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2020年10月24日 (土)

米大統領選、もつれ込んでグチャグチャに

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米国大統領選2回目の直接討論が終わりました。
う~ん、微妙。あんがいバイデンやるな、っていうのが私の率直な意見でしょうか。
とくに州に対する支援についての質問で、「私は米国の大統領になるのだから、共和党も民主党もない」という切り返しはいいですね。
こういう「私は合衆国大統領だ」というアイデンティティを持った言い方は、実は前回ペンスも副大統領討論で言っています。

ペンスは最後に子供から「大統領選で国民が憎みあっちゃって大丈夫なんでしょうか」という質問に答えて、「いや、連邦最高裁判事も共和と民主と言っていますが、いつもは家族ぐるみでつきあっていますよ。私も同じで民主党の人たちとも仲がいいんです。合衆国はいったんこちらの方向に行こうと決めたらしっかり団結する国ですから、きみも心配しないで下さい」って言っていましたね。
まじペンスが共和党大統領候補だったらどれだけ安心できたことか(涙)。トランプにもこういう大人の余裕がほしい。
ともかくトランプは、口汚い、うるさい、怒鳴る、かぶせる、あれが合衆国大統領かと思うと、この私でさえげんなりします。
日本の国益がなければ、バイデンのほうがスマートでした。

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討論会はトランプ氏が終始攻勢 バイデン氏はいらだつも冷静さ保つ

トランプ親ビン(アホンダラさん風)、このコロナがなければ圧勝だったでしょうが、いまやビミョーです。
CNN、NYTはとうに中立性をかなぐり捨てて、バイデン応援団席で民主党旗振りまわしていますからとりあえず置いておくとして、この間ズッとトランプは世論調査で水をあけられてきました。
今回もCNNはこの調子です。

「米大統領選に向けて22日に開かれた候補者による最後の討論会で、民主党候補のバイデン前副大統領が勝利したと評価する有権者は53%と、共和党候補のトランプ大統領が勝利したと見る有権者(39%)を上回ったことがわかった。CNNの世論調査で判明した」(CNN10月22日)

もうバイデン勝った、勝った祭りですな。米国オールドメディアを見る限り、トランプは絶望的です。今回の討論会なんか10ポイント以上の差がついていますからね。
ニューズウィーク(日本版)の編集長の長岡義博氏の解説によると、こんな状況のようです。

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図解】米大統領選2020 トランプ氏とバイデン氏の支持率の推移(9月18日

 「ニューズウィーク日本版編集長の長岡義博氏はトランプ氏の現在の支持率について「(バイデン氏と)大きく開いている」と指摘。「これまでの選挙取材の経験で言うと、10ポイント近く離れていることはマラソンでいうと100メートル近く離されている感覚に近い。ここから逆転するのは相当大変なのでは」と語る。その上でトランプ氏の“勝利シナリオ”として、3つ展開が考えられるという」(ABEMAタイムス10月20日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/61fb728346de059f327dc53d28f7cbe8da1838e8

100メートル差がついたら、正直もうダメだろうと思ってしまいますが、長岡氏の解説によればトランプが逆転できる可能性は僅かにあってこういう三つのシナリオも存在するのだそうです。

「1つ目は前回の大統領選挙で実際に起きた現象で、隠れトランプ支持者が投票日に大量に現れる可能性。前回は世論調査でトランプ氏を支持していると答えない人がトランプ氏に投票し、ヒラリー・クリントン氏に大逆転した。しかし前回は接戦で、“隠れトランプ支持者”が状況をひっくり返す鍵になったが、今回ここまで離れていると仮に“隠れトランプ支持者”がいたとしても、どれだけ結果に影響するのか」(長岡前掲)

前回も私は恥を忍んで告白しますが、ヒラリーが勝つと思っていました。うちの常連コメンターでは唯一アホンダラさんがトランプに一票入れていました。
結果はご承知のように、最大30ポンイント開いていた大差をひっくり返し大逆転。
いわゆる「隠れトランプ」がハンパなくいたからです。

今の米国は極度にポリティカルコレクトネスが蔓延して、ひどい場合はトランプ支持だと言っただけで、「お前はレイシストだ」と殴られる、解雇される、なんて事例が生まれているそうです。
だから世論調査の聞き方を変えて、「友人、知人は誰を支持していますか」とワンクッショ置いてやると、「いやー周りはみんなトランプみたいだね、困った困った」なんてシャラっと言うのですが、実はご本人もトランプへ一票です(笑)。

今回過激化したBLMの運動について批判的な国民は多く存在するはずですが、カウンターが生まれにくいのは、こういう陰湿な米国のポリコレ政治風土があるからです。
とうぜんウップンは溜まりに溜まっているはずで、秘密投票ですから、投票所でトランプに入れて溜飲を下げる人もそうとういるんじゃないでしょうか。
この人たちのパワーは、トランプがやる共和党系集会をみるとブワーっと感じます。
トランプ親ビンがマスク投げるとウワー、指を指すポーズをするとウオー、3密もあろうことか、大部分マスクしないでホットになっています。
クラスターなんてどこ吹く風。知らんゾ。

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トランプ氏集会、スタッフ6人がコロナ陽性 写真10枚 国際ニュース ...

