• 20250121-022941
  • 20250121-025750
  • 20250119-145554
  • 20250119-142345
  • 20250119-142345_20250119150101
  • 20250119-150249
  • 20250119-152051
  • 20250117-013132
  • 20250117-015927
  • As20241225001545_comm

« 「プーチンの戦争」を見誤ったバイデン | トップページ | 北のミサイル連発におたつくな »

2022年1月18日 (火)

プーチンの黒い素顔

022_20220117153801

プーチンは、ある種神秘的な政治家です。
それは、「超大国」の指導者であるにもかかわらず、彼の出自や経歴が厳しく統制されており、情報そのものがきわめて少ないからです。
それを知る手がかりを、テンプル大学日本校のジェームス・ブラウン氏が紹介しています。
未訳の『プーチンの手下たち・KGBがどのようにロシアを取り戻し、欧米に挑戦したか』で、執筆者は英フィナンシャル・タイムズの元モスクワ特派員であるキャサリン・ベルトン氏です。

今のロシアはウラジミール・プーチンという人物を知らないと理解できません。
本日はこの本を紹介したブラウンの『日本人も知っておくべきプーチン大統領の黒い素顔』を要約してお伝えします。
さすがは情報といえばブリテン、ブリテンといったらインテリジェンスという内容で、読み物としても秀抜です。

まずベルトンは、今のロシアの肝はプーチンの出自組織であるKGB(ソ連国家保安委員会) にあるとみています。
このKGBこそ、現代ロシアを牛耳るマフィアです。
彼らは、その職種柄、ソ連の遅れた体制が崩壊に向かっていることを誰より先に勘づいていました。
巨大帝国はきしみ、そここで再起不能の傷を負っていましたが、それはモスクワの共産党中欧ではなく、世界に散らばったKGBが最も先に知り、知ったが故にさまざまな延命を考えました。
その中心的人物のひとりが、当時東ドイツに駐留するKGB中佐だったプーチンでした。


「ロシア西部レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)出身のプーチン氏は、33歳だった1985年、東ドイツに派遣された。東ドイツで勤務中、娘2人が生まれている。
プーチン氏はKGB将校として1989年12月までドレスデンで勤務した。1989年12月には大規模な民主化要求デモの結果、東ドイツの共産主義政権が崩壊した。
ドレスデンにあったシュタージの県本部が抗議者に占拠されるのを、プーチン氏は目撃した。一方、共産主義政権の治安部隊は1989年12月5日、占拠者に発砲する寸前まで至っている。
これに先立ち、東西ドイツを分断していたベルリンの壁は11月、熱狂する東ベルリン市民によって既に崩壊している。
ドイツ語が流暢(りゅうちょう)に話せたプーチン氏は当時、ドレスデンでKGBの建物が取り囲まれた際には、自分が自ら集団をなだめ落ち着かせ、この建物はソヴィエト領だと警告したと話している。
プーチン氏はドレスデンでの任務中に、中佐に昇進した。
ロシア政府のウェブサイトによると、プーチン氏は1989年、東ドイツ共産主義政権から銅メダルを授与されている。「人民への忠実な奉仕」が理由という。プーチン氏は帰国後、KGBの主な後継組織となったロシア連邦保安庁(FSB)の長官まで上り詰め、2000年にロシア大統領となった」
(BBC2018年12月12日)
https://www.bbc.com/japanese/46534019

彼が東ドイツでなにをしていたかわかりませんが、悪名高き東ドイツ秘密警察シュタージの身分証明を持ち、勲章までもらっていることから、おそらくは民主活動家狩りに従事していたのかもしれません。

_104733855_mfsputin976

プーチン氏の秘密警察身分証、ドイツで発見 旧東独シュタージ用 - BBC

彼ら東欧圏に駐留していたKGB将校らは、目の前でベルリンの壁が打ち壊されるのを目撃し、共産主義政権が崩壊するさまを目撃します。
彼らは自らの帝国の崩壊が近いことを知り、その崩壊のどさくさに紛れて巨額資産を盗み出し、海外の安全な金庫に移します。

