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2021年4月 6日 (火)

宮古島沖、遼寧空母艦隊が通過の意味

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今日は炭素税について書く予定でしたが、時期を失しますので、先に沖縄本島と宮古島の間を通過した中国海軍の遼寧空母打撃群を先に取りあげます。

「統合幕僚監部によると、場所は、長崎県の五島列島沖合に浮かぶ男女群島の南西約470kmの海域とのこと。空母「遼寧」のほかレンハイ級ミサイル艦 、ジャンカイII級フリゲート1隻およびフユ級高速戦闘支援艦1隻の計6隻だとしています。 2021年4月3日(土)午前8時頃に同海域を南東進し、その後、これら艦艇は太平洋へ向けて沖縄本島と宮古島の間の海域を南下したといいます」(トラフィックニュース4月4日)

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宮古島付近を通過する遼寧  警戒している海自艦艇からの撮影 防衛省

この遼寧艦隊は、近々編成されるであろう中国海軍の3セットの空母打撃群のひとつです。
遼寧自体がロシア空母の焼き直しの練習艦にすぎませんが、今回の艦隊編成を見るとレンハイ級防空艦にジャンカイⅡ級2隻の対潜艦を2隻つけ、さらに高速補給艦もつける本格的構成となっています。

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レンハイ級駆逐艦 防衛省

ちなみに、レンハイ級は中国海軍の排水量12,000~13,000トンの大型駆逐艦(055型)で、大きさからいえば駆逐艦よりひとつ上の巡洋艦に属する大型艦です。
ちなみに、大きいほうから巡洋艦→駆逐艦→フリゲート艦です。
このレンハイはピカピカの虎の子艦で、さぞかし海自や米海軍にみせびらかしたかったのでありましょう。

レンハイ級は、つい先だっての3月中旬、対馬沖を東に3隻の艦隊を組んで航行していきました。
その後、別行動をとっていた遼寧本隊と合流したもののようです。

「防衛省統合幕僚監部は19日、中国海軍のレンハイ級ミサイル駆逐艦など艦艇計3隻が対馬海峡から日本海へ航行するのを確認したと発表した。レンハイ級は中国海軍最大規模の駆逐艦で、日本近海で活動するのを海上自衛隊が初めて確認した。領海侵入や海自艦艇、航空機への危険な行動はなかった」
(共同3月19日)

この遼寧艦隊について、中国海軍はこう発表しています。

「北京時事】中国海軍の高秀成報道官は5日、空母遼寧を含む艦隊が台湾周辺海域で訓練を行ったと発表した。高報道官は「年度活動計画に基づく定例的な訓練」としているが、台湾の蔡英文政権をけん制する狙いもあるとみられる。
高報道官は「(これまでの)訓練の成果を検証することが目的だ」と主張した。さらに「国家主権、安全、発展の利益を守る能力向上に役立つ」と強調。今後も同様の演習や訓練を行っていくと述べた。」(時事4月5日)

目的は、台湾に対する威嚇と示威です。
この国が「国家主権・安全」という時は、彼らの言葉を使えば「神聖不可侵の領土の防衛」を指します。
彼らの「主権」はウィグル・チベット、香港・南シナ海・台湾にまで及びますから、これを軍事力で守るという意味です。
さらに「発展の利益」とは、まだ掌中にしていない東シナ海、特に尖閣周辺海域を「主権下」に置くことを意味します。

と、ここまでは中国海軍報道官が口にしたとおりですが、海軍は国際社会を相手にしている性質上、その動きは当該国の外交的シグナルだと判断されます。
今回の場合、あえて16日に開かれた日米2+2に来航していますから、日米2+2で中国を明確な脅威対象として名指しされたことに対する意趣返しの意味は当然あるでしょう。

「日米両政府は16日に東京都内で外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開催し、中国を名指しで懸念を表明した。防衛省は、この時期に日本付近で大型艦艇を航行させた中国の意図を詳しく分析している」(共同前掲)

また今回注意を促したいのは、中国が東シナ海を台湾侵攻時の想定戦場にしていることがいよいよはっきりしてきたことです。
まずは台湾の置かれた地理上の位置を確認してください。
尖閣諸島や与那国と国境で隔てられているものの、同一海域といってもいいことがお判りになるでしょうか。

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台湾の経済・社会的中心は台北のある西海岸にありますが、そこを中国が攻略すると仮定した場合、台湾海峡を力攻めで押し寄せるのは得策ではありません。
従来は、かつての国共内戦末期の金門島を巡る戦いのように、多くの漁船を使って力づくで押し渡ってくることが想定されていました。
もちろん今も中国はこの正面玄関を破って侵攻するポーズを隠してはいませんが、想像以上に苦戦することが予想されます。
とうぜん事前にミサイル攻撃をしかけたり、空爆をかけたりはするでしょうが、そう安易に崩せるものではありません。

となると、中国は守りの堅いに西海岸正面だけではなく、裏門の東海岸も同時に攻撃せねばならないでしょう。
いわば台湾島をぐるりと包囲する体制を整えて侵攻してくると想定されます。
その場合、中国海軍はその虎の子の遼寧などの空母艦隊をどこに投入するでしょうか。
東海岸に面する台湾海峡はあまりに狭い一方通行の溝のようなもので、大規模空母艦隊にとって自由な機動が不可能です。
台湾海峡でウロチョロしていたら、たちまち対艦ミサイルの飽和攻撃のよい餌食になってしまいます。

