• 20250122-034332
  • 20250122-034624
  • 20250121-022941
  • 20250121-025750
  • 20250119-145554
  • 20250119-142345
  • 20250119-142345_20250119150101
  • 20250119-150249
  • 20250119-152051
  • 20250117-013132

« 中国、輸出管理法発動 | トップページ | テキサス州ペンシルベニア州など4州を提訴 »

2020年12月 9日 (水)

もしトランプ新党ができたら

Img_2263

予言めいたことを言うようで気恥ずかしいのですが、米国の衰退はどうも本格的になるかもしれません。
今回の大統領選は、どちらが勝っても遺恨試合となり、分断を深めます。

まずシナリオの基本は二つです。

①トランプの選挙不正の訴えが勝利して逆転勝利する。
②バイデンがこのまま勝利する。

①となった場合、ここまで露骨にバイデン押しをした諸勢力は、今さらトランプを正統な大統領としては認めるわけにはいきませんから、偽りの王として次の4年間は面従腹背同盟をよりいっそうガッチリと作るでしょう。
民間のリベラル左翼、特にBLMやアンティファは見境のない暴動に走る可能性があります。
もはやトランプは反逆罪適用と、連邦軍の出動をためらわないと思います。

②となった場合、バイデンがどのような政策をとるのかはとりあえず置きますが、それとは無関係にトランプは共和党とは一定の距離を置いた独自の政治団体を作って、反不正選挙闘争を継続するでしょう。
実は、トランプが今一番力を入れているのが、この団体(「米国を救え」PAC)のためのカネ集めです。
トランプは選挙戦においても思うほどカネが集まらず苦労していたうえに、その後の法廷闘争の弁護団費用に巨額のコストがかかったために青息吐息でした。
高橋洋一氏などは、カネがなくなりゃ法廷闘争なんてお終いです、と冷淡にしゃべっていましたね。

ところが皮肉なことに、法廷闘争で連敗し、絶体絶命に追い込まれたところで、ドミニオン疑惑やその他の選挙不正疑惑が火を吹き、トランプガンバレの声が民衆レベルで高まっていきました。
トランプ支持者にとって、まともな選挙で負けたならまだしも、「勝利を盗まれた」とあっては怒るのはごもっともです。

Im268326

WSJ

彼らは浄財をトランプに惜しげもなくカンパしました。
これが貧者の一灯だったことは、小口カンパが大部分だったことでわかります。

「再選を目指したトランプ米大統領の陣営は選挙後、債務について警告していた。だが、大統領選の結果を覆そうとする法廷闘争と絡めて、トランプ氏の政治活動委員会(PAC)と共和党は2億0750万ドル(約216億円)もの献金を集めた。 顧問らへの取材や広告出稿の記録によると、トランプ陣営は投票日を控え、一部の激戦州で支出を減らしていた。3日遅くに連邦選挙委員会(FEC)に提出された書類によると、11月23日時点で、トランプ陣営の手元現金は1840万ドル、業者への必要な支払額が1130万ドルに上っていた。
 だが、トランプ陣営は選挙後、債務返済や係争費用、PAC設立の原資を確保するため、メールやテキストによる異例の献金集めを実施。これが奏功し、財務状況は大きく改善された」(ウォールストリートジャーナル12月7日)
https://jp.wsj.com/articles/SB11386037924793283460204587140043566451460

高橋さんの指摘どおり、11月23日時点でトランプの手元の現金は1840万ドル、訴訟費用や広告などの出費が1130万、差し引き710万ドルくらいしか懐になかったようです。
それすら今後の訴訟の展開次第では軽くショートします。
なんせトランプの家業のホテルやゴルフ場はコロナ禍で大打撃ですから、さすがの大富豪も下手をすれば破産になりかねない瀬戸際に追い込まれていたようです。

ここで起死回生の力となったのが独自政治団体の結成呼びかけで、国民各階層から一気になんと2億ドル近い小口カンパを集めてしまいました。
これを見ただけで、トランプにかける一般国民の切なる願いが伝わろうというもんですが、これにもメディアは選挙支援でもらったカネを自分の政治団体に流用しているとねちっこく批判していましたね。
これをまんまNHKはまるでトランプが不正をしたかのように流しましたが、支援金を送ったほうからすればトランプが新政治団体を作るのも選挙不正を暴く戦いにカンパするのもまったく同じことなんですがね。

「トランプ氏は選挙から1週間後、「セーブ・アメリカ(米国を救え)」と呼ばれるPACを立ち上げた。献金を要請するトランプ氏のメッセージは、多くが法廷闘争の費用を援助するよう求めているが、細かな字で資金はこの「米国を救え」に振り向けられるとの注記が添えられている。(略)
3日提出されたFECのデータによると、「米国を救え」は約2週間で56万9000ドルを集めた。このうち約75%は200ドル以下の小口献金だ。 これに加え、トランプ氏が選挙後の献金集めに使っている主要PACは、11月23日時点で9200万ドルの現金を確保した。これも「米国を救え」に加え、トランプ氏やRNC関連のPACに振り向けられる見通しだ」(WSJ前掲)

