総理選、なぜ簡易法にするのかは明らかでしょうに
いま太平洋をはさんで二つの国が指導者選びをしています。
ひとつは米国大統領選、そしていうまでもなくわが国の総理総裁選です。
どちらもマスコミ、なにを誘導したいんだという空気がありますが、気がついていますか。
露骨なメディアによる選挙誘導です。
なぜかメディアには「勝たせたい候補」というものが強烈にあるらしく、客観報道などどこ吹く風とばかりに、一方に肩入れします。
米国ではバイデン親子の中国疑惑は既に昨年から明らかだったにもかかわらず、なぜかまったく報じられていません。
バイデンの中国疑惑は根が深く、彼が副大統領時代からのものです。
2013年12月、バイデンが北京を訪問した際に、中国の政府系・中国銀行子会社と米投資会社ローズモント・セネカ・パートナーズとの間で合弁投資ファンド「渤海華美」が作られます。
これがたまたま偶然でなかったのは、この渤海華美の代表こそがバイデンの息子のハンター・バイデンだったことです。
まるで約束されていたかのようにバイデンジュニアは、新設された渤海華美の代表となったばかりか、4年後には株式の10%を保有する最大株主となり、巨額の富を得ています。
「米メディアによると、バイデン氏が13年12月にオバマ政権の副大統領として訪中した際にハンター氏も米政府専用機で同行。訪中直後に中国の実業家が立ち上げた投資会社の役員にハンター氏が就いた。トランプ氏は中国政府にバイデン氏が働きかけて息子のビジネスを支援したと疑っている」(日経2019年10月14日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50965380U9A011C1EAF000/
バイデンの地元はデラウエア州アメリアですが、ここは全米でも有名なタックスヘブン(租税回避地)で、闇の金融取引の中心地です。
全米最大の秘密金融の巣窟で、中国への人目をはばかるような投資取引はこの街で行われています。
それをバイデンとその息子が知らなかったとはいわせません。
さらには、このバイデンジュニアが役員を努め、かつ大口株主をしている渤海華美は、北京曠視科技有限公司が開発した顔認識プラットフォームに投資しており、この顔認証技術は中国公安当局によってウイグルでの人権弾圧に利用されています。
この少数民族弾圧に対しての投資は、とうぜんバイデンジュニアの裁可を受けているはずです。
息子が中国少数民族弾圧に加担しているような大統領候補が、なぜ「労働者とマイノリティの味方」を標榜する民主党から候補に出られたのか、まったく理解不能です。
しかも、バイデンの老人性耄碌があまりにひどいのは有名で、アメリカンジョークのネタとなっているほどです。
質問とチグハグな受け答えはしょっちゅう。
果てはとうとう自分で自分を打倒するといっちゃったんですがね(笑)。
まぁボケのほうは愛嬌としても、民主党もバイデンが心配なもんでしっかりもののハリスをつけたのでしょう。
とまれバイデン一家のズブズブの中国との利害の癒着は見逃していいものではありません。
米国メディアが民主党べったりでなければ、たぶん今頃は炎上していておかしくはないにもかかわらず、煙ひとつ立ちません。
ところが米国リベラルメディアが、まったくこのことを報じないために、日本でもまったく知られていない有り様です。
それどころか、このバイデンの中国疑惑の煙幕を張りたいのか、ことさらのように新型コロナの感染拡大を騒ぎ立てています。
この責任は大統領個人にあるのではなく、世界最大・最強を自他ともに任じていた米国疾病予防センター(CDC)の失敗によるところが大きかったのではないでしょうか。
しかも、州の権限が強い米国では州ごとに感染対策が異なり、ニューヨーク州などに典型のように連邦政府と違った方針で突き進む民主党知事も多かったのです。
ニューズウィーク
そこにもってきて、なぜかこの時期に「たまたま」BLM運動とアンテファ暴動が突如勃発します。
ここでも民主党系知事や市長たちは、こぞって略奪と放火を容認します。
