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2021年8月10日 (火)

米国、武漢ラボの遺伝子情報をハッキングしたようだ

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CNNが、米情報機関が新型コロナウイルスの起源解明に向け、武漢のウイルス研究所から遺伝子情報が漏洩したと報じました。

ワシントン(CNN) 米国の情報機関が、中国・武漢の研究所で扱われていたウイルス試料の遺伝子情報を含む膨大なデータを入手し、調査を進めていることが分かった。事情に詳しい複数の情報筋が明らかにした。一部の当局者はこの研究所について、新型コロナウイルスの流行の発生源になった可能性があるとの見方を示している」(CNN2021年8月6日)
https://www.cnn.co.jp/usa/35174900.html

CNNは、かつて武漢ラボ起源説についてトランプ一派の陰謀論と決めつけていましたが、汚名挽回を図っているようです。
バイデンは情報機関に武漢ラボ起源説を8月24日までに調査するように命じていましたが、どうやらこの記事はそのインテリジェンス機関からのリークのようです。
この米情報機関は武漢ラボにハッキングをしたようで、あまりに得た情報が膨大なために、スパコンまで使って解析しているといいます。
中国やロシアのハッカーが有名ですが、なんの米国もITの本場ですからホワイトハッカー軍団を擁しています。

「米情報機関がいつ、どのようにしてこれらの情報を入手したのかは不明。ただ、この種の遺伝子データの生成や処理に使われる機器は通常、外部のクラウドベースのサーバーに接続されており、ハッキングの可能性もあるという。
膨大な生データを使用可能な情報に変換する作業にはさまざまな困難が伴う。全データを処理する計算能力の確保が必要となるため、各情報機関はエネルギー省傘下の国立研究所にあるスーパーコンピューターを利用している」(CNN前掲)

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CNN

このCNNの記事では、まだ情報機関も決定的な証拠は掴んでいないようです。
ただし興味を惹かれるのは、武漢ラボが通常なら公開せねばならないウィルス資料を2019年9月に一方的に削除してしまっていることです。

「米政府内外の調査員は以前から、武漢ウイルス研究所で扱われていた2万2000のウイルス試料の遺伝子データを入手しようとしてきた。このデータは2019年9月に中国当局者によってインターネットから削除され、以降、中国は初期のコロナ症例に関する生データを世界保健機関(WHO)や米国に提出するのを拒んでいる」(CNN前掲)

この日付に注目してください。武漢で初発の患者が出たとされるのは、公式には2019年12月3日ですから、なぜその3か月も前の9月に早々と公開サイトから遺伝子情報を削除してしまったのでしょうか。
なんらかの情報隠蔽をする必要が生じたとしか考えられません。
ちなみに、ワクチン学者はシノバックなどのワクチン製造も、この2019年夏に始まったと見ています。
「2019年9月」、このとき、武漢ラボでなにかが起きたのです。

するとここで、少し前に出たマイケル・マッコーネル議員(共和党)の報告書の意味が分かってきます。
すでに提出された共和党の報告書は、2021年8月1日に、共和党トップのマイケル・マッコール下院議員によって出されています。
FOXニュース "Rep. McCaul on House GOP's bombshell Wuhan lab report: 'Greatest cover-up in human history"
『下院GOPの爆弾武漢研究所報告書に関するマッコール下院議員:「人類史上最大の隠蔽」』(原文英文)
https://www.foxnews.com/media/rep-mccaul-wuhan-lab-report-china-covid-republicans

武漢研究所の報告書は、COVID-19ラボリーク説の可能性に関するさらなる疑問を提起する。報告書の重要なポイントの多くは、2019年12月31日に武漢市保健委員会が武漢市保健委員会が武漢市保健委員会の「ウイルス性肺炎」の症例に関する報道声明を取り上げる前に、ウイルスが早ければ9月に中国で流通している可能性があることを示す武漢とその周辺の活動に焦点を当てた。
9月、武漢研究所の遺伝的シーケンシングデータベースは真夜中にオフラインになり、マッコールによると、彼らは重大な懸念事項を「隠す」か「隠蔽」しようとしていたことが示されている。同時期の衛星画像は、武漢研究所の近くの病院での活動の増加を示している、とマッコールは述べた。」(FOX前掲)

