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2020年5月 1日 (金)

ロシア、コロナと原油安で滅亡へのシベリア超特急

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ところで、このところ日本では忘れられたキャラとなっていますが、ロシアさん、いかがなさっているのでしょうか?
ほとんど日本では報じられていないのですが、ロシアの感染拡大もなかなかのものがあります。

ロシアの感染者10万人超に 段階的な外出緩和探る     
【モスクワ=小川知世】ロシアで新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。感染者数は中国やイランを上回り、30日に10万人を超えた。3月末から続く外出制限で経済への打撃も深まり、5月半ば以降の外出制限の緩和を探る。緩和を急げば感染拡大を招きかねないジレンマに直面し、国民の不満増幅を避けたいプーチン政権は正念場を迎えている。
「感染拡大との闘いの最も厳しい段階にある」。プーチン大統領は28日に開いた地方首長らとのテレビ会議で語った。冒頭で同氏は人工呼吸器の増産や病床の増設などを列挙して成果を強調した。30日までとしていた外出制限を5月11日まで延長する一方で、同日以降の段階的な制限緩和に向けた計画をまとめるように各地方に指示した」(日経4月30日 下写真も同じ)

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 なかなか厳しい状況ですから、5月の戦勝パレードは取り止めるそうです(あたりまえだ)。
戦勝パレードクラスターなんて悪い冗談ですからね。
それはさておき、これは「もらいコロナ」であることははっきりしていて、中国から国境を超えてシベリアに感染拡大してきました。
すでに2月の時点で、ロシアは中露国境を閉鎖し、沿海州に非常事態宣言を出していますが、感染は拡大の一途を辿り、とうとう10万人を超えるような事態になりました。
そのために病床不足が深刻化し、ロシア海軍の病院船「イルティシュ」まで、ウラジオストクに急遽回航しています。
ちなみに米海軍はNYに1000床保有する病院船「マーシー」を回航しましたが、現在使用されているのはわずか8床だけにすぎず、市民をがっかりさせています。

というわけで新型コロナでロシアは都市閉鎖に追い込まれているわけですが、同時にロシア経済の背骨である原油相場が、ご承知のようにバキバキと折れていこうとしています。
下図は原油国際市場価格の推移ですが、ひところはバレル・マイナス40ドルとなるなど、すさまじいものがありました。
マイナスというのは、買うほうが「油を保管にもコストかかるからもう一滴もいらねぇよ」と言っているのに対して、売るほうが「そんなこと言わんで、40ドル出すから引き取ってくんねぇか」と言っていることになります。
なんじゃ原油は産業廃棄物か!?日本のGSでも100円台ですもんね。

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https://www.asahi.com/articles/ASN4P6HPNN4PULFA01H...

これは新型コロナの影響による航空産業の需要減、各種経済活動の抑制による需要減、市民生活の低迷による自動車燃料の需要減と三重苦が重なり、世界の石油需要量は30%減という状況となっています。
これを反映したのが今の国際原油相場で、これではもちろん中東のOPEC諸国は干上がってしまいます。
中東諸国は金融と観光に力を注いでいますがやはりなんといっても原油からの売り上げが国家財政を支えていますから、この相場が続けば遠からず国家倒産に至ることでしょう。

それではマズイということで、急遽2020年3月8日と4月9日にOPECとOPECプラスが会合を持ちました。
この「OPECプラス」というのは、ロシアや米国がOPECに加盟していないからです。

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実は米国もこの原油安に衝撃を受けていて、バレル40ドルを切るとシェールガスは採算に合わなくなってしまうために、米国自慢の「世界最大の原油生産国」のメッキがポロポロと剥がれ落ちていくことになります。
まぁ、まだ力が残っている米国は一時的に国有化してでも救済するでしょうが。

困っているのは、第2位のサウジと第3位のロシアです。
当初はロシアが減産に大反対し、それに怒ったサウジが怒りの増産を表明するなど、産油国感の内ゲバの様相を呈していたのですが、あまりの暴落ぶりにハタっと我に帰ったロシアが歩み寄って協調減産となりました。
1000万バレル/日の減産で話がまとまったのは、実は会合には呼ばれなかったものの第1位の生産国のトランプが舞台裏でロシアとナシをつけたようです。

まぁトランプとしてはこの両国が米国のシェール潰しで手を握っていたのは百も承知ですが、もうそんなことは言っていられなくなったというお家の事情のようです。
結果、
合意した23か国の減産量は、世界生産量の13%以上、日産970万バレルとなりました。
日産1000バレルとさらっと書いてしまねましたが、これはサウジの日量に匹敵するものすごい量です。
ところが
これだけ生産を落とせば、相場が落ちつくかとおもいきや、まったくダメ。

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かえっていまや日産1000バレルていどの協調減産では焼け石に水だ、ということがはっきりしてしまう結果となってしまいました。
つまり新型コロナの感染拡大の大波を真っ向から浴びてしまったのは、欧米にとどまらず、中東、ロシアなのです。
ポストコロナの時代は、中東のキイマンだったサウジ、ロシアの二国の足元がガタガタで、他の産油国も首を並べて討ち死にですから、どうなりますことやら予想もつきません。

ところでロシアが何で食べているかご存じでしょうか。
ズバリ原油です。これ以外にロシアが売るものは、キャビアとイクラくらいなもんです。

ウラジーミル・プーチンは、1998年のロシア金融危機で打撃を受けた経済を建て直し、大きく経済成長させましたが、それは原油・天然ガスの輸出に徹底的に依存したからです。
そのためにプーチンはガスブロムなどの大手石油関連公社を垂直統合させ、独占体制を作り上げ、そこに国が集中投資をしました。
この原油生産体制の再編により、ロシア政府の財政収入の半分はいまや石油・天然ガス輸出収入に頼っています。
ロシアには原油以外に輸出して外貨を稼げる商品がありませんから、もはや原油なくしては生きられない石油中毒体質というわけです。

