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2021年8月 7日 (土)

コロナの異常な愛情、またはなぜ私はいかにして心配するのを止めて、コロナと共存しようと思うようになったのか

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男子空手、喜友名諒が金メダル!おめでとうございます!
空手発祥地の沖縄が金を取ったことで、メダルの喜びもひとしおです。

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さて、 連日、デルタ株、デルタ株、とうるさいことです。
そりゃどんどん感染力は強くなっていくだろうし、また世界的再拡大という局面もありえるでしょう。
昨日のコメント欄でもどなたかががやけっぱちのように言っていましたが、「コロナはなくなるわけじゃない」のです。
しかしちょっと待って下さいな、それってウィルスの立場からすれば平常飛行ではありませんか。

だって、そもそもCOVID-19というウィルスはそういう性格なのです。
同じコロナ一族でもSARSやMERSと、今回のCOVID-19が大きく違うのは、宿主の呼吸器表面である上気道に侵入し、そこで増殖することてす。
だからPCR検査は、手軽に鼻孔や咽喉、時には唾液から採取できます。短時間で毎日できるのはそのためです。

一方、今までのSARSやMERSはもっと気道の奥のどん詰まりである肺に侵入し、そこで肺炎を起こします。
肺の中ですから肺炎から重症化しやすく、致死率も高いのです。
その代わりといってはナンですが、患者が重症化して動けなくなってしまうために、大きな流行にはなりにくいともいえます。
SARSは脅威を叫ばれたものの、中国から出られませんでした。
H5亜型のトリインフルエンザも同じで、致死率は高いものの、同じ理由で感染力は限られていました。

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新型コロナによる肺炎 通常の肺炎と何が違うのか|NIKKEI STYLE

COVID-19の場合、感染部位が上気道という浅い部位に病巣が限定され、肺の中で増殖しません。
だからCOVID-19は、既往症があって重症化しない限り、肺炎になかなかかかりません。

しかし逆もまた真なりで、COVID-19の増殖力と感染力は非常に強いのです。
理由は同じで、増殖部位の上気道が、体外と接触している部位であるために、その分ウィルスが体外に排出されやすいからです。
また軽症患者が大半を占め、その人たちは無症状であるケースが多いため、あっちこっちに移動してしまい、感染を拡げます。
この性格は季節性インフルエンザと一緒です。

現在、世界各国でデルタ株の感染者は増え続けています。
6月29日に開かれた厚労省の会議では、国内感染力は従来のウイルスの1・95倍という推定結果が公表されました。
今の東京都の実効再生産数はオリンピック期間中6日連続減少し、最大で1.76あった値が既に1.36まで大幅に減少しました。
下図の下から二番めの赤線です。

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さて、ワクチンはウィルスを絶滅させるわけではなく、体内に抗体をつくるだけですから、ウィルスはなくなるわけではありません。
消滅させるためには、特効薬が必要ですが、現時点では定まった特効薬はありません。

ワクチン接種は急速に進んでいます。
現時点で公式に9965万回、たぶんVRSのズレを考えると1億回を突破しています。
世界でも早いペースの国のひとつです。
65歳以上は、既に30,964,771回で接種率87.26%です。
官邸新型コロナワクチンについて

おそらくそう遠いことではなく、国民の6割以上が接種済みになるはずです。
すると新規陽性者判定者が1日1万になろうと、累積で100万に達しようと(どういう意味があるんだこの数字)、重症者は東京都で135人とやや押し上げられるものの、新規死亡者はわずか1名です。
東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数

これはどういう意味かといえば、たしかに感染は拡大しているが、重症化したり死んだりはしないということになります。
別の言い方をすれば、ウィルスはいつもいる、つまり拡散して常在化しつつある、という状態になります。
私はこれを「ウィルスとの共存期」と呼ぶことにしています。

「共存期」と書くと悲観的になりそうなので付け加えれば、世界各国の製薬会社は大車輪で治療薬を製造しようとしています。

塩野義社長、コロナ飲み薬「年内に承認申請」 供給体制も整備
塩野義製薬の手代木(てしろぎ)功社長は5日、毎日新聞のインタビューに応じ、開発中の新型コロナウイルス感染症の軽症から中等症患者を想定した飲み薬タイプの治療薬について、年内に「条件付き早期承認」の申請を目指す考えを明らかにした。実用化をにらみ、年末までに国内で100万~200万人分の供給体制を整えると説明」(毎日8月5日)

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新型コロナ: コロナ飲み薬、塩野義が治験開始 家で投与可能に