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マイケル・マッコール下院議員 FOX

2019年9月前後に、中国当局は武漢ラボの石正麗グループが作り出した「なんらかの新型ウィルス」が「なんらかの理由」で研究所から流出したと認識し、武漢ラボの遺伝的シーケンシングデータベース(遺伝子配列データーベース)を削除したのです。
もちろん、流出した新型ウィルスと武漢ラボとのつながりの証拠を消すためです。

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武漢ラボの石正麗

「なんらかの新型ウィルス」とは、石正麗とピーター・ダザックが、雲南の坑道から持ち帰ったキクガシラコウモリから取り出したウィルスに、機能獲得変異実験をして作り上げ、後にCOVID-19と呼ばれるようになる新型ウィルスである可能性が高いと考えられています。
彼らは、この方法でいっそうヒトに感染しやすく、しかも毒性の高いウィルスを人工的に作り出したのです。

これが何らかの理由で研究所から漏れた可能性が極めて高いことは、ほとんど確定的と言ってよいでしょう。
新型ウィルスが流出した可能性として、①実験動物の流出、②実験動物に噛まれたヒトから③生物兵器説などがあります。
華南理工大学・生物科学与工程学院教授・肖波濤教授 は②の実験動物に噛まれたという説を唱えています。

「WHCDCは研究の目的で所内に数々の動物を飼育していたが、そのうちの1つは病原体の収集と識別に特化したものであった。ある研究では、湖北省で中型コウモリを含む155匹のコウモリが捕獲され、また他の450匹のコウモリは浙江省で捕獲されていたこともわかった。ある収集の専門家が、論文の貢献度表記の中でそう記している。
さらにこの専門家が収集していたのがウイルスであったことが、2017年と2019年に全国的な新聞やウェブサイトで報じられている。そのなかでこの専門家は、かつてコウモリに襲われ、コウモリの血が皮膚についたと述べていた。感染の危険性が著しく高いことを知っていた専門家は、自ら14日間の隔離措置を取った。コウモリの尿を被った別の事故の際にも同じように隔離措置を講じたという。ダニが寄生しているコウモリの捕獲で脅威にさらされたことがかつてあった、とも述べていた。
(こうして)捕獲された動物には手術が施され、組織サンプルがDNAおよびRNAの抽出とシーケンシング(塩基配列の解明)のために採取されたという。組織サンプルと汚染された廃棄物が病原体の供給源だった。これらは、海鮮市場からわずか280メートルほどのところに存在したのである」(華南理工大学・生物科学与工程学院教授・肖波濤教授 2020年2月6日、研究者向けサイト「リサーチゲート」 )

武漢ラボはフランスが作った最新のP4施設ですが、大きな落とし穴がありました。
いかにも中国らしいのですが、施設はピカピカでも、実験動物の管理や実験後の汚物処理が前近代的なまま温存されていたのです。
管理は下請けの労働者に任され、杜撰で、不潔でした。
農業大学では、実験動物を逃したことが明るみになっています。

「FOXニュースが入手した大流行の起源に関する報告書によると、COVID-19の流行の数ヶ月前に、武漢国立バイオセーフティラボは、2年未満で稼働していた研究施設で航空安全および廃棄物処理システムの大規模な改修のための入札を要求した」8FOX前掲)

武漢ラボでも多数の実験用コウモリが、ケージの外に逃げ出して、ヒトを噛んでいる映像すら残っています。

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https://www.youtube.com/watch?v=ANRs4DojOek&feature=emb_imp_woyt

