デニー知事、辛うじて逃げきる
デニー知事がかろうじて逃げきったようです。
あれだけ無内容な県政を続けてきて、談合疑惑で百条委員会に引っ張りだされる寸前に、首里城炎上で逃げきったのですから、まことに運がいい人です。
前任者がキャラ立ちしていたために、特にデニーカラーというコジャレたもんはなく、ただ側近の副知事と県幹部に護送船団されてここまで泳いできただけのことです。
県政与党応援団の琉球新報すらこんな調子です。
「玉城知事は選挙結果を受け「過半数を維持できたのは県民に一定の評価は頂いたのかと思う。議席を減らすという状況を踏まえて、真摯(しんし)に県政運営に当たっていきたい」と述べた」(6月8日)
なんとまぁ弱々しい「勝利宣言」ですこと。エイエイオーと勝どきのひとつも上げたかったのでしょうが、妙にかしこまって「真摯に県政運営に」ときたもんです。
「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する議員は中立の公明、保守系無所属を含めて29人となった。新基地建設に反対する勢力は2008年の県議選以降、多数を占めており、今県議選でも建設反対の民意が改めて示された」(琉新前掲)
あのね、琉新さん、そう言うしかないんでしょうが、今回辺野古なんてぜんぜん争点になっていなかったことは、自分だってお分かりでしょうに。
だから本土のネット言論空間において、今回の県議会選結果を取り上げるところは右も左も皆無。
沖縄の移転問題はもう関心の対象にならないのです。
だってもう県は、移設反対でこれ以上やることが残っていません。
実は県民投票をしかけたところで、「闘争」としてはお終いなのです。
あれだけの税金を使った大宣伝を打ち、5割の投票率のうちの7割勝ったから「7割の県民が反対」じゃないのです。
数字のトリックで、実際の反対は5割の7割ですから35%程度にすぎません。
しかもその「反対」は県内の別の候補地案も含めた数字ですから、オール沖縄のように「あらゆる県内移設反対」となると、さらにそれから数を割り引いて考えねばなりません。
ですからなんのことはない、共産党や地元紙のように「いかなる移設も全部反対」なんて、たぶん2割いるかどうかですので、こんなことなら県民投票なんかせにゃよかったとデニー氏は思ってるんじゃないですか。
県民投票が移設反対派の究極の奥の手でしたから、後はもう打つ手なしです。
かといって引っ込めるとオール沖縄が怒りますから、土砂搬入の港を使わせないとか、工事方法の改変にダメ出しをしたり、なんてイヤガラセをするしかないのです。
かといって、政府側も元々あんな難工事を予想される場所に作ってしまったツケを今になって払っているわけで、完成はいつになるのやら。
最初のボタンを掛け違っているのですから、後になるほど苦しくなります。
やれやれですが、もうここまで来るとやるしかないでしょうね(ため息)。
http://www.kokuta-keiji.jp/blog/39053/
いちおう結果としてはこのようなところです。
「任期満了に伴う第13回県議会議員選挙(定数48)は7日、無投票当選が決まった、うるま、浦添、名護、石垣の4市区(12議席)を除く9選挙区で投票され、即日開票の結果、玉城デニー知事を支える県政与党が25議席を獲得し、過半数を維持した。島尻・南城市区などで現職が落選するなど現有議席を1減らした。一方、野党の自民や公明、保守系無所属候補の「非与党」は23議席となった。自民は現有14議席から17に伸ばした。投票率は46・96%と県議選の過去最低を記録した」(琉新前掲)
元来県議選は、もろに地区の利害をめぐる市議会選とも違い、かといってイヤでも燃える国政選挙や知事選とも違ってその位置が曖昧なために、放っておけば白ける存在です。
ですから、デニー県政を問う気迫がなければ、自ずと組織票を持った党だけが手堅く勝つしかありません。
組織票を持っているのは自民、共産、公明ですが、選挙前まで自民系は保守を一本化できなかったり、公明がしこっていたりと不調を伝えられていました。
にもかかわらず、14から17議席3議席も伸ばしたのですから、よくがんばりましたといえるでしょう。
政党としては社民が普天間基地の地元宜野湾で落とし、移設問題が有権者の選択に入っていないことを印象づけました。
一方共産党だけは地道に議席を伸ばしており、オール沖縄がかねてから言われてきたことですが、共産党支配がほぼ完成したことを印象づけました。