また東京大学名誉教授で食の安全・安心財団理事長の唐木英明氏はこのように述べています。

「しかし、生物学的な観点からいえば、2倍程度の感染力の変異は、それほど珍しくなく、これまでの感染症対策の延長線上で、十分に対応可能な範囲。ワクチンが普及しつつあることを考えれば、恐れすぎる必要はないです。
またデータを見ると、65歳以上の感染者数が明らかに抑えられています。ワクチン接種率が低い50代以下で感染者が増えても、重症化したり死に至ったりする高齢者を守る体制が整い、効果が出始めている。その証拠に、東京都の新規感染者数は1日千人を超えても、死者数や重症者数は減少傾向にあります」

つまり、症状がない状態のままで急速に感染が拡がっているとしても、ウィルスが弱毒化しているうえに、軽症段階から自宅で服用でき、重症化が防げる飲み薬が登場するでしょう。
米国を先頭にして多数の国が複数の治療薬を作っており、近い将来治験を終えて実用化段階になるでしょう。
ワクチンと治療薬の両輪が揃えば
、COVID-19は大きな人類の脅威とはなりえません。

人類が撲滅できたウィルスは、ポリオなど少数であることを考えれば、実行不可能なゼロコロナなどと気張って精神を病むより、いつもいるかもしれないが、まぁたいしたこたぁねぇ、と思うほうがいいのです。

また、変異株について過度の恐怖心をもつのも止めましょう。
ウィルスは、細胞の中に自分の遺伝子のコピーを大量に作っていきますが、その際のコピーミスで遺伝子パーツの配列がすこしずつズレていきます。
その結果、ひっきりなしに変異し続けます。
そして変異することで、より繁殖できる株だけが生き残っていきます。

ただし、COVID-19にはコピーミスを自己修正する能力があるようなので、インフルエンザほどひんぱんには変異しないようです。
変異株の中でより生存力が強いものが残るために(今のデルタ株がそうですが)、当初は強い繁殖力を持つことがありますが、ピークを迎えればまた平常に戻ります。
このように株が変化し、いったんピークを迎えて、また鎮静化する、そしてまた株が変化し(以下同文)、この繰り返しを規模を縮小しながら続けることになります。

なぜなら強い繁殖力をもつということは、裏返していえば社会の多くの人が感染して抗体を持ってしまうということですから、一定のピークを迎えると絶対に縮小へと転じるのです。
ただし、また変異して次の変異株にバトンタッチしているだけのことなのです。

ですから政府や自治体がよく言う「ここ一週間が山場だ」と言う言い方は半分は正しいのですが、またいずれは大きいか小さいかは別にして別の波が来るのです。
行政がこういう言い方を緊急事態宣言の理由付けにしたために、国民は頑張って宣言を乗り越えてもまた次の波がきてしまい、厭戦気分が広まる原因となりました。

ただし、それに対して人類が無力かといえばそういうわけでもなく、先述したように人間はワクチンや特効薬を作りだすことで、重症化することを防いでいます。
つまるところ、抗体を獲得するためにはふたとおりの方法しかないのです。
ひとつは、人間が作った人工的抗体、すなわちワクチンです。
いま一つは、ウィルスに感染することによって生じる自然抗体です。
ですから、感染によって抗体保持者が増えている、くらいにかんがえたら気が楽になりませんか。
その意味で、感染が拡大するということにも多少のメリットがあると思いましょう。

問題はむしろ国民の心のケアを含む公衆衛生です。
緊急事態宣言のような抑圧的な規制だけで乗り切ろうとしているために、国民は先が見えない心理状況に陥っています。
唯一の太陽であるオリンピックも、「政府がお祭りやっているようだから、国民が浮かれて感染拡大するんだ」なんて上目線で国民を叱りつけるような傲慢な輩も大量に出るありさまです。
こういう発言の出所は尾身会長の「感染爆発は五輪による気の緩みが原因」という発言から来ているようです。
尾身さん、それって科学的に因果関係を立証できるのでしょうね。
東京都の実効再生産数は大会期間中ずっと低下しているのですよ。

違うのです。コロナとは長いつきあいになりそうだと心して、その都度大事にならないようにいくつも手を打って「共存」する、長い眼で見て「なくならないのだ」と達観して落ち着くのが正解なのです。

だからこそ立憲じゃあるまいし「ゼロコロナ」なんて安易なゼロリスク論を掲げるのではなく、腹を決めて対策を作るべきなのです。
短期、中期、長期と区分けして考えねばならないでしょう。
短期的には一にワクチン、二にワクチン、三にもワクチン。
そして同時に医療機関の早急な拡充、そして充分な休業補償です。
特に今緊急にせねばならないのが、三の医療施設のコロナ用病床の拡充です。
厚労省が1.3兆円も予算をつけても、いっかな重い腰を上げず、国民に負担を強いる緊急事態宣言だけに頼ろうとする医師会は、根性を入れ換えたほうがいいでしょう。

