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2020年7月 9日 (木)

日本のウルトラパンダハガー 二階と小澤

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七夕の日、自民党政調審議会はやっと習国賓来日中止決議を了承したそうです。

「自民党は7日、中国による香港国家安全維持法の制定を受け、習近平国家主席の国賓来日を中止するよう日本政府に求める対中非難決議を決定した。政府内でも習氏の来日に慎重論が高まり、年内の実現は困難との見方が強まった。
 自民党外交部会などの決議は、国安法制定を受けて「部会として訪日中止を要請せざるを得ない」と指摘した。当初案では「中止を要請する」としていたが、党内の異論を踏まえて表現を弱めた。自民党外交部会の中山
 親中派として知られる二階俊博幹事長は記者会見で「日中問題に関わった先人の苦労を思えば、慎重の上にも慎重に対応すべきだ」と決議に不快感を示した。茂木敏充外相は記者会見で習氏来日について「具体的な日程調整をする段階にはない」と述べた。泰秀部会長が近く菅義偉官房長官に提出する」(東京7月8日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/40760

東京によれば「年内は困難」だそうですが、この新聞の希望的観測にすぎません。
なぜなら、外交部会の決議は香港国安法の施行を理由としている以上、中国が改心して、悪うございました、香港市民様。白紙撤回させていただきます、とでも言わないかぎり状況に変化がないからです。

自民党は外交、農業、安全保障など14もの部会があり、その結論を集約して政務調査会に上げ、政府に回されます。
つまりいったん部会で決定すれば、これが変更されることはほぼありえません。
このような民主的なシステムは自民党が腐っても鯛でいられる底力です。
ちなみに日頃なんの勉強もしない野党にはこんな部会すらありませんから、週刊誌片手のスキャンダル探ししかやることがなくなります。

と、ここまでは褒めておきますが、なぜか原案が修正されています。

・原案・・・「中止を要請する」
            「自民党は」
・修正案・・・「中止を要請せざるをえない
              「党外交部会・外交調査会として」

骨抜きになったとまではいいませんが、原案が「自民党は中止を要請する」から、「自民党外交部会は中止を要請せざるを得ない」に書き換えられたわけで、トーンダウンしたことは否めません。
これではまるで自民党としては国賓来日を継続したいが、外交部会がうるさいことを言っていてね、という意味になります。

なぜでしょうか、二階派がゴネたのです。
外交部会で、二階派5人が原案の撤回・修正を求めたのですが、13対5で却下されました。
日韓議員連盟幹事長で、去年さんざん韓国絡みで恥さらしな言動をした二階派の河村建夫議員はこんなことを言ったそうです。

「日中関係を築いてきた先人の努力を水泡に帰すつもりか」(産経7月8日)

はて、「先人の努力」ですか。美しい言い方を。
それは角栄が井戸を堀り当て、田中派の金城湯池のカネのなる樹だった中国金脈のことを指すのでしょうか。
外交部会がこんなものを蹴飛ばして、決議に持ち込んだとは評価に値します。
と、いいたいところですが、なぜか修正に応じてしまって、しまらないものになったのが残念です。
自民党はボス猿がお怒りになると、多数決原則ですら曲げられという前近代性があることもバレてしまいました。やれやれです。

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日経

もちろん、この背景に中国様の激怒があったことは想像に難くありません。
二階という怪しげな政治家が政権で大アグラをかいていられるのは、彼の個人的能力ではなく、中国という超大国がバックにいるからです。
中華帝国は二階を冊封体制下での「国王」と認定しているからで、王は超大国の権威とパワーを背景に支配権を得ることができました。
いわば中国という宗主国による間接統治です。

では、安倍氏の存在はどう反映しているのでしょうか。
安倍氏の自民党内のポジションはいわば「会長」職です。
会長は「株式会社自民党」を人格的に代表しますが、直接の党運営のガバナンスは「社長」の幹事長に一任しています。
多くの大会社の会長がそうであるように、安倍氏は政府という経団連のような場所に出向している人にすぎないともいえます。

安倍氏自身は個人的には中国に対して塩辛い意見をもっており、彼の外交政策は米国と協力して中国包囲網の形成をめざしています。
しかしそれと同時に、安倍氏は実利的な対中関係改善の流れを使い分けています。
ですから親中・反中のどちらから見ても味方に見える、という奇妙なスタンスを取り続けてきました。

そのために安倍政権は中国に対抗する外交政策をとる一方で、中国と緊張緩和するために習を国賓訪日させるという分裂的という批判すら受けかねないことを政治日程に乗せていました。
安倍氏がこの「現実主義外交」の中国担当をやらしていたのが、二階「社長」です。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/2019042...