議席には関係しあませんが、在野保守勢力は醜悪の極みのような内部抗争に明け暮れているのですから、デニー氏を追い詰めるもクソもありませんでした。
ちなみに沖縄の在野保守は自滅です。元々大衆的な根っこがなかった上にこの抗争ですから、当分再起は難しいと思われます。猛省を促します。
投票率は最低といいますがあえていえば、県政野党がデニー氏の談合疑惑をどれだけ追及しきれるのか、この間のスーダラ県政をどれだけ締め上げられるか、だったのでしょうが、争点としきれませんでした。
お忘れになっちゃ困りますが、デニー知事は百条委員会のお白州に引き出される寸前だったのです。
知事の側近である徳森りま女史が企画したのが万国津梁会議でしたが、それを受託したのも氏の関係者でした。
しかも応募したのはたった一社。
これだけでよくある談合の手口で、出すのも受けるのも同じ団体です。
しかもその会社は公募の少し前に県外から移転したばかりのペーパーカンパニーと来ているんですからもうモロに談合です。
その疑惑を上書きするように、知事はこの側近や受託業者と契約日前夜に祝宴を開いていたのですから、なんて脇が甘いこと。
上の写真がその談合風景ですが、手なんか振ってる場合じゃないでしょうに(笑)。
デニー知事は「知らなかった」と記者会見でいい、それと口裏を合わせるようにして総務部長も「契約日前夜であったことを知事に教えていなかった」などと見え透いたことを言っていますが、ありえません。
あの酒席には、側近でこの疑惑の中心人物であるこの徳森女史自身が顔を出していて、彼女はある左翼系政治団体の代表格で、自分の団体に3400万の公金をころがしていたわけです。
この側近の談合の舞台をしつらえたのがデニー知事ですから、これが立場が逆だったらさぞかし地元紙や共産党は色めき立って首を取りにきたことでしょう。
それがあの知事の右往左往ぶりを見せつけられた首里城炎上で雲散霧消してしまったのですから、デニー氏はさぞかし内心「やったね」と思ったことでしょう。ラッキーな男です。
張り切りすぎて、直ちにカネをせびりに官邸にまで駆けつけたら、寄付金があつまりすぎて使い道に困るというお粗末。
あとはすかし屁のような県政運営です。
副知事と官僚におんぶに抱っこして、豚コレラも新型コロナもみんなやり過ごして、破綻だけはしなかったが、リーダーシップもなければ理念もなし。
取柄は歌とギターがうまいことだけで、これだけ存在感が希薄な知事も全国でも珍しいのではないでしょうか。
ラッキー男といえば、まったく候補にも登っていなかったのに、オール沖縄の内部調整失敗で突然降って湧いたように候補者に。
それも翁長氏の「遺言」で決めたというんですから、ユタさんの占いみたいなもんです。
それでも勝てたのは、「翁長氏の弔い合戦」だったからで、実力でもなんでもありはしません。
特に県政でやりたいこともなければ、移設問題なんか真面目に考えたことすらなかったでしょう。
県知事なんかやらせるのは論外だし、そもそも政治家なんてやるべきじゃなかった、ただのタレント政治家だったのです。
とまれ、これで信任を得たということになるのかどうか、はなはだ疑問ではあります。
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前知事の息子という方が余裕の当選ですからねぇ。売りは「父の意志を」だそうですが、那覇市議一期も務めあげてないのにタメ息です。で、そのタケハル氏、当選直後のインタビューで保守として玉城知事を~みたいなことおっしゃってたような気がしましたがぁ(棒)。受け答えも棒読み調で海千山千の親父殿とは程遠い感じですが、若いですし今後の成長を期待したいですねぇ(棒)。
コロナ騒動でメディアの腐れっぷりが多少は周知されてきたように思いますが沖縄はまだまだっすねぇ。
投稿: クラッシャー | 2020年6月 9日 (火) 07時12分
デニー氏の諮問機関である万国津粱会議が普天間基地の移転を辺野古ではなく本土の自衛隊基地に分散移転するべきであるという提言を出しました。詳しくは新外交イニシアチブのメンバーで万国津粱会議のメンバーでもある柳沢協ニ氏と野添文彬氏が日本記者クラブで会見した映像がYouTubeでupされていたので見て頂きたいのですがこの提案がデニー陣営にとって政府に対する新しいカードとなるでしょうか?
