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2020年4月30日 (木)

新型コロナの呪縛から逃れる三つの道

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新型コロナの暗雲から離脱するには3ツの道があります。
おっと、それを考える前に前提からおさえておきましょう。

新型コロナの感染者がいなくなることはありません。うへぇーと思われるかもしれませんが、いったん発生してしまったウィルスが地上から消滅することはありえません。
変異を繰り返しながらいつもどこかに常在しています。
また新型コロナの場合は人獣共通感染症ですから、宿主はなんらかの野生動物かもしれないし、残り続けるはずの潜在的感染者かもしれません。
しかし、それはそれでいいと割り切ってしまうと気分は楽になるはずです。
だって、いようがいまいが、あろうとなかろうと、要はヒトにとってどうかでしょう。
ヒトが新型コロナを「無害化」できればいいだけのことではありませんか。

新型コロナを地上から撲滅するなんて考えないで、ヒトがなんともなくなりゃ「勝った」も同然じゃありませんか。

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NZ首相 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200428-000000

ニュージーランドの保健相がうまいことを言っていました。

「感染はなくならないが、感染源が特定できればよいのだ」

なるほど!私はおもわずハタっと膝を打ちましたね。
そう、感染つまりクラスターを特定できて、そこからの感染を極力減らしていけばよいのです。
そして感染拡大を制御しながら、ワクチンや特効薬が登場するまで時間稼ぎすればよい。
もちろんクラスターは無数にありますが、その主要なものだけでかまいません。
外出自粛したら家族がクラスター化するんではなんて言う人もいますが、そんなことはあたりまえです。
規模が小さなものは無視してもかまいません。サイズの大きなものをヒトが利用できなくすればいいだけのことです。

この塩梅がわからないと、街中を徹底消毒しないと気持が悪い、いや空気には無数のウィルスがいるはずだからいっそう無菌室に住みたいなんていう脅迫観念症になっちゃいますからね。多くのヒトに利用できなければよいのです。
そんな脅迫にとらわれると、街中を消毒して回って戒厳令のようにしていた韓国みたいになっちゃいますよ。

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https://www.sankei.com/photo/story/news/200227/sty...

忘れてはいけないのは、中国や韓国のように自由や民主主義を犠牲にしてウィルスを絶滅してみせても、その悪しき後遺症でアフターコロナの市民生活は抑圧が厳しくなるのです。
コロナは退治できたが、日本が全体主義国家に生まれ変わっていたではシャレになりません。
だから一定の市民生活の自由は犠牲にせざるを得なくても、中韓のような全体主義的・強権的な対処方法をとってはいけないのです。

さて脇道にそれるようですが、かつて私は出口のないトンネルにいるような気持にさせられたことが一度あります。
それは9年前の福島事故の時です。
この時も、放射性物質の半減期30数年間と聞いて、暗澹たる気分にさせられたものです。

ところが事実は、素晴らしいスピードで放射能は減少していきました。
放射性物質は意外なことに最強の存在ではありませんでした。なぜでしょうか?
降ったらもう消滅まで30年かかるのではなく、降ったらたちどころに、土中の色々なものよってこずきまわされ、はがい締めにされ、あげくは牢屋に入れられてしまうことがわかりました。
 

こんな土中メカニズムが働いていたのでした。
セシウムはまず粘土によって電気的に吸いつけられて動きがとれなくなります。
粘土分子に粒々がつくようにして粘土の組織構造の中に放射性物質は吸着されていきます。
同時に地中の
腐植物質(*木の葉などが発酵分解してできた物質のこと)がピタピタとセシウムを電気的に吸着していきます。
そして哀れにも、星の数ほどいる
土中生物の諸君、さらには微小なバクテリア軍団、微生物兵団の餌にされます。
まぁ土中生物からすれば、放射性物質が好物なわけではなく、土地を食ったらその中にあっただけのことですが、とまれきれいに食われてしまいます。

そしてさらには残党狩りまでされるのですから、手がこんでいます。
土の分子の隙間(キレート)のサイズが、なんと嘘かまことかセシウムにピッタリだったのですからご喝采。
セシウム分子は、そのキレートに吸い込まれるようにして自分からコロコロと中に入っていき、満タンになると自動的にキレートの扉は閉じてしまいます。
これが「セシウムの牢獄」です。

