おぞましい黒人差別版「文革」を始める気か
やっぱりここまで来たかという気分です。
フロイド氏殺害事件は全米から欧州に飛び火し、さまざまな歴史的な記念物が破壊されようとしているようです。
英国ブリストルでは6月7日、エドワード・コルストンの像が台座からもぎ取られて、河に叩き込まれました。
やれやれ、黒人版文革でもやる気でしょうか。しかもやっているのは下の写真を見ると白人ばかりです。
はい、確かにコルストンは人殺しの人買いであり、しかも偽善者です。
経歴を一瞥するだけで憂鬱な気分にさせられる人物です。
「エドワード・コルストン(Edward Colston, 1636年11月2日 - 1721年10月11日)はイギリスの商人、トーリー党の国会議員、篤志家、奴隷取引家である。1340年代からブリストルに住む商人の家系に生まれ、長じてから自身も商人となり、当初はスペイン、ポルトガル、その他のヨーロッパの港を中心に、ワイン、果物、布などの貿易を行った。1680年には、イギリスのアフリカ奴隷貿易を独占していた王立アフリカ会社に加入したことで、奴隷貿易に大きく関与するようになった。彼は1689年に会社の最高職である副総督に就任した。彼の資産のうちどの程度奴隷貿易に由来していたのか正確な所は不明であるが、彼が奴隷貿易に関与して財を成したことは事実である。
コルストンは奴隷貿易で得た資産を元手に、ブリストル、ロンドン、その他の場所で学校、病院、救貧院、教会を支援し、寄付した。彼の名前は、ブリストルのいくつかのランドマーク、通り、3つの学校、そしてコルストンパンによって記念されている。彼が設立した慈善財団に触発されて設立された財団は現在でも存続している」(Wikipedia)
ただし、彼は悪人の多くがそうであったように、篤志家として多額の寄付で学校、病院、救貧院、教会を建て、ブリストルにはいまでもその名が多く残っています。マフィアが教会に寄付するのが好きみたいなもんです。
この善行を顕彰して銅像があるわけですが、これが黒人虐殺・奴隷売買の象徴としてやり玉にあがったようです。
ブリストル市のマーヴィン・リース市長は声明を出してこんなことを言っています。
「銅像の撤去について賛否が分かれるのは承知している。この銅像は人道への侮辱を表すものだと、そう感じた人たちの声を聞くのは大事なことだ」
私はこういうリース市長の言い方は時の空気におもねった言い方だと思います。
市長は統治者であって、市民を守る法と秩序の擁護者でなければなりません。
ここで市長に問われているのは自分の価値観ではありません。
撤去するか否かを決定する権限は市長にはないし、あるとすれば銅像撤去問題について改めて市民に議論を呼びかけることくらいなものです。
というのは、ブリストルには多くの「コルストン」の名を冠した施設や地名が残っているからで、その名を残すかどうかの議論はもう何年間も続けられています。
「2017年4月、コルストン・ホールを運営する慈善団体であるブリストル・ミュージック・トラストは、2020年に改装を終えて再開場する際、コルストンの名称を除く事を発表した。名前の変更を求める抗議や嘆願があり、一部の聴衆やアーティストはコルストンの名前を理由に会場をボイコットしていた。 この決定を受けて、コルストンの名前を維持するよう求める嘆願は1万人近くの署名に達したが、慈善団体は名前変更が行われる事を確認した」」(Wikipedia)
ブリストルを代表するホールである「コルストン・ホール」の改名議論では、1万の反対署名を受けながら、結局は「コルストン」の名は削られたようです。
それならそれでいいでしょう、決めるのは地元市民だからです。
問題は歴史的遺物、ないしはそれに付帯する名称変更に関しては、慎重な議論が必要で、それをスルーして暴力的に撤去するのは「黒人差別反対」という名の破壊行為にすぎません。
そのようなことをひとたび許してしまえば、世界の文明国のほぼすべてが人種差別と虐殺、そして奴隷売買といった闇の歴史を持っています。
有色人種差別は、特に米国に限ったことではなく、英国、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツなど、例外を探すのに苦労するほどです。
時には民族や住民をまるごと抹殺しようとさえしました。
たとえば、オーストラリアのタスマニア人は植民者によって「狩猟」の対象にされて絶滅に瀕しました。
なにせ白人は、つい17世紀まで、有色人種を人間と考えていなかったのです。
これはいわば先進文明国の「闇の歴史」とでもいえるもので、白い手の国は皆無です。
人種差別主義に真正面から反対したのは、有色人種として自力で唯一独立を維持した日本だけでした。
その時、米国の黒人解放運動の指導者デュボイスは、日本人に深く感動したそうです。
その日本の息の根を止めたのが2発の核兵器でしたが、それを準備したのは白人のルーズベルト、そして投下命令を下したのも白人のトルーマン、支持を与えたのはこれまた白人のチャーチルでした。
原爆投下を命令したのはすべて白人、一瞬で虫ケラのように大量虐殺されたのは有色人種です。
以後、この悪魔の兵器は人類の頭上にのしかかっていますが、それが3度目の使用を免れたのは、日本人がその全身で原爆の悲惨さを受け止めたからです。
今、白人至上主義を糾弾する人たちにお聞きしたい。
日本人が有色人種でなければ、たとえばドイツ人やイタリア人のような白人であったなら、原爆を投下しましたか?
