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2021年3月23日 (火)

英国、再びアジアに目覚める

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再び英国がアジアに目覚めました。
英国は「グローバル・ブリテン」という21世紀戦略を確定し、すでに現実化の道に入っています。
象徴的、かつ現実のアジアの軍事バランスにとって影響を与えるのが、正規空母HMSクイーンエリザベスが核兵器の積み込みと、アジアへ向けての出航準備を開始したことです。

QEは既に核の積み込みのためにスコットランド西部のクライド海軍基地に入港しています。
クライド海軍基地は、英海軍戦略原潜の母港であり、英国核戦力の要を担っています。
ここに英海軍はQE向けに新たな弾薬補給用の大型桟橋を建設しました。
ここで最終的核装備を行い、4月には出航して東アジアには今年後半に展開されると見られています。
ちなみに米国海軍の空母は核兵器を搭載していませんが、英仏のそれは核を常時搭載しています。

「イギリスの空母クイーン・エリザベスが2021年3月15日(現地時間)、スコットランド西部に新設された弾薬補給用の桟橋を訪れました。この地域独特の細長い入り江(ロッホ)を慎重に通過し、その奥に開設された新しい桟橋に到着した空母クイーン・エリザベスは、今年後半に予定される東アジア方面への初任務航海に向け、最後の準備を整えます。(略)
空母クイーン・エリザベスは、この新しい施設で実戦用の弾薬を積み込み、初の実任務に備えます。3月末に母港ポーツマスに戻った後、2021年後半に実任務の航海として地中海から中東を経由し、東アジア方面へ展開する予定です」
」(英国海軍プレスリリース 2021年3月16日)
邦訳おたくま経済新聞 https://otakei.otakuma.net/archives/2021031609.html

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ロイヤルネービー
https://www.royalnavy.mod.uk/news-and-latest-activity/news/2021/march/15/210315-hms-queen-elizabeth-scotland

また同時に英国は核兵器の増産に着手しました。

「【ロンドン=板東和正】ジョンソン英政権が新たな外交・安全保障政策の指針「統合レビュー」で、冷戦終結後進めてきた核軍縮方針を転換した。ロシアや中国の核戦力増強を受けた抑止力向上が最大の理由だ。同時に、欧州連合(EU)を離脱し「グローバル・ブリテン」を目指す中で、米国との「特別な関係」強化を図る狙いも指摘される」(産経3月22日)
https://www.sankei.com/world/news/210322/wor2103220007-n1.html 

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産経

「英政府は16日に発表したレビューで、核弾頭保有数の上限を現行の削減目標の180発から260発に引き上げる方針を示した。
引き上げは冷戦後初めて。 1952年に初の核実験を実施した英国は米国とソ連に次ぐ3番目の核保有国となり、70年代には500発の核弾頭を保有した。
だが、冷戦終結後は積極的に核軍縮を推進してきた。核弾頭の保有数上限を段階的に削減し現在、核拡散防止条約(NPT)が定める米露など核保有国5カ国で、英国は最少だ。運搬手段も、5カ国で唯一、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)のみに絞った」(産経前掲)

これは日本ではなぜかあまり報道されていませんが、英国の規定路線で、すでに2019年5月にプレスリリースされています。

「新たな日英関係は2012年4月に安倍首相とデービッド・キャメロン首相が共同声明に署名して以来、軍事演習や軍事備品交換とから, 北朝鮮に対する 国連制裁の軍事行動に至るまで協力は進んでいる。 英国と日本は、共通の価値観、共通の同盟国、および同様の軍事力を反映して、それぞれの地域において互いに最も近い安全保障パートナーとして認識し合うようになった。それは「準同盟国」と呼べるレベルであろう。 2012年に関係改善決定して以来、政治的状況は、両国にとってより重要な方法で 新しい形の同盟 を推進してきた」
(『新しいタイプの日英同盟』ユーロ-アジア・セキュリティ・フォーラム)
https://anglojapanalliance.com/tag/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB-%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%B3/

この「新しいタイプの日英同盟」は4年前から模索されてきました。

「17年8月30日、アジア諸国へ歴訪するのではなく、安倍晋三首相と会談する目的だけで日本を訪問したメイ前首相は、日本を「アジアの最大のパートナーで、like - minded(同士)の国」と評した。4
英国人が「like - minded の国」という表現を使うのは、オーストラリアやニュージーランド、カナダなど、英連邦の中でも英国と関係が深い「兄弟国」に対してだけだ。メイ前首相が日本を「like - minded の国」と呼んだことは異例だった。
その言葉通り、両首脳は「安全保障協力に関する日英共同宣言」を発表し、日本と英国の安全保障協力を新段階に押し上げ、日英関係をパートナーの段階から「同盟」の関係に発展させることを宣言した」 (岡部伸 前ロンドン支局長)
英国が「日英同盟」復活を急ぐ理由 | Web Voice (php.co.jp)

ユーロ-アジア・セキュリティ・フォーラムには、新日英同盟( Anglo-Japan Alliance)を作る意味が述べられています。

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 Euro Asia Security Forum
共にたたずむ天照大神とブリタニア女神

「今年、地球の反対側に位置する2つの国が新しい時代に乗り出す。日本は令和の新元号が新たな天皇の即位と共に始まり、英国は欧州連合(EU)からの離脱によって「グローバル・ブリテン」が模索を求められている。
しかし、この2つの島国が直面する環境 、即ちアジアにおける権力と摩擦、法の支配や人権などの価値観へ挑戦、そして主要な同盟形態の変容など、似たような状況に直面している」」(同上)