米国リベラルメディアもまた、ここぞと「分断の責任はトランプ」と叫び、まるでトランプが黒人青年を殺したかのような報道に興じました。
私はこれら暴動を起こした連中の背後に、竹のカーテンの向こうの権力者たちと、それと利害を共にする米国金融投資家たちの影を見ます。
さて、方や私たちの祖国です。
わが国メディアはなぜか石破ゲルが大好きとみえて、彼を報じる時にはかならず肩書に「世論調査でトップの」がつくという贔屓ぶりです。
そして昨日あたりは朝から晩まで(どーしてこうも一日やってないと気が済まないんだ)ワイドショーやニュースは、「密室で決定自民党総裁」「小泉氏など猛反発」「世論トップの石破氏は立ち向かう」、とまぁこんなことばかり。
メディアの報道をつなげると、こういうかんじの印象を国民に植えつけたいようです。
自民党中枢は国民の石破待望論に耳をかさずに、密室の中の派閥談合でアベの息のかかったスガを強引に首相にしようとしている、密室談合で決められた首相だ、ということになります。
はれほれ。
小泉ジュニアはまたメディア受けするトンチンカンな「正論」を吐いているようですが、なにか勘違いしているようですが、これは自民党という私的政治集団の指導者選びにすぎません。
いわば共産党で志居さんが選ばれたり、立憲で枝野氏が選ばれるのと本質的に一緒です。
志居さんは16年間も無選挙・無投票で「党首」やっていますが、どこかのメディアが批判しましたかね。
極端にいえば、ジャンケンで選んでもいいのです(実際にやらないでくださいね)。
いや違うだろう、自民党の総裁選びは総理選びだなんて言われそうですが、そんなこと憲法のどこに書いてあるんです。
首相が議会多数党から選ばれるということだけのことで、それがいやなら選挙に勝って立憲の党首選イコール首相選びだと言われるようになればいいだけのことです。
実際、ハトさんがコケた時の民主党代表選がそうでしたね。カンがなったときには、まるで総理になったようなはしゃぎぶりでした。お忘れですか。
あの夢よもう一度で、「帰ってきた民主党」をもう一回作ったのでしょうに、今や政権選択の蚊帳の外となったやいなや、他党の党首選をとやかく言うのはおかしいですね。
とまれ自民以外の部外者に、「民主的ではないから」などとケチつけられる筋合いは一切ありません。
そもそも安倍氏は体調不良で辞任表明したわけで、一刻も早く療養に専念すべきなのです。
それを今から地方の党員・党友も含んだ党首選をするとなると、全国各地をめぐる全国行脚をせねばならず、それに要する日程はおおよそ2カ月間と言われています。
いま、新型コロナが落ち着きつつあるといっても、そんな悠長なことが可能ですか。
その間あと2カ月も病身の安倍氏に首相の重責を負わして平気なのでしょうか。
少しは党員なら、その辺を考えて見るといいのです。
自民党の諸兄、メディアが盛んに流す「国民は石破待望」などという印象操作に躍らされてはあまりにみっともなくはありませんか。
« 菅さんなら安心できますが | トップページ | 中国、米艦隊が演習中の南シナ海でミサイル発射の暴挙 »
トランプが当選した場合とバイデンの場合、どちらが対中強硬派か?という問題について、何とバイデンのほうが「強硬派」という事になっているのですね。
その理由は、トランプは選挙と貿易目当てであって、バイデンは人権重視だからだと。モーリーなんかもそう言っていましたが、ヘソで茶を沸かします。
オバマは覚書でもって、米国市場での中国株上場に関して不正を容認したのみならず、南シナ海の基地も事実上容認。
その同時期、バイデンと息子のハンターは中国本土で習近平と会い、それから、これまで外国人には認められていなかった中国国内の投資先を開拓して多額の利益を上げています。
ようは、バイデンと中共はズブズブなんですね。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2020年9月 2日 (水) 07時25分
石破氏がそんなにすごいなら地方創生担当大臣時、凄い功績残しているでしょうに、でも現実は石友のため、石破4条件なるもので地方撲滅大臣に成り下がったので、四国出身の自分としては一番信用にならない。
