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2021年12月 2日 (木)

中国、ワクチンを10億回分追加提供

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中国はまるでサンタクロースのような国です。
アフリカ人民は伏して東方の「神」を拝むべきでしょう。
中国がアフリカに10億回分のワクチンを追加提供しました。
先進国がわれわれのワクチンを奪っていったと叫んでいたWHOのアフリカ事務局長は、さぞかし随喜の涙にくれたことでありましょう。

「【11月30日 CGTN Japanese】習近平Xi Jinping)国家主席は29日、アフリカ連合が定めた目標である「来年までにアフリカの人口の60%が新型コロナワクチンを接種すること」を達成するため、10億回分のワクチンを中国が追加提供することを発表しました。
 これは、中国・アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議の開幕式で述べられました。習主席は、中国が今後、アフリカ向けの10の貧困削減・農業プロジェクトを実施して、500人の農業専門家を派遣すること、中国国内に現代農業技術の交流や研修のための中国・アフリカ合同センターを設立すること、中国の機関や企業によるアフリカの農業発展や貧困削減のモデル事業の立ち上げを奨励することを明らかにしました」(AFP

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海外・世界のコロナワクチン 最新情報・ニュース|NHK

中国のワクチンを受け取った国は既に10カ国、10億回分だそうです。

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https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/chinavaccine-1/

特に中国が一帯一路戦略の重点地域としているアジアと中南米は真っ赤かです。
濁った色は西側のワクチンとの併用です。

「英医療調査会社エアフィニティによると、中国は2020年11月から21年9月までに約10億回分のワクチンを109の国と地域に輸出した。そのうち約5000万回分が寄付だ。出荷先の大部分(約8億回分)はアジアと中南米が占め、中国の広域経済圏プロジェクト「一帯一路」に関わる国々が多い」
(日経『生産政治プロパガンダ「責任ある大国の虚実』 )
中国ワクチンギャンビット 「責任ある大国」の虚実:日本経済新聞

もっとも寄付は1割以下で、大部分は売っただけなんですがね。
それも後述しますがバカ高い値段で。

そして肝心な効用がこれがよくわからないのですから、困ったもんです。
というのは中国がワクチンの情報を開示しないために、効能を信じたくとも有効性の治験データーが不透明です。

そもそも御墨付きを与えたWHOの緊急使用承認からして、中国からの治験データーも見ないうちから中国ワクチンを続々と承認したようなものでした。

「世界保健機関(WHO)は6月1日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナウイルスワクチンを緊急使用リストに追加した。これにより、新型コロナウイルスワクチンの公平な配分を目指す国際的な枠組み「COVAXファシリティ」でも、今後、シノバック製ワクチンが使用可能となる。
今回、シノバック製のワクチンが承認されたことで、WHOの緊急使用リストに入った中国製ワクチンは2例目となった。1例目のシノファーム傘下の中国生物技術北京生物製品研究所のワクチンは5月7日にWHOの緊急使用承認を受けており、同社は「COVAXファシリティ」に提供するワクチンの量産を開始した(JETRO短信2021年06月09日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/06/048cb42c2965752d.html

治験データーの開示もなく、副反応の状況もようやく5月下旬になって中国CDCが出すありさまでした。
中国CDCの発表では、副反応の報告総数は3万1434件、接種10万回当たりでは1186件で、異常反応5,356件の内訳は、アレルギー性発疹が3,920件、アナフィラキシーが75件などだったそうです。
うち重篤なケースが188件出ています。

つまりWHOは安全性への配慮を欠き、有効性の確認がないままワクチンの世界配給システムCOVAX(コバックス)使用ワクチン、第1号、第2号に入れてしまったことになります。

「一部の国は中国ワクチンを信用しきれないでいる。
南アフリカは中国民営企業の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンの治験を始めたが「デルタ型への有効性について十分な情報がない」と判断。世界保健機関(WHO)が主導するワクチン分配の枠組み「COVAX(コバックス)」から提案のあった同社製ワクチンの受け取りを断った。ナイジェリアはシノファーム製ワクチンをいったん承認したにもかかわらず、他社製ワクチンを優先的に使っていくことを決めた」(日経前掲)

WHOのワクチン供給枠組みであるCOVAX(コバックス)は、中国に感謝感激雨あられとばかりに、中国ワクチンを押しつけましたが、南アフリカのように拒絶する国も出始めました。

一方、 西側は完全に出遅れています。
自分の足元でコロナが燃え盛ってしまったためにただでさえ遅れたところに、同盟国への供給を優先したために発展途上国向けが、中国と一桁違いとなっています。
ただし、米国のワクチン提供は無償で1億5000万回分提供しており、中国の5000万回分の3倍です。

「米国はワクチンの無償提供で攻勢をかける。バイデン政権はすでに合計1億5000万回分以上におよぶワクチンを寄付・寄贈したと発表しており、中国のほぼ3倍にあたる。
欧州の輸出国(オランダ、スイス、ドイツ、ベルギー、英国)は、あわせて7億3000万回分を世界に輸出してきた。欧米から合計139の国と地域がワクチンを受け取っている。欧米は出荷した国・地域の数で中国に勝るものの、輸出量の累計では中国に後れを取っている」(日経前掲)

ところで各国ワクチンの有効性は以下のようになっています。
下図はWHOがつくったもので、スプートニクV とシノバックが100%などは現実にはありえません。
ならば今、ロシアであれだけの再拡大になるはずがありませんし、シノバックの有効性については、1回目でわずか5%2回目で54%という惨憺たる結果が出ています。
ブラジルでは50.4%ですから、おそらくこのあたりが2回目の平均的有効性だと推測されます。

