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« 日曜写真館 鴨に帰心のすこしづつ | トップページ | 石破氏は自衛隊の憲法書き込みには反対だそうです »

2020年9月 7日 (月)

石破氏の「沖縄3公約」を実現したら

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石破氏がこんなことを言っています。公平を期すために報道全文を引用します。めんどうだったら要約だけどうぞ。

「石破氏、辺野古移設「これしかない、だけが解決策と思わない」 「唯一」に疑義呈す
東京】自民党の石破茂元防衛相は2日、共同通信加盟社論説研究会で講演し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「これしかない、とにかく進めるということだけが解決策だとは思っていない」と述べ、辺野古新基地における米海兵隊の抑止力維持に高速輸送能力の確保を検討することで現行計画を検証したい考えを示した。安倍政権が繰り返す「辺野古が唯一」とする方針に疑義を呈した格好だ。さらに日米地位協定見直しにも前向きな姿勢を示した。
石破氏は、来年9月に任期を迎える安倍晋三首相の後任を巡り世論調査では高い人気が示されている。
陸上配備型迎撃システム「イージス・アショア」が、技術的課題とコスト、工期を理由に合理的でないことから計画が断念されたことから、辺野古移設も同様に不合理で見直す考えはないかと問われた石破氏は「コストの問題も時間の問題も技術の問題も指摘の通りだと思う。ただ海洋工学の専門家ではないので、本当にどうかはきちんと時間をかけて検証しないといけない」と述べ、辺野古新基地建設の課題を検証したい考えを示した。
 沖縄や全国知事会も求める日米地位協定の改定については「地位協定は運用の改善はもはや限界だと思っている、これは変えてかえていかないと駄目だというのは私の信念に近いものだ。(防衛庁)長官のときに沖縄国際大学にヘリがおちたときに、私の実感として持っている」と述べ、見直しに前向きな姿勢を示した」(琉球新報7月2日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1148372.html

●発言要約
①辺野古移設はこれしかないというのは間違い。
②とにかく進めるというのは間違い。
③高速輸送(船)を確保すればオスプレイはいらない。
④埋立作業が合理的かどうか時間をかけて検証していきたい。
⑤日米地位協定の見直し。

③で彼はオスプレイはいらないとまでは言っていません。しかしなんのために米海兵隊が「高速輸送能力の確保」が必要なのかといえば、彼の頭の中では「オスプレイの代わり」としかおもえません。
これは実はすでに新外交イニシャチブ(ND/デニー知事のブレーングループ)が提言している、自衛隊がマリントランスポートから借り受けたナッチャンworldともう一隻を指すと思われます。
防衛大臣経験者で、しかも軍事知識は党内随一と自称している石破氏とはおもえません。オスプレイとナッチャンworldは別次元です。

オスプレイはいわば進化した高速大型ヘリ(ヘリではありませんが)とでもいうべきもので、CH46の代替として配備されました。

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ナッチャンworld

一方ナッチャンworldは、強襲揚陸艦を保有しない自衛隊が苦肉の策で民間から借り上げているもので、米軍は本格的強襲揚陸艦を日本に配備していますから、なにをいまさらナッチャンなのよで、オスプレイの代替装備にはなりえません。
オスプレイは、強襲揚陸艦に先行して橋頭堡を築き、艦艇で送り込まれる本隊の受け入れ準備をする役割だからです。
ですから、この発言はオスプレイ配備の見直しを米国に要求するととれます。

そのうえ憂鬱になるのは、石破氏は政権をとったらどうやら、「とにかく工事を進めるのではなく、移設工事が合理的かどうか検証が終了するまで凍結」と言うつもりのようだからです。
いつまでその「検討」がかかるかわかりませんが、工事についてはそのつど技術的な報告はなされているはずで、それなりに工事が進んだ現時点で「検討のための凍結」ということは、とりもなおさず「白紙撤回」と同じ意味を持ちます。
すくなくとも沖縄県や反対派はそうとります。

いまや移設問題は、石破氏が「合理的検討」を加えて済む問題ではありません。
反対派は「すべての移設反対」と主張しており、県内のいかなる場所、それが仮に既存の基地内であってもすべて「新基地」だから反対という立場を明らかにしています。
移設問題にはシロかクロしかなく、シロなら「新基地だから反対」、クロなら「すべての移設反対」と条件反射のように返ってくる問題なのです。
穏やかな話しあいの余地はとうにう奪われています。石破さん、そんなことも知らなかったんですか。
凍結しても県が「合理的移転案」になど乗ることは絶対にありえません。
反対運動の主導権を、共産党が握った時からそうなったのです。

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huffingtonpost.jp

さらにオスプレイ配備についても、米国に対して「ナンチャンworldみたいなものがあればいいんだから、配備を見直して欲しい」とでも言うつもりのようです。
もしそう言ったら、沖縄県や反基地運動家たちは随喜の涙を流して、石破候補に一票入れに走るでしょうね。
ありゃ、彼らは自民党員じゃなっかたっけ、残念。今回の総裁選に野党もいれられたら総理確実だったのにね。

