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2020年8月14日 (金)

都合のいい副大統領候補者カマラ・ハリス

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ジョー・バイデンがカマラ・ハリスを副大統領候補に指名しました。
まずはバイデンのツイッターから。

@JoeBiden
 · 8月12日
.@KamalaHarris is the daughter of proud immigrants—a mother from India and a father from Jamaica—who raised her to take action.
That’s exactly what this moment calls for: action. And we hope you’ll take action with us:
  ・8月12日
カマラ・ハリスは、インドからの母親とジャマイカからの父親である自慢の移民の娘で、行動を起こすために彼女を育てました。
それがまさにこの瞬間に求められていることです:行動。 そして、私たちと一緒に行動してください。

まぁ、一時噂の高かった性格の悪い方のライスよりもましではあります。
「黒人女性」というあたり、何を狙った候補者選びなのか分かりやすい人選です。
ただし、ハリスはアフリカ系ではなく、インド人の母親(医師)とジャマイカ系の父親(スタンフォード大学教授)との間にできた「自慢の娘」だそうですから、いわゆる「広義の黒人」ですがね。
移民の子といっても毛並みのいいエリート育ちで、トランプのほうがよほどガラガラした庶民派ですが。
それにしても彼女は民主党の大統領候補を争った人物で、予備選ではバイデンを散々くさしていたひとなので、おいおいではあります。

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カマラハリスとバイデン

なぜハリスを選んだのか、考えてみます。
もっと左派の政治家なら民主党内には掃いて捨てるほどいたはずで、たとえばバーニー・サンダースが推すエリザベス・ウォーレンのようなバリバリの社会主義者もどきを当てたほうが、トランプに対してハクがつくような気もしますが、よけいなお世話か。

副大統領職は長年の間、やることのないお飾りと言われてきましたが、このところのペンスなどを見るとミスが多いトランプの代わりに見事に実務を切り盛りしてフォローしているので、やはり重要な職務のようです。
ちなみに、ああ、あたしゃペンスになって欲しかった。

バイデンの場合、とっくに旬は終わっている出涸らし政治家で、他の候補が偏り過ぎていて自滅したので残ったにすぎません。
そのうえ若けりゃなんとかなるのに、大統領就任時にはなんと78歳。就任中に80を超えるってんですからハンパない。
もちろん米国政治史上最高齢で、物忘れいい間違いは年中のようで、トランプからドンキー呼ばわりされて いる始末です。
となるとトランプでさえそうとうなもんなのに、バイデンで大統領の激務に耐えられるか、という心配は民主党内ですら現実問題として浮上したことでしょう。

ウォルーストリートジャーナルは、そのへんをズバリと指摘しています。

「バイデン氏が当選した場合、大統領就任時の年齢が78歳と史上最高齢になることを考えると、今回の彼の選択は特に重要だ。生命保険料算定の理論や、彼の頭脳の明晰さの衰えから判断して、バイデン氏が任期をフルに務められた場合でも再選に臨むことはないように思える。バイデン氏への票は、次の大統領になる可能性が高い副大統領候補への票でもある。バイデン氏の選挙キャンペーンの様子や、彼のアドバイザーたちがメディアの質問から彼を守る様子を目にしてきた米国民は、そのことを十分理解しているはずだ」(WSJ 8月12日)
https://jp.wsj.com/articles/SB10248870856734043321204586563972344659058

WSJは「頭脳の明晰さの衰え」なんて気を使った表現をしていますが、ようするにボケがひどいので介護役がいるということです。
民主党執行部はいくつかの条件をつけたようです。

「米大統領選で民主党候補に内定しているジョー・バイデン氏は副大統領候補にカマラ・ハリス氏を選ぶことで、党から突き付けられていたチェック表の各重要項目について、賛同の意を示した。その項目は、女性・マイノリティー(社会的少数派)・進歩派(党の左傾化に歩調を合わせる)といったものだ。バイデン氏は接戦州の郊外地域でドナルド・トランプ米大統領を打ち負かす必要があるが、そこでカリフォルニア州選出の上院議員であるハリス氏がどのような役割を果たすのかが、今後の注目点になる」(WSJ前掲)

