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2021年11月 9日 (火)

ヨーロッパでは再び感染が爆発

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日本では終息に向かいつつあるコロナですが、ヨーロッパでは再び感染が爆発してしまいました。

「欧州で再び新型コロナウイルスの感染者数が急増している。世界保健機関(WHO)は、ロシアや中央アジアなど旧ソ連諸国を含む欧州管内53カ国で10月最終週の新規感染者数、死者数がともに世界の約5割を占め、再び感染の「震源地」になったと警戒を強める。ワクチン接種が進んでも悪化に転じた国もあり、ドイツは希望者全員に3回目の「ブースター接種」をする方針を決めた。
WHO欧州地域事務局によると、10月最終週は管内の新規感染者数が約180万人、死者数が約2万4千人だった。クルーゲ事務局長は「我々は再び(感染の)震源地にいる」と述べ、来年2月までにさらに50万人が死亡する可能性があると警告した。」
(朝日11月6日)

WHO欧州地域事務局のクルーゲ事務局長は4日の声明で、欧州と中央アジアの一部で新規感染者が前週比6%増、死者が同12%増、過去4週間の新規症例が55%以上増加しているとし、強い警鐘を鳴らしました。
英統計サイト「アワー・ワールド・イン・データ」などによると、このような状況です。

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■ヨーロッパの1日当たり新規感染者状況(100万人当たり)
・11月6日時点の日本の新規感染者数                                                  ・・・241人
・欧州平均                                                                              ・・・約300人
・感染がひどい地帯・・・エストニア、ラトビア、スロベニア、リトアニアのバルト三国・・・1000人超
・ジョージア、セルビア                                                                   ・・・900人以上
・クロアチア、モンテネグロ、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア、アルメニア
・英国                                                                                     ・・・ 約9万3千人
・ロシア                                                                                   ・・・約4万1千人

特にすさまじい感染爆発をしているのがロシアです。
ロシアは最悪のパンデミック状況で、毎日4万人超の感染者と1000人超の死亡者数を出し、死者数が最も劇的に増えた週は8100人以上が死亡しています。

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NHK

「ロシアでは新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、政府が11月7日までの9日間、全土で経済活動を制限してきましたが、1日の感染者数が過去最多になるなど収まる兆しが見られず、一部の自治体では制限措置が延長されることになりました。
新型コロナウイルスの感染の再拡大が続いているロシアでは11月7日までの9日間、全土で企業などの休業日とする大統領令が出されました。
政府は経済活動を制限して国民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけてきましたが、11月6日も政府の発表で1日の感染者数が4万1000人を超え、これまでで最も多くなるなど感染拡大が収まる兆しが見られません。
一部の州では病床の使用率が90%以上になるなど医療体制のひっ迫が伝えられ、こうした州では飲食店の店内での営業などを停止する大幅な制限措置がさらに1週間程度、延長されることになりました。
また多くの自治体でも劇場などに入る際の接種証明の提示が義務づけられるなど制限措置が続けられるということです」
(NHK11月7日)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-situation/detail/russia_05.html

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ロシアの感染、過去最悪 政治不信招き「国産ワクチン打ちたくない

ロシアで新型コロナウイルスの感染拡大が過去最悪の状況になっている。1日あたりの感染者数は3万人、死者数も1千人を超えた。ロシアは昨年、世界初の新型コロナワクチンの開発に成功したと発表したが、政治不信から接種率は低迷。マスク着用も広がらず、感染拡大に歯止めがかかる気配はない。(朝日 2021年10月17日)

 ロシアは9月にいったん感染拡大は下降しましたが、寒気を迎える10月から再び増加に転じて、11月にはパンデミックになっています。

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NHK

ロシアの死者数を見ます。こちらは9月の下降も見られず、そのまま増加の一途を辿っています。

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NHK

参考までに、わが国の感染状況の推移を見てみましょう。

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NHK

わが国は8月から確実に感染は減少し、いまや終息宣言もそう遠い状況ではなくなりました。

■日本の感染状況
全国では、2021年8月末から新規感染者数が減少に転じ
▽10月7日までの1週間は前の週に比べて0.55倍、
▽10月14日は0.61倍
▽10月21日は0.62倍
▽10月28日は0.67倍
▽11月4日まででは0.80倍と10週連続で減少