投稿: 銀 | 2020年9月 2日 (水) 07時49分
おもに両院議員総会で決められる事について、「民主的でない」という批判は当たらないです。
そもそも民主的に選ばれた選良たる議員たちが選挙して首相を輩出するのが日本の民主主義だし、したがって党員・党友たちは議員を介して意見を反映させるべきもの。
公職選挙法によらず、往復はがきでやりとりしてホテルの一室で開票するような党内制度を重く見る事は出来ません。本人確認すら出来てやしないのです。
また、役員の任期が9月末とせまるなか、党員名簿の整理をするためだけにも二か月は必要です。首相の病気による辞任が党規約にある「緊急の場合」にあたらないならば、こうした規約は空文化されるでしょう。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2020年9月 2日 (水) 07時52分
党内外及びメディアも、分かった上で今回もできるだけ騒いでいると思います。
彼等が嫌がる、昨日の記事にあるような第三次安倍政権誕生を「また緊急な事態を作って党内を割るような事をするのか」と阻止する小石として使えます。
一つ一つは無理筋な小石を道いっぱいに敷き詰めていつでも安倍に投げつけられるように、彼等は努力を積み重ねてきました。
他の議員や民間人を萎縮させる効果は絶大。
そして何故だか彼等自身の評価を国民が爆下げしている点を、全く意に介さない。
民意を汲む気がないからなのだと思われても仕方ないです。
昭和の派閥花盛り時代の密室政治を彷彿とさせようと煽っていますが、四半世紀前とはもうすっかり自民党も党員構成も、それを眺める有権者も、様変わりしましたね。
投稿: ふゆみ | 2020年9月 2日 (水) 09時20分
つくづく日本が議院内閣制で良かったな、と思います。人気投票で選ばれたんじゃ堪ったもんじゃないです。
投稿: あいうえお | 2020年9月 2日 (水) 11時04分
ある種のテレビポピュリズム的なものがあって石破にも小池さんと同じような空気を感じます。マスコミのとにかく新しいものが好きなんだ、ガラガラポンしたらいいものが生まれてくるんだという意図が滲み出ています。そして誰かを悲劇のヒーローとして祭り上げることによって一つの方向に国民を誘導していく。小池さんも自民党から弾き出されたというエネルギーがありましたがそういうような人は胡散臭いと瞬間的に思わなければ民主主義は成立しないと思うのです。
投稿: hou | 2020年9月 2日 (水) 11時21分
ちなみに石破氏が前回の総裁選で出した「柔らかい日本石破内閣に私達が期待する未来」という小説のようなパンフレットの中では2040年東京の人工の半分は外国人になっていると予測しています。つまり日本はもう日本人の国ではなくなっているということです。ある種の自殺だと思っています。
投稿: hou | 2020年9月 2日 (水) 11時28分
しかも彼が小説の中で示している新しい家族とはシングルマザーの大学生が幼い子供を育てるというものなのですがこのシングルマザーと子供の交流がほとんどない。ひたすら子供を他の誰かにお金を払って預けていてしかもこのシングルマザーは父親と一緒に住んでいないのですが子供が父親が一緒に住んで居なくても寂しいとは思っていないと明言するのです。母親とさえほとんど一緒に居ない子供が父親と一緒に住んで居なくても寂しいとは思っていないとは子供に対する想像力に欠けていると思いますし家族のあり方をお金で代替出来るという考え方にも疑問を感じます。家族とはお金で代替出来るものではなくある種の歴史を土台とした運命共同体のようなもので面倒臭いものです。もちろん子供を育てている母親を孤独にさせない地域社会全体で子供を育てることは大事な事ですがそうした根本的な人間観が合わないととにかく子育てで嫌な事があったらお金払って子供預けてしまえば良いというニーズになってしまい、親が子供を育てるという面倒臭い行為が省略されてしまうのです。