党から突きつけられた副大統領のチェック項目は、左派に配慮して女性・マイノリティであること、党の急進化に歩調を合わせられるリベラル志向の持ち主、でも保守層もなっとくという穏健派、だったようです。
ハリスはみごとにこのポイントを押えています。

「現在よりも米国の人種面の寛容性が低かった時代だったにもかかわらず、彼女の両親はキャリア面での成功を収め、離婚しながらも娘に成功の機会を提供することができた。ハリス氏はそれをフルに活用した。バラク・オバマ前大統領の場合と同様に、ハリス氏の成功は、米国が抑圧的な人種差別の国だという左派の主張への生きた反論証拠となった」
「その一方で、彼女の政治面の経歴は民主党にとって、独立系の人物や穏健派の共和党員よりは安心感をもたらすだろう」
(WSJ前掲)

アンティファのようなコミュニストではなく、マイノリティでしかも女性、けれどもエスタブリッシュメントのハリスはぴたりとこの基準に合致したのです。
ハリスは、上院議員になる前は検事出身のカリフォルニア州司法長官で、自らを「トップ警官」と称したこともある人物で、そういやー迫力ある顔してるわ。

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「この人選について、民主党支持者の多くが歓迎の意を示した一方で、左寄りの支持者の多くの反応は冷やかだった。米国では現在、不公平な刑事司法制度に対する問題意識が高まっており、一部の人々はそうした中で検事出身のハリス議員が起用されたことを批判している。
ソーシャルメディア上では、2011~17年にカリフォルニア州司法長官を務め、同州の「トップ警官」を自称していたハリス議員の経歴に対する批判が投稿された。
左派政治団体グラベル・インスティテュートは「ジョー・バイデンは警官を選んだ」と指摘。政治団体「アメリカ民主社会主義者(DSA)」のロサンゼルス支部もハリス議員を「警官」と呼び、「われわれの立場は常に『警察を解体せよ』というものだ」と表明した。
民主党予備選で急進左派バーニー・サンダース上院議員の広報を担当したブリアナ・ジョイ・グレイは、ハリス議員の起用は「支持層に対する侮辱」だと主張した」(フォーブス 8月12日)
https://forbesjapan.com/articles/detail/36392

党の突きつけたポイントはクリアしたものの、ハリスは肝心な政治主張が明確ではありませんでした。
ですから、トランプ批判だけはバイデンと歩調があっているのですが、ほかは何を言っているのかよくわからりません。
逆にいえば、だから党の言うとおりに動いてくれる、バイデンのフォローも任せられそう、いざとなったら米国史上最初の女性黒人大統領となるという福袋つき、とまぁその辺かもしれませんね。

「ハリスは民主党予備選で、特色ある選挙メッセージを打ち出すのに苦しんだ。初めはドナルド・トランプ大統領を攻撃することに集中し、バイデン氏のことも攻撃したが、その後は「キッチンテーブル問題」と呼ぶ課題を主軸に置いた。つまり、教員の給与引き上げや、男女の賃金平等といった問題だ。当初は他の候補者と同様に国民皆保険制度「メディケア・フォー・オール」を支持したものの、やがて距離を置くようになった」(WSJ前掲)

結局、予備選敗退の原因はこのハリスの腰の定まらなさにあったようで、バイデンとの予備選の討論でも人種差別カードとして取り出した1970年代のバス通学の歴史を曲解したとジャーナリズムに判定され、以後腰くだけになってしまいました。
ふらつきもみられるようで、

「彼女は大統領候補として「メディケア・フォー・オール(国民皆保険)」、「グリーン・ニューディール」を支持するのは早かったが、それらがあまりにも過激になり始めるとこれらの構想を撤回した」(WSJ前掲)

結局はなんとなく穏健で、大の民主党の信奉者、カリフォルニア司法長官時代は民主党系労組の主張をそのまま口写しにして法案を廃案にしたこともあったようです。
このように、党やその支持団体の労組の言うことをハイハイとなんでも聞き、「ブラックライブマター」を掲げる連中には黒人女性として防波堤を持ち、かつ検事だったのでなんとなく保守層に受けがよさそう、という都合のいい政治家を探したらハリスしかいなかったということです。
ここでも民主党はバイデンの時と一緒で、「安全な選択肢」、つまりは消極的選択をとらざるを得なかったようです。
どうやら米国民主党も、日本の野党と一緒で人材が偏っているか、もしくは払底しているようです。

