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2021年9月25日 (土)

さぁ、総裁レースが直線ストレッチに入りました

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・床屋政談です。できるだけ正確に書いているつもりですが、滑る可能性があります。

今月29日(水)の投票開票日まで残すところあと実質4、5日ていどとなりました。
さぁ、追い込みだぁ!この土日が天王山で、あとは一気にゴールです。
観客席は満員、いつもは自民党というとシニカルな顔をするメディアまでが、オレはこいつに張った、いやこれが本命だと大騒ぎ。
この異様な盛り上がりに、何を考えたのか枝野氏までがオレも入れてくれぇと言ったとか言わないとか(笑)。
なにぶん政策がモリカケ桜死守、今どき自民党農政派ですら言わない減反死守ですから、なんともかとも。

情勢としては飛び抜けて先行する馬はおらず、各馬一線で直線コースに入ったようです。
一般党員票も議員票も流動的なようです。
とはいえ、各候補の特色が現れているようで、ざっとこんな状況のようです。

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自民総裁選で急浮上「決選投票」の大逆転シナリオ | 国内政治 | 東洋経済

自民党総裁選は、派閥領袖同士の談合で決まる部分と、議員諸公の散兵戦に別れますが、今回は建前は自由投票ですが、領袖の意志は無視できません。
派閥の意志がおおよそ反映されているのは、推薦人の分布状況です。

●各派閥推薦人(多い順から)
・細田派(97人)・・・高市7、岸田4、 河野1、野田0
・麻生派(54人)・・・岸田4・河野3、高市2、 野田0
・竹下派(54人)・・・岸田4、野田4、河野3、 高市2
・岸田派(47人)・・岸田2
・石破派(11人)・・・河野2
・二階派(47人)・・野田8、 高市5、河野2
・谷垣派・・・河野3
・石原派、河野3
※無派閥・・野田8、 高市6、河野5、岸田4、

下図から判る傾向は以下です。ただし母集団の基礎数が大きく違いますので、ご注意下さい。

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・細田派・・・高市優勢
・麻生派・・・岸田優勢
・竹下派・・岸田優勢
・二階派・・・野田優勢
・石破派・・・河野優勢

ただし、状況は極めて流動的で、勝ち馬が見えるとそれに乗ろうとする雪崩現象が生じます。
負け馬に乗ってしまった議員たちは、いま気を変えれば助けるからと言う領袖に諭されて救命ボートに乗り移ることもありえます。
これも今日明日の動き次第です。

党員票の調査では、読売(18~19日)
・河野・・・41%
・岸田・・・22%
・高市・・・20%
・野田・・・6%

議員票の動向は以下です。

選挙コンサルタント会社「ジャッグジャパン」の調査(22日時点)
自民党議員全382人中、投票先が判明しているのが258人
・岸田・・・91人
・河野・・・80人
・高市・・・66人
・野田・・・21人
・未定・・・124人

個別に見ていきます。
岸田氏は、自分の岸田派と麻生派のベテラン勢をしっかり掌中に納めたオーソドックスな組織選挙を展開しています。
たぶんこれに諸派閥のベテラン勢が乗るでしょうから、鼻先ひとつ先行しているように見えます。
推薦人もバランスよく、岸田派、麻生派、竹下派、谷垣派、無派閥から2~4名を得ています。

次に河野氏ですが、俗にいわれる「小石河」という気色の悪い連合を組んだバクチが吉と出るか凶と出るか。
なんせセクシー+ゲル+日本端子が組んだんですからね。
吉と出れば、党員の人気者3人組ですから、票を熊手でごそっと持ってこれるはずだ、これが河野氏の読みだったはずです。
すでにその破壊力の一端は観測さていて、ゲル氏と犬猿の仲の麻生氏は河野支持を降り、麻生派内では少数派に転落してしまいました。

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自民党総裁選 菅首相は河野氏支持を表明 | 2021自民党総裁選 | NHKニュース

たぶん河野氏は菅氏がもっと強力に自分を推してくれるだろうと密かに期待していたのでしょうが、なんと菅氏は故意か偶然か、訪米しちゃったんですな、これが。お気の毒!
もちろんクアッド4首脳会談ですからはずせないのは確かですが、菅さんとしては、現職閣僚の河野氏に総裁レースの入場券を渡したら舞い上がってしまい、副総理である麻生氏に後足で砂をかけてゲル氏と組むとはなんたるハレンチ、と内心思っているのかもしれませんが、そんなことを気取られる人ではありません。
菅氏が積極的に河野氏を推したいようでもなく、天王山の土日に米国に行ったというのもなにやら意味深にみえてしまいます。