なぜ、あなた方は、史上最大規模の有色人種虐殺を糾弾しないのでしょうか?
黒人だけが有色人差別の対象だったのでしょうか?
黒人だけが歴史の被害者だったのでしょうか?
奴隷商人の像を破壊して嬉々とするなら、ぜひ、ルーズベルト、トルーマン、チャーチルの像を河に投げ込んでからにしてください。
ただし、暴力を伴う破壊で「正義」を叫び始めたら、それは歴史を破壊する世界規模のおぞましい「文革」となることをお忘れなく。
私たち日本人は広島・長崎の大虐殺を糾弾しましたか。
ましてや力ずくで命令したものたちの像を破壊しましたか。
ただ祈っただけです。
そして亡くなられた者たちに赦しを乞い続けただけです。
歴史は光と暗黒の両面によって成り立っています。
どちらもあって今の世界を作っているのです。
その片側を切り捨ててしまえば、それはただの意識の上の歴史の浄化でしかなく、差別は温存されるだけなのではないでしょうか。
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どの国にも「負の歴史」はあり、時代によって英雄にもなれば悪党にもなるわけで・・・
古い銅像の撤去や破壊なんてのは「無かったことにしよう」としてるとしか思えませんな。歴史の改変ですよ。コルストンなんて、そういう時代の英国の繁栄の礎になったわけで。。
逆に珍妙な「少女像」を世界中で建設するのもおかしな話ですけど。。
投稿: 山形 | 2020年6月11日 (木) 07時13分
私は文革というより、お隣韓国の日帝残滓の排除運動を真っ先に思い浮かべました。
どちらにしてもくだらないですが。
いつまでもこの流れが続くとは考えにくく、どこかの時点で失速すると思います。。
結果、差別は温存されるか、新たな差別を生み出し、彼らは「差別の擁護者」となることでしょう。
他者を尊重しない身勝手こそが差別の根源なのですから。
かつて日本が有色人種差別反対を世界に訴えたのは、近代初めて有色人種国家として列強に割って入ろうとした日本が「我々を人間として認めろ」と訴えたのだと理解しています。白人以外は、長らく人間として認められていませんでした。
日本が人種の平等を求めた、先進的だったと言う人もいますが、私はあくまで自己都合によるものだと思います。
ただし、それが大きな意味を持ち、何かを変える切っ掛けになり得る重要なものであったことを否定する必要はないと思います。
どちらにしても、世界はもう少し理性を取り戻さなければなりません。
デモや暴動で変わるような社会には、私は住みたくありません。
投稿: ゆき | 2020年6月11日 (木) 07時35分
今度はアメリカでコロンブス像を破壊し、火をつけ引き回し湖に投げ込んだり頭部を破壊したりしているようです。自分達のその姿を見ておぞましいと思わないのでしょうか。
投稿: 銀 | 2020年6月11日 (木) 07時58分
「やれやれ、黒人版文革でもやる気でしょうか。しかもやっているのは下の写真を見ると白人ばかりです。」
そしてこれらの白人破壊者が、antifaに唆され資金援助を受けて破壊行為に及んだとしたら、そしてこのantifaがどんな集団によって作られたのか。
ブログ主様、いつもありがとうございます。私は共同通信の悪質夢想記事に騙された一人です。
なぜに彼らは日本国を、安倍政権を破壊したいのでしょうか。
そして目に浮かぶのは、ネットを持たずひたすら勤勉に働き、郵便局に貯蓄し、NHK放送を神の声のように聞く高齢者の方々です。
朝日、NHK,を代表とするすべてのメディアを、ネットであろうとなかろうといったんは信用しません。
