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2021年6月19日 (土)

誰がウィグル人権決議を止めたのか

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もうこんな与党なら、いらないのではないでしょうか。
中国政府によるウイグル・ジェノサイドに対する非難の声は、今や世界的な拡がりを見せており、国内的にも理解が得られていることです。
G7でもそれははっきりと確認されたことであって、遠い欧州ですら英仏独が艦隊を派遣しようという時代です。
中国は人類全体にとって極めて危険な脅威に成長したという認識は、いまや世界の共通認識なのです。
大昔のパンダ外交で湧いた時代ならばともかく、今のような時期に非難決議一本すら通せないなら「自由民主」という看板を降ろすことです。
いや、文明国の看板など降ろしてしまえ。

今回の国会の人権非難決議には、常に必ずゴネる立憲や共産党すら賛成に回りました。
しかしご承知のように、決議案は廃案となりました。
では誰が潰したのか。
自民党の中枢と公明党が反対したからです。
立憲と共産が賛成した人権議案を、自民党と公明党が反対して葬るとは絶句します。

名指ししましょう。
自民党で非難決議を止めたのは、二階、そして林幹雄(もとお)でした。
林は自民党幹事長代理兼自民党選対委員長代理で、大下英治氏から「二階の懐刀」「自民党の大番頭」と呼ばれている男です。

この経過を桜井よし子氏が明らかにしています。
今週の月曜日、ウイグル議連会長の古屋圭司氏、政調会長の下村博文、南モンゴル議連から高市早苗、そして事務局的に動いていた長尾敬議員らが、二階、森山国対委員長らのところに説得に回ったそうです。
その場で二階はいったん判ったとサインを仕掛けたのを止めたのが、この林幹雄でした。

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二階と林 www.nhk.or.jp

有本香氏によれば、その場で林は「こういうのには興味がない」と言って署名を拒否したといい、二階はそれに引きずられました。

「下村氏の説明を聴いた二階氏が承認のサインをしようとペンを手に取ろうとしたその瞬間、「ちょっと待ってください」と止めたのが、林氏だった。二階氏の中国詣でにも随行している人だ。林氏は来月に迫った東京都議選で、いかに公明党と連携するかを語りながら承認を渋り、最後の最後、「こういうの(ウイグル問題)、あんまり興味ないんだ」と言い放ったという」(有本香ZAKZAK)

二階は有名すぎるほど有名な親中派ですが、同時に日和見で自民という世間を渡ってきた人物ですから、大勢には逆らえないと考えたのでしょうが、林は違ったようです。

そもそも議案を通すために奔走したひとりの長尾にいわせれば、「本来、国会決議採択で必要のない手続きが、対中人権侵害非難決議の場合は、特別に必要になる、節目毎にこの繰り返し」だったそうです。
実際、以前のミャンマー非難決議はかんたんな党内手続きで決済されたそうですが、対中となると次元が違うようです。

「目撃した議員によると、ミャンマーに関する決議は、ミャンマー議連の会長を務める自民党の逢沢一郎衆院議員が、本会議場で幹部らの承認サインを集めて回るという、いとも簡単な手続きで「サッと出された」そうだ。
 中国への非難決議で求められた外交部会での承認という「党内手続き」も、相手がミャンマーだと必要ないらしい。自民党のご都合主義に鼻白む」(有本前掲)

つまり、中国を刺激しそうな議案になると必ず忖度する党執行部の意向が強く働き、今回のように議案そのものが潰されるか、換骨奪胎されるめに合う、というわけです。
自民党三役のうち、政調会長の下村は決議推進派、総務会長の佐藤勉は中立、そして骨ガラミの親中派が二階、更に確信犯的親中派がその側近の幹事長代理の林です。

彼らが忖度するのは、中国自身というよりむしろ財界の意志でしょう。
財界は14億の市場という幻想に深く囚われています。
中国経済なくしては日本の輸出産業が成り立たない、中国を怒らせたら弾きだされる、ということのようです。

そう思うのは勝手ですが、しかし彼らが「真の中国の友人」ならば、今の狂ったような習近平の暴走は世界から孤立するだけではなく、中国国民にとってもなにひとつ益がないと忠告すべきでしょう。
南シナ海を領土化し、人工島要塞に立て籠もって米国と戦争することのどこに中国国民の利益があるでしょうか。
東シナ海で尖閣を奪取することになんの利益があるのか。
台湾に侵攻し、自由主義陣営全部を敵にまわしたいのでしょうか。
頭に血が昇ったような彼らに、それを冷静にたしなめることすらできずに、暴走を容認するとは到底まともな「友人」のすることではありません。

菅総裁がウィグル決議に反対するとは思えませんが、党内統制ができない事態に立ち至っているということも事実のようです。
菅は党内で基盤を持たない無派閥で、唯一安倍が率いる細田派と麻生派の支持を受けて成立しています。
だからといえばそれっきりですが、このようなことが続くと、菅政権が二階や林にとっていかに「軽い御輿」なのか分かってしまいます。
対立候補があまりにも弱いので、次回の総裁選挙も菅が勝利するでしょうが、日本は弱い指導力しか持たない首相を頂き続けることになりそうです。
好むと好まざるとに関わらず、中国と対決する陣形を作らねばならない時代に不幸なことです。