「同書は、ソビエト社会主義共和国連邦が崩壊する直前の最後の数カ月に、KGB(国家保安委員会)が、大量のソ連通貨を海外に密輸したと指摘する。
このいわゆる「秘密経済」により、ロシアの諜報集団は、1991年にソ連が崩壊した後も、財源と大規模な影響力を維持することができた。ボリス・エリツィン大統領の下で比較的民主的な時代を過ごした後、1990年代の終わりに、KGBの元有力者はこれらの秘密資金を使ってロシアの支配を取り戻した。国家の支配を取り戻す使命は、元KGB高官であるプーチン氏が1999年12月31日、エリツィン氏に代わって大統領(大統領代」を含む)に就任したときに完了した」
(ブラウン前掲)

この巨額の資金と秘密組織特有の強い組織的団結力は、やがて「KGBマフィア」とでもいうべき秘密組織につながっていきます。
彼らは海外の秘密資産を国内に持ち帰り、それを元手にして国内に復帰し、エリツイン政権に食い込んでいきます。
彼らKGBマフィアが食い込む素地を、当時のロシアは豊富に持っていました。
なぜなら、当時のロシアはまさに混沌の巷だったからです。
世界の半分を支配した超大国のあまりに急激な崩壊によって、食べるためにカネを稼がねばならないという自由主義の常識すら知らない膨大な国民を生み出してしまったのです。
しかも、自由な言論、自由な経済活動、自由な選挙を与えられて!

Magw190531_revolution

東欧革命から30年──「自由かパンか」で歴史は動く|ニューズウィーク

エリツィンはただの酔っぱらいであり、無策でした。
結果は明白でした。ハイパーインフレです。
ルーブルは紙屑になり、滅びた帝国の膨大な資産を手にした者だけが富豪となるチャンスを得ましたが、大多数の国民はわずかな年金だけで放り出されることになったのです。
彼らが支持したのは、「昔はよかった。共産党があったおかげだ」という復古勢力でした。
それを代表するのが、元共産党のジュガーノフやプリマコフでした。
彼らはエリツィンの後継大統領を狙い、ゲットバックUSSRを主張したのです。

これに危機感を持ったのが新興財閥のオルガルヒでした。
彼らが目をつけたのが、ウラジミール・ウラジーミロビッチ・プーチンその人でした。
その時、プーチンは旧KGB マフィアが作った後継組織FSB(連邦保安庁)長官でした。
下の写真はFSB長官時代の希少な写真です。

O1065064614267834729

スパイ組織】KGB(ソ連国家保安委員会) |

オルガルヒの頭目であるベレゾフスキーはエリツィンに引き合わせ、気に入られたプーチンは首相の座につきます。
オルガルヒにすれば無名のスパイの長官など「軽い御輿」だと思っていたのです。
後にそれがとんでもない勘違いだと判るのですが。

そして、首相となったプーチンにとって、絶妙のタイミングで起きたのがチェチェンの武装勢力によるモスクワのアパート連続爆破事件でした。
この事件はFSBの自作自演の疑いが濃厚だといわれています。
この説を唱えた多くのジャーナリストが暗殺されていますが、ここで、プーチンが独裁者になった今も濫用し続ける暗殺という手段が登場します。

「プーチン政権下で不審な死に方をした反体制派や亡命者、ジャーナリスト、離反した元側近や政敵の数を考えれば、疑惑が生じるのは当然だとオールソンは言う。「1人や2人、3人の死ならなんとでも説明がつく。しかし何十人となると?」
ロシア政府の敵には毒物が使われることが多い。2月2日に病院に搬送されたカラムルザは35歳。以前はテレビ局のワシントン駐在特派員だったが、ロシアに戻り、リベラル派として活動してきた。妻によると、病院では「特定不能な物質による急性中毒」と診断されたそうだ。
カラムルザが原因不明の重体に陥ったのは2度目だ。この事件はアレクサンドル・リトビネンコの悲劇を思い出させる。ロシア連邦保安局(FSB)の職員だったリトビネンコは06年、ロンドンで放射性物質ポロニウムを使って暗殺された」
(ニューズウィーク 2017年3月8日)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7124.php