一方バイデンは、さすがに東海岸好みの「知性派」らしく大型集会を取り止めてドライブインで車の聴衆に演説しています。さすがと褒めるべきかどうなのか。

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バイデン氏は認知症」1時間に50回…トランプ氏がツイートで猛攻撃 焦り ...

そして長岡氏によれば、ふたつめのシナリオはこうです。

「第2に、たとえトランプ氏が負けたとしても“敗北宣言”をしない可能性も考えられるという。 「トランプ氏は『自分が負けたら結果を受け入れるか』と聞かれても、言葉を濁し続けている。
実はアメリカ大統領選では勝利宣言よりも敗北宣言の方が大事。どちらかが敗北宣言して初めて、結果が確定する。(負けたとしても)トランプ氏が敗北宣言をしない可能性もある。
しかし、大きな差が開いたとき、大統領が選挙結果を認めないことをアメリカ社会および国際社会が受け入れるかどうか。前回の討論会でも、トランプ氏が白人至上主義者に『下がって待機しろ』と呼びかけて物議を醸した。(トランプ氏が負けて)白人至上主義者が武器を持って暴動を起こす可能性もあるが、現実にはより大きな武力を持つ警察や軍もいるから鎮圧されるだろう」(長岡前掲)

長岡氏は前回の「下がって待機しろ」という討論会のトランプ発言を曲解しています。
これは司会者のアンフェアな仕切りにイライラしていたトランプに被せて、無理矢理引っ張り出した問題発言です。
いくらトランプでも、あんな場面で極右に指示を出すわきゃないでしょう。

それはともかくとして、トランプが大敗したと支持層が考えた場合、BLMの逆の現象が起きる可能性はありえます。
草の根保守やオルタ右翼が、冗談じゃねぇぞと言い出す可能性は捨てきれません。

ただし、長岡氏はトランプ嫌いのNWらしく右陣営ばかりの暴動を言いますが、この間の黒人差別反対を掲げた火付け強盗などは民主党系のBLMやアンティファらが引き起したものだということをお忘れなく。
どっちにせよ憂鬱なことには、日本では絶対にありえませんが、ひいきの党が負けると銃を取り出して街頭にくり出す過激なのがいるのですよ、あの国は。
その場合、最悪、ヒダリのアンティファとミギの連中の銃撃戦となり、それに警察と州兵が介入してもうグチグチャ。
こういう事態を恐れているのがペンスでしょうし、バイデンも言っている、「私は共和、民主ではなく合衆国大統領なのだ」という発言はそういう意味です。

さて第三のシナリオですが、これがたぶんいまや最も高い確率になっています。

「第3のシナリオとして、郵便投票の不正を疑っているトランプ氏が「実際に不正捜査を命じる可能性もある」と長岡氏は示唆する。
「郵便投票にトランプ氏は難癖をつけ続けている。その場合のシナリオはこうだ。
開票時にトランプ氏が郵便投票の不正を訴え、司法省に激戦州の不正捜査を命じる。大統領選は11月3日だが、次に大切なのは12月14日。アメリカ大統領選は直接投票ではなく、大統領に投票する選挙人を選ぶ選挙。選挙人が投票するのが12月14日で、この日までに捜査が終わらないと、激戦州は票が確定しない。確定しないと激戦州の投票人が投票に参加できない状況になり、トランプ氏、バイデン氏共に選挙人の選挙で過半数を確定できない状況になる」 (長岡前掲)

この選挙人選挙で決まらない場合、下院の決定に持ち越されます。
下院は民主党がおおいので、これでバイデン決まりかというと、そういうわけではないようなのが面白い。

「下院の現状は民主党有利だが、憲法修正12条の規定ではこの場合一人一票ではなく、州ごとの投票になる(各州1票制)。共和党過半数の州が26、民主党過半数の州が23。同数のペンシルベニア州がバイデン氏に投票しても26対24で、トランプ氏が逆転する可能性もある。そしてこれは合法なので誰も文句がつけられない」 (長岡前掲)

