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2021年11月12日 (金)

韓国与党候補、米国よ日本の味方をしたら中国に寝返るぞ

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ムン閣下の余命も残るところあと半年となりました。
共に民主党が指名したイ・ジェミョン(李在明)が面白いことを言っています。
「韓国与党“共に民主党”のイ・ジェミョン(李在明)次期大統領選候補は「日米韓軍事同盟に反対する」と主張し「独島(日本名:竹島)がいつか、日本のトリップワイヤ(Tripwire:わな線・地面に隠したワイヤで兵器などを作動させたりするもの)になり得るとみている」と語った。「日本が過去の帝国主義による植民地問題に対してあいまいな立場をとっている」という点も批判した。
イ候補はきょう(10日)の午前、プレスセンター行なわれた討論会で、“日米韓軍事同盟への賛否”についての質問に「日米韓3角軍事同盟については反対だ。我々は米国と軍事同盟を結んでいる。しかしここに日本が入ることは、非常に慎重に考慮しなければならない」と語った。
つづけて「我々は独島問題を含めた対日関係において何を心配するのか。日本は完全な友邦国なのか。なぜ独島に対して日本は問題提起をするのか。すでに韓国の領土であることは明確だ」とし「今すぐではないが、いつかは(独島が)日本のトリップワイヤになり得るとみている。そのような疑いをもっている」と強調した」( wowkorea11月10日)
https://www.wowkorea.jp/news/korea/2021/1110/10322404.html 
今たけなわの大統領選の与党有力候補が、「日米韓3角軍事同盟については反対だ。我々は米国と軍事同盟を結んでいる。しかしここに日本が入ることは、非常に慎重に考慮しなければならない」と言っているわけです。
この発言は、立憲が安保廃棄・自衛隊否認と言っている共産党と手を組むより過激です。
ムン閣下ご指名の後継与党候補ですからね、なんせ。

では、日本を排除して米韓同盟だけ単独で機能するかといえばしません。
東アジアの「米軍」という存在自体が、在日米軍を策源地として動く構造で出来ている以上、日本が抜けた米韓同盟などありえないからです。
そのことが露になったのは、米国が韓国に日本とのGSOMIAを廃棄することを許さなかったのを見ればお分かりになるでしょう。
日米韓がスムーズに弾道ミサイルなどの情報を米国が集約するためにあるからです。
ですから日本を排除すれば、自動的に消滅していかざるをえません。
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イ・ジェミョン(李在明)

イ・ジェンミンは、三カ国連携に入ってやるならオレ様には条件があるゾ、とばかりに上目線で言っているのが竹島(独島)に対する日本の態度です。
イに言わせると、竹島は「トリップワイヤー」なんだそうです。
「トリップワイヤー」とはちゃんとした外交・軍事用語で、密かに仕掛けられた「罠」のことで、引っ掛かると自動的にチュドーンと爆発する仕掛けのことです。
韓国の米陸軍第2師団の存在がいい例で、かつては38度線とソウルの間に配備され、北が進攻すればイヤでも米軍と戦わねばならなくなるために仕掛けられた「トリップワイヤー」でした。

ということは、竹島に対してのわが国の対応次第で、「日米韓三角軍事同盟」はオシマイだと与党候補が言っていることになります。
わが国の竹島に対しての態度は、仮に立憲が政権を取ろうと不変なので、これは日米韓連携から脱退するということを言ったに等しいと解釈すべきでしょう。
問題は日本ではありません。
あくまでも米国がどう思うか、が重要です。
韓国は常にそうですが、視野が日本だけで一杯に塞がっているようですから、こういうことを言うと米国がどのように受け取るかなどまったく気にしないのです。

イは日本に対してはひどく饒舌です。まるで対日政策こそが大統領選のメーンテーマみたいです。
「読売新聞は「イ・ジェミョン氏は日本に対する強硬発言が目立つ政治家」だとし、「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟や慰安婦問題など日韓関係の懸案で、 文在寅(ムン・ジェイン)政権の厳しい路線を継承する可能性がある」と報道した。さらに「日本を追い越す」、「侵略国家である日本が分断されるべきだった」、「(日本軍「慰安婦」問題に関して)戦争に強制動員して、体系的、長期的に朝鮮の女性に集団性暴力を加えた」などの発言を紹介した」
(ハンギョレ10月13日)
http://japan.hani.co.kr/arti/international/41369.html
「日本を追い落とす」「「日本が分断されるべきだ」ですか。
いやーすんばらしい、天然自然のびのびと生きられていいなぁ(笑)。