中期的には治療薬。そして長期的には「コロナ共存社会」の構築でしょうか。
短期中期まではともかくとして、長期となると私にもわかりません。
しかしこのように考えていくほうが、ゼロコロナなんてありえないゼロリスク信仰に走るより、よほど精神衛生上よいと思いますが、いかがでしょうか。

 

 

 

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コメント

ゼロコロナと聞くと、まるでk国給食センターの放射能フリー弁当と同じ主張のように感じます。
ウイルスも放射能もゼロなどということはありえないわけですが、極端な「イチかゼロか」という主張は考えることを嫌う人達にはわかりやすくて好まれやすい。
いくら世の中のデジタル化が進んでも、生きている現実はアナログなので、イチかゼロのたった2つにしか分けられないほど単純ではないのですけどね。

タイトルナイスです。

> 短期的には一にワクチン、二にワクチン、三にもワクチン。
ですね。9月の風が吹くまでに、首都圏や大都市の成人の1ショット目がどれだけ打てるか。イギリスの7割に届くのはもう少し先かもしれませんが、今週とは格段に違う肺炎患者数になっていると期待しています。

娘のバイト先のドラッグストアは区の接種会場に近いのですが、ワクチン打って嬉しい中高年がマスクをずらしたりノーマスクで来店し「今そこで打ってきたのよー怖くないわね、ワクチン!貴女も早く打てると良いわね!」なんてレジでウキウキ喋るのをやり過ごすのはなかなか複雑な心境。
打った人はこれから打つ人達の為に今ひととき手洗い屋内マスクして、年長者の賢さと道徳観念の良さを若者に見せてあげたいものですね。
新体操のセーラームーンで心キラキラな週末が過ごせそうです。

私らみたいな末端の国民にとって、官のコロナ対策は実に分かりにくいです
わ。もう政府か自治体か、どっちかオンリーで音頭とってもらわないと、船頭
が二人でどっちも事ナカレ役人で、しかも腰抜けなもんだから、国民の健康
なんて恐山に登ってしまいますわ。

というのは、65歳未満の私んとこにも7月下旬に市から接種券が郵送されて
来ました。「おっしゃあ、決め手のワクチンだぜ、なにがオリパラ中止でぇ、も
うこの調子で接種が進めば、コロナ騒ぎも秋には終わってらぁ」と、混雑する
であろう10日間ほどの時間をのばして掛かりつけの医院へ行ったら、「すす
す、すいません、ああ、あのワクチン届いてないんで一切予約は出来ません、
65歳以上の高齢者の分も足らないくらいなんですぅぅ、すすす、すいません」
と、恐れおののく調子の受付の看護師さんに言われた。

「そんなら、いつ頃ならいい?私しゃ別に急がないんで‥ 余裕のよっちゃん
で10月ならどう?」と聞いたら、さらに恐れおののいた看護師の女性は「すす
す、すいません、もう一切何もわからないんですぅ、ワクチン供給については
未定なんですぅぅ、申し訳ありませんですぅ」と、まるでイチャモンつけてる強面
のヤクザに対して言うように、ワザとらしい低姿勢で謝った。

私は紳士なもんで、「そうね、そんなら仕方ないな、又そのうち寄らせてもらう
よ」と言って、その医院を出た。けど私は、腹立ったですわ。何でワクチン打っ
て下さい、接種できる医療機関はココ(私の掛かりつけの医院も)ですと案内
表があったのに、行くと接種予約どころか全然予定が立たない状態だったの
だから。看護師さんのヤケに低姿勢な対応は、多分、気が短くかつバカ野郎
が、ヤクザのように「ワクチンすぐに打たんかい、ワレ!」と、怒鳴り散らすから
だろうと推測しました。

ウーン、私はニワカ評論家気取りで色々コメントしたりしていましたが、いざ、
自分のワクチン接種がこうもグダグダになってしまうと、マジで日本が心配に
なって来ましたわ。コロナ騒ぎって、今、日本でイの一番に対応しないといけ
ないのに、それってワクチン接種を進めれば解決するカンタンなお仕事なの
に、いったい何やってんだか? 駅前の献血のように、該当する希望者には
片っ端から打っていけばいいじゃん? (オウベイじゃ、そうしてる) 

変チキな私は「そんなら、もう金輪際ワクチンなんか打ってやらん」という気
になってしまいましたわ。

うーん。
どうしてなんでしょう。地域差なんかもあるのかなー。
私は、職域接種で2回目完了です。
かみさんも65歳以下の自治体接種で1回目完了。2回目はあと2週間後です。
子供たちは独立して別の町にいますので、聞いてみたらまだ接種券は届いているが予約できるのは、8月中旬だそうです。
どんなことにも言えますが、責任は国5割、県3割、自治体2割ですかね。

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