彼らの提言によれば海兵隊は司令部、陸上部隊、航空部隊、後方支援部隊の4つが一体運用されなければいけないがそれは有事の際に部隊が一体運用されれば良いと言うことであって沖縄県内に基地を置く理由にはならないとしています。つまり平時においては県外や国外の基地に分散させておけば辺野古はいらないという意味です。
新外交イニシアチブも同じような提言を出していて沖縄県外に海兵隊が移転したとしても高速輸送艦を使えば沖縄の地理的優位性は崩れるとしています。これらの提言は軍事的な合理性があるのでしょうか?
基地の一体性と運用の一体性は果たしてイコールなのでしょうか。
投稿: | 2020年6月 9日 (火) 07時32分
名無しさんHNを入れて下さい。
海兵隊航空基地は駐屯地とペアです。ここが空軍や陸軍と違うところで、海兵隊が緊急即応軍だからです。
キャンプ(ハンセン)の兵員は隣接する航空基地(普天間)から航空機に乗り込んで投入されます。
あるいは海軍基地(ホワイトビーチ)から強襲揚陸艦に乗り込みます。このように空と海の二系統の戦力投射ができるのが、海兵隊の特徴なのです。
同じように訓練サイトも隣接していないと使い物になりません。
強いていえば司令部だけは後方のグアムにでも下がっていてかまいませんが、キャンプ・航空基地(海軍基地)・訓練場は一体である必要があります。
これらを統合して持っているのは沖縄のみです。
本土には適地がありません。結局、宇宙人首相が迷走したのは、これらを一括して収容できる場所がなかっだからです。
強襲揚陸艦一本で代行すると投射方法の片方だけとなってしまい、オスプレイの持つ優れた高速性、長い航続距離の特色を失わせてしまいます。
結局、海兵隊の即応性に制限をかけてしまいますから、米軍がこの案を呑むことはゼロです。
現行の辺野古案ですら、海兵隊は政治的に飲まされたのであって、ほんとうは移転したいマリーンはひとりもいないと、エルドリッジ氏がどこかで言っていました。
第一、国家関合意で決まったことは条約、ないしは協定に準じますから、こらの利害だけでそうそう簡単に動かないのですよ。
今の工事を白紙にして、これから本土に候補地を見つけ、しかもなおかつそこの自治体にウンと言わせ、そして米国と交渉し、白紙撤回するという横紙破りをしてしっかり軽蔑され、うまく言ってそこからの工事開始です。
たぶんでき上がるのは早くて半世紀先じゃないですかね。いまでも2030年でどうかですから、結局、観念論です。。
そこまでには国際情勢が変化しちゃってます。
沖縄県内で、しかも短期間に移動できる方法があるなら別ですが。
唯一、現実味があるのはハンセン移設案(小川案)でしょうが、まず無理だろうな。
投稿: 管理人 | 2020年6月 9日 (火) 08時12分
すみませんハンドルネームhumです。
強襲揚陸艦一本だけで代行するとなぜ海兵隊の即応性に制限がかかるのでしょうか。強襲揚陸艦一本だけで運用するのとオスプレイを併用して運用するのとでは有事になった際にどれだけの戦力や時間の差がでてくるものなのでしょうか。
投稿: hum | 2020年6月 9日 (火) 08時49分
何やら某ブロガー(と他3人)が原告となり、「デニー・リマ談合糾弾訴訟」を3月19日に那覇地裁に提訴。明日、6月10日那覇地裁にて被告人玉城デニーに対し第1回口頭弁論があるそうです。地元紙は取り上げるか見ものです!県議会選挙の結果を今日の琉球新報では、県政の足元揺らぐというような見出しでした・・地元紙もそろそろ見放してきているように思われます(思いたいw)。
投稿: ユタ | 2020年6月 9日 (火) 09時19分
コロナ渦でドブ板選挙が出来ないという状況下でいかに選挙運動ができたかがそのまま結果に表れた選挙戦となりました。