トランプが敗北した場合、トランプはこの政治団体「米国を救え」にすべての力を注ぐでしょう。
いや、元のビジネスマンに戻るさ、と言っているメディアもあるようですが、大統領までやった男が、今さらビジネスマンに戻ってナニすんでしょうか。
それにこういう言い方はナンですが、政治はやりようによっては「儲かる」のです。
それはクリントンなどが財団を作って、目の玉が飛び出るような講演料をせしめたり、あまり人様にはいえない外国からの資金の受け皿にしているのを見ればわかります。

それでなくても、トランプは今回共和党内部がガタガタで、多くの裏切り者を出したことを知っています。
たとえばジョージア州知事ケンプなど、お前どこの党の政治家だとおもう者も少なくなく、トランプのおかげで当選したような議員ですら、いったん負けたとなると揃って背を向けました。
そもそも、大統領となってからも共和党主流から陰に日向に陰湿ないじめを受けてきたトランプですから、インディペンデントの気風は人一倍持っています。
共和党に義理立てするのは建前だけで、自分の新党に傾注するはずです。

その結果、共和党内新党のような存在となり、事次第では割って出てトランプ新党となってしまうかもしれません。
事次第とは、次回2004年の大統領選に、トランプの意に沿わない候補を担ぎだした場合です。
トランプにとって、ポンペオやペンスならまだしも、まずは自分自身が最大の候補でなくてはなりません。
この場合、トランプは問題なく応援に回るでしょうが、共和党内反トランプから候補者が出るなら、もはや共和党にいる意味はありませんから、出て行きます。

元々、トランプはビジネスマンだった頃は、ヒラリーにせがまれて応援資金を拠出したこともあるような人で、共和党人脈ではかならずしもない人物です。
あくまでもインディペンデントな男なのです。
ですから仮にトランプを野に放ってしまった場合、共和党の右にもうひとつトランプ新党「米国を救え」ができてしまい、三つ巴という新たな政治構造が誕生してしまいます。
実はこれは民主、共和共にとんだハズレくじなのです。

共和党はいちばんのカリスマを失い、かつトランプに相当数の議員をもぎ取られて分裂状態になります。
必然的に分裂したまま選挙戦を戦わねばならず、トランプ新党と民主党の狭間に落ちて存在感がないまま敗北することでしょう。

一方民主党は、ペンスなどのようなタイプが共和党から出てくれれば、バイデンのような中道が候補となるでしょう。
それは民主党内左派のサンダースやウォーレンなどを出したら勝てないからで、これは今回の大統領選候補者選びと同じ政治力学です。
しかし共和党が分裂した場合、民主党が「極右」「人種差別主義者」と考えているトランプ新党との直接対決を構えねばなりません。
もはやなまぬるい中道派では勝てない、こちらもバリバリの左翼をもってくるぞ、というわけです。

この二極化した戦いの構図でどちらが勝利するか、私にはなんともいえません。
ひとつ言えそうなことは、民主党が勝てばバイデンがやりたくても出来なかった「レイイシスト狩り」に夢中になるでしょうし、トランプが勝てば「中共の手先狩り」となって、いずれにしても米国の分断は決定的となります。

 

※改題しました。いつもすいません。

 

 

« 中国、輸出管理法発動 | トップページ | テキサス州ペンシルベニア州など4州を提訴 »

コメント

 これは私の予想ですが来年の1月にバイデン新政権が発足した場合、メディアと社会団体総出で「トランプ狩り」が始まると考えています。ブナガヤさんが最後に予想しておられる「レイシスト狩り」の象徴です。
 理由はトランプさんが7千万票を獲得しており、4年後に候補者として上る可能性があるからです。だから今のうちに潰すべしと北米左翼も民主党も考えるでしょう。
 共和党にしてみればさざ波立たずに4年を凌げるならトランプさんの再登用もやぶさかではないでしょうが、火の粉を浴びることとなれば距離を置くことになるでしょう。その時にレイシスト呼ばわりされるのを覚悟して彼と共に歩む議員はそう多くないはずです。
 その状態になってトランプ新党が出来上がったとしても「緑の党」にも及ばぬ飛沫政党になると思います。

 素晴らしく面白く、かなり現実的な仮説と思いました。

 アメリカの状況は我々が日本の報道で知るよりも、はるかに親トラ〇プで盛り上がっています。
CNNのように主流マスコミは無視戦略をしているし、左派のように火付けや暴動を起こさないので目立ちませんが、新しい潮流が出来つつあるように思います。
トランプはホワイトハウスを出て行くとしても、敗北宣言は絶対しません。良かれあしかれ、間違いなくトラン〇は戦い続けます。

 バー司法長官はロシ〇疑惑について、特別検察官を任命しています。
ハ〇ター疑惑の上院調査報告書もあり、そのままで終わる事はありません。バイデンは引火性の強い爆弾を抱き続けて大統領になるしかないです。

国会議員の人の引退という記事をみて久しぶりにここをみにきてしまいました
赤松はまだ国会議員やってたことにもびっくりしたし偉くなってるし
私はこいつだけは絶対忘れません

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 中国、輸出管理法発動 | トップページ | テキサス州ペンシルベニア州など4州を提訴 »