たぶんこの情勢だと、下院にまで持ち込まれるでしょう。
いずれにせよ、郵便投票をめぐって訴訟が起きるはずで、その場合米国最高裁に持ち込まれることもありえるようです。

とまれ、もうグチャグチャ。果たして1月20日までに決まるのかどうか。

 

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コメント

そこまでグッチャグチャな方法取ってまでトランプに勝って欲しいかと言われると。

うーむ。

自国でさえふたを開けてみないと分からない民意というものがまして他所の国となるともうさっぱりです、BLMが暴動化したときはもうトランプで決まったかと思いましたが肝心のアメリカ人の受け止め方はどうなのやらという心境です

 討論会は「内容」でトランプの勝利。でもバイデンのディベートの方法はトランプより優れてました。「内容」よりも、「どう見えるか」に腐心していたと思います。
質問に質問で返すワザも自然な巧みさでした。

それにしてもバイデンはシレっとして、重要な問題に平気でウソを吐きますね。トランプのバレバレの小さいウソが可愛く見えるほどです。
奥の手は「それについては、答えられない」(キリッ!)って事で、まるで平気な図太いヤツです。


ただ、foxの世論調査によれば、接戦州では概ね4%程度トランプ有利という結果が出ています。それが偏っているとしても、別の調査では「有権者」ではなく、「投票に行く」としている人を対象とした数字もトランプ若干有利となっています。何が本当か判然としませんが、接戦州では報道以上に接戦となっている事は間違いないんじゃないでしょうか。


親ビンは親ビンですからねぇ。日本でも戦前には、マジで任侠団体(まあ
有り体に言うとヤクザ)の親分が国会議員をしていたし、それなりの規模
の民間会社なら、一人二人はヤクザみたいな社員(管理職だったりする)
がいますし。元来、ヤクザは「男を磨く」ところもあって、魅力があるんで
すわ。東映の「死んでもらいましょう」映画とか、古くは「清水港は鬼より
恐い大政小政の声がする・・」の寅造の次郎長一家とか、一般の人の中
でも、当時は大変なヤクザ人気があった。(本物のヤクザはいざ知らず)

マジメじゃないし、女に弱く、小さなウソは方便で平気だし、怒らせると恐
い人達ですが、身内に対しては男気があり情に厚く決して裏切りません。
約束した事は必ず守ります。そのような真の侠客衆には、コワイんだけ
ど抗いがたい魅力がある。小賢しい理屈ばっかり言って偉ぶるんだけど
何も実行できず、言い訳ばかりしてると思ったら、影でコソコソ私腹を肥
やしてるという連中に比較すれば、そらヤクザなんだけど一本芯が通っ
ていて男伊達が眩しい。

不動産会社のオヤジであるトランプさんにも、そういう意味ではジャパニ
ーズトラディショナルヤクザのいい面と同じものが表れていますわ。それ
は逆にインテリのリベラル上級米国民から見たら、まるで私達?が辻元
青美さんの映ったTVの電源を身震いしながら速攻で切るような、おぞま
しいまでの下劣下品下生の嫌悪を感じて、ヤクザもんのトランプを何とし
てでも否定したいのだと思いますわ。いやはや、マスメディアの恥も外聞
も捨てたような否トランプの偏執狂的な報道は尋常じゃないですわ。

そんな理由で、米国民にも「任侠」の理解者が多いのだとしても、「オレは、
任侠に生きる人が好きなんだ、絶対に投票するぜ」とは、大っぴらには
言えないのでしょう。 でも親ビン、頑張ってくれよ。私は、バイデンさんが
辻元さんまでじゃないけれど、生理的にイヤなんですわ。

私は、ヤクザを理想化してるワケでもなければ、トランプ親ビンがヤクザ
と同じだと言っているワケでもなく、私自身もヤクザとはまったく関係は
ございません。

出てくる情報のほとんどがトランプ、バイデン両方の支持勢力からのポジショントークばかりなので実際の所どうなっているのか海の向こうから全くわからない状況です。

仮に今回も民主党が負ける事になればポリコレに傾倒していた党の方向性を完全否定された事になるのでそれを見直すべきという勢力とそれを認められない方々の間で大きな混乱が起ると思われます。
そして次期大統領は満を持してペンスorポンペオの台頭でしょうから民主党が勝てる見込みはほぼありません。

今回負ければ向こう12年政権を取れなくなる可能性が高いわけで、本当に追いつめられているのはトランプでもバイデンでもなく民主党であることは間違いないと思っています。

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