これまで高齢者を中心とした横の繋がりを強みにしていたベテラン議員の振り落としが本格化し、その下の世代の支持が厚い共産が台頭してきたという感じですね。
「辺野古新基地の建設費用2兆5500億円を全額県民に支給しろ!」とかいう頭の悪い主張を軸にしてこの結果なのですから「沖縄県民ちょいわ〜」とか思われていそうでゲンナリしますが…
あくまで共産が台頭してきたのはオール沖縄内部の話でパイそのものはむしろジリ貧状況にあります。
オール沖縄の共産色がより濃くなる&旧来の地域政党の影響力低下は間違いなく支持層を狭めていくでしょう。
それを補うためには反基地以外での政策面での結果が求められます、特にこのコロナ渦で主幹産業である観光は間違いなく方針転換を余儀なくされます。
お神輿知事と現実を見ないお仲間たちにどこまでそれが出来るのか生暖かく見守っていきたいと思います。
投稿: しゅりんちゅ | 2020年6月 9日 (火) 13時24分
humさんへ
> 強襲揚陸艦一本だけで代行するとなぜ海兵隊の即応性に制限がかかるのでしょうか。
一本より二本の運搬手段があったほうが良いでしょう。運搬手段は多いほうが良い。それに、オスプレイは即応性があります。早いのです。また色々の目的に使えるでしょう。
必ずしも沖縄に海兵隊を置く必要はないとの理論は、沖縄から海兵隊を撤退させるにはどうすれば可能かという沖縄側の都合から考えだされたものです。 理論としては在りうるものでしょう。
しかし、日本防衛、自由主義陣営の防衛という観点から考えるのなら、沖縄の海兵隊駐留は続けたほうが良いと思います。尖閣への中国の侵略の危機もあり、台湾への中国の攻撃も予想されます。台湾が中国の手に落ちたら日本の生存は中国の思うがままです。日本の独立はなくなるでしょう。
沖縄は、中国に対抗するために基地を提供すべきだと思うのです。日本の防人が沖縄なのだと考えるべきでしょう。
沖縄が中国の攻撃にさらされ県民の生命が犠牲になるというのなら、政府は沖縄に地下シェルターを建設すべきと考えております。これは、地下鉄として使えるように設計してもらいたいですね。
投稿: ueyonabaru | 2020年6月 9日 (火) 14時24分
20200609相模吾です。ueyonabaruさんの意見に同意します。現在の中国による接続水域侵犯から領海侵犯へのエスカレート、沖縄漁船が中國公船に追い回されている状況で沖縄県民はまだ声を上げないのでしょうか。今声を挙げるのは海兵隊帰れではなく、中国帰れでしょう。前にも書かせていただきましたが、私は戦争反対です。平和が良いに決まっています.。
今アジアは、小紛争はあっても、冷戦後一応平和な状態でした。にも拘わらず中國のみチベット、ウイグル、香港と他民族ならず同国民すら圧政の対象にしています。いま中国がしているベトナムやフィリピンの島嶼を奪い無理やり領土にしていることを見れば弱い国(失礼)ほどやられるという事実です。今沖縄が声を挙げなければ、かの国は「これ幸い、沖縄の民意は我にあり」と思うのではないのでしょうか。沖縄県民の常識を信頼したいと思います。それにしても沖縄自民の弱いこと。あ~ア。
投稿: 相模吾 | 2020年6月 9日 (火) 15時20分
沖縄防衛や台湾防衛にオスプレイが必要なのは分かります。ただ空母や強襲揚陸艦にもオスプレイは垂直離発着することが出来るので空母や強襲揚陸艦を利用すれば陸上に大規模な滑走路が必要なのかという疑問が私みたいな軍事の素人の発想としては出てきます。陸上の基地と海上の基地の併用でないとだめな理由とは何でしょうか。
投稿: hum | 2020年6月 9日 (火) 18時18分
humさん
辺野古に滑走路を造らないのが一番の目的であれば、それは可能でしょう。辺野古に普天間移設が決まるまでには相当な年月、政府はじめ皆さんが協議してまいりましたが、結局そこへ決定したわけです。その経緯をお調べになりましたか?