この動画には、武漢研究所内でケージに入った大量のコウモリが映っており、素手でコウモリに餌をやるシーンや、防護服グループがコウモリを追いかけたり、見学者たちの帽子に止まったり、時には噛みつく様子まで撮影されています。
また別の実験用コウモリを素手で扱い、噛まれて手が腫れ上がる映像も出ています。
米紙ニューヨーク・ポストは28日(現地時間)、WIVの研究者が手袋やマスクなどの保護具を着用せずにコウモリとその排せつ物を扱う様子が映る中国中央テレビの映像を公開した。
2017年12月29日に中国で放映されたこの映像で、半袖・半ズボン姿の研究者たちは、手袋以外は保護具を着用しないまま、感染性が高いコウモリの排せつ物を採取した。
同研究室で一部の研究者は手袋を着用しないままコウモリの研究サンプルを受け渡しした。研究室の中で一般的な衣類を着て、頭に保護具をつけていない姿も映像にある。
この映像で、ある科学者は「コウモリが手袋をかみ切って私をかんだ」「針でジャブ(jab)をもらった気分だ」と言っている。この映像にはコウモリにかまれた部分がひどく腫れている写真も登場する。
映像で、研究者たちが素手でコウモリを扱う姿が出ると、番組司会者は「負傷の危険性は依然として存在している」「研究者たちは現場調査前、狂犬病の予防注射を受けた」と説明した」 (ニューズウィーク2021年6月16日)

そして武漢ラボ研究関係者から、2019年に既にCOVID-19の患者が2名出て、受診していることがわかっています。
原因はわかりませんが、考えられるのは実験動物との不用意な接触です。

③の生物兵器説については決定的なことはいえません。
現時点では、その可能性も捨てきらないという段階です。
ただし、中国軍は超限戦という戦略思想を持っている国で、あらゆるものを兵器化することで知られています。
この武漢ラボも人民解放軍の指揮下にあり、意図的に使用したか否かは別にして、COVID-19が生物兵器として作られたことまでは確かだと推測できます。
ただし仮に生物兵器として作っていても、それを意図的に使用したかまでは今の時点ではなんともいえません。
ただ、可能性はありえる、とはいえるでしょう。

この武漢ラボからウィルスが漏洩したちょうどその時期に開かれていたのが、軍人オリンピックでした。
マッコーネル報告書は、この新型ウィルスを世界に拡散したのは、2019年10月18日にあった第7回軍人オリンピックだったと指摘します。

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米軍ウイルス持ち込み」の根拠は?新型コロナウイルス感染源めぐる米中

「さらに、マッコールは2019年10月の世界軍事大会に言及し、9,000人が入国したと述べた。外務委員会のデータによると、インフルエンザのような症状で母国に戻った人もいた」(FOX前掲)

この第7回軍事スポーツ世界大会(ミリタリーワールドゲームズMWGs)は、「軍人のオリンピック」として世界109カ国から9308人の選手が集まり、27種類の329競技で競いました。
中国政府は23万6000人のボランティアを募り、90のホテルを用意しましたが、参加したカナダの選手は「街はロックダウン状態だった。私は到着後、12日間、熱と悪寒、吐き気、不眠に襲われ、帰国する機内では、60人のカナダ選手が機内後方に隔離された。私たちは咳や下痢などの症状が出ていた」とカナダ紙に証言しています。
マッコーネル報告書は、この軍人オリンピック大会の競技会場も、6つの病院も、さらには大会参加後に体調不良を訴えた選手がいた場所も、すべて武漢ラボの周辺に位置していたことを指摘しています。

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上図で赤点が武漢ウィルスラボ、黒点が軍人オリンピック会場、青点が軍人から出た患者が収容された病院、緑点が選手のホテルです。
この2019年9月の軍人オリンピックにより、新型ウィルスは世界的に拡散し、パンデミックを引き起こしたとマコーネルは報告書で結論づけています。
マッコーネル報告書は、「軍人のオリンピック」参加国のうち、イタリアとブラジル、スウェーデン、フランスの4カ国について、具体例を示しながら「2019年11月から12月にかけて、国内での感染発生を確認した」と記しています。

遅まきながら、おどおどとWHOのテドロスが再調査などと可愛らしいことを言い始めました。
そりゃそうだ、前回の現地調査のリーダーは、こともあろうに、武漢ラボで石正麗の共同研究者だったことがバレたピーター・ダザックなんですから。
ダザックは、世界のウィルス学者が1000人いても、この男だけは調査団に加えてはならないという人物です。