投稿: 我慢する日本国民 | 2020年6月11日 (木) 08時02分
ヒンズーの神話では、世界は善と悪との抗争で成り立っていて、そのどちらかが勝利をおさめて終わるということはなく、両者が永遠に戦い続ける、と言われています。
ある意味、凄いとおもいました。ふつうどんな宗教でも、正しいのは、自分たちだけ、になるのにと。
現在の視点からから過去の歴史を断罪するのもこの唯我独尊と同じではないか、過去を否定して銅像を破壊するのは、文化の否定ではないのか、などととりとめのない思いに陥りました。
投稿: ゆん | 2020年6月11日 (木) 08時18分
文革の破壊力は中国が一番身に沁みてわかっているはずなので、
他国を弱体化するのには、それを起こさせれば良い、と考えるのは自然でしょう。
今コロナ禍で人々のストレスが溜まり、しかも欧米が自国を批判している、となれば、あの手この手を使って分断・弱体化させようと画策するのだと思います。
日本がその手に乗らないのは、失業率が低いのと、八百万の神々と、歴史的に徹底的な破壊を自らの手では行ってこなかったことなどによる総合的な「民度」なのかな、と想像します。
投稿: プー | 2020年6月11日 (木) 09時02分
民主主義の手順を踏まずに一部人間の思想や価値観のみで執行する行為そのものが「ファシスト」の根源だと思うのですが、やっている事は阪神優勝に浮れたファンがカーネル人形を道頓堀に投げ入れたくらいに意味がありません。
政治的思想が無いだけこちらの方がまだマシです。
これらのポリコレ圧に屈し、当時の情勢として奴隷描写がある名作映画の配信停止をするなど文化の自殺行為まで始まっています。
デモを積極的に支持していたお偉い方々は「これがあるべきアメリカの姿」だと意志表明したようなものです。
トランプ叩きのためにこのまま増長を支持し続けるのか、フルボッコになるのを覚悟で自制を求めるのか、焚きつけた責任を逃げずに最後まで取って欲しいですね。
投稿: しゅりんちゅ | 2020年6月11日 (木) 09時55分
あのクッソ長い大作「風と共に去りぬ」は、時代を描写した名作とされてきたんですけどね。
今回の騒ぎで配信停止だそうで。。
投稿: 山形 | 2020年6月11日 (木) 10時23分
「風と共に去りぬ」は確かに黒人差別を美化した様子が描かれてはいるが、それはそれで南部の白人からの視点でもあり、意味があった。
また、この作品でハティ・マクダニエルが黒人として初めてオスカーを受賞する偉業を果たしたのだが、アメリカ版文革に参加する人達はこのことを知っているのだろうか。
投稿: 中華三振 | 2020年6月11日 (木) 12時41分
自問自答です。
なぜに彼らは日本国を、安倍政権を破壊したいのでしょうか。(皆さんはこの文に笑ったことでしょう。)
これが議論無き中国人のDNAだからです。国力がついたならば他国を征服する。そして実はこれが地球上では当たり前のことなのです。だからどの国も国防に精をだす。
日本の今の防衛状態を考えると頭を覆いたくなります。
他国が侵入しないことを前提にした憲法や占領軍による日本国自虐史観政策。
わざと改憲論議に持っていかせない野党はもちろん国賊です。これらのことが日本国民の弱体化に成功したように見えます、が、
しかし日本は日本の真の自立のために立ち上がりつつあります。
そのために、数多くあるうちで一つだけ直近ですることは、
近い選挙で自民野党を問わず親中韓反日議員の現国籍と帰化の有無を知り投票しないことです。
