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2020年4月10日 (金)

いかされていないダイヤモンドプリンセスの教訓

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第2第3のダイヤモンドプリンセスが発生しています。
しかも日本の経験はまったく教訓化されていないようで呆れます。

「オーストラリアの警察当局は2020年4月5日、3月にニュージーランドからシドニーに到着したクルーズ船「ルビー・プリンセス」 に体調不良の乗客がいたにもかかわらず、新型コロナウイルスの検査結果が検査から数時間後に出る前に乗客を下船させたことについて、刑事事件として捜査に乗り出す方針を明らかにした。豪メディアによると、下船後、600人以上の乗客が新型コロナの検査で陽性となり、これまでに11人が死亡した」(3月19日AAP)

しかもひきおこしたのが、同じクルーズ会社の米国カーニバル社ですから、悪い冗談のようです。
このクルーズ船は、コロナの疑いがある人が13人いたことを知りながら、その検査結果を待たずに2700人をシドニー港に下船させてしまいました。
そして降ろした後になってから、その中に感染者がいたことが発覚したのですからアチャーです。
結果は惨憺たるもので、感染者は600人と乗客の4分の1にまで増え、うち11人が死亡するに至っています。

ダイヤモンドプリンセスが乗員・乗客3000人で約700人ですから、このような三密クラスターになり易い船舶は、いったん発生すると経験則では20%から25%もの感染拡大を見せるようです。

日本のダイヤモンドプリンセスの苦闘を、なにひとつ学習していないことにかえって驚かされます。
船舶は旅客機と並んでもっとも危険な空間を作り出します。
いったん発生を見れば、燎原の火のように感染が拡大してしまい、外から救命活動をしにくい環境のために大規模クラスターとなってしまいます。
現状では予防措置は原始的なものしか存在しません。
流行期には船を出さないか、さもなくば徹底したクラスター潰しをするしかないのですが、いずれも不可能です。

艦船はそもそも狭い空間ですし、その中でセーラーたちがひしめき合うように仕事をしています。
2メートルの社会的距離を取れなんてムリムリ。それじゃあ仕事になりません。
仕事も一緒、めしも一緒、寝る場所も一緒ですから、これでうつらないほうが奇跡です。

ですから、感染が出た国に下船させたら(そもそもさせないのが一番ですが)、原則として感染が侵入したという前提で乗客を管理すべきなのです。
パーティや映画などは基本禁止。食堂は閉鎖し、個室で食事をする、そのくらいしてもうつる時はうつります。
そして洋上で寄港地から簡易検査キットを落してもらい、できる限りの自主検査しながら最終寄港地に向かいますが、入港の許可が出るかどうかは当該国の判断です。
すぐに人道的配慮で寄港させるようなお人良しの国ばかりじゃありませんから、念のため。
大部分の国では、自国民が乗っていようといなかろうと、領海の外で追い払われます。
仮に入港できても、最低2週間の観察期間中は船から降りられません。
日本のように、すぐに緊急救命チームが乗り込んできてくれるような優しい国ばかりではないのでお気をつけ下さい。

船の中でももっとも予防措置をとりにくいのは軍艦です。民間船はこの時期はまびき運行もできますが、安全保障の柱である軍艦が港にズッといては話になりません。
港でもらったウィルスをもったまま、外洋に出てしまえばどこにいるのかわからなくなるような潜水艦のような艦種すらあります。
かねてから不安視されていた米海軍空母4隻に、新型コロナの感染拡大が進んでいます。これについては明日にとり上げます。

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ルビー・プリンセス AAP

一気に600名以上の感染者を降ろされたオーストラリア警察は怒り狂って、この件を犯罪捜査として扱うと言明しています。
当然ですが、クルーズ船に安易な下船を認めてしまった港湾当局の責任も問われることでしょう。
今オーストラリアが神経質になるのは、オーストラリアは感染拡大を免れている地域だからです。

元来が島大陸である上に季節が北半球と逆なので、ウィルスが苦手な夏季にあたっているにもかかわらず感染拡大が続いています。

●オセアニア地域の感染状況(4月9日)
・オーストラリア:6,013人(+94) 236
. ニュージーランド:1,210人(+50) 251

今後、感染が南半球に移ると予想されていますので、オセアニア地域はピリピリしています。

さて、毎日見ている世界の感染状況です。クリックして大きくして見て下さい。
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●100万人当たりの死亡者数(4月8日上位から)
スペイン・297.6人(前日増+571人)
・イタリア・283.3(同+604)
・ベルギー175.6(同+403)
・フランス・158.2(同+1417)
・スイス・94.9(同+56)
・英国・90.7(同+786)
※日本・0.8人(同+1)
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日本の感染拡大は明らかに第二波を迎えています。拡大のペースは明らかに延びています。

