗措置をとるんですって。

「青瓦台が「相互主義に立った措置」を検討すると言及したことに伴い、一部では政府が日本人の訪韓を制限するなど「応戦対策」を取る可能性があると見通した。この他、常任委員は韓国人が海外滞在または旅行中の不便と不利益を解消するための対応措置を点検したと青瓦台は付け加えた」(中央3月6日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200306-00000037-cnippou-kr

しかしそもそも日本に対して、なにもない平時に渡航制限かけたのはどちらの国でしたっけね。
今まで日本に行くなと政府が命令していたんですから、いまさら日本から渡航制限をかけられても痛くもかゆくもないでしょうに。
そのくせ韓国は同じ渡航制限をかけている中国には音無しというのも、失笑しちゃいますね。
なんて分かりやすい国、もう精神症的ナニカですな。

すいません、あんたの国で感染がボンボン燃え盛っているのは世界で知らぬ人とていないわけで、だからほとんどの国で韓国人の渡航は制限されているはずです。
むしろわが国など制限をかけたのは遅いほどです。
恨むなら、自分の国の検査大幅拡大→軽症患者隔離→隔離病床満杯→重傷患者と他の疾患患者死亡激増→医療崩壊、なんていう愚か極まる政府方針を恨むのですな。
ちなみにこの韓国の方針がステキと飛びついて、検査促進法なるものを作ろうというのがわが国の野党ですけど。

それにしても、こういう協調してウィルスの脅威に立ち向かわねばならない時期にも、日本が相手となると政治紛争化する、というのがスゴイといえばスゴイ。
韓国ネタで少し気分が明るくなったところで(笑)、今週はここまでとします。

 

 

« 為政者の仕事とは政治判断することだ | トップページ | 日曜写真館 異界へようこそ »

コメント

あっははは。

韓国はねえ。火器管制レーダー照射事件の時もそうでしたし、「徴用工?」裁判でもそうでしたけど、とにかく我が国に対しては政治的にマウントを取らないといけないという強迫観念で動いています。

ま、いいんじゃない。お互いに行き来が無くなればリスクも減るわけだし(苦笑)

共同の記事を転載したヤフーのコメント欄なんて、ほとんどが全く落ち着いたもんです。。

韓国はいい国だ。持ち込まない持ち込ませずを強化してくれた。

隣国の統治(?)中枢には未だに柵封国のDNAが根付いているのでしょう。
流石に希望を予想に自動変換する国民でも、ここまで事態が深刻になると抗えないのか、政府の反応に呆れているようにも見えます。

大陸国家進出の盾としての機能が亡くなりつつある現在、これを機に関係のフェードアウトを積極的に進めよう。
足を引っ張る勢力も蹴散らしつつ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200307-00000013-kyodonews-soci
共同はWHOに戒められてるぞとまた頑張ってますが、相互制限をかけあう日中と日韓の違いを見れば、韓のみに戒められる原因があるのは明白です。

最悪のタイミングで最悪の選択をするという、かの民族のお家芸です。
 
シナのほうは、個々人の行動を完全に把握・追尾してウイルスの拡散を数理処理してパターン把握し、対策ノウハウを手にしようとしていると思われます。一方で各国・各民族のDNA解析により、他国の病理的弱点を見出そうとしているという噂もあります。これらが複合されると、身の毛もよだつことななりそうです。杞憂ならよいのですが。

今回のウイルスが生物兵器なのかという点はさておき、シナ・朝鮮が日本・西欧と全く異なる文明・文化圏であること、また日本国がどちらの文明圏につくかの選択を迫られていることを認識すべきです。答えは決まっていますが。

日本も韓国のことを笑えないと思います。
だいぶ鎮静化してきましたが、いまだに流行性コロナウィルス右翼及び左翼脳炎の患者が方々を煽動していますから( ̄~ ̄;)