投稿: 我慢する日本国民(何度もすみません。) | 2020年6月11日 (木) 13時39分
文革といえば毛沢東主義、毛沢東主義といえばクメール・ルージュ、クメール・ルージュといえばアンコールワットの破壊を思い出します。洋の東西を問わずやってることは同じようなことです。
投稿: 泰山木 | 2020年6月11日 (木) 13時52分
「政治的に正しいおとぎ話」が刊行されたのが1995年だそうで、その時ですらポリコレに対する懸念があったのにますます先鋭化してしまってますね。
日本には西洋におけるサタンのような絶体悪はありません。鬼とか人間の敵としての化物なども、人間の深い業に関わるものです。だから退治されて「ハイ、めでたし」ではなくて祀ったりする。それは己を振り返る反省や今後への教訓でもある。ポリコレ白人共にこんな視点があろうはずがなく、己が絶対正義であるから質が悪いです。
秀吉の伴天連追放令の背景にポルトガル商人の人身売買があると言われてますし、東条英機だってナチスのユダヤ人虐待に組するこことはありませんでした。昔から日本人のほうがよっぽど道徳的だったのではないかと思います。
映画の父グリフィスやアメリカンヒーローなジョン・ウエインなんかも歴史から消しますかね?日本の中にいる「欧米がー」の人達どう思ってんの?
投稿: クラッシャー | 2020年6月11日 (木) 14時46分
黒人アメリカ人と台湾人と私「君らコーケイジャン(コーカソイド)は寒さに強いからって冬もTシャツいっちょでヒャッハーでさ、環境に鈍感だと単純な頭になるんじゃないの?」
白人アメリカ人「うっせー、俺ら青や緑の目は日光に弱いからサングラスが欠かせないのに、それを外さないのは失礼だ傲慢だ怖いだのと何も知らないで言う君らだって単純だろ?」
これは場の全員の関係性ゆえに、内輪の与太話で笑い合えるわけですが、ニュースを見るにつけ、大勢で物事を単純化すると、あっという間に極端へ行くものだなぁと…
「風と共に去りぬ」を消すならば、ディズニー映画だって消せ。
子供がアリエルやエルサになりたがったら、それは駄目だ、ティアナ姫になれと言え。
子供が憧れる白人ヒーローを否定しろ。
君らの大好きなゾンビ映画やドラマもアウトだね。
アメリカ文学史上の作家や作品だってもっと消さなきゃだめでしょ?
いや、そもそも白人が北米に移民しなければ…
いや、アフリカを出た後ユーラシアからヨーロッパへ進出した後くらいで滅んでいれば…
それに、「ブラック・ライブズ」だけでいいの?「カラード・ライブズ」は?
殉職警官たちには白人も黒人もアジア人もいるけれど、彼らのことは語られなくてもいいの?
子供たちにジャスミンやポカホンタスやムーランやモアナにも憧れろと言わなくていいの?
何処まで遡って何を消したりやり直したりするとクリーンになれるの?
区切りや線引きは何処にどうつけたいの?
莫迦らしい。
極端を見ないと気付かないのはわかるけれど、何処まで行ったら気が済むのかね?
なぜか定期的に読み返したくなる小説のひとつ、光瀬龍「百億の昼と千億の夜」(早川書房1969,1973,2010)。
SF好きでなくとも、萩尾望都の漫画化作品でご存知の方もありましょう。
絶対者「シ」とその配下の「惑星開発委員会」は、遙か先で宇宙の生けるもの全てを滅ぼすと決める。
56億7千万年後の救済を計画する弥勒。
救済者の存在とは、予め決定付けられた滅びの証なのか?なぜ滅びるのか?
「ナザレのイエス」は絶対者「シ」の側に付き、「あしゅらおう」=阿修羅と「シッタータ」=釈迦と「オリオナエ」=プラトンの3名は、滅びを止めるべく、絶対者「シ」に闘いを挑む。
なぜ闘うのか?
