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2021年11月 2日 (火)

衆院選のほんとうのテーマは体制選択だった

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昨夜の9時くらいから延々と朝の5時くらいまでマラソンアップしてしまいました。
気がついたかな、昨日の記事は時間と共に増殖していっているんですよ。
確定議席数が出た時には、もう自分のコメント入れる気力もなしでした。

立憲のズタボロ負けです。
枝野氏は来年の参院選までムニャムニャと言っていましたが、ま、無理でしょう。
あそこまで負けてしまっては、自民なら岸田氏は即刻辞表を書いて、政権最短記録を作ってしまったことでしょう。
そのくらいにひどい負け方です。辞任するのが筋です。
下が確定議席数ですが、自民が15議席減らしているんだから、立憲のマイナス14議席なんてそれより少ないくらいだ、なんて思ったらダメ。

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出典不明

感染状況の国際比較する方法を思い出して下さい。
感染者数が同じ数でも、人口が約3億の米国と人口が数千万しかいない国では意味が違いました。
仮に同じ1万でも、母集団のケタが違えばまったく意味が違いますから、較べる場合は100万人単位に砕いて比較しましたね。
これと同じ理屈で、自民は前回選挙で276議席あるのに対して、立憲は110議席しかありません。
自民と立憲の議席の比率は1対2.5ですから、立憲にとっての意味を知るためには、失った議席数14議席を2.5倍してやらねばなりません。
そこで2.5倍してみると35議席で、これが立憲が受けたダメージの真の意味なのです。

もし自民が35議席落としたら241議席となってしまい、安定多数の244を割り込んでいます。
まさにレッドラインです。
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Yahoo!

レッドラインとなると、政権の政策選択の幅が失われ政権維持のために数合わせばかりに頭がいくようになります。
たとえば対中方針についても、連合与党の公明に大きな配慮をせねばならなくなります。
かといって維新を入れたりしようとすれば、公明が嫉妬して離脱するといいだすかもしれません。

政権内部だけではなく、肝心の国会運営はさらに悲惨なことになります。
今回枝野氏が考えていた戦略はこうでした。

「枝野代表は政権交代を掲げた。しかし党勢を考えれば、今回は議席を上積みしたうえで、来夏の参院選で勝利して衆参勢力が異なる「ねじれ」を実現し、国会で存在感を高めて次の衆院選で政権交代を果たす、という3段階のシナリオが現実的だ」
(産経11月1日)

自民党が衆院選で敗北し安定多数を失ってしまえば、この立憲のシナリオに足を踏み込むことになったのです。
ここで踏みとどまったことが、自民にとっていかに大きな意味をもつかわかると思います。

そしてもうひとつの意味が、このトラップを仕掛けたほんとうの司令部が共産党だということでした。
言い換えれば、今回自民が敗退するということのほんとうの意味は、次の衆院選で共産党をなんらかの形で加えた容共政権が誕生することを意味したのです。
共産党風にいえば、これが「民主連合政府」の誕生で、これはさらにそれは社会主義・共産主義に必然的に移行していくのだと、志位氏は臆面もなく今回も口にしていました。
※関連記事『いまも本気で「共産主義革命」を目指す共産党と手を組んだ立憲』
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-b88382.html

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共産党を率いて20年以上 志位氏が「続投」

共産党は選挙前の10月18日に開かれた日本記者クラブ主催9党首討論会においてこのように言っています。

「人類の社会は資本主義でおしまいか。いまコロナのもとで格差、環境などいろんな問題が噴出しています。
私たちたちは、その先に進むことができる。それが社会主義・共産主義です」

共産党は隠すふうもなく、「この選挙の真のテーマは政権選択ではなく、体制選択だ」と言いきっており、立憲はそれに乗ったのです。
共産党がその看板を降ろさないのは伊達じゃないのですよ。
自分たちは共産主義革命をするためにこの選挙を戦うのだ、そう公言している共産主義者と立憲は手を組んだのです。
ちなみに共産党は「暴力革命は否定した」と言っていますが、共産主義革命自体は少しも否定していませんので、念のため。
自由主義経済と民主主義政体の否定、これが共産主義ですから、これは重い。

その体制選択のための手段こそが野党共闘でした。
いままでいくつかに分散していた政権批判票を一本化すれば自民に小選挙区で勝利できるという、立憲にとってこれ以上ないほど甘い誘惑でした。
それに沿って共産党は、公示の6日前になって20以上の選挙区に立候補させていた独自候補を降ろして本格的一本化に入りました。

この野党共闘がきわめて鋭利な武器であったことは事実です。
この選挙を自民の快勝だったと言う人がいますが、楽観にすぎます。
結果的には野党共闘はその6割で敗北を喫したものの、自民の勝利はいずれも薄氷の勝利にすぎませんでした。

「(野党共闘の)効果は明らかで、選挙戦中盤には接戦だった60選挙区で、一本化された立民候補が最後に抜け出すケースが目立った」(産経前掲)