世間がコロナ、コロナと騒がしい時に、私は今日からおたふく風邪で蟄居します。
新型コロナウィルスに限らず、世間には治療薬がなく、基本的に対処療法という感染症が多々あるようです。
信頼失墜という基礎疾患のあるマスコミや野党は、感染したら命に関わりますから、黙って自宅で療養してほしいですね。
あとは安部総理、菅官房長官、各大臣、官庁には、もっと人に伝わる話術を身につけてほしいと思いました。

話は変わりますが、コロナの流行を期に、日本版CDCの設立を求める声が大きくなりましたが、どれほど有用なものなのでしょうか?
アメリカの様子をみるに、CDCのない日本と大差ない気もしますが…、今後勉強したいと思います。

不買、不買、不買。日本に行く国民はダメだキャンペーンをやっていたのに、こちらからシャットアウトすると急にキレだすのは行動原理が理解できない。

やはり日本に負けたくない精神が出ちゃうのか謎。WHOが喧嘩両成敗みたいなこと言っているが、対抗措置で政治的な問題にしたのはお隣さんなのに何を言ってるんだか。って感じです。

新規感染者の人数が落ち着いてきましたね。
WHOから要注意国の中で、他の3国との違いは歴然としています。
日本政府の判断は、正しかったと確信していいレベルです。
いや、検査数が少ないからだとケチ付ける専門家もいますが、私は国民の倫理観の差だと思っています。

>>https://www.sankei.com/life/photos/200306/lif2003060086-p2.html

今回WHOの影響下になかった台湾が一番効果的な対応を取れていたと思われるのが皮肉以外のなにものでもないです。

他国を名指して往来禁止にするというのは、喧嘩を売るのと同じようなものですから、先に相手がやっている場合と互いの了承がある場合を除けば、万万が一に軍事力を使う法の裏付けがない国には、先手ではできないことです。
中央日報日本語版によれば、日本政府はこの措置への了解を事前に中共政府に求め済みで、既に同様な措置を取っている中共として異論は有り得ないと伝えていますね。
韓国報道は「聞いてない!」そうですが、茂木外務大臣の6日金曜夕方の会見録には、NHK山本記者の質問に対して、「中国、そして韓国に対しましては、今回の措置を採ることに関しましては、きとんと通報致しております」
とあります。

ところで、河野太郎さんのTwitterによれば、国内感染者の退院76名、クルーズ船関係感染者の退院245名だそうで、喜ばしいことです。

さてと。
絶対に無くなって欲しくない小さなタコス屋さんがあるので、私は先週も食べたけれど、お店で頂かない替わりに、今夜はテイクアウトで豪勢に、タコス、エンパナーダ、インチラーダ、チリビーンズをテイクアウトして、家族でメキシカンな宅飲みです。
カロリー?知らん笑

2月15日のライブから感染発覚まで20日となると、2月末に始まったイベント自粛は2週間では終わらなそうな気がします。

それでも、感染拡大しやすい状況は明らかになったのですから(自粛要請前の時点から大体分かっていましたが!)、通常開催・縮小開催・無観客開催・中止の目安を作って、再度国民に要請すべきと思います。

検査は・・・迷走していますね。
やっぱりというか、首相のかかりつけ医の判断で検査できる、という言葉を盲信して直接病院に来る人が出ているようです。

中共の計画ではまず3月より生産再開の目標があり、それに準じた国家衛生保険委員会の数字の発表となるのだし、さらにそれを鵜呑みにしたWHOの評価となっているので要注意です。

ただ、記事の趣旨のように現在ピークアウトをしつつあるのは事実でしょうし、厚労省もこの数値をベースにするのも致し方ないところです。

しかし、中国国内で全面的な生産再開となると、中国内での人の往来が激しくなるので要注意ではないでしょうか。
ですので、今回の入国制限措置を厳格に行って、そこからまた正しいデータを取れるようにしないと厳しいと思います。

韓国については、入国制限をしたくても中共政府からきつく戒められ、文大統領はそれをしない国民への言い訳としてWHOの誤った方針を根拠としました。
にもかかわらず、中共から反対に入国禁止され、WHOからは危険国扱いにされています。 まことに悲劇としか言いようがありません。

