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2021年2月 6日 (土)

議事堂乱入者たちの構成

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1月6日の議事堂乱入事件の希少な資料としてアップしておきます。
ソースは静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之氏の『米議事堂襲撃犯の大半は極右とは無関係』(『NEWSを疑え!』第931号(2021年2月4日号))です。
西氏が紹介しているのは、シカゴ大学のロバート・ペイプ教授ら20数名のシカゴ安全保障・脅威プロジェクトのもので、総合誌「ジ・アトランティック」2月号に掲載されています。

この間米国では、乱入者の中にQシャノンのようなカルト運動家や極右が見られたことから、トランプ自身もその支持者たちもまとめて暴力的白人至上主義であるかのような非難が広まっています。
また日本でも、安直にトランプとその支持者たちを暴力的白人至上主義として非難する者が絶えません。
メディアにかかるとトランプ支持者のイメージは、低学歴の白人肉体労働者ということになっているようです。
まぁこれがもしほんとうなら、米国民の半分がそうだということになっちゃいますがね。
「ネトウヨ」と一緒で、この貧困なイメージは左翼リベラルのエリート意識から来ているようです。

ペイブ教授らの議事堂占拠者についての調査は、そのイメージを否定しています。、
結論からいえば、逮捕された193名の多くは、中産階級が占めており、年齢構成は40代、居住地はバラバラで全米にひろがっていますが多くンプ
白人至上主義者や極右の関係者は20名ほどしかいませんでした。
つまり「普通のトランプ支持者」だったようで、奇しくもトランプ支持層のサンプル調査となっています。

●1月6日の議事堂乱入者たちの構成
● 職業・・・40%が中産階級。事業主、ホワイトカラー、医師、弁護士なども含む。無職は9%。
●平均年齢・・・40代、68%が35歳以上。
●地域・・・バイデン氏が勝った郡が過半数。トランプが票の60%以上を得た郡の住民は26%。
●過激派・白人至上主義団体に属するか支持する者は20名に止まる。

これを、2015年~20年でFBIに逮捕された108人の全米の極右暴力事件と比較してみます。

●極右暴力事件の逮捕者の構成
●職業・・・中産階級はすくなく、無職が25%を占めた。ホワイトカラーはいない。
●平均年齢・・・61%が35歳以下。
●過激派・・・、白人ナショナリズムを掲げる刑務所内ギャング、スキンヘッド集団28人、民兵組織、「オース・キーパーズ」「スリー・パーセンターズ」などの極右団体24人。

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つまり、1月6日の議事堂占拠で逮捕された者は、白人至上主義とは無関係な中産階級によって占められ、その多くはバイデンが勝利した地域からが多いことから、大統領選に対する抗議が目的だったとわかります。
また、よく誤解されているように、これらトランプ支持者には白人至上主義者は少なく、彼ら過激派を取り締まっても無意味なことがわかると教授は述べています。

「逮捕者は小さな極右団体の集まりではなく、トランプ支持層の縮図だった。ペイプ教授らは、「暴力を中核に据え、トランプ支持者が少ない地域からも力を引き出す大衆的政治運動が、米国政治の新勢力」となっていることが、議事堂襲撃によって明るみに出たと考察している。
それゆえ、若者の過激化への対策のように、雇用を促進したり、年を取って穏健化するのを待ったりする対策は、中流・中年の相手には通じないし、有名な極右団体を取り締まっても、無関係な人の政治的暴力を防止できないと指摘している」(西前掲)

ただし私は、ベイブ教授はトランプが率いる新たな大衆的政治運動を「暴力を中核に据えている」としていますが、私はそうは思いません。
左翼リベラル陣営が叫ぶ白人至上主義取り締まり強化がなんの効果ももたらさないのは間違いありませんが、これはこの事件は普通の米国人が、異常な空気の中で、群衆に押し出されるようにして侵入を冒してしまった事件です。
なによりトランプには占拠を指令した事実はないし、合同会議の異議申し立てを破壊してしまっては自らに不利になるだけのことです。

