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2022年1月19日 (水)

北のミサイル連発におたつくな

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よくもこうポンポン打ってくれるものです。北の弾道ミサイルのことです。
私はまめに毎回フォローしていましたが、いまやそうとうに辟易していて今回も3発打たれないと記事にする気がなかったほどです。

まず新年の幕の内も開けきらない1月5日早朝、日本海に向けて1発目のミサイルを発射しました。
ちなみにこの時に日本海を航行する船舶に警報をだしたのが海保で、今や海保も警戒陣に加わっていることがわかります。

「北朝鮮は、本日8時7分頃、北朝鮮の内陸部から、弾道ミサイルの可能性があるものを東方向に発射しました。詳細については現在分析中ですが、通常の弾道軌道だとすれば約500km飛翔し、落下したのは我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定されます」
北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)|防衛省(令和4年1月5日)

これは側面機動する極超音速ミサイルだったことが後に分かります。
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北朝鮮の極超音速ミサイルは不十分” 韓国国防省関係者 | 北朝鮮 .

まったくやっかいなものを打ってくれるもので、これは通常の弾道ミサイルがストレートの直球ならば、落ちて来る間にスライダーのようにズレたりすることができる変化球です。
ホントかどうわかりませんが、北はこう自慢しています。

「ミサイルは発射後、分離して極超音速滑空飛行戦闘部の飛行区間で初期発射方位角から目標方位角へ120キロメートルを側面機動して700キロメートルに設定された標的を誤差なく命中した。
また、冬季の気候条件の下での燃料アンプル化系統に対する信頼性も検証した。
北朝鮮・労働新聞2022年1月6日「国防科学院が極超音速ミサイルを試射」

これは北が言っているだけのことで、日米はこれを確認していません。
もちろん変化球であろうとなかろうと、弾道ミサイルですから国連安全保障理事会決議1695、1718、1874への違反です。
米国はさらに強い制裁を主張していますか、ここまでおおっぴらに違反されれば、さすがの中露も反対できないでしょう。

そしてうっとおしいことには、1月11日にまた発射します。

「北朝鮮は、本日7時25分頃、北朝鮮の内陸部から、弾道ミサイルの可能性があるものを、少なくとも1発、東方向に発射しました。詳細については現在分析中ですが、通常の弾道軌道だとすれば約700km未満飛翔し、落下したのは我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定されます」
北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)|防衛省(令和4年1月11日)

これも65日のと同型で、マッハ10という馬鹿みたいな速度で、しかも軌道をズラして飛んできます。
ちなみにこの時は、正恩が視察に訪れたそうです。

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北朝鮮「極超音速ミサイル成功」 技術向上か、金正恩氏が現地視察

「正恩氏が極超音速ミサイルの発射を視察するのは初めてで「わが国の戦略的軍事力を質量ともに持続的に強化し、戦争抑止力を一層強化するため成果を勝ち取らなければならない」と述べた。」(中日2022年1月13日)

国民にコロナのワクチンも打ってやらないのに、ポンポンと巨額の費用を傾けて新型ミサイルを撃ちまくる、これがこの人の流儀です。
これで呆れかえっていたら、なんと3発目、4発目を同時に2発打ってきました。
都合、今年に入ってから4発めです。

「北朝鮮は、本日14時50分頃、北朝鮮北西部から、弾道ミサイルを、少なくとも1発、東方向に発射しました。詳細については現在分析中ですが、最高高度約50km程度で、距離は通常の弾道軌道だとすれば、約400km程度飛翔し、落下したのは、北朝鮮東岸付近であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定されま す」
北朝鮮のミサイル等関連情報(続報):防衛省(令和4年1月14日)

弾道ミサイルに詳しいJSF氏はこう述べています。

「飛行性能のデータから既存の滑空機動可能な短距離弾道ミサイルの可能性が高いと思われます。北朝鮮版イスカンデル(KN-23)と北朝鮮版ATACMS(KN-24)は1発射機に2発を搭載しているので、2発を発射しているならこの点からも有力な候補です」
(JSF1月14日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20220114-00277368

