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2021年10月 8日 (金)

中国、エネルギーも爆買い驀進中

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いやー、ひさしぶりに大きいのが来ましたね。
当地は棚からモノが落下する程度でしたが、長いのがイヤでした。
ひさしぶりに首都に影響が出たので心配しています。
小池さん3.11クラスが来たらこんなもんじゃないからね。頼みますよ。

さて1週間かけて中国爆買いを追ってきました。
まぁ、よくもこれだけあらゆるものを爆買いする国だと脱力します。
私らからすれば、我が国の製品を景気よく買ってくれ、観光に来てくれるぶんには、爆買いだろうとなんだろうとかまわないのです。
ただし、それが国際市場価格を激しくゆがめ、買い占めに走り、その結果私たちの生活を脅かさねば、です。

今、天然ガスが世界的な高騰を見せています。

「液化天然ガス(LNG)をはじめとした世界の天然ガス価格が高騰傾向にあり、大口需要家である日本の電力会社などが警戒を強めている。特に中国では、今年1~6月期のLNG輸入量が前年同期比で3割以上多い3978万トンとなり日本の輸入量を抜いて需給引き締めの大きな要因になっている。今夏の日本向けのLNG価格は5年前と比べ約2倍に膨れ上がった。この傾向が長引けば、企業や家庭向けの国内電気料金の上昇にもつながり、新型コロナウイルス禍で傷ついた日本経済回復の足かせとなる可能性もある。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)によると、7月の日本着スポット(随時契約)LNG価格(速報値)は、100万Btu(英国熱量単位)当たり12・2ドルで、2017年からの過去5年の7月の平均値が同6・1ドルだったことを考えると、約2倍に相当。この高値水準は経済産業省が調査を開始した14年以来という」(産経2021年8月21日)
【経済インサイド】中国爆買いでLNG価格高騰 この夏の日本向け例年の2倍に - 産経ニュース (sankei.com)

天然ガス(LNG)が2倍とはただごとではありません。まことに迷惑な話です。
ただし、この中国の爆買いは単発で市場取引するスポット市場のために、影響は限定的です。
日本はLNGの調達の8割以上を数年単位で長期契約で固定しているために、電力料金が跳ね上がったりするような直接の影響は少ないと見られています。
これはシカゴ市場を荒らされている穀物とは違うところで、大豆トウモロコシなどの穀物は既に中国の札束で頬をはたくような買い占めに屈してしまいました。
その結果、飼料用穀物は高値で貼りついた末で、落ちる気配もありません。

中国がこのLNGの爆買いをし始めたのには理由があります。
それはオーストラリアいじめで豪州産石炭の輸入制限をかけたところが、哀れエネルギー不足で大停電という大笑いな結果に陥ったからです。
人を呪わば穴ふたつ、天に唾するとはこのことです。

元々中国のエネルギーは、今も石炭の依存が半分を占めていました。
中国のエネルギー源比率を見てみましょう。

●中国エネルギー源比率((2019年現在)
・石炭・・・57.7%
・石油・・・18.9%
・ガス・・・8.1%
・その他・・15.3%
●発電ベース比率
・石炭による火力発電・・・62.1%
・水力発電              ・・・17.7%
・風力                    ・・・5.5%
・原子力                  ・・・4.7%
・太陽光                  ・・・3%

このように石炭への依存度がきわめて高いのが特徴です。
日本のエネルギー源配分と比較してみるとそれがよくわかります。
見にくくて恐縮ですが、下図はエネルギー源の比率を比較したものです。

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世界のエネルギー事情 [関西電力]        クリックすると大きくなります。下のグラフも同じです。

中国は上から2番目で、灰色の石炭が6割に達して圧倒的なことがわかります。
日本は上から6番目で、石油が40%を占め、次いでLNGが22%、石炭が26%、原子力が2%です。
ちなみにカン首相が原発停止の「お願い」をする前までは、2010年には石油が40.3%、石炭22.7%、原子力11.7%、LNG18.2%という、リスク分散されたエネルギー比率でしたが、今や原発が止められてしまったために2016年には石油が30.7%、LNG23.8%、石炭25.4%゛原子力0.8%という化石燃料依存型になってしてしまいました。