「新型コロナウイルスで自治体などが確認した国内の感染者数が9日、5千人を超えた。3月末以降は3日で千人ほどのペースで増えており、感染拡大の勢いが衰えない状況。東京で1日当たり過去最多の181人の感染が判明するなど、緊急事態宣言の対象の7都府県や愛知県の感染者の多さが目立つ。経路を追えないケースも東京をはじめ各地で増えている。
国内では1月16日に初の感染者を確認。3月21日にクルーズ船乗船者らを除き千人を超え、2千人を超えたのは10日後の31日だった。4月3日に3千人、6日に4千人をそれぞれ超えた。9日には累計5332人になった。」(共同4月5日)

東京は1日で181人の感染者を出していますし、4月に入ってからの全国の感染者数はこのような勢いです。

●全国感染者数の伸び
・3月31日に2,000人突破
・4月3日に3,000人突破
・4月6日に4,000人突破

ただし、日本に特徴的なことは感染者は増えても死亡者がそれに比例して急増していないことです。
だいたい前日増1名ていどで抑え込んでいます。

今後日本でも感染者の拡大はうるさいほど報じられるでしょうが、100万人あたりの死亡数に注目して、パニックにならないでください。
まだ日本は持ちこたえているのですから。

 

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コメント

ダイヤモンド・プリンセスの時に連日日本の対応の悪さを指摘してた欧米の専門家先生や政治家たちは、今どうしているのやら。。他人をバカにはするけど学習はしないのか?と。言葉は悪いけどあんな分かりやすいモルモットも無かったでしょうに。

当時「まるで船に隔離されてるみたいだ!」なんていう乗客のネット発信を流しまくった日本のワイドショーとか、人権尊重はいいけどじゃあどうしろと?何をやっても文句並べるコメントばかりでしたけどね。
今回なんか世界最大の軍ですらどうにもできていません。

軍艦なんかはもうねえ。。そりゃ濃厚接触しまくりますよ。
ベトナム(ダナン)寄港時に感染したと思われる空母セオドア・ルーズベルトなんかはねえ。グアムで身動きが取れなくなってます。
当然ながら艦長は上に報告を上げたわけですけど、海軍上層部の反応が悪かったからなのかマスコミ等にリークしました。
これに対しての艦長解任は米空母という強力で核心的な戦力を持つ海軍や米政府の判断としては正しいことだとは思います。
が、乗組員たちには拍手喝采だったそうで・・・そりゃあねえ。戦闘行為もせずに仲間がバタバタと倒れて、自分もヤバイかも?という状況なら当然そう思うのが人間でしょう。。
それこそダイヤモンド・プリンセスの時みたいに岩田先生が乗り込んで問題点を上げつらえば好転するのでしょうか。。あ、これはただの嫌味ですよ。

日本人はどこで「ダイヤモンド・プリンセス号」の対応を間違えたのか
アメリカを怒らせ、世界から非難され
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70476

日本の対応は「犯罪行為」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000176971.html

クルーズ船対応、各国批判 「防疫の概念ないのか」「新たな震源地」「失敗した実験」
https://mainichi.jp/articles/20200223/k00/00m/030/148000c

「最も危険な場所の一つ」 新型肺炎対応、海外から批判
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-46bd88.html

ダメな対応のお手本
「ダイヤモンド・プリンセス号は、今や、浮かぶミニ武漢だ」(ニューヨーク・タイムズ紙)

「クルーズ船は、世界で最も新型肺炎感染率が高い」(タイム誌)

「日本の港は、第2の感染の中心になっている」(ABCニュース)

これは、ほんの一か月半前の記事ですが、何だか遠い昔のような気がしますね。安倍総理の休校要請を「政治的パフォーマンス」だと笑いものにしていたのが、一か月ほど前ですが、ここまで状況が変わると思いませんでした。
クルーズ船の中の集団感染という前例のない事態の中、日本は義務もないのに手探り状態で対応して、死者を11人で抑え込みましたが、100点満点ではないにしても、悪条件を考慮すれば、ほぼ満点に近い対応だったと思います。偉そうに日本を批判、非難できる国は、日本以上の対応ができてからいうべきでしょう。
あれだけ日本を小馬鹿にしていた国々が、無様な対応をしているのを見るにつけ、安全地帯から責任を取る必要のない者達なら、幾らでも非難できるのだと改めて思いました。

ところで今日の朝日の記事です。これによると、A type=武漢型は中国原産で中国に広がったもの、B type=武漢型の亜型で軽度の変異を起こしたもの。中国の武漢以外や、日本にも広がったもの。毒性はあまり高くなく、死亡率も低い。C type=欧米に広がったタイプ。毒性が強く、死亡率も高い。これでみると、やはりイタリア・スペイン・フランス・ドイツ・アメリカなどに広がったものは、全く別のウイルスと言っていいほど変異してしまっています。そのため、毒性に大きな差があり、死亡率に差があるようです。もう、これは別の疾患です。危機感に差があるのは当たり前で、欧米は大変な危機に見舞われていると思います。

すみません。日本の対応はよかったという内容を書こうとしたのですが、スパム認定されてしまって投稿できないので、後半部分のみ投稿します。

snafkin さんへ

https://www.asahi.com/articles/ASN4B3HVLN49UBQU007.html

情報元と思われる記事を読みましたが
新型コロナウイルスの遺伝子には3タイプあり
それらの分布をおおまかに記されているだけで
種類別の毒性の高さなどは一切記載はありません
また欧州で広まっているとされるタイプCは東アジアでも見られているとも書かれています。
記事のソースである論文には目を通しておりませんがその中でそのような記載があったのでしょうか?