米軍は辺野古でイイと言っているのですから、そこで決まりです。もう戻れません。
中国とアメリカは戦っているのですよ。単なる貿易戦争ではありませんよ。そのあたりのご認識はありますか。国際情勢の厳しさをまず知ることが勉強だと思います。どうぞ、多方面からお調べください。
投稿: ueyonabaru | 2020年6月 9日 (火) 21時21分
コメントを書き込むほどの感想が浮かばなくて微苦笑。
どの方角を見てもビジネスでやっている人たちがある中、さほど期待はしていない沖縄自民が初めて「移設容認」公約を掲げた結果は、オール沖縄からハーフ沖縄で、だいたい沖縄世間の実情に合ってきた感じがいたしまする。
投稿: 宜野湾より | 2020年6月 9日 (火) 21時24分
私も軍事は全く分かりませんが、中国が海洋覇権を手にせんと傍若無人な振る舞いをする中、沖縄は最前線と位置付けられるから、陸海の基地が必要なのではないかと思います。
まず、滑走路があれば輸送機等空路での人・物の輸送が可能となり、海路よりも輸送力が劣りますが、迅速に補給や部隊の増強・展開が可能になります。
オスプレイの離陸にしても、空母等からの離陸が可能とはいえ、規定の機数を離陸させるのに掛かる時間は、空母の甲板より広大な滑走路の方が短いのではないでしょうか?
空母はあくまで敵の鼻先に一時的な攻撃拠点を設け、航空戦力を輸送するためのもので、上記の理由から、陸地に近づくほど意味がなくなると理解しといます。
そのような運用を考えたとき、どちらもあった方がよいのだと思います。
間違っていたら申し訳ありません。
投稿: ゆき | 2020年6月 9日 (火) 21時29分
20200609 相模吾です。
humさん に同じ軍事の素人からお話しします。
陸上、海上の基地は、ブログ主が回答したように一つの手段より二つの手段を持つほうが有利だからです。
1.空母、揚陸艦は沈めば終わりです。陸上基地は沈みません。
滑走路がやられたらどちらの修復が早いか言うまでもありません。
2.艦船への補給より陸上基地への補給のほうが容易です。
3.大型の爆撃機に兵器・燃料満載で遠方まで飛ばす能力を持つ空母は米国空母だけ です。 戦闘機に代用すれば飛行時間が減ります。 遠距離飛来すれば空戦時間が 無くなります。陸上近距離からならどちらも有利になります。
4.艦船は移動しているので補足が難しい。陸上基地は固定しているので攻めやすい。
したがって相互に補完できるにこしたことはない、と思います。
以上 話になりましたでしょうか。
投稿: | 2020年6月 9日 (火) 21時44分
20200610相模吾です。 前文一部訂正します。大変失礼しました、
米国空母でも大型爆撃機は積めません。せいぜいB35やF/A-18Eなどの戦闘爆撃機(攻撃機)です。 ドウリットルの東京空襲が頭にあったので(生まれてないか)。
なお、前文はこのブログ主の過去記事からの知識です。humさんもぜひ過去記事をテーマごとに読むと面白いですよ。
投稿: 相模吾 | 2020年6月10日 (水) 03時40分
ブログ主が散々取り上げて基地容認の世論形成に利用してきた「依田氏」が昨日、知人の76歳の男性に大怪我させた件で逮捕されましたよ
https://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/f978ecf3f7f0ce194e35ce5442e8e08f
今まで都合よく利用して持ち上げてきたんだから何か意見はありますか?