ただこんな台詞は、韓国人の「おはよう、ご機嫌いかが」というくらいの慣習的表現で、気にすることはありません。
ただイ・ジェンミンは、ムン閣下の後継と目される大統領候補者で、しかも京畿道知事という公人ですから、言っていいことと悪いことがあります。
他国との軍事同盟についてそれを否定するようなことを、野党ならまだしも与党候補が言っていいわけがありません。
現政権も同じ認識だと思われるからです。実際、まったく同じなんですけど。
この場合、米国に対して日本の竹島対応自体で米韓同盟を廃棄するぞ、困るなら我々の味方になれと条件を言っているようなものです。
おいおい、米国に守ってもらっていてどうしてそう上目線で条件なんぞ言えるのだと思いますが、「共に民主党」から見れば、在韓米軍は南北統一の障害なのに、米国の利害のために泣く泣くいさせてやっているのだという認識のようです。
 
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トランプの時は同盟解消までカウントダウンでしたが、バイデンの態度が占えたのは、アフガン撤収騒ぎの時でした。
バイデンは自分の失態を隠すつもりもあってか、語調も険しくこう言ってのけて、同盟国に衝撃を与えました。
「米軍がアフガニスタンを占領して親米政権を樹立してから20年を経て撤退し、タリバンがアフガンを掌握したことで起こった混乱とその影響が世界を揺るがしている。
批判にさらされている米国のジョー・バイデン大統領は撤退を後悔していないと述べ「米国の国益がかかっていない戦争で無制限に戦うつもりはない」とする「バイデン・ドクトリン」を宣言した。
米国のアフガン撤退はかなり以前から予告されていたもので、米国の外交戦略の根本的な方向転換のシグナルという意味がある。
冷戦終結後、唯一の超大国として米国式の秩序を全世界に無理に移植しようとして多くの力を使い果たした米国は、中東や欧州などで役割を縮小し、中国牽制に力を集中しようという現実主義の要素を強化している。米国の新戦略においては、韓国をはじめとするインド太平洋地域の同盟国の地位は非常に高まった」(ハンギョレ社説8月21日)
https://japan.hani.co.kr/arti/PRINT/40878.html
「米国の国益がかかっていない戦争では米国は無制限に戦わない」ですか、特にびっくりするようなことではありませんね。
同盟を重要視しない国はもう同盟国に値しないからもう守らないと言っているにすぎないわけです。
このバイデンのタンカが、わが国ではさしたる動揺も生まなかったのは、日本ほど米国との同盟を篤実に守ってきた国は世界を探してもそうないという自負です。
しかしこの発言にもっともみっともなく動揺したのは、言うまでもなくお隣の国でした。
あまりギャギャー言うので、後にバイデンが韓国は違うからとわざわざ言ってやらねばならなかったほどです。

たぶんこのバイデンの警告が、まさに図星で自分らの下心を見透かしたように思えたからです。
このブログでもなんども扱ってきていますが、韓国は同盟破りの常習犯でした。
ムン・ジェインとなってからやらかしたのが、いわゆる「三不」政策の継承です。
これはTHAADミサイルの配備問題から始まったのですが、韓国は中国から輸入を制限するような圧力をかけられました。
韓国は中国からなにか言われるとすぐに卑屈になるのですが、そこで中国に飲まされたのが、有名な「三不の誓い」です。
それはこのような屈辱的なものでした。

①日米韓の3ヶ国による同盟を結ばない
②THAADミサイルの追加配備を検討しない
③アメリカのMD配備網に加わらない

そのうえに、本来の このTHAADミサイルの目的が北朝鮮と中国東北部の弾道ミサイル防衛の一環だったにもかかわらず、王毅からは中国に対して使ってはならないとまで厳命されてしまって、「三不」プラス「一限」となってしまいました。
これだけ屈しておいて民族独立も統一もあったもんじゃないと思いますが、それはそれで韓国人の脳内では整合しているようです。

