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2020年11月21日 (土)

トランプに後4年を与えよ

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ふゆみさんと山路さん、そしてウエヨナバルさんのご意見を拝見しました。
私もできるだけこの延長戦に醒めた目で見たいとおもっています。
選挙偽造を証明づける物的証拠と宣誓証人が必要不可欠です。
今の狂ったようなトランプバッシックを見ればわかるように、水に落ちた犬を叩け、二度と大統領になどなろうと思わせるなという勢力があります。
それが米国社会のメーンストリームそのものですから、ことはやっかいです。
金融投資家や銀行家、官僚組織、そしてメディアといったエスタブリッシュメントが全体重を乗せて選挙偽造にまで走った以上、これを暴くのは容易なことではないでしょう。
その意味で米国の民主主義そのものが問われているわけですが、それだけに勝ち負けについてはわからないとしかいいようがありません。

さてトランプ個人に対しては思うことが多々あります。
前回の大統領選では、私はなんとヒラリー推しでした。理由は簡単。
当時のトランプは「貿易赤字の日本に安保なんかいらねぇ」というトンデモな発言を繰り返していて、彼の日本に対する関心はもっぱら貿易赤字だからです。
貿易赤字は必ずしも当該国の衰退を意味しません。
いかに米国が世界貿易の中心に位置し、貪欲に消費することで世界経済を活性化させているかの証明でしかないからです。

それをトランプはこともあろうに、日米同盟といった安全保障とゴッチャにして「日本を米国の若い者で守ってやる必要はねぇ」なんて馬鹿を言っていたんですから、手に負えない奴だと思いました。
しかし彼は変わった。
ディールを好み、スタンドプレーが好きなことは相変わらずですが、世界の安全保障において日米同盟が、というより米国が国際社会の中で果たさねばならない役割が落ちたようです。

これは安倍氏の手柄でしょう。最初期から彼を盟友として認め、やがて良き「安倍学校」の生徒となっていきました。
彼はほとんど外交には関心がなかったはずで、はっきり言って、そこらの中西部のオジさんレベルでした。
しかし、安倍氏を軍師と認めたトランプは、覚醒するのも早かった。

たとえばトランプの北朝鮮政策は、従来のなまぬるい実効性の乏しい国際協調圧力という路線から大きく抜け出しました。
北朝鮮という国において、唯一の絶対権力者は正恩しかおらず、ただの話あいは無意味な以上、軍事力を背景にしてこの男に非核化したほうが得なのだということを判らせるには、直接話すことしかなかったのです。
従来の米民主党政権は、こんな単純なことひとつわからず、国連頼み。
結局中国の影響力頼みとなり、中国の国際的力を大きくする結果となりました。

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しかし残念なことに、最後の最後で正恩はトランプにさえ折れなかったわけです。
むしろトランプのほうが、当時の安全保障補佐官だったボルトンの制止がなければあいまいな決着をしかねませんでした。
辛うじて、米朝直接会談は第3回という含みを持ちつつ膠着状態にあります。
とはいっても、現時点で第3回の望みが消えてはいない以上、核実験やICBM実験は手控えるていどの抑制効果があったのは確かです。
なんだそのくらいといわないこと。非核化のとっかかりさえできなかったのですからね。
拉致問題も会談に乗せられ、非核化と一体のものであるというメッセージを正恩に伝えたはずです。

今後仮に第2期があるとしても、これを再起動させることはそうとうに困難なのは確かで、切り口を変えてみるしかないようにも思えます。
もっともこれもバイデンにやらすと六国協議路線に逆戻りになりかねませんが。
バイデンはトランプの北朝鮮政策を批判して、国際協調路線に戻るのだと言っています。
この人物の欠点のひとつは、健忘症です。
彼が副大統領をしていたオバマ時代こそ、「戦略的忍耐」だなどと意味不明なことを言って、アジアにおける中国の海洋進出や北朝鮮の核武装化を事実上容認したのは、ほかならぬオバマとバイデン、そしてケリーとスーザン・ライスでした。
米国民主党も日本の旧民主党諸雑派と一緒で、失敗をまともに総括せずになにを言っているのでしょうか。

