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2020年4月 9日 (木)

なぜマスクは不足するのか?

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気になっていたので、マスクについて調べてみました。
世界的にマスク争奪戦の様相を呈してきました。

今やマスクは家庭用、医療用サージカルマスクを問わず、戦略物資化しました。
ヨーロッパでは、中国からの輸入品をめぐってドイツ、フランス、イタリア、スイスが入り乱れた混戦状態となり、また、売買契約済みのマスクを米国が札束で張り倒して横取りしたという風説まで流れる始末です。

4月8日現在の世界の感染状況です。クリックすると大きくなります。

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https://twitter.com/necoodi3

世界の100万人当たりの死亡者数(4月8日現在 上位から)
・スペイン297.6人
・イタリア・283.3
・ベルギー・175.6
・フランス・158.2
・オランダ・122.6
・スイス・94.9
※日本・0.8

●世界の感染者数(同上)
1. 米国:446,205人(+54,730) 1,348
2. スペイン:146,690人(+6,073) 3,137
3. イタリア:139,422人(+3,836) 2,306
4. フランス:112,950人(+3,881) 1,730
5. ドイツ:111,779人(+4,321) 1,334 

このように感染がひどい国は医療用品の払底が深刻化しているようで、米国も大量にマスクを輸入しています。

「米スリーエム(3M)は6日、新型コロナウイルスの感染拡大で不足している医療用マスク「N95」を米国に3カ月で1億6650万枚輸入する計画を発表した。米国生産分と合わせて国内の医療機関への供給量を増やす」(日経4月8日)

ここぞとばかりに中国は「マスク外交」を展開しています。ただし、質が悪いのでそこら中でトラブっているようです。

では、あらためてマスクの素材である不織布の世界ランキングをおさえておきます。
https://www.gii.co.jp/report/tex219181-world-nonwovens-industry-part-1-profiles-leading.html

●世界の不織布主要企業10社
・BERRY PLASTICS (FORMERLY AVINTIV) - 米国
・FREUDENBERG PERFORMANCE MATERIALS - ドイツ
・KIMBERLY-CLARK - 米国
・AHLSTROM - フィンランド
・DUPONT - 米国
・JOHNS MANVILLE - 米国
・FITESA - ブラジル
・GLATFELTER (FORMERLY CONCERT INDUSTRIES) - 米国
・SUOMINEN NONWOVENS - フィンランド
・TWE GROUP - ドイツ

ついでに今世界的に受容が急膨張している医薬品の世界ランキングもみておきましょう。

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おわかりのように、世界市場の不織布市場と医薬品市場は圧倒的に米国とヨーロッパが独占しています。
米国のマスク企業は需要が200倍となったそうですが、需要にあえて対応しようとはしていません。

その理由を米国大手のマスクメーカーであるプレステージアメリテック社の社長はこう述べています。

 

「アメリカ市場では、1枚10セント(約11円)の国産マスクよりも、1枚2セント(約2円)の中国製マスクが多く流通していました。これに対してボーウェン社長は「個人用保護具であるマスクを中国やメキシコといった他国に依存することは国家安全保障の上で大きな問題となる」と主張していました。「私は2007年頃からマスク生産はアメリカ国内中心で行うべきだと主張してきました。しかし、医療用マスク市場全体はマスクの価格にしか興味をもたず、誰も耳を傾けてくれませんでした。下院議員や将軍にも話をし、大統領にも手紙を書きました。しかし、オバマ大統領が送ってくれた宣言書は額縁に入れて飾る以外に意味がありませんでした」とボーウェン社長は語っています。
(4月6日 『世界的なマスク不足に対して医療用マスクメーカーが「不眠不休によるマスクの増産」をしない理由とは?』)
https://gigazine.net/news/20200406-face-mask-maker-working/ 下写真も同じ

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米国製の5分の1以下で入ってくる中国製マスクに、米国政府は警戒感を持ちませんでした。
ただのマスクだろ、こんな簡単な技術で出来るものは中国に作らせておけ、米国は知的所有権だけ押えておけばいいんだ、ていどに考えていたのです。
かくしてブランドを米国が独占していたにもかかわらず、米国はマスクと不織布の生産を中国に委ねてしまいました。
米国政府はなんどか感染症爆発の苦渋を飲みながら、マスクを感染症における戦略物資だとは認識していなかったのです。