ロシアには中国のように強制収容所はないと言う人がいますが、暗殺があります。
とまれプーチンは、このモスクワアパート爆破テロをチェチェン攻撃の理由に使ったことだけは間違いありません。
プーチンに率いられたロシアはチェチェンに進攻します。

「人口100万人の地域で、20万人の犠牲者を出す残虐な戦争だった。 戦闘が終息に向かっても、ロシア軍やロシアに援助された傀儡政権による住民連行は後を絶たず、人権上大きな問題となっている。 国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチのモスクワ支部によると、2000年から2004年までの間だけでも、約1万8000人の行方不明者を出しており、未だ解決されていない問題となっている」
(多言語のすすめ)
http://lingvistika.blog.jp/archives/1061287983.html

さてKGBマフィアは、表面的にはFSB(ロシア連邦保安局)として復活し、さらにはその力を使って勃興する新興財閥(オルガルヒ)に支配力を及ぼすようになっていきます。
オルガルヒはソ連という世界帝国の金庫から膨大な資産を私物化して財を成したような連中でしたが、プーチンはロマン・アブラモヴィッチのようにKGBマフィアに協力する財閥に特権を与える一方、敵対するミハイル・ホドルコフスキーなどのオルガルヒは冷酷に粛清していき、その過程で権力を掌握し、エリツィン後継大統領にのし上がっていきます。

20211223at16s_o

ロシア、欧米と深い亀裂 25日でソ連崩壊30年―権威主義を強化、軍事

そして大統領になったプーチンが最初に手をつけたのが、彼を推したオルガルヒを服従させることでした。

「粛清されたオリガルヒの中で最も有名なのはミハイル・ホドルコフスキー氏だ。ベルトン氏が説明するように、ホドルコフスキー氏は2000年代初頭にロシアで最も裕福な人物だった。しかし、プーチン大統領の政治的ライバルに財政的に支援したのを疎まれて、2003年に逮捕され、10年間投獄された。さらに逮捕後、ホドルコフスキー氏が経営していた石油大手ユコスはロシア政府に没収され、2004年に国営石油会社ロスネフチに低価格で売却された。ホドルコフスキー氏の入獄は、プーチン氏に十分な忠誠を示さなかった場合に何が起こるかを他の実力者に警告することになった」
(ブラウン前掲)

オルガルヒは、ソ連時代の協同組合や協同農場、国営企業をそのまま看板だけ掛け替えて「民営化」した企業群のことです。
とうぜんその支配層は元のソ連時代の企業長、支配人らのいわゆるノーメンクラトゥーラ(特権階級)層でした。
彼らオルガルヒは、国営企業とそれらが保有する膨大な国家資産をそのまま受け継ぎ、超寡占資本の頭目になりおおせたのです。
そしてこれを支配下に置いたのがプーチンでした。
O0980065914463686991

プーチン最後の聖戦 / 北野幸伯』備忘録 | 集団ストーカー 分別奮闘記

プーチンは、前任者のエリツィン時代のエリートを丸ごと破滅させ、主要ポストをKGBマフィアに置き換えていきます。
特に重用されたのが1990年代にサンクトペテルブルクの市政でプーチン氏と共に働いた者でした。

「重要人物の1人はイーゴリ・セチン氏である。KGB出身のセチン氏は、プーチン氏がサンクトペテルブルクの副市長を務めていたとき、彼の参謀長として働いていた。さらに、ベルトン氏によれば、国営石油会社ロスネフチの会長であるセチン氏は、ホドルコフスキー氏の逮捕と投獄の手配において主導的な役割を果たし、ロスネフチに大きな利益をもたらした。
もう1人の著名な人物はニコライ・パトルシェフ氏である。パトルシェフ氏もKGBとサンクトペテルブルクの出身で、2008年からロシアの安全保障会議の書記を務めている」
(ブラウン前掲)

こうしてプーチンとその取り巻きたちは、ロシアを丸ごと乗っ取りました。
そして旧ソ連の資産とロシアの国有資産を、彼らの懐に入れる作業に熱中します。
そして多くは計算することさえ不可能なミリオネアになっていきます。
彼らは海外のタクスヘイブンに資産を移しており、パナマ文書にも何人か顔をだしています。
このあたりの腐り切った構図は、今の中国と酷似しています。