国際協調圧力というと平和そうで聞えがいいですが、直接会談直前には瀬取りの取り締まりから、さらに一歩進めて海上封鎖まで検討されていました。
これは準軍事行動です。
非核化が一歩も進まないとなると、後はほんとうの戦争しかなくなる、そこまで来ていたのです。

その意味で、私はトランプ政権をもっとも評価する点のひとつに、平和愛好者であるということを上げます。
おそらく反トランプからは何をトチ狂ったといわれそうですが、彼は一貫して軍事力を誇示することをためらいませんでしたが(だから戦争屋呼ばわりされるのですが)、実際にその行使にはきわめて慎重でした。

トランプはムダな戦争が大嫌いです。戦争は巨大な浪費だからで、ビジネスマンの彼にはわりに合わないことに見えたからです。
彼が韓国に、グアムからB52を朝鮮半島に飛ばすといくらかかるかわかってんのか、と言ったことがありましたが、そういう計算を素早くする人なのです。

彼は世界に散らばっている米軍を圧縮して、戦線を縮小させようとしました。
彼はかねてからの中東・アフガンからの撤退論者でしたが、それが国防総省や現役制服組の反対にあって、いっかな進みませんでした。
北との直接会談、イラク・アフガンからの撤退はトランプ流の平和路線で、あれだけブッシュのイラク戦争を非難していたリベラル左翼がここをまったく見ずに、トランプを極右の戦争屋と呼ぶのはフェアではありません。

世評とは違って、トランプほど平和を愛好し、米軍に戦争をさせなかっだ大統領はいないのです。
そのように見ると、北朝鮮と同じ手法が中東でも取られています。
トランプは中東でのイスラエルとの国交回復を急ぎ、成果を出しました。
UAE、バーレンなどがイスラエルと国交を結んだことで、中東におけるイスラエルの絶対的孤立状況は緊張緩和に向かっています。
中東屋さんたちは、パレスティナが可哀相じゃないかと叫んでいますが、今のパレスティナの主権者はイラン系武装組織のハマスですか、それとも腐敗仕切ったPLOのどちらですか。
ガザ地区にイスラエルが入植地作ったことは国連決議違反ですが、いまでも連日そこからロケット弾攻撃をしかけてくるような状況が変わらない限り、イスラエルはそこから去ることはないでしょう。

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ポンペオ氏、イスラエル占領地訪問 米国務長官では初:東京新聞 TOKYO Web

今回ポンペオが入植地を訪問したというのはいささかやりすぎに見えますが、これには二つの意味があります。
ひとつは、主敵がイランであることを明確にしたのです。
トランプはできる限り早くイランを孤立化に追い込み、中東を安定化できれば、そこに張り付けている米軍の主力を本来の主敵・中国方面へシフトできると考えていました。

ですから、トランプがあと残された2カ月間にやりそうなことは、大統領権限を持っている残り2カ月間でやれることをしてしまおうとすることです。
その最大の誘惑は、イランの実力制裁です。
とくに西側各国が協調して作ったイラン核合意から脱退した以上、独力で電撃的に核施設を攻撃し、壊滅に追い込むことです。
実際、トランプが周囲にイラン攻撃の可能性を打診したという話もあります。

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寄稿】正恩氏に見せたイラン核合意離脱 - WSJ

ただし、仮にイラン攻撃に踏み切った場合、簡単には終わりません。
イラク以上の泥沼化を想定しないかぎり、安易な攻撃は慎むべきです。 

もうひとつトランプがやりそうなことは、イラク、アフガニスタンからの完全撤退です。
現在、現地米軍は現地政府軍と共同で作戦任務についていますから、ここから米軍だけが抜けると、たぶんかつての南ベトナム崩壊の再現になるという批判が強いと思われます。
現地協力者や米軍が装備を与え、教育した現地軍はたちまち崩壊し、彼らは祖国から追い出されるでしょう。