その結果、かつての2009年のパンデミック時に大増産に協力したこの会社は倒産の憂き目にあっています。

「2009年に豚由来のH1N1型インフルエンザが世界的に流行した際、他国からのマスク輸入がとだえたために、プレステージ・アメリテックにアメリカ全土からマスクの注文が殺到し、ボーウェン社長は1日3交代制による大増産を行いました。マスクの供給量は格段に上がったものの、インフルエンザの流行がおさまると再び医療用マスク市場は中国の安価なマスクに流れてしまい、プレステージ・アメリテックは1億ドルの負債を抱え、倒産寸前に追い込まれてしまったとのこと」(同上)

米国は、伝染病対策におけるさまざまな衣料品・医療器材・薬品について軽く考えすぎていました。
今回のアウトブレイクをみれば判るように、これら基礎的医療品や器材が不足すれば、一気に医療崩壊へと突き進むのです。
わが国やヨーロッパ諸国もまったく同じ轍を踏んでいます。
日本が「マスク如き」という認識だったのは、感染初期に安易に中国に「友情の証として寄贈」してしまったことでもわかります。
そして逼迫した頃になって、やっと不織布やマスクが中国に独占されていたことに気がついたわけです。

日本のマスク市場は表面的には国内企業で押えているように見えますが、大手の東レによれば、国内にあるのは研究拠点だけです。
東レの不織布工場は中国と韓国の工場に生産移管されていて、マスクの縫製製造まで一貫して中国で行っています。

ここで先ほど見た米国企業と同じ問題につきあたります。
製品開発と技術研究まではできても、日本国内には中国のコストに張り合える下請けメーカーがないのです。
したがって日本企業は、この新型コロナ感染を受けても国内での生産を再開することには消極的でした。
生産をすることはやってやれないことはなくても、先ほどの米国マスク企業のようにコロナ禍は一時のものです。
終われば余剰となった設備や人員まで政府が面倒を見てくれるわけじゃないだろう、これがマスク企業の本音です。

一方中国はしたたかでした。
マスクや不織布などについて、中国政府は日本企業も含む海外企業の現地生産品や委託生産品まで接収してしまいました。
これが、米国が世界一のマスクシェアを持つ国でありながら、今や中国からの輸入に頼っている原因です。
つまり、米国ブランドのマスクは中国が輸出規制をかけてしまったために、中国国内にしかでまわらないのです。
一般の自由主義経済国家ではこんなことはまねしたくともできないことですが、あえて褒めてやれば、感染爆発という事態において政府が徹底的に独裁権を発揮できるのは、この国の強みでもあります。

おそらく中国政府は、マスクや不織布にとどまらず、感染症に関わる医療器材全般にまで手を伸ばすはずです。
たとえば同じ不織布で作られている防護衣を筆頭に、人工呼吸器、フェースガードなどもまた輸出規制がかけられるはずです。

この状況を放置すれば、感染症との戦いに必要な医療品・器材の首根っこを中国に押えられてしまい、今回の欧米のような医療崩壊を招く結果となります。

このように見てくると、自由主義国家は今回の新型コロナの世界的アウトブレイクを苦い教訓として、感染症に関わる衣料品・医薬品、医療器材などを戦略物資に指定することが必要な時期になったようです。

 

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コメント

放火犯人が,消防車に乗って救いにやって来る。おそろし
米,仏空母も感染発生,まただ
尖閣に中国船うろうろ,常習

研究開発等の「頭脳」は国内、製造等の「体」は人件費の安い他国ってやり方は平時での対応は主に費用面、特許戦略等からは良いですが、物自体奪い合う非常時には脆弱ですね。

花粉症の私はまとめ買いのマスクが花粉の季節終わっても一定数残り、更にシーズン前の1月に新たに購入(三十枚入り、二箱)、所がつい先日、以前まとめ買い後無くしてた(百枚入り、二箱)二百枚が出て来たから余裕ですが、まさかあんな物に「戦略的価値」とは想像も出来ませんでした。

エネルギーや食料は言い古されてますが、どんな物も外国から安く買えば良いって感覚は一定の見直し必要と、マスクの束見ながら考えてます、花粉症に助けられる鶏鳴狗盗状態です。