そして選挙戦の現場では、立憲の候補者に共産党地域組織が丸ごと支援に入り、今まで立憲の選挙マシーンだった連合系労組を押し退けて共産党員が走り回り、逆に共産党街宣車に立憲の幹部が乗り込んで声を枯らす、という風景が随所に見られました。
逆に共産党が全国各地で開いた比例代表候補の街頭演説会に、その選挙区の立憲候補が参加する事態がそこここで起きました。

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出典不明

これが志位氏がいう「本気の共闘」です。
しかもこの野党共闘で恩恵を受けたのが圧倒的に立憲だったのですから始末が悪い。

「借りを作った立民候補が共産党と手を切るのは至難の業だ。共闘のイメージを嫌い、選挙ポスターに党名を記さない立民候補者もいた。
立民の支持団体である連合の幹部は、居住地の立民候補が共産党と共闘したために「投票できない」と不満を漏らしたほどだ」(産経前掲)

かくして立憲と共産は堅い「戦友」関係となり、とうぜんのこととして選挙後には共産党はこの「貸し」の取り立てに入ることでしょう。
仮に枝野氏が降ろされて野党共闘路線が否定されれば、共産党は信義違反として大声で糾弾できる資格を持つのです。

ところで、今回の自民は強く押せば倒れそうな雰囲気がありました。
選挙前に盛んに出ていた予測では議席を大幅に割り込むという予想どおり、今回も小選挙区で野党統一候補に各所で負けています。
特に都市部が惨憺たるもので、石原氏や甘利氏が落選し、大阪など維新に総負けです。
あの辻本オバさんの落選でわかりにくくなっていますが、自民もしっかり負けているのです。

それなりに格好がついたのは、比例が思った以上に自民を押し上げたからです。
おそらく比例がなければ、自民はたいへんな苦戦を強いられたはずです。
敗将となった枝野氏が、どこかのテレビで「自民は選挙区で地道に票を集めたが、我々は空中戦だった」という意味のことを漏らしていましたが、そのとおりです。

ただし、それは野党だけではなく与党も同じで、この1年半、コロナ禍のために地元の選挙区での活動がまったくといっていいほどできませんでした。
まめに地域の会合や祭りに顔を出したり、地元の請願を聞くことが議員の仕事なのですから、手足をもがれたようなものです。
それが特に顕著に現れたのが、甘利氏や石原氏のような党執行部にいる有力議員でした。
そこをテレビなどで知名度が高い野党統一候補に攻められると、よもやの落選をすることになります。

しかし岸田氏は健闘したとおもいます。あの地味キャラでよくやりました。
ただし高市氏に感じるカリスマ性というのか、要は岸田氏の指導者としての顔が見えないところは菅氏と一緒なのですよ。
安倍氏が岸田氏を後継に考えていたのは、彼の好人物でリベラルな人柄で野党を説得して改憲させるためでしたからね。
しかし勝負師ではありませんから、選挙戦で野党も言っている「分配」を言い出し、危うくアチラ側の土俵で戦ってしまうところでした。
途中で岸田氏もそれに気がついて「成長なくして分配なし」という言い方に変えたり、中国を念頭に置いた安全保障を訴えていますが、おそらく最後まで国民には自民と立憲の政策の違いが分かりにくかったと思います。

このように見てくると、産経が「薄氷の勝利」という表現を使っていますがまさにそのとおりで、よく議席の最小限の損失で済ませられたと思います。
その理由は、先ほどから述べているように、ひとえに共産党と手を組んだことによって国民が強く警戒心を抱いたからです。
いわば敵失です。

結局、立憲はやりようによっては「勝てる勝負」を共産党と手を組むことで逃がしたのです。
立憲と共産党が考えていたマスタープランは、菅氏が総裁選に出馬し、そのまま解散に踏み切るという絵図でした。
それがもろくも崩れたのは、いうまでもなく菅氏が任期で退陣するという英断であり、長期の総裁選フェスをしてメディアジャックしてしまうという奇策でした。
この菅氏の思惑どおり、9月いっぱい総裁選に乗っ取られ、気がついてみれば高市氏という新しい保守のスターまで誕生してしまったわけです。
そもそも野党は高市WHO?だったはずで、菅氏の決断と高市氏の登場がすべての流れを変えたのです。
自民のほうが一枚役者が上手がだったのですね。

こうして立憲と共産党の包囲網は完全に狂いました。
そこに仕掛けられたのが、岸田氏の解散前倒しですから、態勢の建て直しも効かないまま選挙戦に投げ込まれ、共産党との共闘だけがむき出しになってしまいました。
本来ならば、甘い糖衣に包んで国民に飲みやすくするべき「体制選択」が露呈してしまっては、吐き出してしまいます。
野村さんじゃありませんが、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」です。

※今日から衣替えしました。

 

 

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コメント

 立憲がまともな敗因分析が出来るくらいなら立憲じゃないんで、枝野首班で来年の参院選まで共産党との連携を強めて行くでしょう。
良く見れば、当選までに一定の保守票が必要な立憲議員が落選しています。小沢一郎、中村喜四郎、沖縄の屋良朝博しかりです。