それが目に見えているだけにマティスなどのような制服組は首をかけて反対したのですが、こういう撤退はいつかどこかでせねばならず、駐留し続ける限り終りが見えないのです。
仮にベトナムから撤退して現地化をしなければ、いまでも米軍は南ベトナムに貼りついていなければならず、米国の衰退はより早まったと思われます。
ですから、一回サンクコスト(回収不能な損失)は、どこかで損切りせねばならないのです。
それができそうな大統領は、トランプを除いていません。
バイデンに替わったら、旧態依然といまのままズルズルと駐留し続け、ボディブローのように米国を衰弱させていきます。

このように考えると、むしろトランプに2期目を与えて、北朝鮮対策の結末をつけさせ、中東各地のテロ組織を支援するイランを中東穏健派の国々と連合して追い詰め、アフガンから段階的撤退を急ぎ、北朝鮮に次の一手を打つ時間が欲しいのです。

トランプ外交は未完です。
トランプにあと4年を与えよ。

 

 

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コメント

賛成です。

まずは選挙という民主主義の根源が揺らいでしまっているのが残念至極。今後の行方がどうなるのやら。。

はい、トランプさんはここ数十年の大統領で唯一「新たな戦線展開」をしなかった偉人です。
そのせいで中東政策でマティスとかを切り捨てる事態になりましたが、最近になってイスラエルとUAEに国交を結ばせ、バーレーン(まあ、あそこも国情が不安定ですけど)も乗った!お見事です。他の大統領だったら絶対に無理ですね。
強烈にクセが強いので、そりゃあ好みは分かれるでしょうけど、これだけ実行力が有る人もいないでしょう!
甘利さんが前政権相手に粘り強くなんとかしたTPPを離脱したのは残念でした。今、チャイナがここぞとばかりに色気を見せています。あちらも全くしぶといですね。

大手メディアが揃って言う、「政権交代期にルール違反!」みたいな事をやってますけど、不文律なら法に定められたルールでは無いですし、まだ負けすら認めていませんからね!

今回のポンペオ訪問はやり過ぎ感がありますけど、アピール上手ならではのインパクトを狙ったんでしょうね。

しれっとアフガンから完全撤退と書いてありますが酷くないですか?

停戦合意はなされても各地でテロが頻発している状況。停戦合意を監視する番犬のアメリカ軍がいなくなったらアルカイダの増長、内紛の再燃は不可避。

このような時に完全撤退することは国務省やペンタゴンも20年以上に及ぶアフガン外交の失敗を認めるようなもので乗り気じゃないでしょ。

介入したはいいけど手に負えなくなったので放置と言うとソ連と同じ末路ですよ。

トランプ政権の外交はこれまでアンタッチャブルだった案件を前に進めたという点においてはノーベル平和賞クラスの成果があると個人的には評価しています。
しかしながら、道半ばの外交を人質にとるような戦略を取るのであればその評価は裏返ります。
選挙の不正を暴き自身の正当性を証明するのとは別の話です。
それこそアメリカ国内のお家騒動に他国を巻き込むなと言う事です。
トランプ氏はこれまでディールの一環としてこの手のブラフを吹かしまくっていた実績はありますので、これらの案件(特にアフガニスタン撤退)もブラフで終わる事を祈っています。

中華三振さん。しれっと書きました。外国軍隊は永遠に駐留することはできません。そもそもブッシュは反テロ戦争を短期で終わりにする気でした。
それがきがつけば同時多発テロから20年です。
戦闘任務自体は14年に終わっていることになっていても、政府軍は自立できません。
オバマは空爆と無人機で対応しようとしましたが、誤爆も増えました。
選挙は常に票の水増しと、偽造だらけで正当性はありません。
ビンラディンもオマルも殺しても、なにひとつ変わらない。

これが現実です。このアフガンという国に介入を続ければ、ソ連の二の舞となります。

いきなり全面撤退は不可能ですが、段階的に完全撤退をする、その時期を決断するのが大統領です。
中華三振さんが予想することは私も記事でかきましたが、であったとしてもどこかでせねばならないし、それができるキャラはバイデンではなくトランプであるとおもうのです。