プーチン個人もクリーンに見せる国民向けの顔とは別に、膨大な資産を築いています。

「プーチン氏の報道官は当時、この疑惑を否定。同氏の個人資産に関するほかの主張についても否定した。
課税逃れの温床とされるタックスヘイブン(租税回避地)の利用者などを記した「パナマ文書」が2016年に流出し、プーチン氏の関係者が関与した疑いのある海外取引の存在が明らかになった。
その中には、プーチン氏の長年の友人でチェリストのセルゲイ・ロルドゥーギン氏も含まれていた。プーチン氏は汚職行為を否定し、自分の敵対者がロシアをゆるがそうとしていると主張した。
プーチン氏は2000年に大統領に就任して以降、権力を握り続けている。同氏をとりまくエリートの側近の多くは、ソ連国家保安委員会(KGB)職員時代や、第一副市長などを歴任したサンクトペテルブルク市時代の関係者だ」
(BBC 2021年1月26日)

_116667617_download

プーチン宮殿」、ロシア野党指導者が告発も本人は否定 - BBCニュース

「ベルトン氏は、これにはプーチン大統領自身も含まれると指摘する。プーチン大統領が個人的に所有する富は、オリガルヒの一人であるゲンナジー・ティムチェンコ氏やプーチン大統領の親友といわれるセルゲイ・ロルドゥーギン氏など信頼できる取り巻きによって管理されている。
また、ベルトン氏は、プーチン大統領が黒海の海岸に彼自身の宮殿をひそかかに建設したと主張している。この4000平方メートルのイタリア風の宮殿には、複数のプールや3つのヘリポート、マリーナがあるといわれている。建設費には約10億ドルがかかったらしい」
(ブラウン前掲)

ベルトンは、このプーチンの取り巻きたちを4名あげています。
一人目は、イーゴリ・セチン。KGB出身、プーチンの元秘書で国営石油会社ロスネフチの会長。ホドルコフスキー氏の逮捕と投獄の手配において主導的な役割を果たし、ロスネフチに大きな利益をもたらした。
二人目は、ニコライ・パトルシェフ。同じくKGB出身。元FSB長官。2008年からロシア安全保障会議の書記。
三人目は、ゲンナジー・ティムチェンコ。元国営石油会社幹部。プーチンの黒い金庫番。現在、民間投資グループボルガグループのオーナーで大富豪。
4人目は、セルゲイ・ロルドゥーギン。ロシアのチェロ奏者でプーチンの親友。ロシア最大のテレビ広告会社の出資者。
この構成をみるだけで、誰が石油の独占で巨万の富を築き、誰がテレビで世論操作を行い、誰が民主派を秘密警察で弾圧しているのかありありと分かります。

また若手のオルガルヒであるマロフェーエフは、憲法を改正しプーチンを「永世大統領」とする動きをしています。

「英紙『フィナンシャル・タイムズ』(3月13日)は、憲法修正の影の仕掛け人は、若手民族派新興財閥(「オリガルヒ」)のコンスタンチン・マロフェーエフ氏だと報じた。
「ロシアが直面するのはウクライナ問題ではなく2024年問題だ」 とし、政権交代の危機を回避するため、プーチン大統領を「新ツァー(皇帝)」に擁立すべきだと述べ、「君主制移行」を公言していた」

また膨大な資産は子々孫々受け継がれて、あたかもプーチン王朝の態をなしているようです。

「大統領終身制の新展開の背後で、プーチン政権幹部や大統領を取り巻くオリガルヒの第2世代が、名門一族として継承しつつあることも見逃せない。 プーチン大統領の長女マリアさんはオランダ人実業家と結婚し、医療会社を経営。次女のエカテリーナさんはモスクワ大学理事などを務め、大富豪の息子と結婚した後離婚し、莫大な財産を分与された。
ニコライ・パトルシェフ安保会議書記の長男、ドミトリー・パトルシェフ氏は農相、セルゲイ・ボリソヴィチ・イワノフ前大統領府長官の次男セルゲイ・セルゲイヴィチ・イワノフ氏はダイヤモンド採掘会社の社長だ。政権幹部や政権に近いオリガルヒの子弟同士の結婚も多く、新貴族間の縁組が進んでいる。
「110人の個人がロシア全資産の35%をコントロールし、世界でも前例のない富の偏重が進んでいる」(名越健郎)
https://www.jiji.com/jc/v4?id=foresight_00302_202003240003