どうにもならないそのような結果への「恨」を晴らすための方途は、やはり反日しかありません。もともと「NO JAPAN」の最中なのに「対抗措置」だとか、もう馬鹿々々しくて笑うしかありません。
アホウの極みですね。しかし、内心では通常運転の韓国に安堵していて、親韓派が正気を取り戻すまで、「もっとしっかり反日しろ!」と思いもする私です。(笑)

確かに、日本もこのまま順調に終息するとも思えません。
もう一山二山あるでしょう。
前に、国5割、地方自治体3割、個人の責任2割と書きました。
今後は、その差が出てくるのでしょうね。
私はせめてその2割は実行しようと思っています。
それでも罹患するかもしれません。でも人生なんてそんなもんだと思っています。何度も酒酔い運転やってつかまらない人も居れば、一度だけの酒酔い運転で免停になる人も居る。
人生は慎重に。間違っても自分は前者だとは思っていません。

ここから感染数が上がっていくのは間違いないと思うのですが、やはりある程度正直に「国」として推測できる実際の感染者数「ある程度の範囲で)、エピカーブは公表してもいいのではと思いますね。国民としては、どの程度の数が予測範囲なのか、悪いのかよいのかが全くわからないので。

予測よりもよいとなれば不安は鎮まるでしょうし、悪いとなれば経済的な手も打ちやすくなると思うのです

先日は年甲斐もなく、ついキレてしまいました。申し訳ありません。どうしても皆さんに考えていただきたいので、恥を忍んでもう一度だけ言わせてください。

1、基本的なことを押さえて議論しましょう。
(1)風邪の菌(ウイルス)を退治する薬は現在もありません。いわゆる風邪薬というものは風邪の諸症状を緩和する薬にすぎません。解熱剤、咳止めなど

(2)同じようにタミフルはインフルエンザの特効薬ではありません。ウイルスの増殖を抑える作用が一時的にあるにすぎず、ウイルスそのものを殺す(無くす)ものではありません。あるタイミングを過ぎるとタミフルは何の効果も期待できません。

(3)風邪もインフルエンザも、最終的にその菌(ウイルス)を退治しているのは私達誰もが持っている「免疫」です。「免疫≒体力」ですので、栄養、睡眠、適度な運動といった極めてシンプルなことこそ、今一番大事なことだと思います。

(4)風邪やインフルエンザ、そして今回の病気も、その症状は、自己の免疫がその菌と闘っている状態を表したものです。「咳」「痰」は菌を体内から出そうとしており、また「発熱」によって菌を殺そうとしているのです。ですから本来はこのような症状を“緩和”してはいけないはずでのものです。蛇足ですが、今回のデマのひとつとしてあった「27度のお湯を飲む」は、この「熱」に関係するからこそ、もっともらしさを醸し出していると思います。
 さらに「海藻のアオサがウイルスに効く」という噂(デマ話)は私も直接聞きました。これは海藻の栄養価とその免疫力へ期待から出た話ではないかと推測します。アオサ→栄養価→免疫→ウイルスという原因と結果の繋がりを無視したデマですが、“風が吹けば桶屋が儲かる”以上のつながりはあると思います。

(5)あらゆる生物(人、動物、植物、そしてこのウイルスも)は自己の種(遺伝子)をいかに残すか、という命題をもって存在しています。私達人類だって「脳」ではなく、自己の「遺伝子」に支配されているのです。:Rドーキンス(利己的な遺伝子)。したがって、人や動物に宿ることでしか存在できないウイルスは、宿主を殺してしまうと自分も死ぬことになるので宿主(人、動物)とは適度な関係(持ちつ持たれつ)を保とうとします。つまり「感染力の強いウイルスは毒性が弱い」、「毒性の強いウイルスは逆に感染力が弱くなる」傾向が出てくるのです。
 このことから、「症例」「軽症者が8割」というこれまでのデータより「感染力強いが毒性は弱いウイルス」つまりは、風邪のようなもの。せいぜいインフルエンザ程度に警戒すべきもの、と私は考えるにいたったものです。