そして⑤の日米地位協定の見直しですが、これは今回岸田氏も言っていることですし、安倍氏も仲井真元知事にその見直しを約束したことがありますから、特に新しいことではありません。
菅さんも似たようなことは言うでしょう。いわば与野党を問わず総論賛成の類の主張なんですよ。
問題は現実になにをするか。沖縄大学ヘリ墜落事件当時防衛大臣だったと、まるで沖縄の悲惨をまのあたりにしたといわんばかりの言い方を石破氏はしていますが、じゃあそれで石破さんあなたいったいナニをした?
米軍と1次裁判権返還交渉のひとつでもしたのですか。
いつもこの調子です。耳に快い高めのボールを上げて、実際はなにもできない、なにもしない。

日本側もその都度、たとえば元米兵であったシンザト殺人事件後には、今まで曖昧だった軍属規定を厳格化しSOFAステータスをしないなどの改善を加えてきています。
関連記事『米軍「軍属」という不可解な地位について』
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-5f24.html

今、一次裁判権という難題だけが残されたトゲになっていますが、これは米国が日本司法の長期拘留制度や、弁護人ぬき取り調べといった司法慣習に「米国市民の保護」の観点から同意できないからです。
菅さんはその裏面交渉を全部知っていますから、やる以上したたかに対処するはずです。口先だけの誰かさんとは違います。

問題は、以上三点をセットで米国にぶつけた場合ですが惨憺たるものになることでしょう。
鳩山氏がやった「国外、最低でも県外」並の破壊力があって、日米同盟は大きく揺らぐことは確実です。
そりゃそうでしょう。日米両国政府の国際的合意を事実上「凍結」し、しかもオスプレイ配備にまで文句をつけ、そのうえに日米地位協定は見直せというんですから、まさにその名のとおり石を
破壊するような負のパワーです。

トランプが相手ならその瞬間席を蹴られることは確実ですし、ボケているバイデンすら、「同盟国の約束ひとつ守れないのか」と言うことでしょうな。
そもそもトランプは、石破氏のようなネチネチした陰湿なしゃべり方をする奴は虫酸が走るほど嫌いですから、会話している姿さえ想像できませんけど。
かくて安倍氏が営々と築きあげてきた日米同盟黄金時代は終了し、またもや民主党政権時代に逆戻りします。
しかも米中対決がいつ熱戦に転化するかわからない、この次期にです。
それが判っていて、石破氏は「日米同盟を機軸」になんてお気楽なことを言っているのでしょうか。

そもそも石破氏は、移設問題や地位協定は当事者だったはずです。
主党政権時代の2010年初頭、自民党沖縄県連は、ハトが吹かせた風に流されて普天間飛行場の県外移設を公約に掲げてしまいました。
その結果、当時の県知事仲井眞氏も、「県外移設」をいわざるを得ない立場に追いやられます。

この自民の寝返りとも取れる移設反対公約は、政府の方針と食い違ったローカル公約にすぎませんが、国策と違うことを掲げる手前、その時県連は党本部にお伺いをたてています。
その時の党本部の政調会長が、誰あろう石破氏です。
この党本部容認によって、共産党、社民党、社大党、そして自民まで含んだ擬似的「オール沖縄」が生まれてしまい、以後移設問題は合理的な話あい自体が不可能になってしまうという大きな後遺症を残すのです。

そして2012年12月の政権奪還で、やっと県連は元の「移設容認」に復元したのですが、自民のはしごをはずされた形になった仲井眞知事の立場は孤立した厳しいものになってしまいました。
自民本部は全力で、知事を守らねばならない道義的責任がありました。
当時安倍首相は仲井眞氏を擁護し、さまざまな財政援助も含めた支援を送ったのですが、幹事長になっていた石破氏は何ひとつ仲井眞氏を助けるでもなくつき離しました。

それを横目で見ていたのが翁長氏です。
翁長氏は仲井眞氏と手を切り、県連を割って出て行く決心をし、左翼陣営と手を握るクーデターを行います。
この翁長分裂劇によって、自民党県連は数年間足腰もたたないほどの壊滅的打撃を被ります。
このことに対しても、石破幹事長はまたもや傍観しているのみで、有効な分裂阻止のひとつも打てないまま、県連再建も放棄しました。 

その彼が、いまさらどの口を下げて「移設だけだと思わない。正面から向き合いたい」だというのでしょうか。
今まであなたはなんどとなく沖縄と正面から向き合わねばならない立場でした。
味方を裏切って逃げを決め込んできたのは、他ならぬあなたではありませんか。

でもだいじょうぶ。いくら天下をとっても、あなたナニもやりゃしませんから。

 

 

 

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コメント

「世論調査で人気の高い」石破氏ですが、読売新聞の世論調査によると、自民支持層では、菅氏63%、石破氏22%、岸田氏8%。野党支持層では石破氏59%、菅氏22%、岸田氏2%となっています。

