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2021年7月 1日 (木)

中国、結党100周年でなお感染止まらず

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中国共産党100周年だそうです。
香港では例年この7月1日に行われてきた民主化要求デモは禁止、いままでにない暗い「祝祭日」となったようです。
大陸のほうも、すさましい厳戒体制が敷かれています。
インターネットは遮断されて自由な通信はできず、包丁の販売まで禁じられています。
いかにも小心な習近平らしく、ちまちまと市民生活の隅々まで規制しています。
情報ブラックアウトですから、市民は自宅で官営メディアの中継を眺めて、デリバリーのメシを食うしかないようです。

「北京のネット民たちは、ネットが断続的につながらず、大部分の企業は28日から4日まで休みに。建設現場も全部作業停止。青島市教育局は教師と学生に29日から7月2日までインターネットを切断すると通知を出した。また北京在住のジャーナリストら、当局から要注意人物とみなされている人たちは警察の監視がついたり、強制的に旅行に行かされたりした。
北京の金物店では、包丁などのネット販売について制限が通知されている。金物屋にいっても包丁は買えない。
北京故宮近くの東華門大街では、キッチンで使う天然ガスの供給が一時的に停止された。7月4日に回復するといい、それまでは社区の党組織が食事をデリバリーしてくれるという」(福島香織の中国趣聞(チャイナゴシップ)NO.372 2021年6月30日)

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中華人民共和国駐名古屋総領事館 (@ChnConsulateNgo) | Twitter

一般人に対してもこうですから、ジャーナリストに対しては、2週間前からマンツーマンで監視され、この数日は軟禁状態に置かれました。

「高喩ら異見人士に対しては、警官一人、保安員二人の厳しい監視がついた。天安門事件記念日の6月4日にも監視が就いたがその時は、6日前からだった。この7月1日のためには二週間以上前から監視がついたという。
天安門事件再評価のための活動家の季風は、北京から離れて河北省白洋淀リゾートに強制旅行させられている。また北京市大興区に住んでいる陳情活動家は、自宅軟禁状態だという。
また陳情者のある女性は、家の備え付けの台所用の天然ガスボンベを持ち去ったという。
「警官がやってきて、家の中を調べて、目についたガスボンベを奪っていった」(福島前掲)

こんなに暗い記念日はなかった、さっさと済ましてくれ、と北京市民はぼやいているそうです。
熱烈祝賀は、日本の河野洋平氏や小澤一郎氏くらいなようで、このおふたりにおかれましては、習近平同志の広大無辺の懐にお住まい頂くことをお勧めします。
このような方々があぶり出されることだけが、この中国共産党100周年記念日のよいところです。

ところで、党記念日とは別に、広州市に移動制限がかかりました。
おやおや、とっくのとうに感染が止まっていたはずですが、どうしたのでしょうか。
メディアが報じないことを、現地駐在員のために淡々と流してくれるJETROビジネス短信(2021年06月09日) からです。

「中国広東省の広州市新型コロナウイルス予防控制指揮部(以下、広州市指揮部)は6月6日、同省での新型コロナウイルス変異株の感染拡大を受け、5月30日に発表した移動制限(2021年6月1日記事参照)に加え、6月7日正午から市外・省外へ移動する人に対して、48時間以内のPCR検査陰性証明の所持を義務付けた。
広東省では、広州市で5月21日に変異株のデルタ(インド)型の最初の感染者が確認されて以降、相次いで感染者が出ている。「南方都市報」によると、6月7日午前0時時点の同省のデルタ型にアルファ(英国)型も加えた変異株の累計感染者数は94人(広州市84人、深セン市1人、仏山市9人)、累計無症状感染者は32人(広州市14人、深セン市15人、仏山市、茂名市、湛江市各1人)となった(ともに輸入症例を除く)。広東省衛生健康委員会は6月8日、前日の7日に確認した省内の新規感染者は19人で、うち9人は無症状感染者から有症状者になったと発表した(市別では広州市14人、深セン市3人、仏山市1人、湛江市1人)。
仏山市も6月7日正午から、市外・省外へ移動する人に対して、48時間以内のPCR検査陰性証明の所持を義務付けた。深セン市では7日正午から深セン空港を利用する旅客に対して「グリーンの健康コード」と72時間以内のPCR検査陰性証明(うち、広州、仏山の身分証を所持、あるいは直近14日以内広州、仏山で滞在したことがある旅客に対しては、48時間以内のPCR検査陰性証明)の所持を義務付けるとした」
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/06/48440426eca1ffef.html