ところで、もうひとつの頑強に抵抗した親中勢力があります。
国会決議は全会一致が原則ですから、一党の反対でも廃案となります。
日本ウイグル議連会長の古屋圭司議員は公明党が反対したとはっきり書いています。

「今日は、朝に外交部会合同会議を開催して自民党として改めて新疆ウイグル、チベット等の人権侵害についての国会決議を政調会として決定した。私からは4つの議員連盟を代表して経緯を説明。
これで公明党を除く全党が了解したが結果として国会決議は上程されない。G7でも共同声明に盛り込まれた人権侵害。普遍的な価値観である人権侵害を許さないという立法府としての意志を決議するのは当然だ。しかし残念だが国会決議は基本的に全ての政党の了解が必要というルールが存在するのだ。多くの同志議員の決議に向けての努力には敬意を表したい」(フェースブック6月15日)
https://m.facebook.com/furuyakeiji/posts/2334427983354284

自民党は二階と林という党中枢でしたが、唯一党全体として決議に反対したのは公明党、なかでも公明党代表の山口那津男です。

Yamaguchinatsuochina

このウィグル弾圧に対して、公明党の支持母体である創価学会員からも、「なぜ採択に消極的なのか」という声は強く上がっており、常日頃「平和と人権の党」という金看板どおり決議案を推進すべきだという声もあったようですが、この声を封殺し、姑息にも「時間が足りない」という理由で採択を引き延ばして葬り去ったのは、この山口でした。

もういいかげん自民党は、こんな宗教政党と手を切る潮時ではないでしょうか。
見ていてうんざりします。
かつて石原慎太郎がこう言ったことを、改めて思い出す人も多かったことでしょう。

「この問題を乗り越えない限りこの国は再生しない」。日本維新の会の石原慎太郎共同代表は初の党首討論で憲法改正の必要性を訴えた。
「必ず公明党はあなた方の足手まといになる」と語り「失礼だ」とヤジが飛ぶと「君らも反省しろよ」と与党席をにらんだ。場内で聞いていた公明党の山口那津男代表は終了後「他の政党をあげつらうのは見識が問われる」と批判した」
(日経2013年4月18日)
 

石原が予言してから8年。この問題は今や自民党の宿痾と化してしまいました。
もはや切除するしかないでしょう。

 

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コメント

 青〇氏のチャンネルを見ました。
彼の、責任をすべて公明党に押し付けた姿は醜悪きわまりないものでした。
さんざんたらい回しにしながら、中国のチの字すら削った文案を、しかも二階が自民党の幹事長としてサインしない事をタナにあげて、公明の批判など良くできるものだと言わざるを得ません。

例の女性第一秘書氏はいつものようにケラケラ笑い、そういうのを親を収〇所に入れられたレテプ・ アフメットさんなどが見たらどう思うか?怒りを禁じざる負えません。

 公明党の北側幹事長は会見にて、「自民党内でまとまっていない事」を理由にしています。
それがたとえかりそめであったとしても、二階がサインしなかった事は事実です。自民党の責任は重いし、言い逃れなど出来ません。

二階幹事長は有本香織氏にこの件について、苦情の書状(中身は不明)を送ったそうです。
しかし、有本氏が言っている内容は長尾氏はじめ、複数の証言者があります。見苦しく、サイテーの幹事長は自ら勇退すべきです。

全くの妄想です。

北朝鮮の坊っちゃんが「生かさず殺さず」にされている現状に不満を募り、現在は干渉地扱いだけど、将来は植民地化されると踏んで····我々はウイグルを支持するから!と、北京に核弾頭撃ち込んだら。。。

もう、世界がひっくり返ります。なんてね。。

> だからといえばそれっきりですが、このようなことが続くと、菅政権が二階や林にとっていかに「軽い御輿」なのか分かってしまいます。
対立候補があまりにも弱いので、次回の総裁選挙も菅が勝利するでしょうが、日本は弱い指導力しか持たない首相を頂き続けることになりそうです。
好むと好まざるとに関わらず、中国と対決する陣形を作らねばならない時代に不幸なことです。

 菅総理の存在感がありませんね。心配です。

 創価学会の信者でもウイグルの現状を座視できないというのに、山口委員長は何故に決議案に賛成しないのか、不思議である。今や、公明党の解体が望まれる。公明党は日本のためにならない。自民党の親中派も同様だ。