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日経 WHO

シノバックを使った国々で一斉に怒りの声が噴出しました。

「シノバック製ワクチンの有効性に疑問を呈する声も上がっている。アルゼンチンとスペインの電子紙「ラ・ポリティカ・オンライン」などによると、チリ大学の調査によると、シノバックのワクチンは1回目の接種での有効性がわずか3%であることが判明。2回目の接種後、2週間で有効性は54%まで上昇するが、最初の13日間の有効性は27%程度という。
また、ブラジルのブタンタン研究所が同様の調査したところ、シノバックの有効性は50.4%という結果が出ているという。世界保健機関(WHO)はワクチンを承認する際の有効性は最低50%としており、上記の調査結果のみで判断すれば、「すれすれの基準」ということになる」
(白石和幸『ワクチン接種猛烈に進む「チリ」感染激増のなぜ』 東経 2021年4月16日)
https://toyokeizai.net/articles/-/423208

またファイザーが88%と出ていますが、厚労省はこのような治験結果を公表しています

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ファイザー社のワクチンについて|厚生労働省

これは臨床結果でも実証されています。

「ファイザー・ビオンテック製やモデルナ製の場合、発症予防効果はどちらも90%以上に達する。世界規模で行われたジョンソン・エンド・ジョンソン製の有効性研究では、中程度から重症の予防効果は66%、重症の予防効果は85%、死亡の予防効果は100%だった5(CNN2021年7月10日)
https://www.cnn.co.jp/world/35173690.html

中国ワクチンの卸元のようになったWHOデータですら中国ワクチンの有効性は79%で、他のデータでは5割を切るものすらでています。
なにせ中国側が臨床や医療現場で得たデータを完全には開示していないのですからコワイ。
ですから、WHOのいう有効率と現実の臨床との間に著しい乖離が生まれています。

たとえば、中国の南米でのワクチン拡大の拠点としたのはチリでした。
チリは世界各国と貿易関係が盛んで、南米各国とも友好関係があるためにうってつけの広告塔と見たのです。
ちなみにロシアはアルゼンチンがスプートニクVの南米での拠点となったのと同じです。
中国はチリと提携関係を結ぶために、シノバックを今後3年間毎年2000万回分提供すると約束しました。
チリ側の薬学専門家を5日間シノバックの生産設備に招く厚遇ぶりだったそうです。

そしてチリはシノバック製ワクチンを大量購入して自国民へのスピード接種を始めたわけですが、まったく歯止めがかからず、21年4月には新規感染者数がかつてないほどに増加してしまいました。
このスピードは目ざましく、今年4月で2回目接種に入っていたほどです。
これは接種会場を全国1300箇所に増やすなどの手当てが功を奏したようです。
と、ここまでは素晴らしいのですが、かんじんの感染拡大が止まりません。

下図はチリの1日あたりの感染者数の推移(2020年3月5日~2021年4月14日)ですが、実線が7日間平均です。

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BBC 出典:チリ科学省(4月14日時点) 
https://www.bbc.com/japanese/56768894

「ところが、2回目の接種を終えている人が人口の21%に上るというのに、チリでは感染拡大が収まるどころか、1日8000人と過去最高レベルの新規感染者が出ている。人口の約9割が再びロックダウンの対象となっており、この現象に国内外の医学専門家の注目が集まっている。
チリでこれまで使用されたワクチンの93%は中国シノバック製のワクチン「コロナバック」で、残り7%はアメリカのファイザー/バイオテック製だった」
(白石前掲)

その上、中国ワクチンは中国製に似合わずお安くはありません。

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日経

「開示されている契約などをもとに国連児童基金(ユニセフ)が集計したデータによると、シノファーム製は15ドルから36ドル、シノバックは10ドルから33ドルで各国に輸出されている。モデルナのmRNAワクチンより安いが、ファイザー製よりは高価だ。アストラゼネカの「ウイルスベクター」型と呼ぶ、mRNAとは別の新型ワクチンと比べるとはるかに高い」(日経前掲)

シノファームのワクチンなど、西側のアストラゼネカの実に7倍の高値で、売りさばかれています。
売りさばくと書いたのは、中国ワクチンの半分は有償提供ですが、後から法外な請求書が回ってきてたまげないように。

とはいえ、これしかない国にとっては干天の慈雨で、ファイザーなど西側のワクチンはmRNA型で、マイナス20度から同80度という超低温で保存しなければならないのに対して、中国の簡単な冷凍施設で移動でき、接種できるのは大きなメリットには違いありません。

というわけで、いまだ西側のワクチンを蹴散らして快進撃しているようです。
絵に描いたような悪貨が良貨を駆逐するというやつです。

 

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コメント

凄いな、WHOのワクチン効果グラフ。いくらなんでも盛り過ぎだと誰でも分かるのを平然と国連機関が出すってどういうガバナンスで動いているのか!?

中米ホンジュラスの大統領選挙でまた1つ台湾と断交して中国に寝返る国が出そうです。
昨夜は安倍元総理が台湾のシンクタンクとのリモート討論で「台湾有事は日本有事だ」と発言して、中国は即座にギャンギャンと反論するというお約束。
これは安倍さんから岸田総理へのメッセージかつ援護射撃だと受け取っています。

それにしても中国製はなんでも「安かろ悪かろ」から各国メーカーの進出で電気製品などでは「安かろそれなりに悪くなかろ」になったのに···何だこのゴミワクチン!「高かろ悪かろ」かよ!どうしようもないですね。値段見てビックリだわ。

あとはとりあえず「治療薬」の開発に期待します。

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