長くなりましたので、また機会があればということで、これくらいに。

 

 

« 「プーチンの戦争」を見誤ったバイデン | トップページ | 北のミサイル連発におたつくな »

コメント

冷戦たけなわの頃にまだ中学生だったウラジミール少年は地元のKGB事務所に出向いて「KGBに入りたいのですが、どうすれば良いのか?」と尋ねたというから···本当の筋金入りです。
20代前半頃とおぼしき写真を見たけど、あの目がね。平気で人を殺すヤツの顔というか。。

 我々は毒殺されかかったナワリヌイ氏の事件ぐらいしか知らされず、プーチンの正体に目を閉ざして来ましたね。
例えば、こういう人物を「愛国者」と言えるかどうか。
保守を標ぼうする人たちなら、いっそう真実に基づかないとならないと思います。

私も若かりし頃には、社会というものはある日ガラリと変革されるものだ、と
思っていました。もう全然若くない現在では、人の世は過去からのシガラミで
ガンジガラメで本質は連綿と受け継がれガラリと変わるなんてことはない、と
思っています。こちらでも、くどい程「日本は、ムラ社会でナンタラカンタラ」
とコメントしてるのも、そういう事なんです。

ロシアについても、同様ですわ。世界通史で、ロシア帝政の生まれたあたりを
読んで、イワン雷帝のツァーリズムを知り、「現ロシアの体質そのまんまだわ」
と思いました。なんでも、あのスターリンもイワン雷帝を意識して政治をしてい
たといいますし、プーチンさんも絶対に信奉していますわ。専制政治の権化の
ような、病的にイラチで、冷酷で残忍な性格は、ロシア皇帝の伝統なんですわ。

ロシアというと農奴制です。あの寒冷地では、機械化された現在ならいざ知ら
ず、人や家畜の力では食べるためには物凄い労力を投入しないといけないの
で、個人は食うや食わずの貧困に追い込まれ、盗賊などから少ない収穫物を
守るためには、領主などに頼らざるを得ず、結果、重税を取られて奴隷のよう
な状態に追い込まれたと想像します。農民には夢も希望も無く、もう安ヴォッカ
でも飲んで、酔っ払ってなきゃ生きていられない?

そんな伝統が長く続き、現ロシアの多くの個人には民主化なんて概念自体が
頭に無く、盲目的にプーチンさんを支持するような人達がまだいるんですわ。
最近では反プーチン運動も盛んに報道されていますが、大きな勢力にはなって
ない(もちろん、専制政治によってツブされてる)ようです。ロシアの歴史を生
きてきた人達の子孫ですから、まだまだプーチンさんに引導を渡すまで時間が
かかりそうですわ。

過って一世を風靡した格闘技K1に無名の戦士が登場しました。
あれよあれよという間に、k1の決勝に残るような選手になりました。
出身はクロアチア。紛争の絶えない東欧の国です。
そこで秘密警察に所属していた。名前はミルコ・クロコップ。
身長187㎝体重100㎏。k1では並みの体格です。
彼の強さの秘密は、相手を徹底的に研究していることです。
身長218cm体重160㎏の巨人、韓国のチェホンマンとの試合は圧巻でした。
ホンマンは長い左足をジャブの様に出し、相手を翻弄します。
ほとんどのファイターは近づけんません。
ミルコ・クロコップは、逆にホンマンの武器である左足のジャブを出したとき、
その左足を、キック一発で潰してKO勝利します。
紛争の絶えない東欧の選手は、パワーだけに頼らない。相手を研究し尽くし弱点を突く。そんな選手が多いですね。
話が逸れましたが、東欧のファイターには何が何でも生き残る。生き残って金を稼がないと、家族が飢える。そんな気概が感じられます。
プーチンもそんな中で、生きてきたのでしょう。
ロシアと言うより、プーチン本人が生き延びるためあらゆる手段を使う。
中国、韓国、北朝鮮も同じ匂いがします。

