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2021年10月 1日 (金)

北朝鮮、また弾道ミサイル発射実験を実施

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北朝鮮が9月28日、弾道ミサイルを2発発射しました。

「28日朝、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるもの1発が東の方向に発射されました。
これまでのところ日本の航空機や船舶の被害などの情報は確認されておらず、防衛省は、飛んだ距離や落下地点などについて詳しい分析を進めています」(NHK9月28日)
「日本の防衛省の発表よりも13分早い6時45分に北朝鮮のミサイル発射を伝えた韓国の合同参謀本部は8時7分にはミサイルが「北朝鮮の内陸」から発射されたことを公表したが、2時間後の10時7分には発射場所が中国と国境を接している慈江道・舞坪里(ムピョンリ)であることを特定し、発表した」(辺真一9月28日)

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北朝鮮中央通信 極超音速弾道ミサイル「火星8」 JSF

発射されたのは2発で、時間を1日置いています。
まず1発めは9月28日午前6時40分に発射されたミサイルで、北朝鮮の北部内陸部にある慈江道前川郡舞坪里の付近から発射され日本海に着弾しました。
着弾地点はEEZではないようで、飛距離は200kmに届かず、最大高度は30kmです。
この距離だと日本に対する直接の脅威ではありませんが、あえて飛距離を短く設定したとの見方もあります。

翌9月29日、再び北朝鮮は2発目の弾道ミサイルを発射し、朝鮮中央通信で「新しく開発した極超音速ミサイル「火星8」の試験発射を行った」と発表しました。
こちらは滑空弾頭つきの極超音速弾道ミサイルだったようです。

これは一般的な弾道ミサイルでなく、極超音速滑空体(HGV)を搭載した新型だった可能性があります。

「鮮明な写真ではないが、火星-8の先端部には米陸軍が開発を進めている極超音速滑空体とよく似た小型翼を備える「HGVらしき飛翔体」が搭載されているのを確認できるので、韓国軍の発表と合わせると北朝鮮が極超音速滑空体を搭載した極超音速兵器を試射したというのは事実である可能性が高い」
(航空万能論9月29日)
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/north-korea-announces-hypersonic-missile-mars-8-with-hypersonic-glider/

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北朝鮮 発射は「極超音速ミサイル」と発表 | MBS

注目すべきは、まず第1に、今年1月の労働党大会で公表された新兵器計画のうち、極超音速ミサイルを実現してしまったことになります。
このスピードには驚かされます。
なお北朝鮮が計画している新兵器群は以下です。

  • 多弾頭個別誘導技術(ICBM用のMIRV)
  • 極超音速滑空弾頭(極超音速滑空ミサイル)
  • 新型原子力潜水艦(水中発射弾道ミサイル搭載)
  • 固体燃料式長距離弾道ミサイル(地上発射及び水中発射)
  • 長距離弾道ミサイルの命中精度向上(射程15000km)
  • 中長距離巡航ミサイル(詳細不明)
  • 様々な電子戦兵器
  • 無人攻撃兵器と偵察観測手段(行動半径500km)
  • 軍事偵察衛星

この新兵器計画は、時期的にみるとトランプとの2019年2月のハノイ会談時期から開発が開始されてきたとみられており、北朝鮮自身も「過去2年間で開発されたもの」と公言していることから、いささかも弾道ミサイル計画を凍結していなかったことがわかります。

「金正恩委員長(現・総書記)は2020年5月の党中央軍事委員会拡大会議でも「核戦争抑止力をよりいっそう強化し、戦略武力を高度な臨戦状態で運営するための新しい方針」を指示している。国際社会が呑気に「北朝鮮の非核化」を語っていた間にも、北朝鮮は隠れもしないで堂々と公言しつつ、核ミサイル戦力の強化に邁進していたわけである」(黒井文太郎9月29日) https://news.yahoo.co.jp/articles/a7dc9d3f03f21280eff95dd76fcb157931cb12a9

これらの新兵器群が揃うと、北朝鮮は探知が困難な戦略原潜や山岳に隠れた移動式発射装置から弾道ミサイルを発射し、しかもそれはマッハ5の極超音速で低い軌道を飛翔します。
あるいは滑空して軌道を変更可能にする-23短距離ミサイルも実験しています。
これらに搭載される弾頭は、ひとつの弾頭に4つていどの核弾頭を持っているという極めて脅威度の高いものになります。
軌道を変化させる滑空型弾道ミサイルは、中国もDF-17として実用化しています。

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中国が、極超音速滑空ミサイルDFー17を台湾近辺に配備か - Pars Today

迎撃できないという説もありますが、JSF氏はこのように述べています。

「長射程型の滑空ミサイルが登場した際には弾道ミサイル防衛システムの大気圏外迎撃ミサイルのSM-3とGBIが無力化されることになります。
THAADは限定的に滑空ミサイルの飛行高度に対応可能。PAC-3とSM-6は滑空ミサイルの最終突入段階なら対応可能です」(JSF9月29日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20210929-00260551
文字通り軍事強国です。

つまり、大気圏外での迎撃を目的とするSM-3、GBI、THAADは迎撃が困難ですが、大気圏内迎撃ミサイルであるPAC-3、SM-6は落ちてきた最終突入段階で落とすことが可能です。
ただし、今までの二重三重のMDの備えのうち最終コースだけの迎撃となりますので、より迎撃のために割く時間が短縮され、リスクが高まります。

第2に、いうまでもなくこれらの弾道ミサイル実験は国連制裁決議違反です。
もし国際社会がこの北朝鮮の暴挙に沈黙しているならば、核開発を容認したと同じことになります。
米国が即刻なんらかの強い意志表示をすべきです。
バイデン政権は北の脅威を忘れてしまっているように見えるので、岸田新政権は強く警戒を呼びかけねばなりません。

第3に、わが国の対応ですが、不可思議としかいいようがありません。
優れた討論会の様相を呈した総裁候補討論会においても、遂にイージス・アショアにせよ、イージス・システム搭載艦にせよ、なんらかの政策は示されませんでした。
この弾道弾防衛計画は、何を選択するにせよ、10年単位の時間がかかるものですので、もうすでに遅れ切っていることになります。
河野氏がイージスアショア中止した理由は、新型兵器に対して対応するには莫大な予算を必要とするということにあったという説もあるようですが、現実としてミサイル防衛計画全体を白紙化してしまうに等しいものでした。
責任の極みで、このままの状況が続けば、北朝鮮や中国の核攻撃に無策のままでいてよいということなりかねません
次の防衛大臣が誰になるにせよ、河野氏が犯した大失態をリカバリーできるのは次期政権しかないことをお忘れなく。

 

※今日も記事とは無関係な荒らしが多く入っています。当分の間コメント欄を閉鎖します。
                                                                                        管理人

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