無視するならあまりに無責任ですよ
投稿: 意見を聞かせて下さい | 2020年6月11日 (木) 14時25分
「ご意見」さん。書かないことが私の考えなのですが、無責任とまでいわれるなら少し。
「今までつごうよくもちあげていた」?なんです、そりゃ。
別に依田氏とは持ちつ持たれつの関係じゃないことは、読者のみなさんはよくご存じのはずです。
というか、私が依田氏を支持したのは「高江の私的検問」問題だけのはずですが。
依田氏は農業実践家としては循環農法を基盤とした農業経営と宿泊施設の設置という意欲的なチャレンジャーでした。
私はやんばるの農業の大変さを我が身で知っているだけに、すごい人だなと思った記憶があります。
その意味で、私はひとりの農業者としての依田氏を支持していました。
また彼が高江における傍若無人な「私的検問」に住民としてそれに抗して戦ったことも評価しております。
その時私は、暴力行為があったか否かは警察の取り調べを待つと書きました。
結果的に、暴行として認められたようです。
以上のことと、今回の依田氏をめぐるいさかいの件、そして近隣住民暴行による逮捕はわけて考えるべきです。
私が依田氏を支持したのはここまでです。
依田氏の江崎氏・我那覇氏グループとのすさまじい争いは聞くに耐えないものでしたが、経過から見ると、江崎氏らの主張に私は同情的です。
なぜなら,依田氏の農場差し押さえに至った金銭的トラブルは実に多く、それは彼の農業スタイル、あるいは依田氏の保守理念とは無関係なものだからです。
経営失敗による負債は、単に異業種への事業拡大に失敗しただけのことで、その後始末にも失敗しています。
意欲的チャレンジャーがよく陥る経営拡大の罠にかかったようです。
また運動面でも、依田氏が我那覇氏から多額の借財をし、彼女にサポートされてキャラバンをしたにもかかわらず、恩を返すどころか手のひらを返したように突っかかる態度には唖然としました。
これらのことが原因で江崎氏側を激怒させたもので、(氏のブログの罵詈雑言は聞くに耐えませんが)依田氏により大きな責任があると思われます。
このような中での県議選出馬に至っては非常識としかいいようがありません。
近隣住民との一件はまったく情報がないのでなんともいえません。
投稿: 管理人 | 2020年6月12日 (金) 03時04分
尖閣や台湾海峡有事を想定するなら海上での戦闘が基本だと思うので嘉手納基地の海軍や空軍だけで十分ではないのでしょうか。なぜ海兵隊が必要なのでしょうか。管理人さんにとって海兵隊のプレゼンスはどれだけ重要であると思っているのでしょうか?
投稿: gym | 2020年7月 7日 (火) 12時43分
gymさん。沖縄の海兵隊はなにも尖閣・台湾有事だけでいるわけではありません。
朝鮮半島有事にも、広くはアジア全域の有事に対応して前進配備されている即応部隊です。
前提として日本のためだけで駐屯しているわけではないので、それを頭に置いて下さい。
また嘉手納の空軍も同じで、有事に際しては米本土から大量の支援部隊が一時駐留するように考えられています。これは普天間も一緒で、今回の移設先が、この有事増援を考慮されていないのが、最大の問題点です。
それはさておき沖縄は海兵隊に象徴されるようにあくまでも前進配備基地であって、米国は米軍という巨大なシステムの一部で考えています。
ここがわからないと、米軍をぶつ切りにしてかんがえてしまいます。
この沖縄の空軍も、有事には海兵隊と一体で運用されることになります。
海兵隊は有事即応部隊として橋頭堡を構築し、その上空の航空優勢を空軍や海軍の空母打撃群が守ることになります。
このように陸海空が一体運用されるので、どちらかがあればどちらかがいらないというトレードオフの関係ではありません。
尖閣だけなら海上戦闘が主体かもしれませんが、おそらく尖閣をとりにくる時には、中国はその後方の宮古に軍を降下させるでしょうから、海兵隊と陸自の水陸機動団が共同する可能性もあります。
もっと視野を拡げれば、その時には中国が台湾攻略をもかんがえている可能性もありますが、なんともいえません。