(6)リソース(人、物、お金の社会的資源)は限られています。選択と集中が必要です。今必要なのは”重症化リスクの高い高齢者等”と”肺炎の徴候のある重症患者”にリソースを重点配備することです。8割の軽症者=風邪症状のある人は従来の風邪(インフルエンザ)の患者と同じように扱い自宅待機で十分です。風邪ウイルスの型を決めようとするようなPCR検査を広範囲に行うのは有害無益。型がわかっても治療法は変わりません。

2、ものごとは「俯瞰」して全体をざっくりととらえ、類似のものと「相対的」に比較する。
 未知のものは誰しも怖いものです。しかし、現代科学をもってしても100%解明できた世界なんてどこにもありません。自然界なんてなんでもわかるしろものではありません。典型的な例が「地震予知」です。なぜかと言えば地震のメカニズムを定義するパラメータ(要因、数値)が無限にあるからです。あらかた正体が出てくれば、これまでの培った知見から類似のもの、つまり今回は従来の風邪やインフルエンザの症例と比較すればいいのです。また、このウイルスの姿が「コロナ型」と既に特定されているのですから、従来から存在するコロナ型のウイルスと特徴が似ているはずです。そう考えれば現実的な対応は十分できるのです。そのように考えるのが合理的なのです。そこを遺伝子配列まで全部調べて、個々のメカニズムをすべて定義し、直接死滅させる薬やワクチンを開発しようとしているのが、研究の最前線がやっていることです。完全主義の思想にとりつかれているのです。

 蛇足ですが、あの福島原発事故もこの完全主義と無縁ではありません。私は当時あるメーカーの一員でした。社内でもこの原子力の部門は異彩を放っていました。“鉄の規律”を持つ部門であり「軍隊のようだ」とまで揶揄されていたのです。社内図面にも「原子力」という特別な印があり、一枚一枚を厳重に扱っていました。安全性の定義においてはひときわ厳しく、様々なケースをあげ、すべて数字で表されていました。世間では東電やメーカーの“安全軽視の体質”が事故を生んだ、とされてるようですが、私からみれば話はまったく逆です。完璧なまでに安全性を定義しようとしたたからこそ生じた事故です。完全主義が生んだ事故なのです。理由は簡単、シュミレーションなんてパラメータの数字ひとつでどうにでもなるのです。
 専門バカがどれだけ集まっても正しい判断はできません。戦略を決める時に必要なのは俯瞰する力、将棋でいう「大局観」です。

3、日本の経済は工業と観光の二本柱で成り立っています。
長く工業製品こそが日本の経済の柱でした。2000年前後からこの工業の先詰まりが見えはじめ、観光関連業を強化してきたのです。したがって今の日本経済は工業と観光関連業のふたつのエンジンで成立しています。工業製品の製造は中国(一部台湾)と韓国、そして日本の間で部材の供給(サプライチェーン)をグローバルにやっています。製造業はムダを極限まで無くした製造システムで出来ています。いわゆるトヨタ生産システム方式(必要なものを、必要な時に、必要なだけ)で余剰な在庫を持ちません。ひとつでもこのつながりが切れると最終製品が出来なくなるのです。サプライチェーンを複数するためベトナムやインドにも手を広げていますが、どこまで進んでいるか?中国、韓国、日本は切っても切れない関係にあるのです。昨年の夏に韓国が慌てたのもこの理由です。日本も同じです。

 九州の観光客の半分は中国、韓国からのインバウンドのお客様です。そして考えてみて下さい。北海道や沖縄から観光関連業を除いて何が残るのかです。経済はすべて繋がっています。観光客→航空、鉄道、バス→観光地→宿→飲食→農産物・・・
工業においても観光関連業においても中国、韓国は絶対に切ってはならない関係にあるのです。イデオロギーで意思決定をしてはいけません。私だって、できれば日本列島丸ごとハワイ沖あたりに引っ越したいくらいです。好きか嫌いかで決めてはいけません。大げさではなく、両国との関係が切れると“地獄の釜の蓋”が空きかねないのです。