ね、お分かりですか。放射性物質はなくならなかったんですよ、ヒトが利用できなくなったために「無害化」されたのです。
これと同じことが新型コロナでもいえるのではないか、感染源を特定して利用できなくさせればいいのではないか、と私は考え始めています。

話を戻します。では、どこまで「時間稼ぎ」すればよいのでしょうか。
ひとつには感染拡大が制御できたという兆しが見えた時期が一つのポイントです。
感染拡大の勢いが止まり、明らかにピークアウトするトレンドが見える時、これが最初のステップです。
ここでクラスターと特定できたものを除いて、今までの準都市閉鎖状態を段階的に解除していきます。
おそらく今がその判断の分かれ目の時期に当たっているはずです。

そして第2のステップが、経済生活の止まりかけた心臓に血液を少しずつ流してやることです。
経済の末端、つまり小規模商店や製造業、そして解雇された市民の生活は既に壊死状態ですから、思い切った国家予算を投じて心臓マッサージをしてやらねばなりません。
これに政府が思い切ったカネを突っ込まないと、感染はなくなったが既に日本は死んでいたとなりかねません。

そして第3が、この「時間稼ぎ」している間にすべき最優先事項は、いうまでもなく予防ワクチンと特効薬を作り上げることです。
これでチェックメイトです。
実はワクチンには各国が必死の努力を傾けていて、その結果が見え始めています。
日本も嬉しいことにはその最先頭に立っています。

Title

たとえばタカラバイオは20万人分のワクチンがこの秋にもできるとしています。
さすが許認可の鬼の厚労省も今回は特例で認可を早めるそうです。

「タカラバイオ、開発中のコロナワクチンで量産体制整備
タカラバイオは新型コロナウイルスのワクチンの量産体制を構築する。バイオ企業のアンジェスや大阪大学などと共同でワクチンを開発中で今夏に臨床試験(治験)を始める。今秋に厚生労働省から製造販売の承認を得た場合、年内だけで20万人分のワクチンを供給できる。国産ワクチンが実現すれば、飲食店の営業や消費者の外出の自粛要請の軽減につながる」(:日本経済新聞4月20日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58262020Q0A420C2TJ2000/

あるいは、日本の大阪府の官学共同体も研究にめどがつき、さらには米国ファイザーは年内に数百万本のワクチンを製造可能だと発表しています。

「米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は28日、開発を進めている新型コロナウイルスの予防ワクチンについて、早ければ年内に数百万本単位で量産する意向を示した。ドイツのバイオ医薬スタートアップと共同開発するワクチンで、すでに安全性を確認する臨床試験を始めたと明らかにした」(米ファイザー、コロナ予防ワクチン「年内に数百万本生産」:日本経済新聞4月29日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58620410Z20C20A4000000/

治療薬の開発も前進しています。
米国のギリアド社のレムデシビルは国際共同治験で有効とされ、国内特例承認される見込みです。
日本のアビガンに関しては、治験中ですが患者が希望し、倫理委員会が承認すれば投与できるようですが、承認はもう少し先です。
使い勝手としては、レムデシビルは点滴ですが、アビガンは錠剤であり、こちらのほうが使い易いでしょう
いずれにしてもこれらの治療薬は、夏か秋までには実用化されるとみられています。

このように見てくると、都市封鎖を段階的にゆるめながら、国民経済を蘇生させ、ワクチンを準備し、治療薬を臨床投入できるようにする、この三つの道がおそらく最短の道なようです。

 


●世界の感染状況 クリックすれば大きくなります。

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30
●4月29日正午 国内感染者15330
退院3374
入院中11567
軽中度・無症状5740
人工呼吸/ICU 306
確認中688   待機中308   症状有無確認中4525
死亡389

