難破船だった改憲を救い出した高市氏
さぁ、いよいよ総裁選がの決戦日です。
決戦前夜の産経記事は衝撃的でした。
山路さんからもコメントで教えていただきましたが、ほんとうだったのですね。
山路さんからもコメントで教えていただきましたが、ほんとうだったのですね。
「自民党総裁選に立候補している岸田文雄前政調会長と高市早苗前総務相の両陣営幹部が28日夜、東京都内で会談し、決選投票で岸田氏と高市氏のどちらかが河野太郎ワクチン担当相と対峙(たいじ)することになった場合、両陣営が協力することで正式に合意した。両陣営の関係者が明らかにした」(産経9月29日)
<独自>決選投票での共闘 岸田、高市両陣営が正式合意 - 産経ニュース (sankei.com)
https://www.sankei.com/article/20210929-WCUAUSVYTNP7ZCKYIE62RJDI7I/
これでほとんど決まりです。河野氏が勝てる確率は1%以下となりました。
河野氏に入れて下克上の気分を味わいたかった若手や無派閥の連中は頭から冷や水をかけられ、河野氏になびきかけていた派閥はドン引きしたはずです。
そんなことをしたら閣僚人事で干されます。
河野氏に入れて下克上の気分を味わいたかった若手や無派閥の連中は頭から冷や水をかけられ、河野氏になびきかけていた派閥はドン引きしたはずです。
そんなことをしたら閣僚人事で干されます。
また政策合意済みの共闘なので、これは岸田氏が勝っても高市氏が勝っても共に重職につけるということを意味します。
この岸高共闘の仲人は、双方に強い影響力を持つ安倍氏と麻生氏の意志を受けた甘利氏だと言われていますので、どちらが勝っても安倍後継政権になるでしょう。
安倍氏を三顧の礼で副総理兼外相に迎えないかな。まぁ無理でしょうが。
この岸高共闘の仲人は、双方に強い影響力を持つ安倍氏と麻生氏の意志を受けた甘利氏だと言われていますので、どちらが勝っても安倍後継政権になるでしょう。
安倍氏を三顧の礼で副総理兼外相に迎えないかな。まぁ無理でしょうが。
私はかねがね党員地方票での河野氏が伸びはないと見ていました。
あのいばりキャラで地方は無理(笑)。
あのいばりキャラで地方は無理(笑)。
河野氏が選ばれたら、おまけにゲルとセクシーがついてきます。
まるで三馬鹿大将ですが、このメンツでは党をまとめきれません。
やはりゲル氏と組んだのが、河野氏のミッドウェイでしたね。
まるで三馬鹿大将ですが、このメンツでは党をまとめきれません。
やはりゲル氏と組んだのが、河野氏のミッドウェイでしたね。
またメディアは、初めこそ拍手喝采で御祝儀報道をしてくれますから衆院選には勝利するでしょうが、その後は野党とメディアのスクラムによって日本端子疑惑があぶり出されて、モリカケのようなバッシングが始まります。
そして来年には支持率がガタ落ちし、その結果参院選に敗北する可能性となります。
するとねじれ国会という、かつて第1次安倍政権が味わった不安定な政局が続く事になります。
いちばんこれを歓迎するのは中国でしょう。
その意味でも首相は岸田氏が適任、それを補佐して官房長官に高市氏という布陣が望ましいと思いますが、私はただのヤジ馬でした。
ところで、今回の総裁選はホントに面白い。
だって、まるでブレーンストミーングを毎日見ているようなかんじとでもいうんですかね。
しかもやっているのが、言いぱっなしの評論家や学者センセではなく、明日にでも次期首相になろうかという面々ですから、たまらん。
だって、まるでブレーンストミーングを毎日見ているようなかんじとでもいうんですかね。
しかもやっているのが、言いぱっなしの評論家や学者センセではなく、明日にでも次期首相になろうかという面々ですから、たまらん。
その過程で、初めは凛々しく見えた河野氏が日増し劣化していき、今や父親譲りのゴム仮面へと変身
さえない公務員風に見えた岸田氏が、グンといぶし銀のごとき重厚さに見えてくるのですから、ヤジ馬とは勝手なものです。
高市氏に至っては私もよー知らなんだが、こんなすごい人いたのね。
これが丸々2週間も大討論会をするんですから、面白くないはずがありません。
さえない公務員風に見えた岸田氏が、グンといぶし銀のごとき重厚さに見えてくるのですから、ヤジ馬とは勝手なものです。