※反省を込めて九州Nに改名(マイナーバージョンアップ)しました。ご容赦下さい。

九州Nさん なるほど。
正直な所、「蛇足」の部分が最もインパクトがありました。
九州Nさんのバックグラウンド、そして今までのコメントに納得しました。

日本国民が「インフルエンザ程度」と思ってくれないところはもどかしいですね。無力な自分は管理人さんを応援することで少しでも力になれればと思っています。

イタリアでは、北部(ミラノ、ヴェネツィアを含む1600万人)の移動禁止措置が発動。

https://www.nst.com.my/world/world/2020/03/572691/alarm-italy-reports-1200-new-covid-19-cases
https://www.sankei.com/world/news/200308/wor2003080014-n1.html

規模的にはコロナウィルスで最初に閉鎖した武漢より大きく、イタリア全人口の1/4以上の移動の自由が失われる事態に。

現在の日本は、日常生活や産業への重大な支障を来す事態を回避するための施策を打っている最中です。
施策自体にどうこう言うのは終わってからにしないと身動きが取れなくなってしまいます。

九州Nさんの残念な点は、これまで本ブログでもさんざん取り上げられて議論も尽くされて来た経緯を無視されているところです。

それは本件に関する評価・目線が、記者のブログ主様自身でもってすら変遷して来た点にも現れています。
かくいう私もそうで、最初は「重大事」→「大した事はない。騒ぎすぎだ」→「政府の対応にはほぼ同意できる」というふうに変化しています。

そうした変化の変遷のうちには、国益に密接に関連する世界情勢認識や、「未知のもの、よく分からないもの」に対する正しいおそれ、数の多寡に関わらず犠牲者が出ている事に対する必要なリベラル的指向性があるのですね。

しかるに、九州Nさんの考えは「原理原則論」を一歩も出ていないのですよ。当初の本ブログの立場を固守しているようでいて、その後の議論を受け入れない頑固さはむしろ清々しくありますね。(笑)

私の見るところですが、日本では政府の政策の効果が出て、近く日感染者数の頭打ちが見られる事になり、「非常事態宣言」を出すような事態は避けられると思います。
休校措置の延長もないと考えています。
一方で韓国や欧州ではそうは行きそうもありません。米国もこれから一騒動ありそうです。

九州Nさんに言わせれば渡航制限など愚の骨頂のごとしですが、世界が「防疫」という主権に基づいて独自の制限措置を取るなか、日本だけが制限をかけないで「風の一種にすぎない」と涼しい顔して通すなら、その事がむしろ騒動収束に対する世界との姿勢や認識のズレとなって、逆に経済回復の遅れにつながる事は必定です。

つまり、日本経済への影響を最小限にくい止める事を考えるなら、いづれ通らなけらばならない終息への道筋を一刻もはやく達成すべきなのです。

やがて首尾よく収束しても九州Nさんのような人が出て、「あのときはやりすぎだった」とか、「失政の最たる見本」のように言われる事もあるでしょうが、歴史の正しい審判は「あの時、早めにウイルスを抑え込む事が出来たゆえに経済的影響を最小限にとどめる事ができた」という事になるでしょう。

それとですね、九州Nさんは「日本の経済は工業と観光の二本柱で成り立っています」というのですが、同様の解説をされる経済学者もいるので無理ないと思います。
しかし、観光業のGDPに占める割合は純で1%程度です。小売りやその他もろもろを含めても、4.6%にすぎません。