台湾-尖閣-宮古の防衛は一体で発想する必要があるのです。
ちなみに水陸機動団の先生格は海兵隊で、一体運用は口ではいいませんが前提のはずです。
海兵隊が動く場合、嘉手納の空軍も同時に動く可能性があります。
ただし、尖閣防衛について、米国は「高度の政治的判断」を要するというのが、今までの公式の態度です。要するに、大統領次第です。
投稿: 管理人 | 2020年7月 8日 (水) 03時20分
一体運用とは沖縄に海兵隊の基地がなければならないという理屈になるのでしょうか。沖縄にいる場合とそれ以外の地域にいる場合にどれほどのロスがかかってしまうのでしょうか。朝鮮半島有事であれば本土の方が近い気がしますが。
投稿: gym | 2020年7月 8日 (水) 05時29分
うーん、gymさん視野が狭すぎです。
一体運用だから沖縄でなくてはならないなんて誰も言っていません。実際に海兵隊の強襲揚陸艦は母港を佐世保にしてますから。
アメリカ軍の視点でハワイからグアムを起点としての台湾や朝鮮半島の東アジア全体にに睨みを効かせる時に、海兵隊の前線展開位置は沖縄が最適でありたまたま戦後ずっと基地があるから利用しているだけです。
純粋に軍事的なことです。
ですから橋本政権時代にようやく普天間から辺野古への移設という(まさか辺野古を新基地なんて言わないでよ)多額の国費を使う事業を沖縄の負担軽減のために米国に飲ませた訳ですから。
辺野古を否定するのなら、それは普天間基地の半永久的な固定しか選択肢はありません。実際に普天間周辺の学校や幼稚園等を移設して安全確保する方がよほど安上がりだし、米軍としては今の普天間の長い滑走路の方がはるかに使い勝手がいいわけですから。
投稿: 山形 | 2020年7月 8日 (水) 08時58分
管理人さんはキャンプ・ハンセンを推していますがハンセンでは金武町の住宅街の上を戦闘機が通ってしまうのではないのですか?軍事の合理性と住民の安全のバランスをどう取れば良いのでしょうか?そこのところを小川和久さんもお答えになっていないと思うのです。管理人さんがなぜキャンプ・ハンセンをそこまで推しているのかもよく分からないです。
投稿: hou | 2020年9月 6日 (日) 15時34分
houさん。どの案もトレーバドオフですよ。
今まであった有力案は
①シュワブ一部海上案(辺野古移設案)・・・現行案だが、海の埋め立てを伴い、工事が難しく、かつ長期に渡る。
②シュワブ陸上案・・・市街地上空を通る。
③メガフロート案・・・台風に弱く、警備が困難。
④ハンセン統合案(小川案)・・・海を埋め立てる必要がなく、基地を格調する必要もない。ただし現実に検討されたかどうか不明。市街地にアプローチがかかる。
②③は名護市との協議で退けられた。理由は市街地上空を通過する点と地元建設業者の反対。
①の現行案となったのは、市外地上空を飛ばず、海の埋立が少ないこと。
と、結局、どの案も一長一短。どれもトレードオフなんです。
ハンセン統合案もアプローチかかかるというが、では海を埋め立てていいのですか、長期、かつ高額な費用でいいのですか、ということ。
そんな万能案などないから、その中でもっとも実現可能性が高く、かつフリクションが少ない案を選ぶしかないのですよ。
そして今やここまで工事が進んだ以上、もう動きません。
やればハトヤマと同じことになり、日米同盟を棄損する可能性もある。
第一、現行案を変えたら、沖縄県、地元自治体との一からの協議のやり直しをせねばならないので大混乱になりますから、まったくめどがみえなくなります。
うがった見方をすれば、「普天間のままでいい」のです。
マリーンもそれを望んでいるし、この中国との緊迫した情勢下で前線基地の移転なんて実はナンセンス。
ゆっくりやっているうちに、マリーンのほうの世界戦略が変わるかもしれないしね。
その場合第2地方空港にでもするんですな。
あと、どうでもいいけど、オスプレイは「戦闘機」じゃなくてただの「輸送機」ですから。
投稿: 管理人 | 2020年9月 6日 (日) 17時15分