高市氏に至っては私もよー知らなんだが、こんなすごい人いたのね。
これが丸々2週間も大討論会をするんですから、面白くないはずがありません。
たとえば憲法改正問題でははっきりと違いが出ました。
圧倒的におもしろいのは高市氏です。
圧倒的におもしろいのは高市氏です。
「個人的に私が大変あの興味がありますのは、12条の解釈ですね。この憲法が国民に保障している自由や権利、これに対して一定の制約がかかるとしたら「公共の福祉」という言葉が出てきます。でもこの「公共の福祉」っていう言葉がどうも中途半端でわからんばっかりに、これはできたらの公益及び公共の秩序という風にしてですね、本当に国民の皆様の命に関わるような場合、財産を奪われてしまうような場合、国家の主権にかかわるような事態が起きている時に、一定程度の制限ができる、そういった形をはっきりとさせたいなというのが私の希望です」
なんと高市氏は、9条ではなく12条から改憲を語っています。
高市氏は明示は避けていますが、明らかに緊急事態宣言で問題となった第12条の「公共の利益」、すなわち私権の制限との関係で提起していると思われます。
高市氏は明示は避けていますが、明らかに緊急事態宣言で問題となった第12条の「公共の利益」、すなわち私権の制限との関係で提起していると思われます。
「改憲」というのは難破船のようなもので、かつてこの党が出来た頃は、吉田茂などは改憲する意志を強く秘めていたのです。
しかし時が立ち、日米安保という安楽椅子にどっかりと座ってしまうと、その必然性が薄れました。
やがて冷戦が終結すると、もう戦争は起きない、日本はあえて改憲という茨の道を歩む必要がないと、日本人の多くはそう思ってしまったのです。
このままでもいいじゃないか、困るのは自衛隊だけだし、無理にすると野党との対決事案となってメディアから極右扱いされてしまう、それが自民党議員たち大多数の本音でした。
それは野党とメディアの憲法の神格化と見事に平仄があった合わせ鏡のようなものでした。
自民党は改憲を9条2項を削除するのしないのという抽象的な神学論争の中に閉じ込めてしまい、永遠の先延ばしをし、野党は憲法審査会すら開かせないありさまです。
しかし時が立ち、日米安保という安楽椅子にどっかりと座ってしまうと、その必然性が薄れました。
やがて冷戦が終結すると、もう戦争は起きない、日本はあえて改憲という茨の道を歩む必要がないと、日本人の多くはそう思ってしまったのです。
このままでもいいじゃないか、困るのは自衛隊だけだし、無理にすると野党との対決事案となってメディアから極右扱いされてしまう、それが自民党議員たち大多数の本音でした。
それは野党とメディアの憲法の神格化と見事に平仄があった合わせ鏡のようなものでした。
自民党は改憲を9条2項を削除するのしないのという抽象的な神学論争の中に閉じ込めてしまい、永遠の先延ばしをし、野党は憲法審査会すら開かせないありさまです。
この自民党の堕落を、現実に引き戻したのが安倍氏でした。
そしてさらに今、現実に則した形で憲法を変革しようとしているのが、この高市氏です。
今求められているのは、抽象論議ではなく現実に起きている事象に、いかに憲法を対応させるのかという作業です。
そしてさらに今、現実に則した形で憲法を変革しようとしているのが、この高市氏です。
今求められているのは、抽象論議ではなく現実に起きている事象に、いかに憲法を対応させるのかという作業です。
現実が憲法を追い越し、変革を求めている、今がそういう時期なのです。
やっと生まれたリアルな改憲論の登場です。
高市氏の切り込み方は、なんと9条ではなく、憲法12条でした。
やっと生まれたリアルな改憲論の登場です。
高市氏の切り込み方は、なんと9条ではなく、憲法12条でした。
●日本国憲法第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う。
12条は国民に自由を保証するが、「公共の福祉」を乱すような濫用は慎め、と諫めているわけです。
ここで登場する「公共利益」という文言は、13条、21条、22条、29条にもあります。
憲法学者たちは、自由をはき違えるなという私権の制限で解釈せずに、ねしろ逆に国家は「公共の利益」を濫用するな、という国家権力の制限としてこれを解釈してしまいました。
