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2021年7月 2日 (金)

感染がリバウンドしたというが、ほんとうに危険水域なのか?

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感染がリバウンドしたということで、一斉にメディアが第5波到来、五輪危うしと報じています。
東京すでにリバウンドの兆し 第5波、五輪直撃の懸念も
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に移行して間もない東京都内で、感染者数が再び増加に転じる兆しが見え始めている。23日の新規感染者数は619人で、5月28日以来の600人超えとなった。同じ水曜日だった前週の16日と比べても118人増えた。7月23日に開幕が迫る東京オリンピック(五輪)期間中に「第5波」が襲う懸念が高まっている。

リバウンド(感染再拡大)の兆しは、この数日で顕著になりつつある。
3度目の宣言最終日の20日に確認された感染者数は376人。同じ日曜日だった前週(13日)を72人上回り、その日以降4日連続で前週の同じ曜日を上回った。1週間平均の感染者数の前週比も日に日に上がり、23日時点で109・9%となった」
(朝日2021年6月24日)

たしかに東京都では再び新規陽性者数が増加に転じています。
都内の最新感染動向 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト (tokyo.lg.jp)
●東京都の新規陽性者数(6月30日現在)・・・714人(前日比+238人・前週比+138人)
・7日間平均値                                ・・・490人(前日比+20人・前週比+58人)
単純に感染者数だけみるとリバウンドしているとはいえますが、果たして危険な水準なのでしょうか。
感染者数は陽性判定を受けた人の総数ですから、20代の若者もいれば80代の老人もいます。
既往症がある人もいれば、ぴんぴんした健康体の人も含まれています。
そして若年層で既往症がない人は、仮に感染しても重症化することはないと言われています。
下のNHKの出している感染者年代別感染者数と死亡者数グラフを見て下さい。
Img_top_generation02
このように20代~50代がもっとも罹る率が高い年齢層だとわかります。
それはこの年齢層がもっとも社会的活動を担う中心世代だからです。
では、死亡率はどうでしょうか。
Img_top_generation03
一転して、20歳代から50歳代までの死亡者は極小で、圧倒的に60歳代以上が大部分を占めます。
つまり、若年層は罹るが重症化することは稀で、高齢者のほうが重症化する率が高いということです。
厚労省のデータによれば
(厚生労働省『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』)
●年齢による重症化率推移
・30歳代を1とすると
・10歳未満・・・0.5倍
・10歳代 ・・・0.2倍
・20歳代・・・0.3倍
・40歳代・・・4倍
・50歳代・・・10倍
・60歳代・・・25倍
・70歳代・・・47倍
・80歳代・・・71倍
このように罹る年齢層は高齢になるに従って高くなり、重症化率も同じく80代は20代より約20倍ほど危険性が高くなります。
政府が高齢者を優先的にワクチン接種をしているのはそのためです。
ですから、去年の経験から危険だと言える状況は3つです。
第1に、60歳以上の高齢者の感染者が増えること。
第2に、その高齢者から重症患者が増えること。
第3に、重症患者用ベッド数が不足すること。
この重症者が増加してしまうと、 人工呼吸器管理(ECMOを含む)可能な病床が満杯になって、新たな重症者を受け入れられなり、最も恐ろしいといわれる医療崩壊を引き起こします。

「第1波となった今春は、医療崩壊につながりかねない重症患者が急増した。5月初旬には患者全体に占める重症患者の比率が5%台に達した。一方、感染再拡大が始まった7月以降の1カ月間の重症患者比率は1%台にとどまる。
重症化しにくい若者の感染者が増えたことが理由の一つだ。第1波では3割強だった20~30代の割合は6月下旬以降、6割近くまで上昇した。これに対して60代以上の割合は3割強から1割まで減っている」(日経2020年8月15日 )

現状は、重症化率を見るかぎり危険水域とはいえません。
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多摩市

東京都の重症患者数は47人で、まったく問題がない数です。

●東京都の重症者用ベッドの使用率
344床使用/1207床・・・
29%(6月23日現在)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/hospital/

重症者用ベッド使用率30%弱ですから、医療崩壊など起きるわけがありません。
メディアはこの部分をほとんどスルーしています。

Photo_20210701110201

都内の最新感染動向 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト (tokyo.lg.jp)

たしかに6月以降新規陽性者数は増加しています。
重症者は増加に転じず、病床にも余裕があるが、新規感染者は増えている現象を取って、メディアはリバウンドしたと言っているようです。
偏った報道だと思いますが、いかがでしょうか。

増加している理由は具体的データーがないので断言できませんが、おそらくは検査数の増加です。
感染拡大初期と違って、検査による医療崩壊の危険性が遠のいたので、今は必要があれば検査を実施しています。

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ですから1年前とは比較できないほど検査が多く行われ、その結果、陽性判定が多くでるのは当然のことです。
また社会が活動が再開すれば、感染は必然的に増加に転じます。
問題は、どの年齢層に増加したのか、です。
東京都の場合、増加したのはあくまでも感染してもリスクの少ない若年層が中心です。
たしかに若年層から高齢者に感染を移すこともありえますが、その高齢者で今猛烈な勢いで進んでいるのがワクチン接種だということを思い出して下さい。