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コメント

仰るとおりですね。
今のクラスターは、医療・介護施設、クルーズ船、飲み会が殆どで、その他の散発的な事例では殆ど拡散していません。

「昼」の「外」くらいは解放しないと、日本経済も国民生活も成り立ちません。

新規感染者数は明らかに減っていますが、どうせマスコミは休日だから検査が少ないとか言うのでしょうね。必死で検査している人たちに極めて失礼です。

ワクチンが年内接種可能なら有り難いのですが。数は極めて限られ居ているので、まずは最前線の医療従事者の中で抗体のない人からかな、と思います。

有難う御座います。こういう希望を持てる記事を待っていました。

緊急事態宣言は1ヶ月程度の延長との記事も出てますけど、流石に今全面解除は無理でしょう。連休明け半月程度は様子見て増減の傾向を探らないと。
で、それから経済再生にかかるわけですけど。パンデミック起こしたアメリカやドイツは工業や流通の再開に動いてます。
あちらの動向も参考になりますね。
ブラジルみたいに感染拡大中と思われるのに再開したらどうなるのかも気になります。

県内では1例を除きほぼ追跡できてるんですけど、最大のクラスターになった米沢市の高級輸入食品加工工場(佐勇山形工場)は、全員PCR陰性2週間確認し、「密」だった更衣室と休憩室の対策完了。消毒済みで昨日から再稼働しました。
県知事さんたちはそれこそ他人事のように「首都圏から来るな」とか、今時関所かよ!という全国ニュースにも載った検温とかしてますけど、知事はそれこそ突然にそれは自分の功績だと言わんばかりで。。県庁としては軽い神輿だから言わせて置けばいいのさ。です。

ちなみに保健所はもう休み無しでアップアップです。
昨日のテレ朝で玉川徹が不確実な情報で語ってしまった!と全面謝罪とか、本当にデタラメ。

あと、GWなのに乗客ゼロなのに走る高速バスを批判する(憐れむ?)記事とかをマスコミが流してますけど、あれは国土交通省運輸局が「路線バス」認可したのなら、客がいようがいまいが定時運航する義務があります。多くは休止に追い込まれて、地方の交通会社もそれこそ存続の危機です。

本当に震災以来の、なんだか似た状況ですね。何でもかんでもハードル上げまくってゼロベクレル信者さんの流言飛語に合わせた流通系とか。。
火山学者が火山灰放出シミュレーションに福島原発の想定マップを乗せてみたのはいいけど、何故かエセジャーナリストさんに乗せられて「東日本の農家はテロリストだ!」などと叫び出したり(また最近何かいってますな。自分はそれこそテロリスト生息地域の大学でたっぷり給料貰えるとこにいるのにねえ)。

「オレは別にかかっても構わないから」とパチンコ屋に並ぶ人は、自分が加害者になり医療負荷をかけることすら気にしない重度の依存症ですからタチ悪いです。
パチンコのゲームなんて旧ファミコン時代からあるんだけど、彼らは実際にカネがかからないとダメなわけで。。

順調に、感染者数は減っていますね。
あとは、医療に十分に余裕のある状態まで持って行って、緊急事態の解除になるのでしょうね。

はじめまして。「移り変わる自然、移り変わる世情…探求」、とても勉強になります。ありがとうございますm(__)m! コロナの件、2020を節目に様々な変化の号令が掛かったかのような大きな変化の一つのようで、とても不安になります。目先のマスコミ情報に踊らされぬよう、本当に大切なものが本来受け入れられないものとすり替えられぬよう気をつけます。

現状は強めのお薬でオーバーキルするしか無い状況ですが、投与が楽な軽症者向けのアビガンとレムデシビルは点滴投与なので呼吸器装着の重症患者に使えるという利点もありますね。
選択肢が多くなるという事は良い流れだと思っています。

個人的にはワクチンはインフルエンザと同様にウイルスの変異への対応が難しいので気休め程度の効果に止まるのではないかと思っています。
新型コロナは感染のメカニズムをはじめ様々な特徴が分かってきましたが、その中で一番命にかかわるものとして「なにか」を切掛けに猛烈な早さで重症化するケースです。
そのトリガーを解明することが一番このウイルスの脅威を抑え込む一番の近道になると思っています。
その日が一日も早く訪れることを願ってやまないです。