この極端な差はなんなのでしょうか。
WHOはワクチン接種率の低さを原因に上げています。

「WHOが懸念するのが接種率の伸び悩み。管内で接種が完了した人は47%で、バルト諸国や中東欧で接種率が低いという。10月に感染が急速に拡大したロシアも1回でも接種した人は5日現在で人口の39・4%にとどまっている。  100万人あたりの1日の新規感染者数はエストニアやスロベニアでは1千人を上回る。日本の人口に換算すれば12万人を超える事態だ。約700人のオーストリアでは、ウィーン市が来週末からワクチン未接種の人に飲食店への入店などを禁止すると決めた。  また、WHOは感染防止策を緩めた国も少なくないとして、マスク着用や屋内空間での換気といった対策の徹底も呼びかけている」(朝日11月6日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/27f858f39ddeb1b2f451306995479255976abab5

■ワクチン接種率の低い国
・ブルガリア・・・22%
・ジョージア・・・23%
・ルーマニア・・・33%
・ジョージア、セルビアは中国製ワクチンを導入
・ロシア・・・2回の接種終了者・31・3%・自国製ワクチンを忌避するもの多数

欧州での感染拡大の理由について、ドイツ在住の医師村中璃子氏は、「寒さが到来したこともあるが、東欧やバルト三国など旧共産圏の感染が多いのは、国民の政府に対する信頼感の低さから、ワクチン接種が進んでいないことが一因だ」(ZAKZAK11月6日)と考えています。

「WHOが懸念するのが接種率の伸び悩み。管内で接種が完了した人は47%で、バルト諸国や中東欧で接種率が低いという。10月に感染が急速に拡大したロシアも1回でも接種した人は5日現在で人口の39・4%にとどまっている。
100万人あたりの1日の新規感染者数はエストニアやスロベニアでは1千人を上回る。
日本の人口に換算すれば12万人を超える事態だ。約700人のオーストリアでは、ウィーン市が来週末からワクチン未接種の人に飲食店への入店などを禁止すると決めた。  また、WHOは感染防止策を緩めた国も少なくないとして、マスク着用や屋内空間での換気といった対策の徹底も呼びかけている」(朝日11月6日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/27f858f39ddeb1b2f451306995479255976abab5

わが国では完全に習慣化したマスクの着用や、ソーシャルディスタンスの確保も、ヨーロンパでは守られていないようです。
たとえば感染が増加の一途を辿るドイツでもこの調子です。
上のロシアの写真でもわかるように、衛生当局が消毒作業をしている横で、市民はノーマスクでしたが、ドイツの街頭風景を見ると、マスクをする人のほうが稀のようです。
マスクをしないと社会面に出る日本ではかんがえられない風景です。

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NHK

「ドイツで感染症対策にあたる政府の研究機関は11月5日、ドイツ国内の新型コロナウイルスの新規感染者が3万7120人に上ったと発表しました。
2020年春に感染が拡大して以降、1日の感染者数としては最も多く、2日連続で過去最多を更新しました。
亡くなった人の数は154人となっています。
ドイツでワクチンの接種を終えた人の割合は人口の66.9%で、ワクチンの接種に消極的な人もいて、このところ接種率が伸び悩んでいます。
感染が再び拡大するなか、集中治療室で手当てを受ける患者も多くなっていてシュパーン保健相が「第4波が本格的に到来した」と述べるなど、ドイツ政府は危機感を強めています」(NHK11月5日『コロナ 海外で感染再拡大 日本での可能性は?』)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/sixthwave/detail/detail_20.html

ヨーロッパは、今後ウィルスにとって最適な乾燥した厳しい冬が待っています。
ロイター通信によると、中国でも2日に新たに93人の市中感染が確認され、8月以来の高水準となっています。

[「北京 3日 ロイター] - 中国当局によると、2日に新たに93人の新型コロナウイルスの市中感染が確認された。前日の54人から急増し、8月9日以来の高水準となった。中国共産党の重要会議の開催を来週に控え、北京では規制の強化が見込まれている」
(ロイター11月3日)