よく誤解されていますが、この超音速滑空軌道を描く弾道ミサイル技術はそう新しいものではありません。
超音速といっても、そもそもどんな弾道ミサイルでもマッハ20で再突入するものですし、ミサイルル防衛を回避すると喧伝される滑空軌道を描く弾道ミサイルには、ロシアのアヴァンガルドや中国のDF-17などがあります。
どこの国から技術をもらったのかおおよそ想像はつきますが、言われるほど新しい技術ではないので騒がないようにしましょう。

米国は既に超音速滑空ミサイルに対して新たなミサイル防衛の対抗手段を計画しています。

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極超音速兵器対応手段GPI(滑空段階迎撃ミサイル)(JSF)

「米ミサイル防衛局(MDA)は極超音速滑空兵器を迎撃するミサイル「GPI(Glide Phase Interceptor)」計画を進行中です。開発計画はレイセオン、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマンの3社が受注したと2021年11月19日に発表され、競争試作で有望なものが採用される予定です。レイセオンはSM-3改造、ロッキード・マーティンはTHAAD改造を用意すると伝えられています。
GPI計画はイージス艦に搭載することを前提としており、高度70km以下の目標に対応することを目指しています。弾道ミサイル迎撃用の大気圏外迎撃用ミサイル「SM-3」が高度70km以上を担当しているので、GPIによって迎撃手段の隙間を埋めることが目的です」
(JSF1月14日)

ところで、この北の新年弾道ミサイル祭りのせいか、はたまたロシアがカムチャッカで戦略原潜に核ミサイルを搭載したことを受けてか、はたまた台湾情勢をにらんでか、米軍がグアムに戦略原潜とそれを指揮するE-6Bマーキュリーを同時に前進配備しました。
戦略原潜とは水中発射型核ミサイルを撃つタイプの原潜ですが、通常は米国周辺の海域にじっと潜んでいます。
そこがいちばん安全だからですが、グアム基地のように敵に近い所にでばって来るのはきわめて稀です。
また潜水艦は忍者ですから、自分の居場所は絶対に公開しませんので、今回のように自ら公表するのは異例中の異例です。
つまり、米軍は敵と間合いを詰める緊急配備を前進配備をするブラフをかけたのです。
米軍の本気度を見せ、その気ならヤッテみるがよいといったことになります。

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アメリカ海軍の戦略原潜と空中指揮機が異例のグアム展開(JSF) - 個

「1月15日にアメリカ海軍のオハイオ級戦略弾道ミサイル原子力潜水艦「ネバダ」がグアムのアプラ港に入港しました。また同日、アメリカ海軍の戦略弾道ミサイル空中指揮統制機「E-6Bマーキュリー」がグアムのアンダーセン航空基地に飛来しています」
(JSF1月17日)

今回はご丁寧にも、戦略原潜とセットになったE-6Bマーキュリーまでグアムに展開しています。
これは戦略原潜に核ミサイル発射命令を出す特別な機体で別名は"Doomsday Plane"(世界終末の日の航空機)と悪趣味な名前で呼ばれています。

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Boeing E-6B Mercury

これが出てくるようだと、核戦争の時計の針がポンとハネ上がります。

米国は、日本と違って右の頬を打たれたら左の頬をだすなんてことはしないで、力一杯なぐり返すのが流儀なので、これ以上きな臭いマネをすると米国の反撃はハンパないぞという脅しです。

さてその日本ですが、岸防衛大臣はこう言っています。

「岸信夫防衛相は12日、北朝鮮が11日に発射したミサイルについて、変則軌道を描きながら最高速度マッハ10で飛んだとの分析を明らかにした。事実上、北朝鮮が極超音速ミサイルを発射したとの認識を示したことになる。防衛省で記者団に語った。極超音速ミサイルは日本のミサイル防衛(MD)で迎撃困難とされ、北朝鮮の脅威が現実に迫っていることを如実に示した。(略)
一方、北朝鮮はミサイルが約1000キロ飛翔し、標的に命中したとの認識を示した。仮に北朝鮮東岸から日本に向けて発射した場合、首都圏をうかがう距離となる」
(1月12日付産経)