ミルコ·クロコップか···
端正な顔立ちしてやる事がエグい人気選手でしたね。
確かにプーチンと少し似てる空気感ありましたね。あんな警官いたら瞬殺されるわ!
パワーで格闘技界に旋風を起こしてたボブ・サップ相手には完全に顔面破壊しに行くパンチで撃沈!
新日の永田は亀になって全く動けない(笑)

当時の知り合いで学生時代にアマレスの合宿で桜庭さんと試合したことがあるというヤツに永田や中西や石澤常光とかの話を聞いたけど、いくら打撃戦に強いと言ってもレスラーじゃ顔面をボコボコ殴るなんてのは本能的に無理。勝てるわけが無い、と。
ましてやボブ・サップに至ってはアメフト出身ですからね。。

脱線失礼m(_ _)m

もう少しマジにロシアについて考えてくんないかな。
テーマは格闘技じゃないよ。

2022.1.19 相模吾です。 専制王国は強力な外敵よりも部下の離反や国民の反乱で終わる例が多い。
 情報収集と統制のプロであるプーチンさんなら一代は可能化もしれないが、100年王国を築くには、2代目の資質が重要。プーチンさんの2代目たちには資質があるのやら。
これは習さんにも言えること。国際政治にスマート(狡知)なプーチンさんと、毛沢東回帰の習さんでは性格が全く異なると思うが、2大専制王国ができるのは確実だ。 
 コロナ禍でモスクワでは一時日用品が不足したと報道されている。対露経済制裁が効いているのだと思うがウクライナや西欧諸国に強気なのは、国内体制が盤石なのではなく、国民の目を外に向けさせる手を取らざるを得ない状況のかも。、ますます中國傾斜にならないと良いが。

 幸福実現党の党員である私は、多くの方がプーチンさんに批判的であることで、非常に困ったような心境にあります。というのは、実現党では、プーチン、トランプを高く評価しているからです。プーチン、トランプ共に世界を良い方向へ導いてくれる光の指導者として見ているのですね。むろん、悪の指導者は習近平ですね。

 プーチンさんについては、深く広く見ているわけではありませんが、トランプさんについては、大統領選の直前あたりからかなり深く見てきたつもりです。トランプさんはアメリカを復元することのできる偉大な人物であることは間違いないでしょう。

 プーチンさんのロシアを私は応援しております。ロシアの民族にとっての民主主義でやれればそれでイイと思います。必ずしもアメリカ民主主義のコピーでなくてもイイのではないでしょうか。国民の多くがプーチンさんを支持してくれればそれでいい。プーチンさん流の愛国心でしょう。だれかがおっしゃったように、収容所はないが暗殺はあるという点は、確かに気になってはおりますが、これもロシア流のものなんでしょうかね。暗殺が多くなれば、やがて収容所も設置されるかもしれません。そうなっては、プーチンさんも支持できなくなるかのしれませんが、今その兆しはありませんよね。

 イワン雷帝という皇帝のことを誰かが取り上げておりましたが、イワンさんは善政を敷いたのか悪政だったのかは現在私は承知しておりませんが(今後調べるつもり)、どんな方だったのか興味があります。

 幸福の科学は宗教ですので、皆さんから見れば突拍子もないようなことを言うと思われるでしょうが、例として、こんなことを言っております。

 プーチンの前世は、イワン雷帝であったこともあり、また日本に生まれては徳八代将軍徳川吉宗であり、古くはローマの初代皇帝オクタヴィアヌス帝だった。
 トランプさんは初代アメリカ大統領ワシントンの生まれ変わりである、等々。

 宗教信者はなにか信じるものがありますので、そしてまたそれは個人的な信仰ですのでここで多くは語れません。ご興味質問があれば、個人的に問いかけていただければ、私の知る範囲でお答えも致したいと思います。

 このブログに参加しているのは、アリンクリンさんの知性への信頼と、自分の信仰世界と世間との乖離も確かめたいと思うことからなんです。基本的には、真理の探究というのが人生の目的だと思っておりますので、自分が間違っていると思う時点では棄教もあり得ます。
 

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「プーチンの戦争」を見誤ったバイデン | トップページ | 北のミサイル連発におたつくな »