ここで登場する「公共利益」という文言は、13条、21条、22条、29条にもあります。
憲法学者たちは、自由をはき違えるなという私権の制限で解釈せずに、ねしろ逆に国家は「公共の利益」を濫用するな、という国家権力の制限としてこれを解釈してしまいました。
自民党改憲草案では、この「公共の利益」を「公益及び公共の秩序」と修正しています。
今回の高市氏の発言は、この自民党改正案を踏まえたものです。
今回の高市氏の発言は、この自民党改正案を踏まえたものです。
●自民党改正案 (国民の責務)
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。
憲法学者たちは、「公共の利益」という曖昧模糊とした概念をこのように解釈しています。
① 権利行使が他者に害を与える場合。
②権利行使が他者の正当な権利ないしは利益と衝突する場合。
③権利行使が社会全体の利益にとってマイナスになる場合。
① 権利行使が他者に害を与える場合。
②権利行使が他者の正当な権利ないしは利益と衝突する場合。
③権利行使が社会全体の利益にとってマイナスになる場合。
憲法学者が想定している状況はこのようなことです。
①は、街宣車がフルボリュームで走って日常生活の静穏が乱される場合は、表現の自由は「公共の福祉」の濫用にあたる場合がある。
②は、有名人のプライバシー報道が過度になる場合、「公共の福祉」は言論の自由に優先する場合がある。
③は、空港や、基地、道路を作る場合、「公共の福祉」によって地権者の財産権は制限を受ける場合がある。
彼らの頭には、日本全体が感染症拡大の巷と化すなどという非常事態の想定は含まれていませんでした。
①は、街宣車がフルボリュームで走って日常生活の静穏が乱される場合は、表現の自由は「公共の福祉」の濫用にあたる場合がある。
②は、有名人のプライバシー報道が過度になる場合、「公共の福祉」は言論の自由に優先する場合がある。
③は、空港や、基地、道路を作る場合、「公共の福祉」によって地権者の財産権は制限を受ける場合がある。
彼らの頭には、日本全体が感染症拡大の巷と化すなどという非常事態の想定は含まれていませんでした。
ところがコロナの感染拡大は、現実に国民の移動の自由を制限をせねばならない状況に突き当たったのはご承知のとおりです。
ほんとうに国民の命に関わるような場合が起きたのに、現行憲法では生命を守りきれないという苦い体験です。
よく勘違いされていますが、日本の緊急自体宣言は諸外国のそれとは本質的に違っています。
ほんとうに国民の命に関わるような場合が起きたのに、現行憲法では生命を守りきれないという苦い体験です。
よく勘違いされていますが、日本の緊急自体宣言は諸外国のそれとは本質的に違っています。
●緊急事態法で可能なこと
①外出の制限(45条1)
②イベント・集会などの制限(45条2)
③施設使用の制限(同上)
④予防接種(46条)
⑤医薬品・医療器材の確保・隠匿の罰則化(47条)
⑥医療施設の臨時開設(48条)
⑦医療施設開設目的の土地・施設の収容(49条)
⑧必要な物資の生産・集荷・販売・保管・輸送物流・管理の収容(55条)
⑨墓地・埋葬の特例(56条)
⑩金銭債務の延期(58条)
これらは自治体の「お願い」にすぎません。
かろうじて罰則既定があるのは47条の医薬品・器材の隠匿だけにすぎません。
かろうじて罰則既定があるのは47条の医薬品・器材の隠匿だけにすぎません。
しかも主体はあくまでも自治体首長であって、国は自治体からの要請を受けて了承を与えるだけのものにすぎません。
自治体首長は自分が泥をかぶるのがイヤで、国への要請で逃げているだけのことです。
宣言の発令から解除まで、すべて首長が決めることが可能です。
首長の能力や見識によってうまく運んでいる自治体がある反面、PCRを「いつでもどこでも何回でも」というポピュリズムに走って全国最悪の感染状況にあえぐ沖縄県のような例も出ました。
あくまでも日本版緊急事態宣言とは、自治体が強制力なしに市民にお願いするだけの、なんちゃって緊急事態宣言ですから仕方かないのです。
そんな無能な首長の県の民が苦しんでいても、国は手を出せません。
結局、ワクチン接種という決定打が始まるまで、結局コロナ対策はたるんでいるんじゃないぞ、引き締めていこう、という精神論を一歩も出られなかったのです。