トランプを倒すことが社是のはずのCNNはこう報じています。

「(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー元長官は14日までに、トランプ大統領の支持者による連邦議会議事堂への乱入事件に触れ、自らがこれまで目にした証拠に基づけば組織的な謀議による犯行との見方を示した。CNNの取材に述べた。「少なくとも陰謀があったことに間違いはない」と主張した。
表現の自由などを尊重する憲法修正第1条の権利を行使する人々がロープ、はしごやハンマーを自然発生的に起きる出来事に持ち込むことはあり得ないと指摘。「計画された攻撃である」と断じた。
CNNはコミー氏の今回の発言前に、証拠が出始めたことを受け法執行機関当局者は議事堂の騒乱は統制がきかなくなった抗議行動と言うより、事前に謀議された行動だったとの見方に傾斜していると報道。
これらの証拠のうちFBIは、ホワイトハウス近くで開かれていたトランプ氏支持者の集会にいた一部の参加者が現場を早めに抜け出し、議事堂の攻撃に用いられた道具を準備した可能性があるとの情報を吟味していると伝えた」(CNN1月14日)
https://www.cnn.co.jp/usa/35165059.html

ここでCNNは、ワニババァが強引に進める大統領訴追の理由を、トランプの煽動が原因であるとしたことを否定してしまっています。
FBIは捜査の結果、「早めに集会を抜け出して、攻撃に用いられた道具」は事前に集められたもので、そこには事前計画が存在したという見解を持っています。
つまり、当日のトランプの演説はこの事件となんの関係もなく、ましてや首謀者などではまったくなかったのです。
にもかかわらず、民間人となったトランプを議会が裁こうというのですから、くだらない政治ショーです。

 

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コメント

 FBIが言うように「早めに集会を抜け出して」、「ロープや梯子、ハンマー」などの道具を所定の場所へ取りに行ったという事なら、既にしてペロシらの弾劾の主張は崩れている事になりますね。

しかし、それ以前に「我々は戦うぞ!」と言ったたぐいのトランプ大統領の演説内容自体にも、「議事堂襲撃」という個別具体的な犯罪行為を使嗾したという要件事実とはなり得ません。

さらにまたそれ以前に、「米国憲法は、民間人を弾劾する権限を議会に与えていない」事はあきらかで、もしやるなら「弾劾」でなく一般刑法犯として告発すべき問題に過ぎません。

「下らない政治ショー」であるとの指摘は当然として、ペロシ(ワニババァ)らのこの「トランプへの恐れ」は同時に、主権者たる米国民への恐れでもあると思います。

40%が中産階級ということは過半数はそれ以外という事です。但しこれは所謂「トランプ支持者はラストベルトの低所得者」というカテゴリとは違うという意味で4割というボリュームに意味は勿論あります。192人中77名という計算になります。

私は小田氏の記事配信をとっておらず今朝の記事ではよくわからないのですが、私としてはこの77名のうちどれくらいが下記のような掠奪行為や武器持込(首都での民間人の銃携帯は違法)をしていたのかを知りたいものです。
今回最前列で行動し逮捕に至った人々と、釣られて入った人、所謂陰謀論にハマって乱入した人、とにかく暴れたかった人、それぞれいるはずで、その内訳と彼ら自身の証言がこれからでてくるのを待ちたいと思います。
共和党支持の中産階級の中に、今回相当数Qアノン情報に釣られた人達がいて、今現在はアクションとリアクションのように、離脱者が出ているようです。
悪気が無かった人々は、故意ではなかったという証言と嘘のない協力により裁判に於いて大幅な情状酌量を得るのが米国判決の慣例です。そして裁判に関わる事自体へのネガティブは日本と違いありません。
彼等の現実的な軌道修正を、他国民ながら応援したいです。

BBCはこの件やミャンマー関係で興味深い記事をどんどん上げていて読み応えがあります。トランプを嫌うバイアスをさっぴきながら読めば、細かい現地情報やデータを拾い上げることが出来、これが日本の大手メディアに欠けているのだと痛感します。

すみません、下記のようなと書いておいてURLを入れ忘れました。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-55671803

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