原子力怖いで石油を増やし、さらにCO2削減で今度はLNGにシフトし、いまや総裁候補が100%再エネだとまで言うのですから、翻弄される電力会社はたまったもんじゃありません(ため息)。
エネルギーは国の基幹インフラですから軽々と変更してはいけないのですが、このような政治の空気に支配され続けています。

 

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2018―日本が抱えているエネルギー問題

中国に話を戻します。
中国は近年、石油・ガスの採鉱と開発に多くの資金を投入し、新規の確認埋蔵量が増加し、石油の生産は安定して増え、ガスの生産は増加していると伝えられていました。
ところが、中国産業のエネルギー「爆食」は、そんな努力を軽々と上回ってしまいました。

●中国の原油輸入依存率
・2016年・・・68%
・2019年・・・72%
●中国のLNGの輸入依存率
・2016年・・・35%
・2019年・・・45%

このように今や原油の7割、LNGk 半分近くは輸入に依存しているわけです。

続いて国際比較してみます。
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010年時点における、世界のエネルギー消費量の多い国を上から10カ国を並べてみましょう。

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世界のエネルギー消費量上位10カ国 堀井伸浩氏による

中国と米国が圧倒的な消費量で、米中のエネルギー消費だけで世界全体の4割を消費しています。

「折れ線で示したのは2000年時点での消費量の合計であるが、棒グラフと比較してみることで、中国の2000年代のエネルギー消費量の急増ぶりが際立っていることが理解できる。中国はこの10年間で、ド イツ以下、2010年時点の世界の第5位から第10位の国々のエネルギー消費量を足し合わせた量とほぼ匹敵するエネルギーの消費を増加させることとなったのである。中国はまさに、この2010年にアメリカを抜いて世界最大のエネルギー消費国となった」
(堀井伸浩『2000年代に進んだ中国エネルギー問題の構造変化』
産業経済論から中国のエネルギー問題の深層を照らす(その1)2000年代に進んだ中国エネルギー問題の構造変化

ちなみにわが国はインドの下で第5位です。
この10年間、先進自由主義国諸のドイツ、米国、日本、フランスなどが、いち早くエネルギー消費を抑えた産業構造に転換したのに対して、中国はエネルギー大量消費型の産業構造のまま驀進した結果、2010年には中国は米国を抜いて世界最大のエネルギー消費国となっています。

このようなエネルギー大量消費の構造を転換が遅れたために、自ずと中国のエネルギー輸入量は激増しました。
下図は中国の石油輸出入量および原油対外依存度の推移ですが、横軸の時系列を見ると、特に2000年代半ば頃から中国の石油輸入が大きく増大してきたことがわかります。

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中国の石油輸出入量および原油対外依存度の推移  同上

結果は、穀物と同様の爆買いが生じました。
中国の見境ない桁外れの石油の買い占めが、2000~2010年の10年間に起きました。

2000年から2010年にかけての期間、世界の石油貿易量の増加分の37.6%を中国一国の輸入増が占めることとなった。ちょうど中国の国有石油企業による海外進出、海 外の石油開発プロジェクトの権益獲得の動きが活発だったこともあり、中国による石油買占めが、「爆食」(桁外れの大食い)として、大いに注目を集めることとなった」(堀井前掲)

そしてこれは石油だけではなく、中国が国内に低品質炭を持っているにかかわらず石炭まで爆買いを開始しました。
下図は中国が自給できていた数少ないエネルギー現の石炭ですが、青線の輸出は2008年を最後にして純輸入に転換し、赤線の輸入が09年には6倍、10年には8倍に急増しています。
今は世界一の石炭輸入国です。

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中国石炭輸入推移 同上

近年、更に大きな変化があった。主要エネルギーである石炭についても、中国は輸入を急増させているのだ。
(上図のように)2009年に石炭の輸入量は突如急増し、2010年も引き続き増加している。2 011年には中国の石炭輸入量は1億8240万トンとなり、長年、世界最大の石炭輸入国であった日本の1億7522万トンを上回り、世界最大の石炭輸入国となった」(堀井前掲)