宣言の発令から解除まで、すべて首長が決めることが可能です。
首長の能力や見識によってうまく運んでいる自治体がある反面、PCRを「いつでもどこでも何回でも」というポピュリズムに走って全国最悪の感染状況にあえぐ沖縄県のような例も出ました。
あくまでも日本版緊急事態宣言とは、自治体が強制力なしに市民にお願いするだけの、なんちゃって緊急事態宣言ですから仕方かないのです。
そんな無能な首長の県の民が苦しんでいても、国は手を出せません。
結局、ワクチン接種という決定打が始まるまで、結局コロナ対策はたるんでいるんじゃないぞ、引き締めていこう、という精神論を一歩も出られなかったのです。
またわが国では、医療施設を世界有数に保有しておきながら、コロナ専用病床が不足し医療逼迫が叫ばれるといった信じがたい事態も生じました。
民間病院が、専門看護士を置き、専用病床をつくらねばならないコロナ患者を抱え込むことをいやがったからです。
民間病院が、専門看護士を置き、専用病床をつくらねばならないコロナ患者を抱え込むことをいやがったからです。
本来病院がすべき診療のツケは保健所に押しつけられ、在宅治療での死者が急増することになりました。
諸外国では、政府がコロナ専用病床を作ることを命じることができます。
しかし我が国は予算をつけて、政府が「お願い」するするしかなかったのです。
では、諸外国はどのように対応したのでしょうか。
たとえばフランスを見てみましょう。
「フランスではマクロン大統領が3月16日夜、国民向けのテレビ演説で外出禁止令を発表し、翌日正午から実施された。
この政令は、(1)仕事で必要(2)生活必需品の買い物(3)自宅付近での運動-などの用件を除いて、外出を禁止した。外出の際は、自己申告の証明書携帯が義務。違反者には最大135ユーロ(約1万6千円)の罰金を科した。大統領は16日の演説で、「われわれは、ウイルスという『見えない敵』と戦争している」と述べ、強硬措置への理解を求めた。
政府は23日には禁止令の強化を発表した。30日以内に4度違反を重ねると、3750ユーロ(約44万円)の罰金および禁錮刑を科すことになった。仕事上の外出も「テレワークができない場合」「延期ができない場合」に限定。運動は自宅から1キロ以内と、詳細に条件を示した」(産経2020年4月2日)
コロナ緊急事態 各国はどう動いているか(1/4ページ) - 産経ニュース (sankei.com)
諸外国では移動制限は罰金つきですが、わが国は国民の民度に期待するしかなかったのです。
その理由は、憲法の私権の制限に引っかかったからですが、国民の生命を守るためにはここから変えていかねばなりません。
そしてもう一つの高市氏の想定は、「財産を奪われてしまうような場合、国家の主権にかかわるような事態が起きている時」とは、いうまでもなく外国の侵略を受けた場合を考えています。
たとえば、今現実性を帯びている中国による沖縄県先島諸島への侵攻があった場合、緊急に住民のために退避を要請したり、その保護施設を建設せねばならない状況も生じます。
あるいは、医療品などの供出、陣地・野戦病院なぎの防衛施設を緊急に構築する必要が生じるかもしれません。
国が責任を持って財産権や移動の自由といった私権を、一時的に制限する必要があります。
その理由は、憲法の私権の制限に引っかかったからですが、国民の生命を守るためにはここから変えていかねばなりません。
そしてもう一つの高市氏の想定は、「財産を奪われてしまうような場合、国家の主権にかかわるような事態が起きている時」とは、いうまでもなく外国の侵略を受けた場合を考えています。
たとえば、今現実性を帯びている中国による沖縄県先島諸島への侵攻があった場合、緊急に住民のために退避を要請したり、その保護施設を建設せねばならない状況も生じます。
あるいは、医療品などの供出、陣地・野戦病院なぎの防衛施設を緊急に構築する必要が生じるかもしれません。
国が責任を持って財産権や移動の自由といった私権を、一時的に制限する必要があります。
これをはっきりと国家の権限として憲法に位置づけたい、というのが高市氏の改憲案です。
一歩踏み込んだ改憲案で、ゲル氏好みの9条2項うんぬんという神学論争から、より現実に対応した提案だと高く評価できます。