第2次安倍政権は、第1次と違って大変に現実主義的な政権ですが、改憲ひとつとっても強硬に突破するのではなく、だましだまし刺を抜いていく処方を選択しています。
やりようによっては政権が倒れかねない改憲の正面突破はひとまず置いて、第9条の大きな制約だった集団的自衛権の容認や専守防衛の見直しから外堀を埋めていくことに精力を傾けました。
このようなまだるっこい方法をとっているのは、ひとえに中国からの圧力を最大限やり過ごしたいためです。
国内世論だけならば、寸頓狂な野党と、日々古紙を量産しているメディアだけが相手であり、過半数の国民はとうに改憲に納得しているのです。
ですから最大の改憲反対派はむしろ中国であり、中国経済に深入りしすぎた日本財界です。
この二大勢力の手代が二階であって、彼にとって国賓招待こそ政治人生の最後を飾るにふさわしいレガシー作りだと信じて疑いませんでした。

書いていて、かつて二階以上に身も世もないパンダハガーがいたことを思い出しました。
小澤一郎です。
数ある利権の中で、最大規模、かつ深い闇に包まれていたのが中国ODA利権でした。
この中国利権は伝統的に、田中角栄が「井戸を掘った」(中国側の表現)ことにより、旧田中派が一元的に握ってきました。
田中-金丸-橋本と連綿と続く中国ODAの利権のやり口を、田中の愛弟子、金丸の腰巾着としてもっとも知悉していたのは、他でもない直系本流の小澤一郎 でした。

この男が政権を奪取するやまずやったことは民主党の現職議員160人による北京詣と、当時まだ国家首席になる直前の習を天皇陛下に無理矢理面会させたことでした。

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下の写真を見ると、右端の胡は惜しいことに消えてしまっていますが、もう嬉しさ一杯で笑み崩れている小澤チルドレン諸君が写っています。

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滑稽を通り越してなにやらもの哀しくなってくるような光景ですが、一国の与党がここまで自尊心と羞恥心を捨てて堕ちるのはなかなか難しいことです。 
この北京詣を小澤は「長城計画」と名付けていたそうですが、長城とは中国を夷狄から守るためのもの、ならば彼は何を何から護ろうとしていたのでしょうか。
ですから、この国内では傲慢そのものの小澤が日本ではゼッタイに見せない追従笑いを浮かべて、揉み手をせんばかりにして「(人民解放軍)野戦軍司令官として頑張っています」などと殊勝なことを、胡に伝えたようてす。
「野戦軍」という呼称は方面軍をのことですが、その統帥権者は中国共産党軍事委員会主席たる胡です。
つまりは、「胡総司令官様。私、小澤一郎めは、あなた様の部下でございます。よしなにお使いくださいませませ」ということです。
ついでにこの男は「解放の戦いはこれからです」なんて言っているのですから、よく日本がこの民主党政権時に「解放」されずに済んだな、とすら思います。


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 おそらく胡は、「日本の議員なんぞ、皇帝に使える奴婢のようなもの。写真一枚で大喜びする。手応えひとつない卑屈な奴らだ」と内心思ったことでしょう。 
ちなみにこの民主党議員ご一行様の「修学旅行」に立ち会った中国政府の下級官僚から、「オザワは胡錦濤主席にじゃれつく子犬」とまで言われたそうで、このような奴婢外交をすれば皇帝からどう見られるのかが判ろうというものです。

とまれ、この日中の戦後最大のイベントとなったであろう国賓招待が、中国の新型コロナと香港国安法という二大失策で自滅したのは慶賀の至りでした。

 

 

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コメント

 自民党に親中派が確固たる地位を築いているのはサイレントインべージョンの影響が根強いと思います。これは見えない侵略とも呼ばれ恐らく日本にも移民や工作員を通じて中国人が入ってきてある議員の後援会や地元の財界とコネクションを持ち中国に進出している地元の大企業の話を持ち出すわけです。そこではその地元の議員が対中強硬的な発言をしようものなら中国にいるその企業がどうなるかわかりませんよと間接的に脅すわけです。恐らく二階派の議員にも浸透しているでしょう。オーストラリアもほぼ同じような手口で中国に脅されました。オーストラリアの場合は大学の研究機関などが対象になり研究者を拘束したり中国に批判的な研究者を二度と中国に入れないようにする。
 我々はこのような中国の非道にどう対抗すればよいのか。まずはスパイ防止法の制定を促し日本にいる防衛技術や最先端の研究データを盗もうとする人間を検挙し、中国との交渉材料にすることだと思います。そして親中派議員の一掃するために中国や財界との関係を洗い出すことが大事だと思います。
 一方中国ではスパイ罪でたくさんの日本人が捕まっていて先日一人が帰国されましたがこのような中国の人質外交に対して管理人さんはどう対処されるべきだと思いますか。私の意見は上記のようなシンプルなものですけどそれに対する対処法について言及しない限りいくら日本の親中派を叩いたところでどうにもならないでしょう。なぜなら彼らは単なる操り人形に過ぎないのですから。

