初めから無理筋だった自称「元徴用工」裁判終わる
韓国ソウル地裁が、自称「元徴用工」に対して「敗訴」の決定を下したそうです。
「日本による植民地時代に強制徴用された韓国人被害者と遺族85人が日本製鉄(旧新日鉄住金)、日産化学、三菱重工業など日本企業16社を相手取り損害賠償を求めた訴訟でソウル中央地裁が7日、訴えを却下したことについて、原告側は「大法院(最高裁)判決に反する」として即時控訴する意向を明らかにした。
却下は訴訟要件を満たしていない場合に、審理を行わず下す決定だ。原告敗訴と同じといえる。
原告の訴訟代理人を務めるカン・ギル弁護士は報道陣に対し「詳しい内容は判決文を見なければならないが、きょうの判決はこれまでの大法院の判例とは正反対で、非常に不当だ」と述べた。(聯合6月7日)
このスタイルはこの4月に出た元慰安婦らが日本政府を訴えた裁判判決の、「国際法で主権免除論があるからあきらめてね」という判決に似ていますが、今回は民間企業相手なのでどうなるかとは思っていましたが、結局落ち着くところに落ち着いたってかんじ。
大元の現金化なんかできっこありませんから。
いえいえ国際情勢に鑑みてなんて高級なことではなくて、技術的問題です。
頭のゆるい日本のメディアは「現金化はいつか」なんて年中言ってましたが、そもそもできるわけがないのです。
大法院が賠償を命じた日本企業2社(日本製鉄と三菱重工)、高裁レベルで賠償と決まった日本企業1社(不二越)の3社に対し、自称「元徴用工」ら原告側が差し押さえられると称しているのは、実は当該企業の韓国における資産にすぎません。
しかもその内容たるや、なんだと思いますか?
ただの商標権や一部の特許権といった知的財産権ですから、誰がそんなものを買うんだってことですよ。
賠償で取り上げた三菱重工の商標つけて、奪った特許で作ったバッチモンのひとつでも売りますか、という話です。
弁護団が密かに闇市場で三菱重工の商標と特許を売りさばいていて、買い手がついたのかとね。
しかしそんな物好きはいなかったんですな、残念。
合弁した韓国企業は商圏まで含めて利益共同体ですから、商標権売られたら目もあてられませんから。
三菱重工は今回のこともあって韓国市場に嫌気が指して現在撤退中。
他の日経企業もカントリーリスクの多いこんな国は、と撤退中。
ぜひ韓国人従業員の皆さんにこの裁判のご意見もお聞きしたいもんです。
元徴用工判決に元駐韓大使「韓国に何かあったときに助けようという意識
というわけで、いくら差し押さえても売れませんから、しょせんどこまで行ってもただの政治ショーにすぎないのです。
私が原告団弁護団なら、一番押えやすい資産から食っていくでしょう。
いちばん手っとり早いのは、売り掛けを押さえてしまうことです。
これなら判決を持って買掛金を持つ取引先に乗り込んで、以後原告団の口座に入金しろと話をつければいいだけのことです。
あるいは、倉庫の在庫を棚卸させて、それを売りさばくことだって可能だったはずです
それなのにそれなのに、あーそれなのに、なんで一番難しい商標権や特許権などに手をつけて大騒ぎするのか。
だから本気度ゼロだと日本側に見抜かれてしまうのです。
いったん政治的プロパガンダだと見抜かれたら最後、もう交渉にもなりませんから、日本側はやるならどうぞ、しかしやったら日韓基本条約の一方的廃棄と見なして大使召還、信用状取り消しくらいでは済みませんから、と言ってきました。
これでムン閣下は動くに動けなくなりました。
ムン閣下は、今までどおり泣く子は餅を一個多く貰えるとおもっていたのです。
必ず日本の親韓派議員が蠢いて外務省に圧力をかけ、日本側が「大人の判断」をして妥協してくるだろうと。
安倍氏と日本の世論を甘く見ていましたね。
日本側は一切妥協することなくつっぱねて、時間がたてばたつほどこの大法院判決の化けの皮がはがれました。
極めて政治的判決であって、現実化不可能だとね。
そういうことを見定めて、今回の裁判長は「売却が極めて難しい資産ばかりである」という意見を述べているわけです。
それを今になって、今回の判決で「原告勝訴であっても、判決によって強制執行することは権利の濫用に値する」と訴訟要件を満たしていないと裁判長が言うに至っては、ハンギョレじゃなくとも怒ろうというものです。