あくまでも個人的な感想で想像です。

日本ではBタイプが初めに流行し、ゆっくりと広がりつつも燻り状態となっていた。そこへ、Cタイプが伝播され一気に流行した。CタイプはBタイプより感染力が強いものの、死亡者が感染者増のわりに増えていないことをみると、欧米人に比し日本人や東アジアの人々に対する毒性は低いのかもしれない。

問題は回復者が異なるタイプに再感染することがあるのか?ですね。それによって武田薬品が開発をすすめている「COVID-19から完全に回復し、新型コロナウイルスに対する抗体を持つ多くの患者さんから血漿の提供を受ける」ことによって開発をすすめている免疫グロブリン製剤の効果にも影響するかもしれません。異なるタイプに効果がある製剤を作るためには世界各地からの血漿の提供が必要となるでしょう。大変な作業ですが有望なもののひとつと思います。破傷風トキソイドみたいな使い方ができるといいですね。濃厚接触者で兆候が出てきた人に投与とか。https://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2020/20200406-8147/

イベルメクチンが使えるといいいなと思います。沖縄では糞線虫症、全国的にも疥癬治療に広く使われて高齢者にも比較的安全なことがわかっていますので。

しゅりんちゅさん

すみません。これは私の勇み足です。一次資料の論文には目を通しております。記事の概要に付け加えると、Bタイプは東アジアのみに分布しており、他の地域では見られないと明確に書かれております。
この段階で、やはりそうだったか、東アジアで死亡率の低い原因としてウイルス変異があったのか、と勇み足をしてしまいました。重ねてお詫び申し上げます。

もちろん彼らは純粋な学者なので、ウイルスの分布のみについて言説をしていて、それ以上のことには非常に慎重に言及されておりません。(これは学者の役割として当然なので)そして今回東アジアとヨーロッパにおけるウイルスの挙動を研究する基礎となる資料を提供したので、死亡率、感染の広がりの速さ、などについて研究を促しているというところと思います。完全に私の勇み足です。
ちなみにこの論文は、オープンなのですべての人に閲覧可能です。

Phylogenetic network analysis of SARS-CoV-2 genomes

Peter Forster, Lucy Forster, Colin Renfrew, and  View ORCID ProfileMichael Forster

私もクラッシャーさんとほぼ同じ印象です。
3月以降の欧米からの感染組は若年層も多くその後も20代の感染者が続出している点からも欧米タイプとの感染力の差はあるように感じます。
毒性、致死率に関してはその国の医療体制によるところも大きいので今のところは何とも言えないと思っています。
一部で話題になっているBCGがその一因であれば幸いなのですが…

snafkinさんも資料のご提示ありがとうございます。
新型コロナに関する様々な情報が飛び交っている中、収集は怠らずしかしそれに飲み込まれないように心がけたいですよね。
こういう自分もたまに勇み足をしてしまう事があるので本当に気を付けて行きたいと思っています。

> 日本に特徴的なことは感染者は増えても死亡者がそれに比例して急増していない
>だいたい前日増1名
クラスター対策班や医療現場、検査機関、保健所、鉄火場状態で日々対応されての成果なのでしょうね。
一般人としては、居られるだけ家にいて嘘に惑わされないよう気を確かに持つ事くらいしかできませんが、感染抑制はココが一番のキモだから今暫し我慢と、己に言い聞かせているところです。

今朝もスカスカの電車で出勤し、昼休み。ランチルームにあるTVがワイドショーを映していました。
普段自分の腰から下も見えないほどぎゅーぎゅーの通勤通路が4割減位まですいている様子を正面から大人数に見えるように撮って流し、通勤多い、減ってない、なんで働いてるんだと文句をつけていました。
減ってるよ!あんたらも局まで出勤してるっしょ!ワイドショーなんて不要不急の代物だけど、食品や日用品店、そしてうちらネット販売&物流関係が出勤やめたら、あんたらの備品も弁当も何もネットで買えないよ。
久々にピキっとこめかみが音をたてました。

ふゆみ 様
私も、「ワイドショーこそ、不要不急の番組だろうが!」…と、言いたくなります。
必要なのは、脚色の無い感染拡大防止に必要な情報と、心理状態を安定にする番組(環境映像でも既存の番組の再放送でも良い…新規に手間を掛けて作る必要などない)の提供意外不要です。

DP号で苦戦した日本の事を他国は軽く見ていたと言うのは、管理人さんの考えと同じです。

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