投稿: hou | 2020年9月 2日 (水) 11時55分
露骨に「石破さんへの嫌がらせ」「国民にも一番人気の石破さんに首相になられると困るから」「全員に投票権与えたら石破さんが勝つから」と言ってるメディアだらけですね。NHKすら。
投稿: リム | 2020年9月 2日 (水) 13時21分
お久しぶりです。安倍総理の退陣,大変残念です。
コロナ禍の中での安倍叩きは,ある種国民の甘えだったと思います。
ただ,退陣によって政権の8年間がある程度フェアに評価されるようになったことと,マスコミの話題が総裁選に移り扇情的なコロナ報道が減ったことは,怪我の功名といえるでしょうね。
新総裁はコロナ禍の中で政権を引き継ぐのですから,行政の継続性が大事だと思います。無役の石破では論外。安倍外交を支えた岸田さんも捨てがたいですが,即戦力という意味ではやはり菅さんでしょう。
マスコミは密室などと言いますが,国民の負託を受けた両院議員による選挙のどこが密室なのか。だいたい,コロナコロナと騒ぎ,早く国会を開けと言っていた人たちが,総裁選に時間をかけて政治空白をつくってもよいというのは奇妙奇天烈にして支離滅裂。
そもそも,総裁選は所詮身内の選挙に過ぎず,憲法上の制度は国会の首班指名選挙なのだから,そんなに総裁選のやり方がおかしいというのなら,かつての四十日抗争のように,石破が党を割って国会の首班指名選挙に出るか,あるいは新総理のもとで早期に衆議院を解散し国民に信を問えばよいことです。
投稿: ecchu | 2020年9月 2日 (水) 19時05分
皆さんのコメントでは党員投票に否定的ですが私はあえて党員投票にした方がいいと思います。私は上記にもある通り石破氏には批判的ですが彼は党員投票はないことは織り込み済みでマスコミに連日登場し執行部を批判しています。つまり石破氏はマスコミを利用したテレビポピュリズムをやりたいわけです。これはかつての小泉氏や小池氏と同じように自民党に居ながら執行部や既得権益を批判し大衆や世論を味方につけるやり方です。ここで議員だけで総裁を決めてしまえば石破氏はそれをエネルギーに変えてテレビに出まくりテレビポピュリズムを最大限活用するでしょう。小池氏の場合それを活用し議会選挙で自民党を圧倒しています。どこかで彼らの被害者意識に歯止めをかけておかないと後々大きな政局になりかねません。
投稿: hou | 2020年9月 2日 (水) 19時38分
今日のこちらのテレビでは、自民党県連は党員投票を行うと言っていました。往復はがきにより党員投票を行い、得票数に応じて各県連に割り当てられた3票を割り振るそうです。各県連により異なるのでしょうが、決して党員投票が全くないわけではないようです。キー局は東京ですから、東京の常識が全国の常識みたいになっていますが、地方によっては常識が違う場合もあります。あ、自分ゲルだけは絶対嫌です。菅さんも岸田さんも財務省べったりでしょうから、結局緊縮派なのでしょうけど、ゲルよりはよっぽどマシです。
投稿: 一宮崎人 | 2020年9月 2日 (水) 21時04分
「世論トップ」というのからしてマユツバです。自民党の総裁なのだから、
選ぶ主体は日本人全体ではないハズですわ。
この場合、少なくとも選挙で自民党に投票した自民党支持者(バリバリの
者も支持政党無しだけど票を入れた者も)のみが、誰が次期総裁として
望ましいかという意見を表明することが出来ます。選挙の敗者である野
党に票を入れた者は、この際はカンケーありませんわ。
「世論トップ」というのは、電話調査ということから母数が日本人全体に
なっていて、野党支持者まで勘定に入ってます。典型的ムラ組織である
自民党は派閥に細かく分かれていて、次期総裁候補は票が分かれるの
に対し、アンチ自民党は後ろから自民党を撃つゲル氏一択になりますわ。
そら、「世論ダントツのゲル」になって当然じゃないんですかねぇ?もち
ろん、高学歴のマスゴミの連中は判っててヤッてますわ。
スパム対策してたら、文章が酔ったようになりましたが、シラフですので。
投稿: アホンダラ1号 | 2020年9月 3日 (木) 00時35分