とても「二本柱」などと言える業種などとは言えませんし、自動車製造や化学薬品分野と比して決定的に生産性が低い点が致命的です。


九州N(^^)さん、お話の続きを願っておりました。あと、私は議論のつもりでずっと書いていましたが、これまでも相手を非難していると取られる事が日本でいくつかあり、傷つけていたら本当にすみません。オバハンのたわごとです。
ご意見をうかがいたかったのは、3について、日本単独よりもう一回り大きな視野も含めた日本への経済リスクです。
お書きになられているサプライチェーン問題は、日本は確かにボリュームは大きいのですが経済規模の大きな他国でも同様に抱えています。
欧州ではドイツ、アジアにおいては台湾、新興国ではベトナムなど。ベトナムは衛生面でだいぶ日本より落ちるとして、台湾、ドイツは中国渡航制限と国内移動制限で2月中かなりの差がありました。世界規模で経済競争する中、余剰在庫を日本より沢山持っているとも思えません。
台独日、半年後の経済ダメージを見た場合、おそらくタイムラグがあるだけで量的に大差はないのではと私は予想しています。
地獄の釜の蓋を日本だけが開けているのではなく、先にあちこちでもう開いてから最大リスク国の日本が追随する形に、今回なりました。私は夫の職業的に、追随する為に今回も在外邦人を丸裸で戦地に出したことに不満ですが。
世界中の経済が下降して行く中で日本だけがまあまあをキープし続けるのは至難の業で、最大限困っている姿を見せながらダメージコントロールする姿勢も護身として必要です。
インバウンドリスクについても、世界中が多かれ少なかれ中国に依存していた訳で、今回よそがリセットに動いて行く中で逆張りをする長期的リスクについてのご意見はいかがでしょう。

インバウンド含む観光業について。
山路さんお書きのように全国的に見ればすくなくはあるのですが、偏重する地方においてはダメージはあり、それを補填する国の疲弊はプラスして考えるべきです。
それでも、補填されながら脱チャイナへ舵を切らのであればポジティブなコストに換算して良いのではと個人的に考えております。

ニューヨークが100人足らずの感染者で非常事態宣言を出しました。
これって、額面通りにとって良いのだろうか。
ニューヨークほどの大都市が非常事態宣言を出す。アメリカは中国韓国からの入国規制をかける。
アメリカほどの大国が右往左往する。これは大変だと世界にメッセージを発する。事の発端は中国初の肺炎ですが、それを最大限利用し、最近言うことを聞かない、中国に韓国についでに韓国の北の国に最大限のダメージを与える。北がミサイルを発射しましたがこれって、北朝鮮は少しもダメージを受けていない。逆に言うと相当ダメージがある。アメリカって怖い。考えすぎでしょうか。

九州Nさん、戻ってきてくださって本当によかったです。

私は、9年前の福島での事故が起こってからずっと、マスコミの歪んだ報道ではなく、検証に裏打ちされた真実が知りたくて、こちらのブログを拝読してきました。そしてブログ主さんはもちろん、常連の方々の豊かな知見にインスパイアされてまいりました。ですから、あのような形で、優れた論客のお一人である九州Nさんの投稿が拝見できなくなるのはとても残念だったので、またご意見を伺えて、とても嬉しいです。

その上で、今一度、世界の中での日本の立ち位置というものを、考慮にいれていただくわけにはまいりませんでしょうか。今この国で起きていることは、9年前とほぼ同じであると管理人さんがどこかで書いていらっしゃいました。私もそう思います。正しく知れば、過度に恐れる必要は、九州Nさんのおっしゃるとおり必要はないでしょう。しかし今回の場合は、世界の多くの国までもがパニックに陥っています。まして、人道的立場から受け入れたDPのせいで、日本は妙に注目を受けてしまいました。結果、WHOまでが危険な国リストに日本をいれる有様です。

世界での立ち位置を少しでも有利にするために大切なのは、誤解を恐れずに言えば、「真にどのような国であるか」というよりも、「同じ価値観を共有できる国である」いう自国に対するポジティブなイメージをどれだけ上手く発信していくことではないかと私は思います。そして日本政府は、その発信が圧倒的に下手なのです。世界中が恐れている「タチの悪い風邪」平気な顔で受け流すことは、外交下手なこの国にとってプラスにならないのではないでしょうか。