おっしゃる通り、財界への忖度と推測します。ひどすぎる。
マスコミはこのことをこそ大々的に報道し批判すべきですね。期待していませんが。

『例の女性第一秘書氏はいつものようにケラケラ笑い、そういうのを親を収〇所に入れられたレテプ・ アフメットさんなどが見たらどう思うか?怒りを禁じざる負えません。』

個人の感想なのだとは思いますが、これはほとんど言いがかり的で賛同し得ません。こういうどうでもいいところをあげつらうやり方は議論が健全に進まない元なので、やめた方が良いと思います。

本文と関係ないところで申し訳ありませんが、本文と絡むなら、公明党も弱体化していくのは目に見えているので、中共が世界を支配するか、公明党が消えるか、どっちが早いかの競争かと思います。できれば、中共が世界を支配するような、もうどうにもならないような状況になるはるか手前で公明党には消えてもらって欲しいと願います。

 田中さん

 もちろん個人の感想です。
青〇氏に常々違和感を持っている点でもある。
それはそれとして、すべて公明党のせいにする自民党議員たる青〇氏の言論の危うさを言いたかったものです。


 田中さん

貴君が言うような「公明党が消える」などと言う事はありません。
たとえ公明党が消えたからといって、中共が滅びるというワケでもなし。
なお、公明党が消えたからといって、親中派さえも消えませんよ。

二階がサインしなかった場にいた副幹事長の長尾氏は、「公明党からは一人として反対の声を聴いた事はなく、むしろ婦人部は積極賛成だった」としています。

貴君が言うような「公明党が消える」などと言う事はありません。
たとえ公明党が消えたからといって、中共が滅びるというワケでもなし。
なお、公明党が消えたからといって、親中派さえも消えませんよ。

二階がサインしなかった場にいた副幹事長の長尾氏は、「公明党からは一人として反対の声を聴いた事はなく、むしろ婦人部は積極賛成だった」としています。

管理人さんの仰るとおりですわ。G7などで欧米各国が「ウイグルの
人権は見過ごせんぞ、コラ!」と表明したのだから、日本も己の主張
を表明すべきです。何も言わないのは最悪で、それならまだ「日本は
中国のウイグル人権問題にはタッチしない」とでも言った方がマシで
すわ。

問題をウヤムヤにするのは、日本国内では処世術として大変有効で
すが、言葉も習慣も違う国々の間でそうすることは最も危険ですわ。
ウヤムヤだと、欧米各国などからは「お前、人権問題なんかどうでも
いいんだな?そんなヤツだったのか、もう全然信用がおけんわ」と
二等国扱いされ、中国からは「お前、逃げたな。日本にとって大中華
は最大の貿易相手国だぞ、なぜ味方せんのだ?フヌケめ!」と二等
国扱いされますわ。

たしか孫子の兵法で読んだ記憶では、二大強国にはさまれた国は
ここぞ!の場面では、必ずどちらか一方につかないといけない。もし
二大強国間で勝負がついた時、ウヤムヤでは、戦勝国側からは裏
切り者だとされてしまうし、戦敗国側からはお前が味方しなかったの
で負けたんだと恨みをかう。勝ち負け両サイドから憎まれてしまう。
解りやすいのは、半島のムン閣下ですわ。日本が、閣下のマネをす
ることなんかありませんわ。

さらに、両陣営が仲良く手打ちした時には、両方の敵となってしまい
ます。これは最悪ですわ。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」国として
一目置かれるには、筋を通しておくことです。結果的に、これが中共
から見て「日本は侮りがたし」と、抑止力にもなります。ウヤムヤは
最悪ですわ。その最悪手を出すとは、なんとかガースーさん頑張って
欲しい、信頼できる部下のいない無党派だからリーダーシップが取
れないなんて言ってる場合じゃないですよ。

山路さん

青○氏に違和感を持つのと、第一秘書がケラケラ笑ったというのはどういう関係があるんですか?

そもそもどういう文脈で「ケラケラ笑った」と言ってるのですか?

深刻な場面でケラケラ笑ったんですか?何かしら冗談的な場面ですか?

少なくとも私が見ている限り、深刻な場面で彼女はケラケラ笑うような人ではありません。まったくもって印象操作です。

部分を切り取って貼り合わせて『レテプ・ アフメットさんなどが見たらどう思うか?』などと書くのは、まったくもって関心しません。

そもそもこのようなやりとり自体が不毛です。

それと公明党が消える事について、私は期限を切っていません。同じく中共が消える事も期限を切っていません。

今後何世紀も公明党や中共が消えないなんてありえないかと思います。

なお、どちらの方が早く消えるのか?という点においては、公明党は方針転換すれば生き残れるし、中共は世界を敵に回す状況が続けば先に消えるでしょう。

まぁ、そこはどっちでも良いでしょう。

自民党内の問題については、これももう少し時間がかかれば改善されると思いますし、そのために本ブログのように事実を伝え警鐘を鳴らされているのだと思います。

この点本ブログは大変結構だと支持いたします。

田中さん。おっしゃることはわからないではないのですが、言葉尻をとらえているようなかんじになっています。
私からみれば双方ともにそう違った主張をされているわけではないので、このへんでこの議論はお終いにしてください。

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