記事にあるように、今回選挙から志位氏はじめ共産党候補者らは、共産主義の可能性や優位性すら公の場でオープンに語るようになって来ています。おそろしい時代になりましたが、この要因は立憲との一体化がもたらした自信のあらわれです。

選挙中、立憲上層部は必死に共産党隠しを行いましたが、個々の選挙現場では共産運動員が候補者の選対に深く入り込んで、一部では主導権さえ握っていたいた様子もあった。
立憲内のそうした部分が党論形成の主役ですから、共産党の目論見通りに、これからはもっと一体化し続けて行くでしょう。

菅前総理勇退からこっち、自民党は非常に幸運の連続でした。
ただ、岸田総理は来年の参院選まで、一寸の失敗も許されない事態になったと思います。
そうした中でどのように政策を推し進めるか、なお緊張感の持続が求められるところです。


あえて左派系に希望的観測なコメントすると
見方によっては立憲共産党が100議席獲得したともとれ、大阪みたいに公明党が反対に回った場合、次回負ける可能性も出てくるんですよね

与野党問わず今回負けた議員に共通する有権者目線の項目があるように思えて考え中です。
自民は解散前に1番落ちると言われた魔の3回生、73人中当選が70人。
69人が小選挙区で出馬して、20名が比例復活でした。たしかに比例に助けられていますね。落としたい人が復活してしまうジレンマがある制度なんですが(苦笑)。
重複年齢上限と惜敗率が大物若手満遍なくふるいにかけられ世代交代の予感です。
野党の方がどうも年功序列が昨今厳しいようで、新陳代謝を先に出来た党が抜け出てくるのではと思います。だから立憲共産党には、無理だな。麻生さんは共産の魂胆が一秒で分かるいいフレーズをかましてくださいました。
あちこちで、母屋を乗っ取る、シロアリ、と声が出ても自信満々の志位さん達を皆で刮目して見ていきましょう。

娘経由で聞く話では、キッシーやガースーは地味さで見劣りするイメージではないんだそうです。20代にはアクの強いキャラやテレビ受けする人よりも、安心感ある仕事できそうな大人で、アクじゃない強さがある人材が、「世界に出したい日本の代表」とのこと。
民主党期に幼児期、安倍時代に学齢期を送った層ならではのバランス感覚だと思います。

毎回選挙の直前になると創価と公明党叩きの怪文書がポスティングされるんですが、今回はなんと「近年の日本の共産党は保守化が進んでいるから信用出来ます」だそうで、危うく門の前で大爆笑してしまうところでしたw

今回の立民の惨敗は維新憎しのあまりに共産党にすり寄るというタブーを犯してしまった大阪自民と被りますね。
勢力を増すどころか中間層もコア層も離れ今回に至っては全滅というありさまです。
沖縄でうまく共闘が成り立って地盤を再構築出来たから他所でもなんとかなるとでも思ったのでしょうか?
そんなわけないのにね…

これで公明を除いた自民、維新、国民で3分の2を越える改憲勢力が構築できたわけで、いよいよ岸田総理は戦後初の改憲を行った総理として名を残さなければヘタレと言われてもしょうがない状況になりました。
補正予算と同様に改憲に向けた動きも具体的かつ迅速に行ってくれることを期待してます…というかやらないとダメですよ。

正直、立憲民主党と共産党の連携が上手くいき票を伸ばして、日本
は社会主義・共産主義へと向かうようになる、タイヘンだぁ!と、私は
覚悟していました。それが我が同胞はアホも多いと思っていたのに、
手前味噌ながら、やっぱり日本人はカシコイんだぜと惚れ惚れしまし
たわ。

実際には、日本のホンの近くに中国・北朝鮮という、社会主義を極め
た共産主義独裁体制の、21世紀で人類最悪の専制国家があるので、
いくら平和ボケしていようが常に「あんな国はイヤだよう、アレは無いわ」
と思わせてくれているのが功を奏したんだと思いますわ。東欧諸国も、
はじめは一帯一路を歓迎していたのが、中共が旧ソ連のような行動を
とるようになり、あの怖気立つ過去を思い出して、急速に中共を嫌悪
するようになったのも、自由な庶民の感覚として理解できます。

管理人さんの、票稼ぎに共産党にスリ寄る節操のない立憲民主党
は自滅する、という予想は早々と的中しました。こんなに早く当たる
とは、管理人さん自身も思っていなかったんじゃ? 何はともあれ、後
は岸田首相の実力次第ですわ。今回は大エラーかました立憲民主党
幹部の敵失なんで、身のある合理的な実現性のある政策を立案、押
し進めて、なんやら頼りないイメージを脱皮して欲しいですわ。

公明党を切り(抱きついてくれば別に切らなくてもいいけど)、維新との
合流を考えてもオモロイと思いますわ。従前の薬にも毒にもならない
ムラ政治より、良くも悪くもハッチャケた維新となら憲法改正も早いと
思いますわ。リスクも高いですけど。

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