中国の公式発表は信頼度が低いですが、感染拡大の徴候が見えていることに留意してください。

また韓国でも感染が拡大しています。

「韓国中央防疫対策本部によると、ここ1週間(10月30日~11月5日)の国内感染者数の平均は前週(10月23日~29日)比で29%増の2,133人となった。10月は一時1,000人台で推移していたが、「ウィズコロナ」対策が1日から実施されて以降、2,000人台で高止まりしている。  とりわけ3日は午前0時時点で前日から2,667人増え、過去4番目の多さとなった。死者数も4日に24人を記録し、1月12日以来約10カ月ぶりの高水準だった」
(NNN11月 8日)

韓国はワクチン接種率が72%に達し、ウィズコロナに切り換えたとたんこの感染拡大が始まっています。
村中氏は「日本も再拡大の可能性を自覚すべきだ」と強調し、 「わずかな接種率の差が『ウイルスの広がりにくさ』に大きく影響する。ワクチンを1本でも多く打ち、3回目の追加接種や別の種類との交差接種の議論を進めることも必要だ。入国制限や水際対策の緩和も米国に追随するのではなく、日本独自の基準で判断することが重要だ」(ZAKZAK前掲)と述べています。

他山の石としましょう

 

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コメント

どっかの話によればロシアでは反ワクチン派のデマ(ここまでデータが揃えばデマと言っても差し支えないと思われます)によりワクチン接種率が伸び悩んだ、と言う話があります。ワクチン接種による感染状況の変化を観察する上では大変興味深い結果が出ています。が、それも現在の位置に我々がいるからこそ。現況ではワクチンは一本でも多く打つべきです。

ワクチン(ファイザーとモデルナ)とマスク、それぞれに8割以上の感染防止効果がありますが、どちらかが欠けても流行するくらい、デルタ株は感染力が強いのですね。まして、それ以外のワクチンでは尚更です。

ロシアは反ワクチン派の台頭を許す程度には自由な社会というのが皮肉ですね。特に寒い地域ですから、強権を発動してでも接種すべきと思いますが。

日本は今冬を越えれば全く怖くなくなりますね。
コロナワクチンは3回目の話が出ていますが、インフルエンザワクチンの接種が滞っているのが気になります。
コロナ禍でインフルが流行ったら、医療機関の負担が激増します。
やはり今冬まではマスク必須ですね。

韓国はほぼファイザーとモデルナだった日本と違いAZやJ&Jなどを接種している人が多く、ブレイクスルーしている割合もそれらのワクチン接種者の方が多いという調査もあるようですが、どうなんでしょうね。

イスラエルの状況からしてワクチンの効果が持続するのは6〜8ヶ月程度で、更にこの期間内における収束状況で「もう大丈夫なんじゃね?」という雰囲気が相まってマスクをはじめとする感染防止意識が薄れての再拡大かと今のところ認識しています。
とはいえ海外のスポーツ中継での観客のノーガードでのはしゃぎっぷり観ているとこれは本当に生放送なのか?と目を疑いたくなりますし「なぜ欧米はワクチン接種しているのに再拡大するのかわからない」とかいう論調もにわかに信じられません。

根拠もなにもないカンですが
日本人が緩むとしたらもう少し先じゃないかな
クリスマス、忘年会、そして帰省

街中はまだ混雑してない道で一人で歩いてる人も、自転車の人も律儀にマスクしてます
結構なんですが、多くの人がワクチン接種と併行して基本的な感染対策を続けることが公衆衛生学的に正しいと理解しているというより、まだ新たに出来た習慣から抜けきっていないのではないかと見ています

年末年始にクラスターが起きる可能性は十分にあり、そこで保健所の方にもうひと頑張りして頂かなくてはならない、なんてことの無いように、個人の基本的な感染対策は続ける必要があるんだとしっかりアナウンスしていきたいです

ドイツは今後もホメオパシーとか好きな意識高い系達が頑固に打たないでしょうね。
欧州は良くも悪くも根本が個人主義なので、国側も多様を肯定しつつ多様すぎる人へ案外キツい金銭的冷遇をやれる点は、少し羨ましくもあります。
マスクについては、屋内では付けている人が大多数らしいです。
屋外でノーマスク自体が悪とも思えないので、手を洗わない習慣とノーマスクで顔に手をやる機会が増える事などの理由を思い浮かべています。

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