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2020年6月12日 (金)

山路敬介氏寄稿 沖縄県議選を振り返って その1

048 

待望の山路氏より寄稿を頂戴しました。ありがとうございます。
いつもながらの深い洞察に感嘆します。

2回完結で掲載します。

                                          ~~~~~

                                           沖縄県議選を振り返って
            ~石橋を叩いても渡らない沖縄自民党は進歩したか?  
                                                                                       山路敬介

 6/7に行われた沖縄県議選翌8日の二紙の朝刊見出しは「玉城与党、過半数」「25議席 県政へ信任」「県議選 新基地反対に民意」「(安倍)政権、過半届かず痛手」(沖縄タイムス)、「与党25 過半数維持」「辺野古反対29人」(琉球タイムス)となっていて、概して「知事の県政運営に好意的な評価がなされた結果」との論調でした。
「自民が議席伸ばす 知事派辛勝も求心力低下」と打った産経新聞と好対照のようですが、二紙も二面以下では「知事、県政運営厳しく」「与野党の対立激化へ」(琉球新報)、「県政与党 薄氷の勝利」(沖縄タイムス)と本質的な事を伝えています。

当の知事本人はと言うと、さえない表情で会見に応じ「予想したよりも、非常に厳しい結果」「議席を減らした結果をふまえ、真摯に県政運営に当たりたい」として、事実上の「敗戦の弁」を漏らしています。
沖縄二紙への疑義は常のように、6/7投票日当日の朝刊にあります。争点を、沖縄タイムスは「与野党過半数焦点」とし、琉球新報は「県政・基地に審判」としていました。
しかし、これはどちらもミスリード相当でしょう。自民党や公明党は初めから今回選挙での過半数などねらってはおらず、それは候補者擁立時点で明らかでした。

自民はたった19名しか擁立せず、公明は4名でした。そこへ2名の野党系無所属を足して全員当選したとしても、ようやく過半数ギリギリの25議席に届くという体でした。
公明は結果2議席を得ましたが、下馬評では代表の金城勉氏一人しか当選出来ないだろうとされていました。
また依田啓示氏のような泡沫的な候補でも、保守つながりで潜在的自民党候補として警戒するむきがマスコミにはありましたが、末端党員レベルの思惑はともかくも、県連として選挙後の糾合策を考えての動きはしていません。

また、今回の有権者の関心事は基地問題などにはなく、他の多くの国民と同じように「コロナ禍による経済や生活への影響や心配」です。沖縄県人は恰好をつけて良く「反対」をいいますが、実態は常に「困った時の本土頼り」ですから、安倍政権とのつながりが深い自民党が好感されたのは当然の結果です。

■ 「辺野古容認」を明確に打ち出した沖縄自民党
 二紙や知事、オール沖縄などの県政与党は結果を受けて「辺野古反対の信任を得た」などと、今だに県民をしてあたかも「辺野古阻止」が可能であるかのように誤信させ続けています。
これは韓国において慰安婦問題や徴用工問題を介して反日感情をあおり、そうした問題を拡大再利用しつつ、自派への支持につなげる目標を達成して来た文政権と構図はそっくり同じです。

いいかげん、彼らの十年一日のごとく周回遅れの言論にはうんざりします。この事の決着はとうに付いているのです。県民として恥ずかしいので、ここらでもうバカな主張は止めて頂きたいものです。
これまで沖縄自民党はこうした無意味な言論に対して臆病であって、あるいは公明党への配慮もあり、辺野古移設に関して玉虫色の応答しかして来ませんでした。

しかし、昨年11月に仲井眞元知事を最高顧問にむかえ、そこから風向きがハッキリ変わりました。5/11には今回県議選の政策として、正式に「辺野古容認」を打ち出したのです。
この事は公明党に縛られた過去からの脱却を意味し、おおいに評価して良いでしょう。
菅官房長官は5/8午前の会見で、県議選で自民党が辺野古移設容認を掲げて戦った事の意義を問われ、「辺野古移設に対する県民の理解がすすんでいると思う」と答えています。
コロナで中断していた工事も今週末か、来週始めには再開出来る見通しとなっています。