個人的には、大事な外交カードだから、捨てるよりは「お預け」にしておいた方が良いと思っています。

国賓来日が実現するとしたら、来年夏に東京五輪が無事開催出来て、自民党が次の総選挙で負けなければ、という条件付きなら許容できると思っています。

習が事を起こすのが早過ぎアホじゃねぇの?
という見方もありますが、この状況に置いても中国に対しハッキリしない姿勢を取り続けるEUやリベラルの皮を被った活動家の野放図な行いをみると決して早過ぎる仕掛けではないのではないかという恐ろしさを感じます。
二階側勢力の唱える「これまで築き上げた関係」が間違った理念のもとで作られたのであるなら、尚更それは一度粉々にしてしまわないといけないものです。
個人的には日本が外交面で多少突き放した所で日本企業が危惧する中国側からのパッシングは行えないと思います。
日本企業にとって中国が重要な国であると同時に、中国も日本が重要な国である以上、一線を越えた蛮行に走れば最大の味方を失う取り返しの付かない事になるくらいの頭はあると思っています。
無ければ遠くない未来で実弾の飛び交う紛争に発展するでしょうね。
そうでない事を祈るばかりです。

たとえ苦難の道でも自由民主主義の矜持を貫くのか
目先のお金に未来を独裁主義に売り渡すのか
全世界がこの選択を強いられています。

 ヒトラー以来のジェノサイドを行う習近平と、我が国の天皇陛下がどのような絵柄で笑顔で握手するのか、想像も出来ません。
そのうえ、尖閣は危機的状況にあります。
香港の件があろうがなかろうが、習の国賓来日を行う選択肢などあり得ません。あれやこれや不必要で複雑な能書きをたれて習の国賓来日に道を残す方策をさぐる必要はなく、ここは単純明快に主張する事が出来る千載一遇のチャンスでした。

秋に衆院選がなくとも内閣改造はあるのでしょうから、幹事長は岸田氏に交代すべきです。二階の日中友好七団体や公明党に対する悪影響は看過できないレベルまで来ていて、「経済と安全保障を別ける」(これも、もはや失敗ですが)安倍政権の行き方さえ逸脱した中共の代理人っぷりは、「世界の中の日本」の位置さえ失わせる危惧を感じます。

日本という国には軍事大国として生きる道は失われたのだから、
なんとか通商国家として繁栄していく為には、超大国である米国と
もし何事も無ければあと10年もすれば超大国に出世するであろう
中華中共帝国とに二股かけておく必要がありますわ。

しょせん国と国との関係など利害関係の損得勘定ですから、何が
起きるかもわからない将来には、主義主張は腹に抑えて、実利的
に考えて「のらりくらり」の中庸的な戦法を取るのがよろしいかと。
習さんの国賓来日も、中共が望んでいるのなら「そうか、そんなに
我が国の天皇陛下に会いたいのか、中華皇帝よ、それではもっと
行儀よくしてもらわないとな」とかとか言えるので、日本側がらダメ
出しすることもないですわ。

ただ、某隣国のコウモリ男ではいけません。あくまで筋を通すのが
必須です。筋の通らないことには断固として抗議する、おかしい事
には合理的エビデンスでもってトコトンやり込める。日和って相手
にナメられたらオシマイです。旧民主党政権の中共詣でなど、ナメ
られて当たり前ですわ。厩戸皇子の、「日の出る・・日の没す・・
つつがなきや」のスタンスですわ。

これからは特に外交能力を求められます、タフネゴシエーター達で
ないと2つの超大国に伍していけるワケがありませんわ。外務省の
刷新をお願いしたいです。もう日本も専門情報機関が要るでしょ?

 管理人さんは安倍氏の対中政策を現実主義だと言いましたが私にはものすごく空虚なリアリズムにしか思えません。かつて彼は尖閣諸島の公務員常駐など中国に対して強硬な姿勢を見せていたにも関わらずそれを辞め、二階氏と一緒に習近平の国賓来日を推進する、また移民政策はやらないと言いながら中国から大量の留学生や労働者を入れる。言っていることとやっていることがずれていてそれに対して何もジレンマが感じられない。またグローバル投資家に対しては国境や国籍に捉われない社会を目指しますと言ってそのような人が国内では瑞穂の国の資本主義だという。保守派であるのにも関わらずものすごく歴史から断絶している。このズレに対して管理人さんも含めて周りの保守評論家やブロガー達が違和感を持たないというのが変です。彼の中にはその場その場で受けるようなことを言っていればいいと思っているとしか思えないのです。

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