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プーチン支持率はやや低下傾向にあるもののいまだにすさまじい高さを誇っていますが、その理由は一にも二にもロシア経済を発展させたからです。
ロシア経済はプーチンが首相になった1999年から7%程度の経済成長を続けています。
ソ連崩壊による国家存亡の危機とその後の金融危機から、一転して中国並の高度経済成長に突入したのですから、国民が民主主義を踏みにじられようと、言論を抑圧されようと、はたまたイランと結託して中東で火遊びをされようと、つい支持してしまうのはわからないでもありません。
西側の制裁を招いてしまったウクライナですが、あれは民族主義をくすぐる材料にこそなれ、マイナスにはならんのですよ。

つまりプーチンの権力基盤は原油そのものなのです。原油なくしてプーチンなし、プーチンなくして原油なしです。
プーチンは政権掌握翌年の2000年には経済成長率8%を叩き出し、以後おおよそ7%台前後を推移しています。
この時期にプーチンはガタガタになったロシア軍を再建して、再び米国と並ぶような精鋭な軍隊に建て直しています。
ソ連帝国を再建し、西側をギャフンといわしてやる、これが彼の政治的理念のすべてです。

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前掲

このようなロシアが今陥っているのが超原油安なのです。
おそらくポストコロナにおいて、「中東の三悪人」ことサウジ、イラン、ロシア三国の激しい衰退と混乱は、中東情勢を大きく塗りかえるかもしれません。

またこのような急激な国家の富の崩壊は、かつてのソ連崩壊時しかなかったことで、意地が悪くて恐縮ですが、北方領土問題をかかえるわが国としては待ってましたの時期であることは間違いありません。



●世界の感染状況

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国内感染状況(4月30日正午)
国内感染者15608
退院3466
入院中11727
軽中度・無症状5855
人工呼吸/ICU 308
確認中692   待機中310   症状有無確認中4562
死亡415

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コメント

4月20日の天地がひっくり返ったようなマイナス原油は、5月限の先物を抱えていた人たちが現物を受け取る訳にいかないので、金を払って引き取って貰ったという喜劇でした。

全体に原油の需給が緩みまくっているのは確かですが、今は19ドル台に回復していますね。

河野外相は最近目立たないけど裏で動いているのかどうか。
コロナが落ち着いてからでは原油が上がってしまうので、今がチャンスです。

正念場のプーチン氏が新型コロナ検査で陽性となったみたいですね。今後ロシアがどう立ち回るのか目が離せない状況になります。

銀さん。

感染発表されたのはプーチン大統領ではなく、影の薄い首相ですね。

すでに私の知らない続報だったらごめんなさいです。

失礼しました、首相のほうでしたね。勘違いしてしまいました

新型コロナ感染拡大に関係した原油安が続く間は各国ともそれどころではないという難しい状況でしょうし、その中での北方領土交渉は悪く取られれば火事場泥と評価されるかもしれません。
その汚名をかぶる覚悟がいまの政権&茂木大臣にあるかどうかですね。
言いたい事をズバズバと貫く河野氏に拒否反応を示した事なかれ主義の外務省官僚も説得しなければいけないのも大きなハードルです。
とはいえもう返還の機会は金輪際やって来ないと思っていただけに
ほんの少し頭の片隅で年末ジャンボの一等当選したらいいなぁという程度の期待で注視したいと思います。

その前に中国の国賓来日を諦めてない気配がプンプン漂ってきているのが気になります。
そんなに政権を転覆させたいのでしょうか?いまの自民党首脳は。

北方領土は返して欲しいとは思います。
日清、日露戦争の時代から日本は煮え湯を飲まされています。
困ったときの日本頼み。日本は前のめりにならないで、着実な外交を進めて欲しい。ずる賢さでは日本のはるか上を行くのがロシアです。
日本人に生まれたことに誇りを持っていますが、時にはもどかしさを感じる時があります。


 中・露の関係がこれからどうなるのか、興味津々です。

ロシアはミシュスチン首相まで感染してしまい、中共はハルビンの感染爆発をロシアの責任として国内的には喧伝してます。
一方で、ここのところ少し原油価額が持ち直した原因は中国の爆買いによるものとの見方が優勢で、そこにも中共の意図があるような気がします。

トランプの米国とロシアのここのところの接触は密にみえ、あるいはプーチン氏がそういうふうに見せかけて中共から対価を得ようという腹か。コロナ問題の責任追及に米露が共闘すれば面白いのですが、その前に中共はロシアにだけは何らかの手当するのかも知れません。

けど、原油価額の下落基調は当分続く事は明らかですから、プーチンさんもどこまでも虚勢を張れるかわかりません。

河野議員が外務大臣時代にまいた種を現職の茂木大臣がうまいこと水やりをしていれば良いのですが。
河野氏の防衛相へのスライドは対露対中にとっては、ポジティブな圧力を持てているのではないでしょうか。
原油価格、これ程下落した事はありませんでしたが、根本的な資源価値が落ちた訳ではないので、いずれもっと持ち直すでしょう。記事にあるように、それまでに日本に何が出来るかですね。

しゅりんちゅさんの仰ることに納得です。
その条件をクリアするには、
・中国を「大」火事泥と世界的コンセンサスを作り上げる
・ロシアの顔を立てる何か交換条件を用意する
を思いつきました。

しゅりんちゅさんとふゆみさん
もしかして、自分が河野「外相」だと思ってたということに対する大人的対応でしょうか。
ありがとうございます。

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