この物語は対立と闘いの物語ですが、善悪の設定が出てきません。
膨大な時間軸の中での滅びと無常と永遠にまつわる闘いの物語は、勧善懲悪でなくとも我々日本人には何処かわかる、響く物語だろうと思います。
何故かよくわからないのですが、今また読みたくなりました。
アメリカ人だって、「ウォーキング・デッド」みたいに複雑さのある物語を作れて、それを好んだり分析したりできるのに。
釣られている場合じゃないぜ。
投稿: 宜野湾より | 2020年6月11日 (木) 16時20分
20200611相模吾です。コルストンは悪人か?現在の価値観で歴史を裁く無意味。で考えている間に皆さんの投稿で言いたいことを皆さんが言っている。 山形さんと同意見だが簡潔にまとめられている。結論はゆきさんの最後の2行と同じ。 3時間の無駄だった。
投稿: 相模吾 | 2020年6月11日 (木) 16時44分
アメリカは行き過ぎた綺麗な言葉で弱体化し、トランプ大統領が登場しました。今暴れまわっている連中を良識ある国民は冷ややかに見ています。大統領選の直前に起きたのも偶然ではないと思っています。
前にも書きましたが、良識ある大多数のアメリカ国民は白人、黒人問わず星条旗に敬意と誇りを持っています。民主党のバイデン候補は「トランプ支持者は黒人ではない」とか発言していますが、とんでもない発言です。それこそ国民を分断する行為です。
案の定、コロナ感染者が200万人突破だそうです。国民の怒りはトランプ大統領に向かうのか、暴走族に向かうのか。はたまた中国に向かうのか。岸元総理は安保条約を可決したとき、本当の民意は国会を取り囲む連中ではない。多くの物言わぬ日本国民だ。と発言されたそうです。トランプ大統領も同じ心境なのでしょうか。
投稿: karakuchi | 2020年6月11日 (木) 21時44分
以前、ヨーロッパでテロが頻発しているころ、イギリスのテレビ局の放送を見たのですが、トルコからドイツに移民した一世の発言として、「他人様の国に移住したのだからハンディもあるし差別も仕方が無いと思って頑張って来た。今の子供たちは安易に人権とか平等だと口にする。この子たちの将来が心配だ」と発言していました。
理屈云々ではなく、理解は出来ます。
投稿: karakuchi | 2020年6月11日 (木) 22時00分
アメリカが原爆をドイツではなくて日本に落としたのは、日本人が黄色いからだろうとずっと思っていました。心理的抵抗が少なかったのでしょう。
人種差別について、私はずっと否定的だったのですが、先日こちらのコメント欄で「肌の色が違えば、よそ者として排除するのは人間のサガとして当然」というニュアンスのコメントを拝見して、何かがストンと落ちました。
今回の世界各地の騒動に関しては、新型コロナウィルスでたまったストレスを発散する手段として、一部の人間がこれ幸いと便乗しているようにみえてなりません。人種差別に限らず、あらゆる種類の差別は世界のあちこちに存在しているのに。
投稿: ひぐらし | 2020年6月11日 (木) 22時21分
思い出しましたわ。米国が日本に原爆を落としたのは、日本人が
黄色い醜いチビ猿どもだったから、というのを。たしかカート・ヴォ
ネガットさんの書いた本の中でした。この作家は、独生まれで連合
国の独ドレスデン無差別爆撃を生き残って米国へ渡り、米国社会
で成功したユダヤ人なので、色々と屈折していた為か、まあ人類
の本性を堂々とニヒルに描きました。当作家が書いちゃったように、
日本人が黄色い醜いチビ猿どもと見なされたのは、当時文字にさ
れずにいただけで、まあ事実なのでしょう。現に、二発も落とされ
ていますから。(大本営がバカというか当事者能力が無かったと
いうのもイタイ)
人間の本性がかくの通りなので、正義だなんてこれっぽっちも信
じてはいけない。ましてや、現在の基準を過去に当てはめるなん
て、後だしジャンケンもいいとこ。過去の事実は人類の歴史として
事実そのままに残されないといけない、勝手に都合よく修正され
てタマるか!と思いますわ。