そして中国政府は、新たな中期政策要綱として第14次5か年計画(2021~2025年)を策定し、「エネルギー安保の強化」「ガス業界改革」「脱炭素化社会の構築」を打ち出す方針です。
ここで中国政府は、国内の石油・ガスの開発、増産を促進させ、ガス業界改革で一定の新規参入を認める自由化もすると述べています。
これは、いままで国有企業に100%握られていたエネルギー業界に競争原理を持ち込もうとするものですが、不完全に終わることは間違いありません。
あの国の規制改革を拒む勢力は、共産党幹部と完全に癒着して一体化しているからです。

また、習近平は2020年9月の国連総会で、「2030年までに二酸化炭素の排出量を減少に転じさせ、2060年までに二酸化炭素の排出量と除去量を差し引きゼロとするカーボンニュートラル達成を目指する」、と表明しています。
その結果、どこまで本気かわかりませんが、仮に習が命じたCO2輩出削減が本気なら、いっそう 石炭や石油の消費は抑制され、CO2排出量が少ないLNGへとシフトしていくことでしょう。

すると冒頭のLNGは爆買いは今年だけのスポット買いに止まらず、この先定着し国際市場価格を高値に張り付けてしまう、と見たほうがいいようです。
既にこの傾向は原油市場にも影響を及ぼしています。
原油価格の上昇が止まりません。
WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)11月先物は1バレルがとうとう79ドルに上昇しました。これは去年同時期の倍近い価格で、国内の小売りガソリン価格がリッター160円を超えています。
ブレント原油12月先物は同82ドルと、価格は9月20日から10月5日までに1割上がり、昨年11月初めと比べるとこちらも倍増しています。

価格が上がり続けると需要が減るので、OPEC(石油輸出国機構)および協力関係にあるロシアやメキシコは、生産を増やして価格を抑制したいところですが、サウジアラビアなどOPEC13か国と、ロシアやメキシコなど10か国からなるカルテル「OPEC+」は7月18日、23か国を合わせた日産量を毎月40万バレル、来年4月まで増産することで合意した。当時すでに需要は回復しつつありました。

世界はこれで石油不足が一服するかと思ったところ、ロシアがヨーロッパへのLNG供給を絞ったために価格が跳ね上がり、そこに中国が厳冬に備えるためと称して石炭・石油・LNGとエネルギーと名がつくものすべてを爆買いしたために、原油価格上昇に歯止めがかからなくなってしまいました。

かくして中国のエネルギー爆買いによる混乱で、世界のエネルギー資源も逼迫することになってしまいました。

 

 

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コメント

中国の旧式石炭火力を全部最新の超臨界式にリプレイスするだけで、地球上のCO2排出量はかなり減らせる計算なんですけどねえ。
COPで日本に「化石賞」とか送る連中はどこからカネ貰ってるかイカれてるとしか。
急進派のグレタさんなんかも欧米と日本ばかり叩いてきたけど、最近チャイナが最悪だと知ったようですがなんだかおとなしいですね。

当県の酒田共同火力発電所は70年代末の代物で亜臨界。最近は木質バイオマスも混焼してます。
周辺の空き地はソーラーパネルだらけ。近くには風車だらけになってます。
メインの石炭火力が更新時期近いんだけど、どうするのか協議中です。
普通に超臨界の最新型にすれば良くね?とは思うんですけど金融業界が石炭火力には出資しないという方向に行ってますからどうなるやら。廃止はたぶん災害リスク的にありえないだろうし。
昨夜は首都圏で大きな地震がありましたが···10年前の大震災の時に東北全域停電したんだけど、最初に能代火力が再開して次が酒田でした。震災翌日のことです。
80年代に「仙台〜新潟幹線」という日本海側と太平洋側で電力融通できるように送電線が整備されていたけど、流石に仙台圏の需要には追い付かなかった訳で。。
再エネ普及については送電網と蓄電技術の問題が解決してからですね。

 中国は気候変動対策国際レジーム秩序形成を新たな外交戦略に位置付けていて、そこにどっぷりハマろうとしていたのが河野太郎さんや無邪気な小泉氏だったと思うのです。
そのために、成功なんぞ全然していないのに、成功モデル=「中国方案」として途上国に持ち込もうとするのが「一帯一路イニシアティブ」ってやつですね。