岸氏が立場上こう言わねばならないのは理解できますが、産経さん煽りすぎです。
改めて北が東京を狙える能力を持ったことは事実です。
といっても、いま北が実戦配備しているノドンでも狙えるのですがね。
またそれが現行のMD(ミサイル防衛)技術では迎撃が困難なものであることも事実です。
しかしそれは前述のように、今さらたまげるような技術ではなく、対抗方法もあります。
だから慌てふためく必要はありません。
日米を慌てさせるのが北の目的ですから、あまり危機感を煽りすぎると北の術中にはまることになりますからご注意下さい。

理由はふたつあります。
一つ目は、北の核ミサイルは先制攻撃に使うものではなく、土壇場で殿、ご落城でございます、という場合に使うものだからです。
そりゃそうでしょう。初めから核ぶっ放してどうします。
それこそ今グアムにきている戦略原潜が、E-6Bの指令の下で直ちに報復します。
それも北が核を使った場合、敵基地なんて生易しいものではなく、平壌まで含んだ徹底した核攻撃の可能性があります。

おそらく数発の核と、大量の通常弾頭の巡航ミサイルと弾道ミサイルを北は全身に浴びることになるはずです。
だから先制核攻撃などは9割9分9厘やりません。
やったら最後、身の破滅を覚悟せねばならないくらい正恩もわかっています。

二つ目は、ですから仮にこの超音速変則軌道のミサイルを打ったとしても、それに搭載されているのは通常弾頭、つまり普通の爆弾です。

「ミサイルや砲兵職種の専門家ならわかっていることですが、通常弾頭の破片と爆風による破壊の効果が限定的な範囲にしか及ばないからです。
確かに不意を衝かれれば、ミサイルを撃ち込まれた場所で死傷者が出るかもしれません。しかし、何発を撃ち込めば、例えば在日米軍基地に壊滅的な損害を生じさせることができるというのでしょうか。仮に100発撃ち込んでも、それが通常弾頭である限り、被害が限定されるのは湾岸戦争や最近のイランによるイラク駐留米軍への弾道ミサイル攻撃でも明らかです」
(小川和久『NEWSを疑え!』2022年1月17日特別号)

弾道ミサイルのガタイは大きいですが、ドンガラの大部分は燃料とエンジンによって占められており、弾頭はちょこんとその上に載っているだけです。
ノドンクラスでせいぜい700㎏ですから、ビルに当たっても倒壊せずに壊れる程度です。
原発建屋なら耐えてしまいます。

そして三つ目は、北の弾道ミサイル実験のほんとうの目的は国内向けのやってる感を見せるためのものです。
中国がそうであるように、共産圏の対外軍事デモンストレーションの多くは、国内向けのものです。
首領様がこんなに米国と張り合っておられる、もう米国と肩を並べたそうだ、オレら人民もがんばんべー、これが狙いなのです。

もちろん日本としてもこのような暴挙を黙ってみすごしてはならないので、先制的自衛権を担保しておく必要があります。

「日本が、いわゆる「敵基地攻撃能力」を備える場合、そうした打撃力の両面を理解したうえで、艦船と陸上に配備される巡航ミサイルと航空自衛隊の戦闘機によるストライク・パッケージによって、対北朝鮮戦略の一角を担うというのが自然ではないかと思います」
(小川和久前掲)

ですからおたおたしないで、粛々と河野ジュニアが挫折させた弾道ミサイル防衛と、敵基地攻撃能力を具体化していかねばなりません。

 