河野氏の最大の弱みは、所属する麻生派から3人しか推薦人が得られなかったことです。
石破派から3人もらっていますが、ほかは各派からパラパラで、最大は無派閥の5名です。

また河野氏が小石河連合という三派連合を組んだために、統一された選対が存在しないようです。これは痛い。
本来は河野氏にベテラン議員が軍師としてつくのが常識なのですが、ベテラン勢を敵にした「党改革」を叫べば、誰も助けません。
で、どうなるかといえば、岸田氏のような整然とした選挙活動は望むべくもなく、てんでバラバラに動く事になり、すべてが後手後手。
優勢を誇っていた側が負ける時のパターンですが、リカバリーできるかどうか。

そのうえに、あろうことか野田氏に出られてしまいました。
これもベテラン勢と連携していない失敗です。
ちゃんと党内に目配りが効いていれば、二階氏の動きはもう少し前に察知できて手が打てたはずです。
河野氏は二階氏の支持に期待していたのでしょうから、大誤算だったことでしょうね。
河野陣営としては野田氏と連合を組むことで、二階氏を呼び込み、彼が持つ郵政、JA、タバコ、建設など党員職域組織票を頂戴したかったはずです。
ところが野田氏が集まらなくて苦労していた推薦人の最後の2名を押し込んだのが二階氏だったのですから、河野氏にとってこれは衝撃でしょう。
なにもかも石破氏と組んだことから始まっています。
後に総括するなら、ゲル氏と組んだのがミッドウェイだったと言うことになるかもしれません。

あの食えないタヌキ親父が、どこまで真剣に野田氏を推しているかはわかりません。
データー的には野田氏にもっとも多くの8人という推薦人を出しているのが、二階派ではあります。
ただこのおっさん、高市氏にも5人出しているので、真意はつかめません。
ただ岸田氏にだけはゼロなので、前に幹事長を降ろされかかった恨みを忘れていないのかもしれません。
いや、あれはどうせ決戦投票になるんだから、キャスティングボートを握りたいからだよ、なんて政界通の見立てもありますが、素人の私にはなんともいえません。
私は二階の親父が負け組につくはずが無いと思っています。

残るのは高市氏です。
当初は泡沫候補にすら入れてもらえませんでしたが、瞬く間にダークホースとなり、やがて対抗馬に成長し、いまや本命を狙う勢いで、横一線のまま最終ストレッチに突入してしまいました。
いままでしっかり勉強してきただけあって、田中秀臣先生からも経済政策は満点以上というお墨付きを頂戴し、外交では台湾総統と直接電話をして励ましてもらうという凄さ。
対中外交、皇位継承、国土保全、経済安保など目配りが効きすぎて怖いくらいです。
このまま所信表明演説ができてしまうような安定したレベルの高さで、さすがに米国議員スタッフをやってきただけのことはあります。
内容的には、安倍ver.2と言ってかまわないと思います。

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安倍路線との距離はいかほどか? 自民党総裁選、立ち位置も争点

その上、安倍氏自身が影の選対本部長をしているのではないかと思われるほどのリキの入れようです。
文句なく安倍氏の後継者となるのは、資質的には高市氏なのは間違いありませんが、この安倍氏との近さが、吉と出るか凶と出るかなんともいえません。
少なくとも、朝日、毎日、東京にとってこれ以上ない悪夢でしょうね。
安倍氏はマメな人ですから、ただ推薦に名前を貸しただけではなく、自ら議員に電話をかけて、高市陣営への鞍替えを要請するだけではなく、党員の職域票の掘り起こしもやっているようです。

高市氏の強みは最大派閥の細田派をほぼ完全に固めたことで、既に7~9割を固めたと言われているようです。
推薦人にも7名の多くを出しています。
あの安倍さんからいきなり電話が来て、お願いされればグラつきますからね。
というわけで、いままで河野氏に流れてきた議員票や党員票が大きく高市氏に流れる現象も起きているようです。

いずれにせよ、今回の選挙はどの候補も過半数を制すことは不可能といわれていますから、2回目戦略が焦点となります。
二回目は党員票が47票に減り、圧倒的に議員票を征した者が勝利します。
1回目は、岸田派は別にして自由投票が建前ですが、2回目決戦はモロにその後の組閣でどれだけ自派から突っ込めるかを巡っての戦いになりますので、好むと好まざるとに関わらず、派閥選挙が復活します。

その場合、河野氏が仮に1回目で1位となったとしても、麻生派を裏切ったために組閣自体が難航することは目に見えています。
これでは論功行賞ができませんから、各派閥は1回目で河野氏がトップに立とうと、2回目で彼に入れる可能性は低いと見られます。
これは当人もよくわかっているはずで、だから一気に第1回で過半数を狙うために小石河連合というスター同盟を組んだわけです。