尚、マスクはあちこちに配った(無償)から今はそんなに持ってません。

とにかく安ければいいや!と中国に生産させてたのが完全に裏目に出ましたね。
高けりゃ売れないわけだし。。

特に昔はそれこそ「給食当番」や風邪ひきが着けていたガーゼマスクが、いつの間にやら花粉症予防で花粉透過率を競うようになってから状況が変わりました。
私が以前から主張してますけどその辺の認識が不足していて、花粉とウイルスという全く違う者なのに「入れない」か「出さない」かの役割を考えていない方が未だに多すぎると思います。地元の某掲示板とかにも多数です。
ウイルスを体に入れたく無いなら、それこそN-95マスクと防護服が必要になるんですけど・・・N-95なんてのは医療現場の人向けです。実際に着けてみたことがある人なら分かると思いますが、あんなの1時間も着けてたら息が苦しくてたまりませんって!
地元でも感染確認がどんどん増えているので、それこそ仕事が無い中小の縫製会社がガーゼマスクを手作りで生産しては引き合いに追い付かない有り様です。

あと、昨日のWHOとCDCの発表が完全にカチ合うことになってて、普段から報道をサラッとしか見ない普通の人はWHOがマスクは無駄だと言ってたぞ!なんていう始末です。
唾飛ばしまくるウチの親父殿とか。。
もう、毎晩深夜に台所や各部屋の取手等を自作次亜塩素酸ナトリウム水溶液(キッチンブリーチを薄めただけ)をスプレーして回ってます。。

医療現場での物資不足は極めて深刻です。
うちの病院では1週間分しかないとか。

マスクやフェイスシールドといった洗えるものは洗って再利用することになりました。
手袋は、キッチン手袋、ガウンはゴミ袋に代替されるのでは?

しかし戦略物資となっているだけに、
イタリア等が落ち着けば急速に溢れてくるはずです。
需要が減り始めたら急いで売り抜けないと暴落するからです。
2週間後にはそうなるのではないか、と思っています。

プーさん。

当地ではサージカルマスクは2月から入手不能ですが、手袋は丈夫で使い勝手の良いニトリル製のは店頭から消えているもののポリエチレンやゴムのは普通にホムセンで箱売りしてますから、当場はそれでしのぐのではないかと。
フェイスガードは・・・洗って消毒して再利用するしか無いでしょうねえ。

ドクター中松の「完璧なマスク」って、別に発明ではなく医療用フェイスシールドですよね。

 布マスク二枚配布の経緯をたどると、通用マスクを医療機関等に優先的に行き渡るようにする事が大きな目的でした。
政府はシャープなどに国産マスク生産を緊急要請し、マスゴミや野党からの嘲笑をしのびつつ、国民には布製二枚配布することで啓蒙に努める事にしました。
日本という国家機関ですら、マスク一つの調達にこの在り様です。

にもかかわらず、ジャック・マーは日本に百万枚寄贈し、今でもアフリカ諸国に寄贈計画を展開中です。
ソフトバンクの孫正義も日本の医療機関に百万枚寄贈しました。
彼らのこれらのマスクの出どころと、中共政府から彼らがどのような意図を持って輸出制限を解除されているか? そういう視点から読み解く報道は皆無です。

某米上院議員よれば、マクロンと習近平の電話会談の中身は二億枚のマスクを求めるマクロンと、5Gでファーウェイを使う事を強要をする両者の攻防だった、としています。

カナダはファーウェイからマスク数百万枚寄贈を受ける決定をしていますが、同社の孟晩舟はまだ裁判中です。
トルドーは否定しますが、何と何が目的なのか、これほどはっきりしている取引もないでしょう。

マスクの問題ばかりでなく、日本や韓国では自動車部品が中国生産停滞しているため、国内工場が閉鎖状態になっているケースが少なくありません。大変難しい問題ですが、生産拠点の分散化から一歩進んで、中国をサプライチェーンから外す事をすべきでしょう。

 3/5の外交防衛委員会において安倍総理は、「一国への依存度が高い製品で付加価値が高いものは日本への生産拠点の回帰をはかり、そうでないものについても、一国に依存せずASEAN諸国への生産拠点の多元化をはかる」としています。
この答弁からわかることは、総理が少なくとも問題の所在だけは、正しくかつハッキリと認識している事です。