「WHOのテドロス事務局長が16日に実施した非公開の会合で、加盟国に調査第2弾の計画を打ち出した。テドロス事務局長は前日、武漢市で感染が拡大した最初の数日間に関する生データが不足しており、調査が妨げられていると指摘した。
第2弾の調査では、人、野生動物、武漢の海鮮卸売市場などの調査に加え、テドロス氏は「2019年12月に人の感染が確認された地域で運営されていた研究所や研究機関の監査」を実施したいとの考えを示した。
さらに「新型コロナウイルスの起源の調査は科学的な探求であり、政治の影響を受けることなく実施される必要がある」と強調。「中国が透明性を維持し、全ての関連データを共有することで、第2弾の科学的プロセスを支援すると期待している」と述べた。
外交筋によると、中国はこの提案に反発。「第2弾調査計画は将来の研究の基盤となるものではない」とし、反対を表明したという」(ロイター7月17日)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-who-china-idJPKBN2EM1NT

まぁ、中国は300%第2次調査なんか認めないでしょうから、実現不可能をわかって今月末に出るといわれる報告書に備えているんでしょうね。
いや、オレも調べようといってたじゃん、というわけです。


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コメント

当初、中国メディアは「10月の軍人オリンピックで海外から武漢にもちこまれた」といった報道をしていたりしてましたよねえ。
日本メディアでも可能性として十分にあり得ると、何でも親中反米にしたいコメンテーターさんもいましたが・・・。

中国が自ら情報公開をしなかった時点でこの問題はもう政治的な影響無しでは扱われる事はなくなりました。
今回の件も中国包囲網キャンペーンの一環といってもいいかと思います。
調査報告書の内容次第では人権問題とあわせて数え役満で欧米諸国&その同盟国のオリンピックボイコットという可能性も充分に出てきます。
もしくはROCのような国としての参加はしないという国旗が掲げられない珍妙なオリンピックになるのか、どちらにしても中国の面子は丸潰れです。
そうなると中国が逆ギレするのはほぼ間違いがないので
ズブズブの企業の皆様はお覚悟をといったところでしょうか?

もうひとつ気を付けなければならないのはウイルス流出説が実際にあった事がほぼ確定されたとしても、その他の陰謀論として片づけられた案件やこれから出てくる不確定要素の高い情報とはしっかりと切り分けていかなければいけない事ですね。
陰謀論でお金を稼ぎたい人はここぞとばかりに活発化してくるでしょうから。

 データが漏洩したのかハッキングしたのか分かりませんが、追加分を含む共和党報告書で十分に研究所漏洩説は事実として裏付けられていると思います。
なお、バイデンはヒラリーメール事件のさい、「ハッキングされた情報には証拠能力がない」という立場でした。

ようはバイデン政権に武漢研究所からの漏洩を宣言する意思があるかどうか、にかかっているのでしょう。バイデンは中共政府がWHO規則に違反して報告しなかった事について、その事による被害の因果関係をあきらかにせずに、早々に「中国の責任を問わない」としています。
議会や世論にどう対処するかの方を考えている可能性があると思います。

ことの成り行きは見守りますが、それとは別に、いつも思うんです。
鉄道事故が起きたら事故車両は埋めてしまえ、感染者が出た家は出入り口を溶接してしまえ。
それなら非常時の細やかな手順を考えておく必要もないし、無いことにするから反省もしなくて済む。
一事が万事、お国柄ですかね。
そんなことだと、実験プロトコルとか、ちゃんと書けるか守れるかも怪しい。
失敗したら極めてクリティカルなことを彼の国がやるのって、背伸びし過ぎというより、100万光年早いんじゃないですかねぇ。
同じことをまたやるように思います。

中国自ら認めてしまいましたね。


中国ではデルタ株の拡大を受け、局所的な外出制限や集団検査、移動制限が行われている。国営メディアは現在の流行について、武漢で新型ウイルスが初確認されて以来、最も深刻だと伝えている。

https://www.afpbb.com/articles/-/3361151

経済にしろコロナにしろ、自らが痛い目に合わないとこの国は理解できない。
バブル経済にしろ、超高齢化にしろ出口戦略なしで突っ走る。
コロナもしかり。そんな国に依存する我が国も問題ではある。
中国駐在の知り合いの話では、まだ日本で作るより中国で作った方がコストは半分で済むと言います。それはEUやアメリカの企業にも言えます。
この、政治と経済の分離。これこそが今の世界が抱える最大の矛盾だと思いますが、それを解決できるリーダーがいない。

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