ところが、先ごろあった大停電騒動で電力不足の深刻性が露呈しました。原因は国内粗悪炭鉱の相次ぐ事故や、報復的に豪州から石炭の輸入を停止したからで、コロナ後に一気に来た電力需要を読み切れなかった頭の悪さが祟ったと言えます。

大停電には、いっこうに進まない省ごとのCO2削減目標達成に業を煮やしたという後付けの理由もあるにはあるのでしょう。しかし、習の戦狼路線を修正したい勢力もあって、今度は経済成長に深刻な影響が出る懸念から、真逆に政策転換して記事のような有様となったように理解しています。

李克強は、これから先の電力安定供給を100%約束しています。
恥を忍んで豪州から熱効率の良い良質な石炭を大人買いし、CO2削減にいくらかマシな天然ガスを買い占めとか、世界はいい迷惑です。

中共には、さらに何らかの策動や底意があるのかも知れず、注意して見て行かないと日本も深刻な状態に巻き込まれる心配が尽きません。

天然ガス、日本との境界線に採掘基地を勝手に立てて、日本側に埋まってる天然ガスを一方的にグイグイ吸ってる、みたいな状態じゃなかったでしたっけ。

そんなコスい手を使っても尚、足りないのですね…

秋の夜長に久しぶりに真面目な本を読んでいたら、「ファシズム」と
「全体主義」は別モノだと知りましたわ。「全体主義」の訳語が「ファ
シズム」だと、半世紀以上カン違いしていました。ファシズムの本家
がイタリアで、それを全体主義にまで高めた?のがドイツです。日本
は何なのかは書いてありませんでしたので、多分、ムラ主義・イエ(も
ちろん天皇家が頂点)主義だろうと、私が勝手に決めました。

管理人さんや広く世間の人達も、中共の中国は戦前の日本に似て
いると書いていましたが、この本の内容からすると、中共はナチスド
イツにより似ているようです。イタリア発祥の「ファシズム」は国家が
中心で、ナチスドイツが目指した「全体主義」は民族が中心になって
いるとのこと。双方とも、残念ながらその揺りカゴを民衆が作り出し
てしまった。ナチスが選挙(おそらく公正な)で政権を獲得した事はあ
まりに有名ですし、ムッソリーニも武力で政権を取っていない。国民
がアホだと、後にドえらいコストを払わされるハメになる教訓ですわ。
(旧大日本帝国の主権者は国民じゃなかったので、日本人はセーフ
なんだけど、ドえらいコストは同じく払わされたんで結局同罪ですわ)

国家が中心だと、個人より国家が優先されるけど、その先は無い。
国家は法人みたいなもんで、一応は法治となる。民族が中心だと、
個人より国家より民族(血統正しき?ゲルマン人)が重視され、さら
に必然的に民族の長が優先される。チンパンジーのボスによる統治
と変わらんです。ボスの血が優先され、ボスの意思のみがその集団
を動かすんですわ。ヒトラーですわ。ボスに嫌悪されたユダヤ人は
災難でした、ボスが勝手な法律を作って民族浄化されたんだから。

中共も、共産主義国家が目的ではなくて、その先の漢民族(近世で
は欧米や日本にボロクソにヤラれたと思ってる、香港なんか屈辱
以外の何ものでもない)の復権を目指していて、今こそ漢民族(色々
な民族がいるけど、純ゲルマン人の幻想みたいなもんで、理想漢人
が存在すると思ってる)こそが世界一の優秀な民族なんだ、どうだ
見てみろ!と、そう行動を起こしているように見えますわ。

もし本当にそうなら、近平皇帝はヒトラー並みに警戒しないといけな
いんだと思いますわ。世界中の農作物やらエネルギーやら資源や
ら、漢民族が独占して当然だと思ってます。誇大妄想とかいうヤツ
です。満足な軍備を持ってない無力な日本としては、中国の内部で
「こんな大馬鹿野郎は吊るせ!」という動きが出てくるのを期待する
しか無いですわ。なんやら中共専門のCIA部署が出来るそうで、情
報戦でマジに何とかして欲しいですわ。戦争はマジでヤバイです。

日本国の庶民の私としては、もう「(何だか頼りない)キッシー!頼み
ますぜ」と言う他ありませんや。

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