しつこいようですが、今回のコロナ騒動で、
中国に韓国にイランに北朝鮮に、ついでに大統領候補選び真っ最中の民主党に最大限のダメージを与えられる。
災い転じて福となす。トランプ政権には笑いが止まらないのではないでしょうか。今後はアメリカの動きに注視したいですね。

世界は情報戦です。武器を使わない戦争です。
その渦中の日本が、そんなの関係ないで済むはずもありません。

入力面倒なタブレットからなので手短ですが

以前、九州の温泉宿の阪神病元患者宿泊拒否問題の報道を見た知り合いの製薬会社技術者氏から「細菌(要は単細胞生物)の英語訳をウイルスと多分勘違い等細菌とウイルスを混同してる報道多い、技術的な事理解出来て無い」と言われました。

私はバイオ関係は良く解りませんが、プラント技術者の端くれとして原発事故の無茶苦茶な報道にうんざりした経験から、恐らく派手かつ事実誤認な報道なされてるのかな?って思いました。

karakuchiさん、米国大変そうですね。
報道が少ないのですが、トランプのお膝元NYで陽性反応が出た内訳は一昨日の時点でマンハッタン10名に対して近郊の高級住宅地ウエストチェスター57名との事。
ウエストチェスターは元々は白人の富裕層、ユダヤ系の中間〜富裕層の居住区ですが、日本人駐在員、中国系永住の高学歴層、同インド系、韓国系、などがかなりの人数住んでいます。居住者の衛生観念と地域の店舗スタッフ(隣町などから通うスーパーの店員等)のそれにギャップがあり、要するに金持ち地区の割には店はとても不潔です。公園などのトイレには紙はあっても水道がないとか。
中国人家庭に休み毎に大陸から来る親戚からもらったのか、出張しまくる日本人駐在員から出たのか、生真面目な家族が35万投じて発症してないのに陽性が出ているのか。
あの地域のどこら辺で57人出たのか、ものすごく気になります。
トレペと同時に銃弾の売上が急増するあの国では、非常事態宣言は安全の担保でもあるはずです。

ふゆみさん

トレペと同時に銃弾の売上が急増するあの国では、非常事態宣言は安全の担保でもあるはずです。

まさにその通りだと思います。その安全の担保の怒りがどこに向かうのか。まったく予想は出来ません。ですから今後のアメリカに注視します。
真珠湾攻撃の怒りが日本に向けられたように、その怒りの矛先はトランプ大統領に行くのか、中国に行くのか、ノー天気に大統領候補選びに夢中な民主党に向かうのか、そこは今のところ分かりません。

アメリカを筆頭に世界の盟主の価値観は、人道主義に隠れた勝利主義です。
ワクチンなり治療薬として認められるものがある程度出てこない限りは、対ウイルス戦争のゴリ押しは続くのではないかと。

いかなるコストがかかろうと我々は勝たなければならない、ウイルスに我々が殺されるということは敗北である、それは許されない、といったところでしょうね。
日本的な自然との共存、死ぬものは死ぬと自然体で受け入れる、悲しみ苦しみながらもそれ以上の被害を出さないために折り合いをつける。現時点での国際社会で受け入れられるような価値観ではないのかもしれませんが、建前上言えずとしても、個人レベルでしっくり来る人は文化や人種を問わず相当にいるのではとも思います。
国のトップとして言えないことは他の人が言えばいいだけですが、同時に批判や嘆きは無用でしょう。立場が変わればいうこともやることも変わるというのはしょうがないと、そう思えるようになりました。

うちの近くで発症者出ました
1文字の医師と共産党女がCNNにベラベラ日本の悪口を。
政府は反論してますがマスゴミは、流さない
情報戦争の中で,日本がウイルスを拡散したんだ、と印象を与えたい中国と中国手下のマスゴミ

イタリアすごくなってます
小坪市議のブログだと、非常事態が出るかも。ウイルスが進化してるかも

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 為政者の仕事とは政治判断することだ | トップページ | 日曜写真館 異界へようこそ »