総裁レース決勝戦の組み合わせとしては、いくとおりかあります。
候補者名は順位です。

・シナリオ① 河野・岸田・高市・野田
・シナリオ② 岸田・河野・高市・野田
・シナリオ③ 高市・岸田・河野・野田
※野田氏が1位につくことは捨象しました。野田ファンの方、すいません。

①は河野氏トップで岸田氏が僅差で追うという場合です。
これがもっとも確率的には高いかもしれませんが、この場合3位の高市支持票は岸田にすべて流れるでしょう。
おそらくこれがもっとも可能性が高い本命シナリオです。
②は岸田氏がトップの場合ですが、2位の河野氏に3位の高市票が流れることは考えにくいと思いますので、結果的には①と同じく岸田氏の勝利です。

③は、トップが高市氏の場合ですが、この確率はそう高くはないでしょう。
2位に河野氏がつけた場合、岸田票は高市氏に集中するでしょうが、2位に岸田氏がつけた場合、保守票が分裂しますので複雑なことになります。
ここでキイマンとなるのは安倍氏で、彼が高市氏と岸田氏のどちらを選ぶかでかなりが決まってしまうことでしょう。

このように見てくると、誰が1位2位となるのかで、ほぼすべてが決します。
安倍-麻生同盟を敵にし、高市氏の善戦に追い上げられた河野氏に勝利はありえません。
したがって現時点で私は、岸田氏が勝利する可能性が7割以上と考えます。

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コメント

 「衆院選挙にむけて、派閥が機能していない」との論調がマスコミなどの主流的な見方ですが、そうではないと思います。
衆院選を控えるからこそ派閥のバックアップが必要な議員が多く、日を追う毎に派閥のまとまりが増して行っているのが現実でしょう。
河野陣営の支持が伸びない要因は、そのせいが大です。
おまけに河野の主張は疑似野党化した拙劣な内容なので、他陣営は支持を引きはがしやすくなっていますね。

この選挙戦で運動量が多いのは、ダントツで高市陣営です。
水面下で、地味だけど着実に企業・団体等に支持を伸ばしているのは岸田陣営。広範に官界の支持を受けている強みですね。
対して、足下ですら系統だって組織的に動けていない河野陣営はかなり苦しい戦いになっていると見ていいと思います。

一回目でシナリオ①になる公算がもっとも強いと思いますが、その場合は高市陣営は岸田に付く事に疑いありません。
しかし、シナリオにはありませんが一位河野で二位高市だった場合、決選投票で岸田陣営が高市支持に回る確証がありません。河野に勝機があるとすれば、そこのところではないか。

石破の2012年総裁選は地方票165票で、50%近くありました。2018年でさえ、45%です。河野は現時点で41%、しかもこれからさらに減らしていく傾向が顕著です。

いずれにしても総裁選は自民党の中の話なので、最後は挙党一致の結果が導きられなければなりません。そうしてみると岸田さんが適切との判断が自然で、甘利幹事長・高市総務会長などが人事で実現するなら、私としては言う事はありません。


> いずれにしても総裁選は自民党の中の話なので、最後は挙党一致の結果が導きられなければなりません。そうしてみると岸田さんが適切との判断が自然で、甘利幹事長・高市総務会長などが人事で実現するなら、私としては言う事はありません。

 私としては、高市総理が理想ですね。高市さんがアメリカのトランプのように大力量の指導力が発揮できるととてもイイのですがね。共和党内のRINOのような方々が、自民党内にも多数いるような気がします。このような自民党議員は駆逐したいもの。

 高市さんが日本のサッチャーになって欲しい。日本が世界のリーダーとなることを私は夢見ております。

まったく予想がつかないですね。

あ、野田さんではないのだけはわかります。

タレントの田村淳氏が行ったツイッターでのアンケートでは40万票を集めたうち、トップは57%で高市氏、河野氏27%、岸田氏12%、野田氏4%でした。

これはyahooのアンケートでも似たような結果になりました。

が、

ひろゆき氏が行っているYoutubeでのアンケートでは16万票の現在、トップは河野氏52%、次いで、高市氏37%、岸田氏8%、野田氏3%となりました。

同じYoutubeのアンケートでも、TBSチャンネルが行ったものは、途中から非公開になりましたが、トップは高市氏50%だったとか。

この手のアンケートは統計調査ではないので、宛にならないとはいえ、傾向は見えます。

ネットでは高市支持が圧倒的かと思われましたが、違う人の呼びかけでは違う結果になるようでうす。

つまり、やっぱりわからない。って事ですね。

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