PGR検査の強化というレベルではなく、広州市は都市封鎖にまで踏み切ったようで、市外に移動することに制限がかかっています。

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日経

「中国南部広東省の広州市政府は30日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため住民などの移動制限に踏み切ると発表した。31日午後10時(日本時間午後11時)から実施し、PCR検査の陰性証明がなければ公共交通機関で市外に出られないようにする。インド型の変異ウイルスとみられる感染者が20人以上確認されたことに対応する」(日経2021年5月31日)

中国の自慢は、感染を世界で一番早く制圧したということでした。
まぁ、自分の国がウィルスを漏らしたという噂が絶えない国ですから、一番先に制圧できても不思議はありませんがね。
中国ワクチンの接種も推進しており、既に中国国内での接種回数は6億回を超えたと豪語するほどです。
ただし1回接種と2回接種の区別はつきません。

全体主義国家は統制局面では無類の強さを発揮します
なんせ私権の制限、つまり民主的諸権利を認めないことが全体主義統制国家の大前提ですから、通常モードを強化するだけのことです。
統制の規模と強度が異なるだけで、やっていることは一緒だからです。
ですから都市封鎖、移動制限、私権の大幅制限などはおてのもの、PCRやワクチン接種にしても強制的に実施することができます。

私権制限ひとつ満足にできず、接種も当人が希望すれば、などというわが国とは大違いです。
全体主義が隅々まで行き渡っている中国と、まともな都市封鎖ひとつできないほど国家統制が極度に制限されているわが国、という両極端です。

では、感染が完全に中国政府の公式発表のように撲滅されたかというと違うようです。
中国はほんとうの感染者数を隠蔽する傾向がありますから、むしろワクチン接種の伸びで見るほうがいいでしょう。

「5月に入ってからの全国の新規感染者数の累計は50例を超え、5月に入ってからは毎日平均1247万回のワクチン接種が行われ、4月の平均回数と比べると2.58倍になっている」(遠藤誉 ニューズウィーク2021年6月2日) 

特にこの数カ月間は、地方都市など局所的に感染例が報じられてきました。
しかし、広州のような北京や上海に次ぐ経済・人口規模を持ち、自動車産業が集積する大都市で感染拡大が止まらず、都市封鎖に入るのは異例です。
広東省の人口は1.2億人。日本の全人口に匹敵する規模ですから(スゴイね)、こんな過密な都市で一気に全住民対象のPCR検査をしようというほうが無理があります。

日本の全人口に匹敵する人口密集地域で、PCRとワクチン接種を同時に行えば、当然修羅場となります。
もう三密もクソもあったことか、混乱で倒れたら踏みつぶされるような風景となりました。
下の現場の写真を見ると、ソシャールディスタンスなんてどこの世界という様子がうかがえます。
日本だと、検査日と接種日は完全に別けて、それぞれ行政が通知を送り、当日は問診から始まって、接種後の副反応観察までするのでしょうが、広州では野天テントでジャンジャンやっています。

英米でも似たようなもので、街頭で「そこ行くお兄さん、ちょっと打ってかない。映画券あげるよ」なんてやっていますから、むしろこちらのほうが世界の常識なのかもしれません。
英米なんぞ、注射する前に消毒綿で拭きもしないんだとか。
そういえば映画『ブレイド』では、血清をろくな消毒もしないでウェズリー・スナイプスの首にブスブス打ってましたね。
国民性といえばそれまでですが、日本ももう少し柔軟性をもって、こういう時期には多少ジャパンプレミアムは控えたほうがいいのでは・・・。