 

 

 

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コメント

まあ、かつて民主党大統領候補選で涙を流しながら「恥を知れ!バラク・オバマ!」と言ってたヒラリー・クリントンが無難に政権入りしたこともありましたからねえ。。

無難な人選というか、むしろ「この人誰?」ってな感じです。口は立つようですが主義主張が何も無い風見鶏。日本で言えば小池都知事みたいなもんですかね。

それにしても、バイデンさんはお年も召されたしずいぶんと「軽いお神輿」になったようで。。。

 全方位的にいい顔が出来て、まずあらゆる苦情を回避できる人材として選ばれた副大統領候補というワケですね。
したがって、地下室の男バイデン流とも言えますが、このコンビからは「何をやるか?」という意思が全く伝わってこないです。

そこがむしろ老ブッシュやパウエルさんのような旧共和党の気に入りの点だと思うけど、左右分断を恐れるだけでは中共の思うツボです。
バイデン陣営が保守層を喰いに来てるのはわかるけど、トランプがかつて共和党の大統領候補になれたのは、有権者がエスタブリッシュメント支配に嫌気が差したから。また、米国本来の野生的パワーの復活を期待した点もありました。


それと、バイデンはどうにもトランプに楽勝出来ると慢心しているような感じがします。民主党岩盤の加州選出のハリス氏選択では、接戦州を一つでも拾おうという意思が感じられません。
報道や世論調査とちがい、この勝負の内実はきわめて接戦になっていると思います。

山路さんも仰っていますが、今のアメリカは中国と覇権を争っている時期です。アメリカ国内の世論調査でも新型コロナ、香港問題と対中感情は悪化の一途です。一部の過激思想の持ち主を除いて、今のアメリカ国民が期待するのは中国と対峙できる人物です。よくケネディーがニクソンを破ったのはテレビ討論での外観で勝ったからだと言われています。当時の若いハンサムなケネディーとバイデンでは違いすぎます。
ブルドッグのようなトランプとチワワのようなバイデン。誇りとプライドの高いアメリカ国民が、今求めているのは細かい政策は抜きにして、大男の習近平と並んでも見劣りしない人物です。

政治思想や指導力の有無よりもポジションを優先した人選に落ち着きました。
ハッキリ言ってこれこそが選民思想そのものを体現しているように感じられるは気のせいでしょうか?
なぜ岩盤支持のある地区選出の候補をあえて選んだ理由もバイデン本人の政務能力が不安視されているからだと見ています。
事実いまだに討論会を拒否し続ける腰抜け(もしくはその能力がない)候補に民主党支持者やトランプが嫌いな人々が票を投じられるかは疑問です。
彼らの信頼を繋ぎ止めるための出来るだけ万人受けしやすい(と民主党内部は評価している)候補として選び出されたのがハリスだと思っています。

民主党としては確固たる主義主張が無い分コントロールしやすいと計算しているのでしょうが、私自身の人生経験においてこの手のような人物が権力を持ってしまうと何も決められない機能停止状態になるか豹変して独裁体制を敷くかの2択しかなく、ロクな事になった試しがありませんでした。

日本では、テレ東だけ?の報道のようですが、ハリス氏の市民権に疑義が出ているようです。
トランプ大統領「ハリス氏の市民権調べる」|テレ東NEWS:テレビ東京
https://www.tv-tokyo.co.jp/news/original/2020/08/14/013014.html

米ヤフーニュース:Trump Promotes Doubts about Kamala Harris’s Citizenship
https://news.yahoo.com/trump-promotes-doubts-kamala-harris-120952710.html

ニューズウィーク:Some Questions for Kamala Harris About Eligibility | Opinion
https://www.newsweek.com/some-questions-kamala-harris-about-eligibility-opinion-1524483

民主党系のメディアは、人種差別だ、陰謀論だと。

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