前出のハンギョレ新聞は日本でいえば朝日と毎日と東京を足したような左翼新聞ですが、「共に民主党」の言い分を代弁しています。
鈴置氏はこのように要約しています。
①(朝鮮日報と中央日報の社説は)韓国がアフガンのようにならないようにするためには、韓米同盟を強化して米国の中国牽制に密着すべきだという根拠のない主張だ。
②何より、バイデン大統領をはじめとする米政府の関係者たちが、韓国の重要性を強調し、懸念を静めようと努めている。バイデン大統領は18日の番組で韓国や日本、NATOなどの同盟国と台湾は、アフガンとは根本的な違いがあるとし、同盟が侵略されれば、相互防衛条約に沿って対応することを確認した。
③韓国をはじめとする同盟国に対しては、中国を牽制する役割を拡大し、費用分担も増やすべきだとの米国の要求が強まるだろう。韓国は、原則と地位にふさわしい国際的役割は拡大するにしても、米国の要求をやみくもに受け入れて中国との軍事的緊張と対決へと向かう状況は避けなければならない
(鈴置高史 8月27日 デイリー新潮『韓国のアフガン化を恐れる保守・左派は「自主国防の強化」を訴えて米軍撤収を画策』)
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/08271701/
別に目新しい点はなにもなく、今のムン政権のスタンスそのものです。
精神の格調が低い。覆いがたく彼らから匂って来るのは弱者の浅知恵です。
どちらに嘘をついても口先三寸で言い逃れできる、ハイハイと従うふりをすれば騙せる、ああ、やだやだ。
そしてハンギョレはこう結論しています。これがすごいといえばスゴイ。
「当面、韓米同盟は重要な役割を果たすであろうが、韓国の安保を米国のみに依存するわけにはいかないというのは当然の原則であり、アフガン事態がもたらす真の「教訓」だろう。韓米同盟をうまく管理しつつも自主国防は強化しなければならず、戦時作戦権返還もこれ以上先送りしてはならない」(ハンギョレ前掲)
つまり米国をうまく口先であやしつつ、軍備を拡大させ、戦時統制権をもぎとってやるぞ。
そしてその先は言わずと知れた本丸の米韓同盟の廃棄です。

実はこのハンギョレ社説は朝鮮日報の社説に対しての反論で、こちらは韓国保守を代表してこのように述べています。
①中国を狙った地域安保協力体であるQUADや、対中半導体輸出規制に韓国も参加すべきだとの米国からの圧迫はさらに強まるであろう。こうした米国の戦略に協力せずに、北朝鮮の脅威だけは防いで欲しいという韓国の曖昧な姿勢は持続可能ではない。
②ひたすら力の論理だけが働く国際社会のジャングルで、国家と国民を守ろうとするのなら、信じられる強大国との友好関係が必須である。南北イベント政治よりも先に、急変する国際情勢に対応する立体的な国家戦略が切実な時だ」(鈴置前掲)
韓国にも常識家がいるようでまことに喜ばしいことですが、残念ですがこの6年間は日陰のペンペン草扱いでした。
保守空位の間に、東アジア情勢は激変してしまいました。
いまや台湾海峡に新たな前線を作ろうとしている米国とその同盟国にとって、不安定要因にしかならない韓国などクアッドに入っていただかなくてもまったく困らないのです。

というわけで、韓国ときたら、まるで行こか戻ろか思案橋といった風情ですが、来春にはその思案が定まることでしょう。
イ・ジェインになれば、思案橋を渡って中国への彼岸の旅へと晴々と出ていくのでしょう。
といっても、韓国に中国は押しかけられても拒否するかもしれませんね。
シンシアリーさんがどこかで、「中国は韓国とは同盟しない。それは韓国は弱い環として敵陣営にいるから価値があるからだ」と言っていましたしね。
え、北朝鮮ですか、論外です。与正が韓国と同盟することなどありえません。
ですから、思案橋の先には誰も迎えてくれないのです。

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コメント

与太話をひとつ。
中華風水に鬼門の考え方が発達しなかったのは、大陸中原から見て北東にある朝鮮半島が、邪気を全て吸い付け引き取ってくれるから気にする必要が無かったせいだと、アブドラの従兄弟が言ってた。知らんけど。
現実の真面目な話、彼の国はいつも、自らが信用されるに値しなくなる道を国家として選択してしまうので、他国は彼の国を適当にあしらって距離を置くとか、離れるとか、お付き合いしても危険回避のマージン確保を忘れないとか、そうしておくより他ないのです。

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