投稿: アホンダラ1号 | 2020年6月11日 (木) 23時30分
いつも楽しみに拝読しております。
本日の記事を読んで、思わず「YELLOW LIVES MATTER」と頭に浮かんできてしまいました。20年くらい前まで仕事でアメリカとフランスに毎年行っていました。航空便で私にだけCAがsirをつけなかったり、ガラガラのレストランで観葉植物が迫っている狭い席へ案内されたり、会計の順番を後回しにされたり、出張中とにかく怒りまくっていたことを思い出しました。
19世紀末日本や東アジアの勃興を恐れた欧米で、黄禍論という人種差別剥き出しの議論があり、日清戦争後の三国干渉や日露戦争の勃発、そして原爆投下に繋がる背景に黄色人種への差別意識があったのは確かだと思います。ただ、どんなに嫌な過去だったとしても、暴動で歴史を変えることはできません。平然と過去を変えてしまうのは、中国や朝鮮半島の国々の得意技ですので、アメリカの暴動にはトランプ大統領を落としたい思惑が絡んでいるのでしょうね。
日本人の場合は、第2次大戦中にアメリカで日系人を強制収容したことを粘り強い活動で政府に謝罪をさせたり、結局謝ってはいませんがオバマ大統領を広島へ連れてきて平和を祈らせたりしています。暴動よりこんな根本的な動きの方が、身に覚えのある欧米から見たら嫌なんじゃないですかね。
あと私見ですが、今現在の韓国の反日政策は、オーストラリアの白豪主義や、南アフリカのアパルトヘイトなどに匹敵する日本人への露骨な人種差別だと思います。
投稿: 都市和尚 | 2020年6月12日 (金) 02時36分
日本の都市に原爆投下なんか必要無かったのは本当ですが(あくまで実験材料にされた)、ドイツに落とさなかったのは原爆完成する前にドイツは降伏してますから。落としようがありません。そこは見誤ってはいけません。
トルーマンがやったのはアメリカが戦後世界の盟主なんだぞー!というデモンストレーションです。
投稿: 山形 | 2020年6月12日 (金) 06時17分
山形さんのコメントに関連して修正しておきます。
私がいいたかったことは、当時戦力を喪失していた日本に原爆を投下したことが差別的要素があったとするものですが、正確に言い直します。
米国の原爆開発はドイツの先行する原爆開発に危機感を持ったためです。
その時点で米国にはドイツへの原爆投下の意志がありました。
米国はオッペンハイマーなど亡命ユダヤ人科学者から米国はその情報を得ていました。
しかし、ドイツはヒトラーのユダヤ人科学者蔑視とスターリングラード以降の崩壊によって、原爆を開発ができませんでした。
しかし、なぜこの時点で米国は開発計画を止めなかったのでしょうか?
おかしいではありませんか。ドイツの計画を阻止するのが目的ならこの時点で止めてもいいではありませんか。にもかかわらず、開発計画はなかった(仁科博士の初歩的なものはあったとしても)日本に投下することを決定していたのです。
その理由はぜひとも日本に落したかったからです。
米国が恐れたのは市民への大量虐殺の汚名を後世に残すこと、そして技術的には不発に終わって回収されて調査され、複製を作られることです。
このふたつの心配がないので、当時継戦能力を喪失し、かつ、国内では反東條・講和の動きがでていたことを知りつつ、あえて日本に投下したのです。
軍事的に無意味だと知っても、政治的理由で原爆をおとしたのです。
ドイツに対してのそれが原爆製造の意志を砕くことだったとすれば、日本にはもっと他の「なにか」だったのです。
私はそれを白人種の有色人種への根深い差別意識の反映だと思っています。
多くの米国人にとって、日本人は眼鏡をかけた黄色の猿でした。猿を殺す事になんのためらいがあるでしょうか。
そして猿のような劣等人種ですから,回収しても出来るわけがありません。
日本が真珠湾攻撃をしたとき、黄色劣等人種になにができるかとタカをくくっていたのが彼らでした。
高等な白人種のドイツ民族ならやりかねません。
だから気楽に投下できたのです。その意味で差別的要素はあったと私は思っています。
投稿: 管理人 | 2020年6月12日 (金) 07時48分