一歩踏み込んだ改憲案で、ゲル氏好みの9条2項うんぬんという神学論争から、より現実に対応した提案だと高く評価できます。
これに対し、河野氏の見解は、今まで通り曖昧で、本気でやるとは思えません。
「自由民主党が4項目について提案をしています。ちろん野党は野党でさまざまな提案があるんだろうと思いますので、国会の場でしっかりとそうした項目に議論をして、なるべく合意がまとまったものから順次、国民投票にかけていくということになるんだろうと思います。
4つのうちのどれが一番まとまりやすいのか。これは議論をしていかなければあの分からないところはあると思いますけども、この4つをしっかりとテーブルに乗せて、改正に向けて議論をしっかりやってまいりたいと思います」
あ~あ、なにがしっかりだ、ゼンゼンやる気ないくせに。
憲法のなにを変えたいのか、どのような状況だからどうして憲法を変えねばならないのか、肝心な核心が分かっていないから、こういう「国会の場での議論」などに丸投げするのです。
憲法のなにを変えたいのか、どのような状況だからどうして憲法を変えねばならないのか、肝心な核心が分かっていないから、こういう「国会の場での議論」などに丸投げするのです。
河野氏の見解は、「党として案は出しているから、国会で議論してくれ」と言っているだけのことで、こういうのを空約束といいます。
自分が今ワクチン担当をしているのですから、あってしかるべきコロナ対応の総括もありません。
ただ「国会で議論していく」ですが、野党が憲法審査会の出席すら拒んでまったく進まない状況をどう「突破」するというのでしょうか。
自分が今ワクチン担当をしているのですから、あってしかるべきコロナ対応の総括もありません。
ただ「国会で議論していく」ですが、野党が憲法審査会の出席すら拒んでまったく進まない状況をどう「突破」するというのでしょうか。
岸田氏は「任期中にやりたい」と言っているのでややましですが、これも具体論が欠落しています。
« 太陽光が原子力より安いだって、少しは調べてからいいなよ、河野さん | トップページ | 妥当な岸田氏と躍進する高市氏、没落する小石河連合 »
コメント
« 太陽光が原子力より安いだって、少しは調べてからいいなよ、河野さん | トップページ | 妥当な岸田氏と躍進する高市氏、没落する小石河連合 »
『公共の福祉』については、国連人権委員会が是正勧告を繰り返しています。
日本政府としてもあれこれ説明しているようですが、国連側からは受け入れられていません。
パヨク系の人たちは、『公共の福祉』と言う文言があるから権力の暴走を防げるのだと主張しますが、国連側は、むしろ『公共の福祉』なる曖昧な概念では権力の暴走を招くと懸念しています。
パヨク系の人たちが引き合いにだす『公共の福祉』についての一つの説、すなわちこれは「個人の人権衝突を調整する理論」であり、国家による私権制限の抑制に使う意味では無いと言う主張、考え方、あるいは常識は、日本独自のガラパゴスな論理だと言う事を、国連は教えてくれている訳ですが、高市発言を否定するのにムキになっている人たちは、この件に関しては無視か、無知を露呈しています。
高市氏も国連がこの文言は曖昧で危険だと勧告していると説明すれば、いつも国連を持ち出す多くのパヨクがグヌヌとなるのに、しないのは、残念です。
ちなみに『公益並びに公の秩序(公共の秩序ではなく、公の秩序です)』は、『公共の福祉』よりはまだ具体的ですが、やはり曖昧な部分はあるので、私としては、米国憲法の様に『法の適正な手続き』にした方が良いとおもいます。
あるいは『公共の福祉』の部分を『公益並びに公の秩序』に変更するならば、憲法31条の『法の定める手続き』の部分を『法の適正な手続き』に変更すべきかと思います。
これにより法そのものが適正である事が求められ、それによりパヨクが騒ぐ『公益並びに公の秩序』では権力が暴走すると言う懸念に対して、ここで抑止していると説明出来ると考えます。
投稿: 田中 | 2021年9月29日 (水) 05時18分
あ、
『法の適正な手続き』は、『適正な法の手続き』にした方が日本語的にはなおピンと来るかとは思いますが、ここは米国憲法に準じて見ました。
だから米国憲法との共通性に拘らないなら『適正な法の手続き』の方が良いでしょう。
投稿: 田中 | 2021年9月29日 (水) 05時23分