経済界は団体や個々の企業よって濃淡はありますが、対中投資は減少傾向にあります。しかし、党内融和が第一優先の安倍総理はいわゆる「親中派」に自身のカラーを抑え込まれ、これからどの程度の事が出来るのか。
今回のマスク不足騒動で国民ももう少し覚醒すればいいですが、ピントのずれまくったマスコミ報道からみると期待薄です。

コロナの話でなく申し訳ございません。
今Youtubeを見ていたら、米国上院で台湾との国交樹立法案が通った、という話が流れておりました。

https://youtu.be/c49_TzSZIRk?t=643

この許さん(台湾パスポートを持つ香港人華僑)は、こういう裏が取れることに関してはほぼガセは流さないので、信憑性が高いと思います。

これが下院で通れば東アジア情勢を激変させるような大変なことになるのではないでしょうか。
このコロナで世界中がドサクサになっているこの時期がまさにチャンスの時と言えるのですが、中国が指を咥えて傍観するとは思えません。

当然考えられるのは、許さんもおっしゃってる通り、米軍の韓国撤退→台湾駐留。その流れで将来的に韓国はレッドチーム入り。防衛ラインは対馬に下がってくる、そんな夢想みたいな話が現実味を帯びてくる、そんな気がします。

まあ、あの国がどんと来いでガツガツ廉価品生産を請負いまくったおかげで、私達はつい四半期前までとんでもない使い捨て生活を送れたのでした。
ゴミ袋に使えるレジ袋の方がよっぽどエコです。洗濯だって水や洗剤というコストは有りますが、不織布マスクを今後、前ほどの流通量まで戻す必要は無いのではと布マスクを使い出してから感じています。

ドイツでは米国との3M社マスク争奪戦がフェイクニュースだった事を確かめてメルケル氏が謝りました。
中国内での外資系企業の生産ラインは動いたとしても作ったものが全量納品されなければ、あの国の人達向けのマーケット以外、そこに出資や人を送る価値がありません。
そこまでして中国マーケットを取ったとしても、売上げを前のように得る事は難しいはずです。
記事に書かれた医療系戦略物資以外の産業でも、リスクをどう取るのか決断に悩んでいるでしょうね。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASN435VB4N43ULFA021.html%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAfLpp8WmnN-AJ7ABIA%253D%253D
こういう会社も、一旦撤退したアビガン材料生産を今回請われて再開しますが、先々の事は半信半疑でしょう。生産基盤を国内回帰させる助成、二階派が邪魔しない事を願います。

朝日新聞社から感染2人目が出ました。
先月感染があった共同通信も朝日も、他に容態の悪い社員は居ないと毎回自分らで記事を書いていますが、フロアをその度に消毒したとは書いていないのが気になります。
夕刊ではホームレスにも取材して一面に載せていましたが、記者やレポーターが感染媒体になっていないか、心配です。

大惨事世界大変。集近閉。

駒込病院が感染😩

家にある10年前に買った箱入り不織布マスクはもちろん中国製ですが、
あの時についでに買った3M製のN-95マスクですら中国製(輸出用でしょうね)でしたよ。
それだけマスクのような簡単な作りのモノはとっくに中国の工場に依存していたことになります。

今でもほぼ国産の「超立体花粉カット」でヒットしたユニ・チャームは国内工場残しておいた経営判断が見事でした。
が、今回のようなことが無ければいずれは高コストが難点になって中国か東南アジアにシフトしていたことでしょうねえ。

ふゆみさん。

スーパーやコンビニのポリ袋は何かと便利ですしね。
私も「マイバッグ運動」なんてくそ食らえな立場です。
スーパーでの買い物は大きめのポリ袋を畳んでポシェットに二枚ほど入れておけば、大抵は充分ですね。邪魔にもならないし。
たまたま角の尖った物を入れて破れたり、お刺身パックからドリップ漏れでもして汚れない限り(破れたり漏れたりする方もまずプラ製品ではるかに使い捨てされてます)30~50回位は使えますしね。

実際にポリエチレンなんてものは石油精製時の余り物なんですけど、だからといって某武田邦彦先生みたいに「バンバン使ったほうが良いのだ!」とは全く思いませんけど。。あの人は放射能にしても温暖化にしても極端なことを言いまくってテレビで稼ぐ守銭奴ですから。。都合というか風向きが悪くなると全く触れなくなりますし。

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