ちなみに遠藤氏はこのNWの記事で、日本でも中国並にPCRをやれ、それが国が国民を守る気迫だろう、五輪止めろ、などとわけのわからない気合を入れていますが、PCRは死んだウィルスの残骸までカウントしてしまう非常に精度が低い判定方法です。
ですから、この中国がやっているようなサーベイランス(監視)にこのPCRを使うやり方は厳に慎むべきで、日本のように医療機関や入管などが必要に応じて実施するものなのです。
遠藤さん、こんなプラスマイナスが3割も出るような検査を、全国民に強制する非常識な中国流を賛美しないで下さい。

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NW

「5月26日から大規模PCR検査に入ったので、検査のために「密」を招く可能性もあり、そこにワクチン接種に殺到する住民が加わったので、ワクチン接種会場では雑踏事故が発生しそうな状況に至り、その区域のワクチン接種を一時中断したそうだ。すると「一回目の接種を終わらせ、ちょうど2回目の接種に入ろうとしているのに、ここで中断されたら、一体どうすればいいんだ!」という類のクレームがネットに溢れた。報道では「コロナで死ぬのを免れるために、雑踏事故で死んだのでは本末転倒だろう」などと書いている」(NW前掲)

広州市では、この中国当局の対応に不満をもった市民のデモが行われ、武警も出動して一時はにらみ合いとなったようです。
昨日の記事にも書きましたが、中国ワクチンの効果が眉唾な以上、感染拡大が止まったかにみえたのは、むしろ全体主義的統制の結果によるものだと思われます。
そして中国は早々とシャパンを開けて、世界最速の経済再開を誇ったのですが、かんじんのチャイナワクチンが「水ワクチン」だとすれば一体どうするのでしょうか。
チャイナ・ワクチンを供給された一部の国のように、もう一回英米のワクチンを打ち直すことなど、メンツにかけて中国共産党指導部はしないはずです。
ですから結局、この広州市のように再度の都市封鎖に踏み切り、PCRを徹底し、2回目接種を急ぐしか方法は残されていないことになります。

 

 

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コメント

一般の市民でこんなんですから、
もちろんワクチンなんか接種してないだろうし超過密なウイグルの収容所とか、どんな阿鼻叫喚な状態なんだろうか···ゾゾっ!

 今一番に知りたいのは、中国国内でのコロナ被害の情況です。今日の記事では、状況が少し分かるような気がするのですが、それでもまだスッキリした感じはありません。中国の内情は分かり難い。

イランのお偉さんが摂取するようなワクチンが効果が無いとさすがにマズイのできっと効果の高い「当たり」ワクチンが回ってるるんでしょうね。

武漢の原始株には効果あったかもしれませんが、変異株には全く無力なんでしょうね。効果もなければ副作用もない「無害な水」なら中国では貴重じゃね?って意見も、あったり。

 習はいつものスーツではなく、人民服(中山服)で現れましたね。
毛以下の歴代指導者を「主な代表者」と表現して、核心は自分一人だとでもしたい意気込みのようです。
香港については「全面的統治権を行使する」と言い、台湾統一については「意思も強大な能力もあり」、統一に反対する勢力を「粉砕する」とまでのたまっています。

でも習の危機感も現れていて、それは「人民と党の分離」であって、いちばん恐れているのは西側とのデカップリングです。
ここに触れたのはトランプやトランプ政権のポンぺオ、ナヴァロしかいないのですね。バイデンの同盟国重視のやり方はとっくに見切られていて、それは細かく見てG7での各国の温度差にも出ています。

そういえば中華製「水ワクチン」について、あれは製造主旨が「重症化を押さえるためのもので、副作用を最大限考慮した結果」なるつまらない論評をいくつか見かけました。
それで未だにロックダウンしているのだから、世話はありませんね。
形式が同じ塩野義の技術が現地合弁会社をつうじ、中国国内に流通するようになるまで本当には収まらない気がします。

日本はもう感染者数など日々発表する必要はなく、重傷者と死亡者数だけ公表すれば良い段階です。
調査では、半年後には景気が急上昇するとの考えを経営者の90%が答えている由で、増税など国の政策で足を引っ張らないように願いたいものです。

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