田中さん。コメントありがとう。
私の記事まったく読まないで、書いていますね。
私は国連がなんと言っているかなどということは、テーマにしていません。
あくまでも今の状況でどうかんがえるか、コロナ対策をどのように総括するか、なにがうまくいってなにが失敗だったか、政権政党として考え始めねばならない時期なのです。
そしてそれを改憲とどのように関連づけていくのかが、私のテーマです。
そのなかの核心部分に緊急時における国家による私権の一時的制限があるということを書いたつもりです。
それと「パヨク」という表現はこのブログでは好まれていませんので、よろしくお願いします。
投稿: 管理人 | 2021年9月29日 (水) 07時04分
なんかいつもの酔ってる人が来てますね。
最近はこちらのコメント常連さん達が書き込んでから、自分が纏めるようなカウンタースタイルだったのに···みんなかまい過ぎっしょ。
ああ、酔ってるってのは酒とかではなく(それならカワイイもんです)、とにかくマウンティングして自己陶酔に浸るという意味です。
正に本性見たりですね。下手に出てご機嫌伺うように振る舞ってたのが、実に下品な人物でした。
いろんなHN使い分けてあちこちでやらかしている手合いの典型でしょうに。
さて、岸田さんと高市さんが決戦投票では「共闘する」とのことで、かつては安倍さんから「禅譲」される予定だった岸田さんの勝利がようやく見えてきましたな!
この状況で河野さんが勝ったら···正に奇跡です。ですが自民党そのものが魑魅魍魎の世界なので何か起こるかかもとも。。
昔々の話ですけど、ケータイなんぞ全く普及していなかった時代の自民総裁選で···ウチの親父が当時党友かなんかだったらしくて、「中曽根事務所です!是非とも応援して下さい!」なんて電話をガキの頃に受け取ったり、「河本事務所です!」とか掛かってきて、まだ親父が仕事で帰宅前の夕方で、当時は選挙って議員を選ぶのではなく自民党の中でもあるのか?と不思議に感じました。
近所の友人の家に遊びに行ったら、たまたま「中川事務所です!」「中曽根事務所です!」「河本事務所です!」ってのが連続で掛かってきたことがありました。
ネットなんぞ全く無い時代、当時の電話攻勢ってものすごかったですね!!
投稿: 山形 | 2021年9月29日 (水) 08時58分
ヒトコト
投稿: | 2021年9月29日 (水) 11時16分
高市氏の現実に即した改憲論はとても効果的で国民からの理解も広く得られそうですね。
問題は国会での承認で改正の議論に参加すらしない野党を見ると宗教よろしく、教条主義に陥っていると考えます。
メディアも同様で一言一句でも変えたら日本は戦争に突入すると煽ってます。
投稿: 中華三振 | 2021年9月29日 (水) 11時19分
コメの内容でスパム対策で弾かれてしまうみたいですね、上のヒトコトコメントは自分なので気にしないでください。
投稿: 中華三振 | 2021年9月29日 (水) 11時20分
いままでフィクションの中の話でしかなかった非常時の日本の危険性をコロナ渦を通じて日本人は実感したわけで、この経験をもってどのようにアップデート出来るかで今後の日本の未来を決定してくのでしょうね。
いまだになぜ憲法改正が必要なのか?という所からわかっていない人が大半ですからこれを遂行するのは本当に大事業です。
ついでに現状の実質不可能に近い改憲の条件の見直しも行って欲しいんですけどね…
投稿: しゅりんちゅ | 2021年9月29日 (水) 12時34分
よくネットでは「高市を総裁としない自民党には投票しない」などとしたコメントをよく見かけますが、そういう考え方は避けたいですね。
岸田新総裁であっても、高市が官房長官や総務会長であった方が高市自身がかかげた政策を実現し易かったりしますから。
また、高市は甘利さんを使って、党内からどんどん政策を実現していける立場を得る事。今回は、党の力学システムの内側から政策を実現する方法をしっかり学んどいた方が、来る101代本格総理実現時に効果的でしょう。
でも、やはり今回勝ってもらいたいのも本音ですが。
憲法12条の改憲案は党内ではさんざん議論されてきた経緯があります。「公共の福祉」という概念と解釈では「私権の制限方法」として裁判所が有効に判断しない時代になると思われます。