つまり、「新日英同盟」 Anglo-Japan Allianceは、日英共同の危機に際して生まれた同盟なのです。
英国は、ブレグジットによるEU離脱によって得られた「自由」を、新たな戦略再編成に向けたとしています。
それはヨーロッパからインド太平洋へと軸足を大きくシフトすることです。
そしてそのパートナーにわが国が選ばれたのは必然ではあります。
なぜなら、いまや世界最大の災厄と化した中国に対抗でしきる力をもった国は、アジアではただ一国わが日本しかいないからです。

「世界秩序をめぐる今後の闘争がイデオロギー路線に沿って進んでいるのであれば、日本と英国は、法の支配、民主主義、自由市場、人権を支持する上で、同じ側にしっかりと見られるべきである」(同上)

私は英国と再びこの時代に手を握り合うことができることを嬉しくおもいます。
現在、「新日英同盟」はあくまで准同盟関係であって、日米同盟と異なって戦争に備える軍事同盟ではありません。

「海洋安全保障、テロ対策、サイバーセキュリティ、インテリジェンス、人道災害支援、平和維持活動、防衛装備品開発など、多様化する安全保障のあらゆる分野で包括協力し、関係づくりを目指している」(岡部前掲)

軍事同盟化することはむしろ英国の希望で、英国は空母QEの海外母港を日本にする希望も漏らしていると伝えられます。
しかし現状ではそこまでに至らないのは、ひとえに我が国の側の腹が座っていないからです。
なおクアッドやTPP参加、さらには具体的な軍事協力など具体的提言も含まれていますが、それについては次回に。

ウェルカムバック、ブリテン!

 

 

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コメント

オール·ハイル·ブリターニアーー!!

と、変態紳士のクニ英国が日本へ近付いてきて喜びながら(まああのメルケルのドイツですら中共に警戒して擦り寄って来てますが)、たまたまギャオで再配信してる「コード·ギアス」なんか観てます(笑)

EUと英米加、ウイグル弾圧めぐり対中制裁 中国は即座に報復
というニュースが出ましたね。

制裁合戦となるとトランプ政権の時と同じ事が繰り返されていますね。
中国は、バイデン政権に交代して制裁を免れるはずでは?
楊潔篪の居丈高な発言がよほど世界の怒りを買ったのでしょうか。

頼もしい限りですが、
懸念は米副大統領と日本ですね・・・

中国側から見ると阿片戦争以来の侵略国がまた来たとも見れるので何とも複雑ではあります。

  コロナ禍での財政出動にもかかわらず、軍事費3兆6000億円の追加予算を編み、60年ぶりにアジアに回帰する英国のプライドはさすがです。
オーストラリアやカナダなどの英連邦、インドのような歴史的関わりの深い国々や、そして何より香港に対するノーブレスオブリージュ (高貴さは(義務を)強制する )の精神性の深さを感じさせます。

プーさんが言われるように肝心の米国や日本の態度こそが心配ですが、こうした英国の毅然とした政策によって、世界がけん引されて行く側面もあるのじゃないかと期待します。

英国としては、中共の香港に対する一国二制度の契約破りで、金融業(HSBC
など)が実害を受けてるし、何よりも自由を求めている香港市民を見殺しにする
のは落ちぶれたとはいえ世界に冠たる大英帝国としての沽券にかかわるのだ
と思いますわ。第一次日英同盟は主に旧ロシアに対するものでしたが、今度
の第二次日英同盟は対中共で、ケンポー上、軍隊や核兵器を持てない日本に
とってはありがたい存在です。その引き換えに、何を要求されるかコワイけど。

かつて鬼畜だと言っていた英米を頼りにして同盟を結ぶなんて、なんか尻が
こそばゆいですけど、これで中共に対して「あのよ、日本としちゃー、お宅
とモメたくないのよ、英米ら欧米と仲を取り持ってやるから、ちったぁー頭冷
やせ!」と、いいポジションを取れますわ。欧米に対しては「古~い付き合
いのある国だもんで、東アジアの流儀をよく知ってる俺っちにまかせろ!」と、
これまたコッチ側でも仲介者の利が取れそうです。ぜひ、第二次日英同盟を
結んでほしいですわ。

> こうしたこうした英国の毅然とした政策によって、世界がけん引されて行く側面もあるのじゃないかと期待します。(山路さん)

 私も期待しております。

 現在の国際の動きは、漫画のように変転していくのですね。実際に私たちが中学生の時に習った国際政治の動きもそのようなものでした。アジアの新興国日本が明治維新の時の富国強兵策で国民が頑張った途端に、日本に反発する朝鮮が中国にすり寄るということがあり、日清戦争が起こりました。日本はGDPでは格段に差がある中国をやっつけたのですね。続いて日露の戦いもありましたが、これも日本の勝利に終わりました。しかし、アメリカには敗れることになるわけです。

 国際情勢は正に漫画のような変転をしているわけです。そして、いよいよ日英同盟が再び結ばれようとしております。今後思わぬ展開が期待されますね。日露の結びもあればさらに面白くなります。

 私は、今一番に気にしているのは、中国です。ウイグル問題はどうしても許せませんね。共産主義思想、唯物論の国はひどいことをしますね。アメリカもマイナスの面が多くありますが、中国に対してはいまだ強硬に構えておりますので、日本としてはこちらと組むのが正解なんですよ。

 英国がアヘン戦争を二度もやったということがとても問題のような気もしますが、イギリスが組みたいというのなら、日英同盟も歓迎です。アヘン戦争の実態についても今後調べたいと思いますが、なにかでも英国をかばえるような事情が見つかるのでしょうか? アヘン戦争が絶対的な悪であったとしても、我が国としては、日米とともに同盟体制を構築したいものです。

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