> 金融投資家や銀行家、官僚組織、そしてメディアといったエスタブリッシュメントが全体重を乗せて選挙偽造にまで走った以上、これを暴くのは容易なことではないでしょう。
その意味で米国の民主主義そのものが問われている
その通りで、だからこそ証拠があると言うなら出す、そしてそのような場がある事自体が、勝ち負けを越えて民主主義の証である。
それをこのように生々しく世界中に見せられる巨人としての米国の存在感を私は支持しています。だから現状でトランプ逆転がなくとも絶望も嫌米にもなりません。

私は面倒で危険でも民主主義が好きです。
住んでいる人間達の振れ幅が大きな国で、日本と比べたらメタメタに見えるかもしれませんがすごいガッツで自由を守っている人達の国だと実感した者として、パウエル氏を始めとする弁護団があのパワーをいま一度見せつけてくれる事を願っています。

個別事象は大筋記事の通りで、東アジア中東については素晴らしくアフガンについては意見が分かれるでしょう。
しかし、大統領選挙における民主主義の尊重の是非については切り分けるものであるという、しゅりんちゅさんの意見に同意です。

 私もトランプ大統領が「平和愛好者」である点を一番に評価しています。
トランプ政権の下では局地的な小競り合いはともかく、「戦争」は起こらないです。さまざまに戦争以外の解決方法はあるわけで、それをトランプは示して見せたと思います。
むしろ、リアリズムから離れた民主党的理想主義の破綻からこそ、戦争が起こる可能性が高いでしょう。

アフガンからの撤退についても然りで、いずれ「撤退」は時期の問題でしかありません。米軍兵士を「番犬」呼ばわりする人間には分からないかも知れませんが、ああした不毛への米兵の関与を米国人のヒューマニズムが快く思っていない事は明らかなのです。

それと、トランプが軍や軍産複合体、脱国家的なグローバル企業、信教の自由を迫害してやまない左派組織や経済的自由至上主義者、歴史と伝統の破壊者など、そのいずれの支持も受けていない点も評価すべきだと思います。
これは良く言われるような「(単純な)復古主義」などではなく、誰がアメリカをダメにする「こびりついた既得権の垢」を落とせるのか? という問題なのだと思います。

戦争の始め時は簡単だが止め時は難しい、これ歴史の教訓ですね。
オバマ前大統領が在任中にグリーンライトを出した軍事作戦と介入は6度、最初の大統領選挙に勝った時の公約はイラクからの撤兵とアフガン戦争終結でしたが、8年の任期でそれらが果たされることはありませんでした。
アフガンについてはジョージ・W・ブッシュ元大統領の尻拭いをするはずが、オバマ前大統領は「アフガンこそ対テロの戦場」として介入していった結果、タリバンをなんとも出来ず、アメリカ兵士の多大な死者だけでなく、膨大な戦費による経済疲弊と国力低下のオマケまで付けました。
かけられる金が無ければそりゃ、対北朝鮮や対中共で(以下略
トランプ大統領にしてみれば、そんなオバマ前大統領のノーベル平和賞なんて欺瞞もいいとこ、俺はあんたの尻拭いをするんだぜ、でしょうね。

先月、スウェーデンがロシアからのちょっかい続きに堪らず過去数十年で最大の軍事力増強に踏み切る、とのニュースがありましたが、昨日はイギリスが4年で2兆円以上の防衛費増額を決めた、とのニュースが。
対ロシアだけでなく、ピトケアン諸島を持っていますし、対中共でアジア太平洋地域も厚くします。
増額を野党労働党も歓迎しているというところが、なにやらちょっと羨ましい。

マキアヴェッリは「君主たるもの、国を守りきるためには徳を全うできることなど稀だと知れ、君主は人間的なものと野獣的なものを使い分ける能力を持て」と言いましたが、それはどれだけ客観的に自分や物事を観られるかどうかで、違った質のものになるのではないかと考えます。
理想に拘ってぐちゃぐちゃになるよりも、今そこにある危機を見た選択と集中で勝つor負けないでいる、そういうことを理解した上で実行できるのは、今ある選択肢のどちらの大統領候補(副大統領候補含む)かといえば、それはトランプ現大統領の方でしょうね。
議会選挙の方で民主党が振るわないのは「警察予算削減」が逆風になったから、というWSJの記事が出ましたが、そうであれば、アメリカ国民は見るべき現実のひとつは見逃さなかったようです。

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