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となると、空母艦隊が自由に遊弋でき、かつ戦術的に意味がある海域は、台湾島の後ろに位置する東シナ海だけとなります。
すなわち尖閣諸島水域です。
上の概念図をみればわかるとおり、中国の大戦略である第1列島線上の要衝に尖閣と沖縄があるのは偶然ではないのです。
この尖閣水域を確保しなければ、中国は台湾を落とせません。
また、横須賀方面から台湾救援に急行する日米艦隊を阻止するには、この水域をおいて他にありません。

多くの日本人は、尖閣危機と台湾危機は別物と思っているかもしれませんが、実はまったく同一のテーブルの上の出来事です。
したがって、中国は台湾を攻略しようとするとき、あらかじめ尖閣を取りに来るでしょう。
さらに尖閣水域を支配するには、その後背地の宮古島も占領しようとするかもしれません。
そのように考えると、今回の遼寧空母艦隊がなぜ宮古島周辺から台湾に向かったのか、その動きの意味がわかってくると思います。

では、台湾に侵攻するのはいつになるでしょうか。
それついては米海軍太平洋艦隊司令官が答えています。

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ジョン・アキリーノ太平洋艦隊司令官  中国の台湾侵攻「多くの人が理解しているより切迫」 米軍司令官

「ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領から次期インド太平洋軍司令官に指名されたジョン・アキリーノ太平洋艦隊司令官(海軍大将)は23日、上院軍事委員会の指名承認公聴会で証言した。アキリーノ氏は、中国による台湾侵攻が「大多数の人たちが考えるよりも非常に間近に迫っている」と警告し、対応策をとるべきだと訴えた。 アキリーノ氏は「台湾に対する(中国からの)軍事的脅威は増している」と指摘。「中国共産党が米軍を地域から排除することを目的とした能力を向上させている」とも強調した。
 その上で、中国軍の軍事的進出を押さえ込む「太平洋抑止構想」の実現に向けてインド太平洋軍が議会に要求した、2022会計年度(21年10月~22年9月)から6年間で270億ドル(約2兆9000億円)に及ぶ予算を承認するよう要請した」(2021年3月24日 産経)

いみじくも太平洋艦隊司令官が言うように、「大多数の人たちが考えるよりも非常に間近に迫っている」のかもしれません。

 

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コメント

既に就航してる南シナの国産空母一番艦の山東、建造中の二番艦、原子力空母の三番艦と四番艦。2030年には四隻の国産空母になる計画ですよね。
早く動くなら二番艦の就航後でしょうか、遼寧をいれて三隻、でもこれではまだ駒が足りない気もします。
素人考えなので山形さんに叱られそうだな。

尖閣の海警、今回の航行、いつ起きるかと脅威です。

近平皇帝のバックは、GREAT CHILDRENという意味らしい太子党
ですわ。中華共産党革命を成し遂げた英雄達の御子息のクラブで、
それゆえ、我が小泉Jr.と同じような方々も多いかと思います。歴史
上、世襲の後継者はモンダイが多く、偉大な父親達は頭を悩ませて
きたもんです。

当のバカ息子達ですが、彼らは彼らなりにコンプレックスを持ってい
て、「オレはサラブレッドなんだ、駄馬じゃない!」「オヤジを乗り越え
て、オレをバカだと言っている世間を見返してやるんだ!」と、小さな
時分からずっと思い詰めて来てますから、それはもう彼らの行動原
理の第一番目ですわ。

台湾侵攻を成功させて、あの中華共産党第一人者である毛沢東で
さえ成し得なかった仇の蒋介石国民党の子孫どもを強制併合して、
近平皇帝とその仲間は完全中華統一を成し遂げたと、まあ、そう
いうドリームなんだと思います。私は尖閣が日中の単独モンダイだ
と思っていましたが、記事にあるように台湾ガラミだと知り、尖閣と
いう見た目にはタダの無人島が、戦略的には大変な要衝なんだと
判りました。近平皇帝の一丁目一番地はココかー! アブナイです。
平和ボケしてるヒマはありませんわ。

ただ逆に言えば、もし近平皇帝の一連の台湾攻略作戦が米軍など
に一蹴されてしまった時、中華共産党内では「ほら見ろ、ボンボン
どもが!世の中そんなに甘かねーっての」「大恥じゃないか、やい、
どう落とし前つけるんじゃ? ボンども、新型コロナも大失態だった
のは黙ってやってたんだ、もうガマンならん、ボンクラどもめ、腹を
切れ!」と、太子党は壊滅状態にまでド詰めされますわ。そういう
理性がまだあるのなら、拙速なバクチはせずに、十分な準備を整
えた上で侵攻するだろうから、まだ少し先のことかなぁーとも思い
ます。

そういや清帝国も、眠れる獅子とか言われてました。米国が判断
を誤らない限り帝国は自滅していく気がしますが、いかんせん隣国
の我が日本はヒドイ目に合わされるのはガチですわ。政府は準備
が出来てるのかしらん。

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