「7日、ソウル中央地裁が強制労働被害者たちの損害賠償訴訟を却下したことは、日帝の不法行為に責任を問うことができないという内容だけでなく、最高裁の全員合議体の判決に逆らったという点でも注目される。特に、日本企業に対する強制執行が行われれば、日本はもちろん米国との関係も損なわれかねないとして、極めて異例の“司法外的”判断まで示し、法曹界からは非常識的だという批判の声もあがっている」(ハンギョレ6月8日)
韓国の司法は日本の司法制度のコピーですから、こうなってあたりまえのことで、そもそも大法院に政治圧力をかけて、あんな馬鹿な判決を出させたこと自体が間違いだったのです。
初めのボタンをかけちがえると、最後までおかしくなるというたとえどおりです。
初めに政治的無茶をしたために、ありもしない自称「徴用工」という幻を国民に与えて、勝手にひとり相撲をとったあげくひとりで土俵下にころがり落ちたのですから、まるでエア相撲。
あげく日韓関係は永久氷河期に突入し、首脳会談はおろか外務大臣級会談すら開かれないありさまです。
やらなくてもちっとも困らないことが、日本国民にも分かってしまいました。
そればかりではなく、諸外国にも韓国が既に中国陣営に片足突っ込んでいるコウモリ国家だとバレてしまいました。
信用ならん、あんな国。これがクアッド諸国の韓国への視線です。
米国に行ってワクチンをくれぇと言っても、在韓米軍に見合った韓国軍の数しか貰えずさんざん。
結局は、なんのかんのと言っても、国民感情が外交関係の基本なのですよ。
いくら崇高な国際戦略があろうと、国民感情に背いてはできません。
だから日本は台湾には温かい友情を抱いても、韓国には冷やかな気分しか持てなくなりました。
台湾へのワクチン支援で、安倍氏が秘密作戦をやれたのも、国民感情が後押ししていたからです。
おとなしい日本人をこういう気分にさせると、簡単にそれじゃあ日韓友好に切り換えますか、ってわけにはいかないのですよ。
そちらもここまで焚きつけた反日感情の収拾がつかないでしょうから、結局双方ともにこのまま氷河期のままで、ということです。
それがいい、それが幸せです。
それにしてもムン閣下の反日ひとり相撲は高いものにつきましたね。
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古くからの韓国ウオッチャーが揃って言っていることが、本当に良い時代になった、です。
ここまでかの国の実態が人口に膾炙するなんて20年前には想像もできなかった、と。
かかわりを極力なくして、ゆるーく眺めるのが正解ですね。
投稿: ゆん | 2021年6月10日 (木) 08時00分
一応ネットニュースなんか見ると、上告して最高裁まで持っていけば、最高裁にもメンツがあるからやっぱり「現金化せぇ」という判決になるはず、なるに違いない、と騒いでるみたいですね。
あとは、今回の地裁裁判官の弾劾デモ。ほんと「民主的」なお国…
投稿: ねこねこ | 2021年6月10日 (木) 09時54分
政権の日和見と国民感情に左右されて、司法判断がその都度コロコロ変わる国。
今回の判決で最終決定とは思えません。今後も訴訟が繰り返されるのでしょう。毅然として、生暖かく見守っているしかないです。
投稿: あいうえお | 2021年6月10日 (木) 11時11分
https://news.yahoo.co.jp/articles/e94a622bc770a867d8b1850a55e7b005de8fd030?page=1
引用始め
元徴用工訴訟の却下判決、韓国で波紋…「漢江の奇跡」日本の寄与言及
【ソウル=建石剛】日本企業16社を相手取った韓国人「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」による損害賠償請求訴訟を却下した7日のソウル中央地裁判決が、韓国で波紋を呼んでいる。却下の根拠として、韓国が驚異的な経済成長を遂げた「漢江(ハンガン)の奇跡」に日本が経済支援で貢献したことなどに言及したためだ。
判決は、日本が1965年の日韓請求権・経済協力協定に基づいて提供した計5億ドル(無償3億ドル、借款2億ドル)の支援について、「『漢江の奇跡』と評される輝かしい経済成長に寄与した」とした。
引用終わり
どうもこのへんで本当のことを言ってしまったので蜂の巣をつっついたような騒ぎになってしまったみたいですね(^0^)
投稿: 泰山木 | 2021年6月10日 (木) 14時53分