今回の波はピークを越えて下り坂に入った事が見えてきましたが、どうやって制限を解いていくのか、また次の波に備えた対策をどうやって構築していくかという所に向かいつつあります。
(自分も首都圏の人間ですので、できる限りの感染拡大防止への協力をしております)

経済再開は、医療機関への負担がある程度下がった後、リスク判定をしながらになると考えております。しかし、3密が成立する業界については、転廃業を真剣に考えなければならないかも知れません。
(一年も二年も休業補償出すのは無理がある)
基本的には、飛沫の滞留と残留対策の可否に掛かっていると考えております。イベント関連業界であれば、オンライン化が急務ではないかと。

早期に有効な予防法あるいは強力な治療法が普及し、行動制限が緩くなる事に期待したい所ですが、出口が確立していない以上、下に合わせた制限付きでの行動をせざるを得ないでしょう。

国と国民挙げての監視で実質ロックダウンを採った韓国が、生活の正常化に向けた今後2年間のガイドラインを発表し、その間はこれまでの生活に戻れない見込みとしていることを伝えるロイターのニュースがあって、それを癒しの場にしている人たちは、今の政府がウィルスよりも経済を優先しているという前提に立っていて、或いは彼らにはそう見えていて、あの時、放射性物質の分解や固定に関する知見が出た後もなおゼロを求め、福島の人々に、東北の人々に、冷淡であり続けたのと変わらないな…と、つい遠い目になります。
見解の違いはあって至極当然ですが、立場によって見るものにひどく限りがあったり、立つ根拠が信仰じみていたり、新たに判った事実で見解を修正するのを嫌がったり、違いを収斂させるつもりが無かったりでは、社会が維持され前に進むには、致命的な足枷になりますね。
政府、専門家、マスコミ、一般国民、誰のどういう立場であっても。

先程は書き忘れていましたが、
放射性物質も蓋を開けてみれば管理人様のおっしゃる通りで、
今はすっかり忘れ去られていますね。

アビガンについては、今国内で承認すると、
激烈な争奪戦が起こるのと、催奇形性が問題視されるので、
治験を他国に任せて今は蓄えておくのが良いですね。
日本では死亡率は低いのですから。

 自民党のセンセー方の中には、そもそも「最初の休校措置や非常事態宣言さえ行き過ぎだった」と内心は考えている向きが一定数おられると推量します。それは例えば麻生さんや、甘利明氏などに見られる旧態自民党の悪しき時代風潮を色濃く残した人たちで、安倍さんはそういう連中とも向き合いつつ、距離を取って出口戦略も考えて行かなけりゃなりません。

ポイントはまず地方に寄り添い意見をくみ取る事で、それには東京・大阪の首長とのすり合わせが肝要です。都・府ともに現在のところ戦いの真っ最中ですから、今回の延長はやむなしの判断です。

NZや台湾、イスラエルなどは今回のコロナ対応の優等生国ですが、多分に日本の国柄には合わない社会主義傾向のある方法だったと思います。韓国においては特にそうで、経過観察措置対象者に「健康バンド」なる発信器をつけて管理されている様子は、さながら中共の推進する監視社会を思わせるものでした。


アビガンへの期待が過熱し過ぎではと心配しています。錠剤の手軽さは誤用による薬害のリスクも高めますし。
私が読んだ記事だけでも
1重篤化が予想されるリスクのある患者への早期投与に効果
2重篤化した患者に投与し効果
3軽症者に投与し効果
4初期に投与して効果
…これが治験のエビデンスにより全て正であれば、ゴホンと微熱でPCR検査して.陽性だったらひとまずアビガン。但し妊婦さん以外ね。みたいな話に膨らんで行きます。
頭痛と寒気がしたら葛根湯、みたいな軽い薬ではないのですがね。

催奇性にとどまらず、大した症状もないのに正確さに難のあるPCRで偽陽性、若しくは抗体検査で陰性で、飲みたいと希望して余計に体調を崩したとしても、欧米のように「貴方はサインしましたからそれは自己責任です」と言える日本ではないので、保守論客でアビガンを無闇に推す論を見ると、危うさを感じます。
ここの記事位に客観的に抑制してくれればよいものを。と。

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