少し前まで、メディアは菅首相の「1日100万回接種」という目標を実行不可能、口から出まかせ、とせせら笑っていましたが、今は6月23日に早くも100万回を超えました。
このペースで行くと、7月初めには軽く100万回を超えていると思われます。

       ●高齢者ワクチン接種率(6月30日現在)
       ・高齢者・・・1回目60.26%
                      2回目26.46%

ワクチンは1回目でそうとうの有効性を発揮することがわかっていますが、2回目接種も高齢者は7月中旬までにはかなり終了に近づくはずです。
そのように考えると、リバウンドというのは単なる陽性判定者の増大にすぎず、実体の危険性はそう高いとはいえないと、私はかんがえます。

 

 

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コメント

本当に、ワクチン次第ですね。

1回接種でも効果はあるのも間違いなく、決められた間隔以上に空くとその間は免疫力が低下する、というもので、丸川大臣が叩かれているのは全くの言いがかりです。

ただ東京都の接種が遅れているのが何とも・・・

治療薬として認可されるまでのプロセスと時間が不明ですが、イベルメクチンが治療薬として認可されれば状況はずいぶん変わってくると思っていますが、いかがなものでしょうか。【以下読売新聞オンライン】

コロナ患者に「イベルメクチン」治験開始へ…ノーベル賞の大村氏が開発貢献 2021年07月01日 20時41分 読売新聞

 医薬品メーカーの興和(名古屋市)は1日、新型コロナウイルス感染症の患者に、抗寄生虫薬「イベルメクチン」を投与し、安全性と有効性を確かめる臨床試験(治験)を近く始めると発表した。治験は年内に終え、承認申請したいとしている。

 イベルメクチンは、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授が開発に貢献した薬として知られている。

 興和は、新型コロナの軽症患者800~1000人程度を対象にした治験を想定している。

ようやくイベルメクチンの国内治験が始まったそうで···
元々用途が違うからとこの春まで無視してた厚生労働省の不作為による怠慢と、何故かWHOのテドロスが否定したままですからね。どこかの国の圧力のせいでしょうか?
イベルメクチン、まず副作用が殆ど無い古いクスリなんだから、とりあえずぶっこんでおけよ!という話です。1年前にやってたらどれだけの人命が救えたか?重症患者を減らせたか?

とっくに特許切れてるからメーカーは儲からないんでしょうけど。。
アビガン(あれだって転用です)がイマイチ駄目っぽいという時に、なんで試さなかったのか、残念です。。

それこそ「最後は金目でしょ?」な話ですけど、命の大切さといったもはや哲学的なレベルで酷い。

予防のワクチンはもちろん大切なウェポンですけど、重症化防止という治療側から考えても選択するのが遅すぎです。特効薬が無いのにこれだけの効果が出ているのに。。。

職域摂取が想定以上の応募があって受付を中止したら、毎日新聞が「政府の見通しが甘い」んだそうです。
一日130万回摂取程度は想定して当たり前ということらしいです、自分らでこんな記事書いてヤバイと思わないのはさすがですね。

とはいえ、欧州とかサッカー観戦でハメ外し過ぎた連中がやらかしてたりするので油断は禁物ですが
(クラスター人数だけ報じて感染した人の中で何人がワクチン接種者かは報道しないのはさすがマスコミ様です)

実際のところ、日本政府・国民がもっとキチンと対応していれば、オリ
パラの運営は余裕のヨッちゃんで、新コロナウイルスに打ち勝った人
類バンザーイと、日本国で開催する世界運動会がその象徴になって
いました。その可能性は高かったのに、残念ながら新コロナウイルス
に脅かされる大会になりそうですわ。以前と同じく、私個人は楽観視
してますけど。

オリパラが終われば総括めいたモンが出て来るのでしょうが、本当に
キチンと失敗点を洗い出して、次回のパンデミック等には上手く対応
出来るようなシステムを構築しておいて欲しいですわ。今回のCOVID
19の被害が、欧米などの諸外国に比べて二桁低いのは、ただ偶然
か運が良かっただけで、対応策がバッチリ功を奏したわけではあり
ませんから。

・リーダーのいない、横並びの行政システム(国と都道府県さえ別々)
・事実に基づいたデータと、合理性のある情報処理
・霞が関ヤクニン様の、サボリ根性、事ナカレ、教条主義
 (我らが選んだセンセイ達は選挙のプロだから、大方が無能なのは
 致し方なし)
・ひどいマスゴミと、その報を渇望して?信じ込むひどい人達
・マスゴミが意図的偏向報道をして、政治モンダイにしてる
・何でもキチンとしていないと非難する神経質な人達、そら今世紀の
 日本で初めてのパンデミックだもの、手探りのカット&トライは当たり前。
・ワクチン接種すると二年で死ぬとか、論外な人はカヤの外へ

いずれ、管理人さんが詳しくまとめてくれると思いますので期待して
いますわ。

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