■ 沖縄公明党の退潮
 公明党は今回の県議選において、ウイルス拡散などの心配から「コロナ禍においての県議選は順延されるべき」との主張をしていましたが、それはお家の事情によるものです。
お得意の創価学会員によるド派手な人海戦術を打つ事も出来ないからで、現職を含め二名が立候補を断念せざるを得ませんでした。
「ひょっとすると誰も当選できないのではないか?」との噂も飛び交い、それでもようやく二議席を確保しましたが、池田大作氏の「第二のふるさと」といわれる沖縄でのこの体たらくは中央の公明党本部にとっても痛恨事であったでしょう。

しかし沖縄公明党にとって最大の痛手は、自民党が辺野古容認を掲げつつ議席を伸ばした事です。同時に自民党は創価・公明党の力を借りずとも票を伸ばす事が出来た、この大事件の教訓は国政レベルでこそ達成して頂きたい課題です。
公明党は池田大作氏が国交正常化に道筋を着けたとして自負するゆえに、いまだに習近平国賓来日に拘泥し、山口代表は「習近平国賓来日に努力を」と頓珍漢な事を言っています。
公明党は事実上、憲法改正をはばむ最大のガンでもあります。
小池百合子都知事を裏側から強力に支えているのも公明党婦人部であるのが周知で、公明党の政策を就任後いの一番に達成してみせ、ついには二階=山口ラインで自民党からの対立候補擁立断念まで実現しました。
どのみち公明党という存在は常に政権側にいなくてはならない特殊な事情を有していて、それだけに多少邪険にされても、フンは金魚にくっついているより仕方のないものなのです。
「選挙区は自民党、比例は公明」などという馬鹿げた標語はもう金輪際見たくもなく、自公相あいのり選挙など効用は限定的なのだという事実に自民党は気づくべきです。

                                                                                                                               (続く)

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コメント

> しかし、昨年11月に仲井眞元知事を最高顧問にむかえ、そこから風向きがハッキリ変わりました。5/11には今回県議選の政策として、正式に「辺野古容認」を打ち出したのです。
 この事は公明党に縛られた過去からの脱却を意味し、おおいに評価して良いでしょう。しかし、昨年11月に仲井眞元知事を最高顧問にむかえ、そこから風向きがハッキリ変わりました。5/11には今回県議選の政策として、正式に「辺野古容認」を打ち出したのです。

 仲井眞元知事がいい仕事をしてくださいました。今後は、自民党が公明党と手を切る場面が出てくることも期待されますね。

 山路さん、私は仲井眞元知事のことを見落としておりました。最高顧問になったということは聞いた記憶がありますが、ここまでの影響が現れるとは想像しておりませんでした。ご指摘ありがとうございました。

 私の理想は自民党が愛国政党に変貌することであります。主権を護り、国を発展させるという当然のことが政治の主題にならなければなりません。 

 

今回の選挙戦で僕自身が感じた事を明確にまとめていただけて本当に助かります。
明日の後編も楽しみにしております。

公明党に関しては沖縄の選挙での投票要請書のSNSへの暴露や玉城氏当選の瞬間の背後であからさまに振られる三色旗、そして明らかに組織統制の落ち度が合ったにも関わらず誰もその責任どころかそれがあった事すら認めなかった事後処理を含めて「そう長くは無いな」という印象を持っていましたが、それが今回の選挙で表面化したと感じています。
今回の選挙はドブ板からSNSを活用した広報活動の転換が明確に票数に現れており、それに乗り遅れた候補は与野党共に大幅に票を落としています。
立民所属の新人や左派勢力の牙城のようだった我が首里地区を拠点にする自民の新人候補の大量得票による当選など時代の移り変わりを予感しました。

沖縄自民が明確に「基地容認」を出したにも関わらず議席を大幅に伸ばしたという事はこれまで公明の強みであったはずの「中立」が弱点となって裏返っている証明にもなってしまった訳で、この問題に対する明確なスタンスを表明しない限り組織力の崩壊は止らないでしょう。
個人的にはこのままズルズル決断を引き伸ばして自壊していただきたいと希望していますが。

辺野古容認を前面に出して、自民が議席を増やした。今回の選挙はそれがすべてです。小細工はしないほうが方が良い。正々堂々と主張すれば、民意はついてきます。そこから逃げれば沖縄自民は衰退する一方です。

ueyonabaru様

お元気そうで何よりです。私は、沖縄勤務の経験からueyonabaru様のような方が本来の沖縄県民の姿だと思っています。

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