マスコミの皆さんは「世論調査で人気の高い石破氏」ではなく、「野党支持層から人気の高い(自民支持層から人気の低い)石破氏」と表現していただきたいと思います。

 高速輸送艦ではオスプレイの代替はできないという風に管理人さんの意見ですけど基地反対派の中では目的地の近くに高速輸送艦に装備を積んで回遊していればオスプレイの高速性をカバー出来るという意見でした。オスプレイでなければ橋頭堡が築けないという理由が基地反対派の中で整理されていないような気がしました。

本日のテーマとは違いますが、
本日は朝からグーグルのトップページに、朝鮮半島の男性の絵が張り付けられています。非常に不愉快だったので、削除して、duckduckgoという検索エンジンに変えました。
グーグルもFBも皆さんが何を調べたか追跡していたことを以前認めましたね。

「翁長というミニモンスターを作った男 石破茂」
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-845a.html

幹事長時代に党運営に失敗して辺野古移設をさらに難しくした人、ってイメージ。どうも人の心の機微に欠けるというかなんというか。金やるから辺野古容認せよといわんばかりの態度は名護市民を不快にさせただけで、稲嶺市長誕生に一役買ってしまいました。この御仁は二言目には「話し合い」とか言うし、国民の合意をとか言いますけど、じゃあ、具体的に何をどうするのかいつもあいまいで、あなたの話し聞いても何の話し合いをしたらいいのかそもそもわからんのですが、とでも言いたい。

仲井間知事は、「今の段階では県外移設のほうが早い」とか「県外移設の方が実現的」とかなんとかおっしゃってたかと記憶してますが、一方で県内移設拒否を明言したことは一度もありません。こんな苦しい立場に追いやってしまったのが石破氏です。忘れませんぜ。

元々ギリギリ内陸に滑走路を設置し、辺野古沖埋め立ては不要というのが防衛庁のオリジナル案だったはず。覆して埋め立て要としたのは沖縄だったのでは…?。政治的には、現状を進める以外にありますまい。なにより普天間小学校の生徒の安全が大切でしょうに。石破氏は保守でも何でもなく、小池百合子・前原誠司と同じく単なるオポチュニストです。最も石破さん、昔はおおすみ導入時の航空母艦では?の質問に対して、はるな・ひえい・しらね・くらまの4隻では、一括運用してもヘリ空母にも大幅に劣っており、税金の無駄使いと言えなくもないという、かなり踏み込んだ答弁をしていたと思います。対潜哨戒機に関しても、国産よりP8の方がよいなどと、割と良いことを言ってはいたのですが…。

やっぱりメディアの報じ方は「石破さん頑張れ」ですねぇ…

あとすごく面白いのが、民主党も「党員投票なし」の「国民の声を聞かない」代表選なのに、こちらを批判的に報じるメディアは1つも無いんですよね。

ゲルが総理にねー。
想像もできません。過っての民主党時代より日本を破壊しますね。
言葉に、重みも説得力もない。
この人、日米同盟に関し、アメリカはゲストだと発言しましたよね。
ゲストなら、日本を防衛する義務もない。大丈夫かこの人はと思うレベルです。

カッコつけたつもり?の弁証法的しゃべくりや、話し合いをすればワカル
的な幼い楽観主義やら、他の人が築いてきた成果をいとも簡単に否定
するぞんざいな態度やら、逃げ腰で自分自身の具体案を表明しない卑
怯さ、そしてこれらのことを隠そうともしない(むしろ積極的に表現なさっ
ている)厚顔さ、実際に会ってみればイイ人かも知れない(?)けど、この
人が国のリーダーになるなど、まず無いわ、あってはイケナイわ。

管理人さんも、ゲル氏をもはや生理的に受け付けないレベルまで昇華
なさっている様子。実は私もです。とある女性に「キライなの、訳はワカ
ラナイけど、アンタだけは絶対イヤ!」とか言われ、理由も無いのにそこ
まで嫌うのは女心はわからねぇやと思ったりしても、ゲル氏を見てると
「ああー、こういう事なんだよなぁー」と理解できますわ。

世論で人気一番なんて、私しゃ、ゼッテー信じませんぜ。

 外交イニシアティブとは新外交イニシアティブの事でしょうか。彼らの提言書を管理人さんは読まれたのでしょうか?最も彼らの提言書にも高速輸送艦を米軍に提供すれば問題が解決し駐留経費が浮くという管理人さんの言うところの非現実的なことが書かれてあります。なぜ彼らはそこまで高速輸送艦にこだわるのでしょうか?他にも自衛隊や海兵隊は海外での災害派遣に徹するべきだと書いていますが果たしてそんなことが出来るか疑問です。

houさん。新です。決まっているじゃないですか。直してあります。
彼らが何かんがえているのかわかりませんし、興味がありません。
NDがデニー知事に食い込んでいるから問題視しているのであって、あそこはただの孫崎氏などの外務省左派の影響下にある民間団体にすぎません。

そろそろ私、限界なんだけど、分かる?
きみ、2回質問形式できたのでまともに長文でこたえましたがスルーされました。ちょっとないんじゃないですか。
それと過去ログにばかり入て、他人に答えを求める手前勝手な習慣はやめて下さい。いらいらします。

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