それと高市の著書の最終章においても触れられていますが、外国人土地買収などの立法で相当な苦労と時間が費やされ、その経験が高市の主張に生きてますね。辺野古でのドローン規制も大変でしたし。
12条の改憲は党が一丸となって進めるべきで、そうした問題意識を持たない河野らの主導では失格です。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2021年9月29日 (水) 12時47分
憲法学者の例示する「公共の利益」①②③。
尖閣危機&コロナ対策を抱える今読むと、はなのすきな牛(絵本)を読み聞かせられているようなお花畑感ですね…。
危機の下でもフワフワと花を追う牛のように振る舞えば、領土を奪いにきた敵も和みウイルスは消え、共に仲良く暮らせはしないでしょう。
12条改正の議論を、一般に理解しやすい表現で忌憚なく自民党議員主導でさらに前に出していく事を望みます。
投稿: ふゆみ | 2021年9月29日 (水) 13時20分
管理人さま
何が気に障られたのか、全くわかりません。そもそも、本文を全く読んでなかったら『公共の福祉』について書きません。国連はテーマにしていないと言うのはその通りですが、公共の福祉という概念が曖昧だという点については国連も指摘しているという事を述べただけです。
結局本問題は基本的人権を抑止せざるを得ない事態とは何であるべきかであり、今回はコロナ禍で曖昧であるため、政府お願いしか出来なかった。から改善せねばならない。という事ですが、実際は逆に公共の福祉の『解釈』次第であれもこれも抑止出来るから改定にするになら、そのような懸念に答えておくべきと指摘したまでに他なりません。
私権制限の必要性のみでなく、対する懸念を意識して言及した事が気に入られないのでしょうか?(私権制限の必要性だけが重要だからそれへの懸念など書くなという意味てじょうか?)
なら申し訳ありませんでした。
投稿: 田中 | 2021年9月29日 (水) 13時50分
パヨクという表現はやめます。これについて言及しないと、また無視しているとか怒られちゃうと思いましたので、コメント連投だーー、マナー違反だーー、と、今度はそちらでご不快になるかも知れませんが、すいませんが、書きました。
もちろん一つのコメントに入れておけというお叱りはごもっともですが、おっちょこちょいで、後から思いだす欠点は今後直すように努力致しますのでごご寛恕願います。
投稿: 田中 | 2021年9月29日 (水) 13時57分
記事予想通り、党員得票でも河野氏は半数を割り、一安心です。
高市氏の党員票147299票は私が思ったより多いです。
記事ネタから外れますが、高齢者が党員の大半の保守政党で女性候補が2割強党員票を集められた事は、今若手中年層の頑張っている女性議員達に希望の光を与えた事でしょう。
投稿: ふゆみ | 2021年9月29日 (水) 14時04分
自民党というのは、憲法改正を党是としている政党なんですよね。
敗れたとは言え、喫緊の課題として提議して強制的に思い出させ、首の皮一枚で自民党の価値感をつなげた点でアッパレでした。
よーく見渡せば、マスコミや立憲やらこぞって憲法改正に反対です。
何も9条に関する事だけじゃなく、何条であれ発議して国民投票をさせない事自体を目的としているようにすら思います。
たとえば、高市は決して同性婚に頭から反対ではありません。同性婚を実現する場合は「憲法改正が必要だ」としていて、「差別が~」の人たちと違い、問題の本質を正確に理解しています。
これからも解釈を捻じ曲げてでも改憲させない勢力との闘いが続く事は明らかで、そのことを岸田さんはどう理解しているのかちょっと心配です。
しかしまぁ、衆院選は議席を減らすでしょうが問題ないでしょう。
次の参院選こそ天王山で、絶対にねじれを起こさせない事が肝要です。
それから12条の改正、9条の自衛隊明記、同性婚問題まで抱き合わせにしてスケジュールして行くようにする事だと思います。
その時に高市総理なら言う事なしです。
ただ、中共や北朝鮮がそれまで待ってくれるかどうか、実にあせりを感じてしまいます。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2021年9月29日 (水) 19時32分