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コメント

フェニックステレビ(鳳凰衛視)から取材が来て「敵地攻撃能力は北朝鮮じゃなくて人民解放軍の作戦能力を制約するためのものなんですよと早口で話したらめちゃくちゃ嫌な顔をされる回」(1月17日Twitter)という、イズムィコ先生の話が好きです。
政治家であれマスコミの人であれ、北朝鮮を指しての「敵基地攻撃能力」保有を言うのって、なんなんでしょうねぇ。
北朝鮮のミサイルに慌て煽られる必要がないと同時に、みすみす放置して北朝鮮国民も坊っちゃん自身もご満悦の核武装&実力保持を達成させてもいけないのですから、対北朝鮮ミサイルを目的とした敵基地攻撃能力を持つという話はズレていますね。
小川和久氏の「一角を担う」の言葉から、対北朝鮮戦略と国連決議を基にした国際協調そして中共抑止へと、考えを巡らせておりまする。

 西岡力さんなどの専門家の見立てとして、「年末の党総会で建設部門や農業部門は何の成果発表もできず、民生に関する部分も不十分。そこで、国防発展5か年計画だけは上手く行っているように見せなければならなかった」、また「体制危機につながる経済の疲弊、幾重にも及ぶ国内問題や外交問題が山積するなか、国民の目をそらせる目的」が発射の動機であるとしています。

たしかに今回など軍事訓練レベルに達しておらず、だからこそ政府も遺憾砲レベルしか対応していないのだろうと思います。
ただ、安穏とは出来ず、新技術を含んだ日本の弾道ミサイル防衛能力を向上させる事が急務だし、敵基地攻撃能力所持を早急に達成する必要は増しています。

昨日は脱線しました。申し訳ありません。
本日のテーマでありますミサイルですが、最近、二本の映画を見ました。
「空母いぶき」と「首都圏防衛75時間」です。
日本のミサイル防衛はかなり優秀で、米軍も驚くほどです。
日本のミサイル防衛は、海軍のイージス艦、空軍の「パトリオット」そして最後が陸軍の「中SAM」の3段階で迎撃します。
特に、最後の砦「中SAM」は優秀でアメリカでの演習でも10発中10発が命中です。この陸海空自衛隊は常に連携し、24時間日本の空を監視しています。
海軍が見逃しても、陸空軍から情報が入る。
自衛隊法の改正で、総理の判断が無くても自衛隊独自に迎撃できます。
変則起動にも対応出来るよう、日本の企業が常に研究しています。
「空母いぶき」では、敵国から攻撃を受けた時の自衛のための戦争がどこまで許されるかがテーマです。どこまでが自衛の戦争か。結局は日本国総理の決断だと思います。
いくら日本のミサイル防衛が優秀でも、波状的に100発打たれたら防御しきれません。補足は可能だが迎撃は間に合わない。
その場合は、普通に敵基地攻撃は自衛のための武器使用だと私は考えます。
要は、いくら9条で武力の使用を禁止しても、自衛のための武力の使用は総理大臣の胆力にかかっています。
それにしても、情けないのは今日の国会質問の立憲民主党の小川政調会長の質問です。
敵基地攻撃は全面戦争になる。だから容認できない。
有事の際、外国に取り残された邦人救出はどうするかです。全面戦争にしないための敵基地攻撃であって、また安保法案に反対した立憲民主党が、邦人救出など口にもできないと思います。
だから、いつまでも5パーセントの支持率しかないのです。

それが何故か日本の世論は、今だに専守防衛で、そもそもヘイワの為には
軍事力なんてもんは無い方が良いのだ、話し合いこそが大切なんだ、という
風ですわ。もう事実上破綻している(こねくり回した解釈が必要)ケンポー第9
条さえ、なかなか改定できない。日本の防衛は、極東方面の要衝地としての
日本列島を利用したい米軍の思惑に乗っかって米軍に頼りきりなんだけど、
その米軍に対して、コロナ持って来んな、地位協定ヒドイじゃん、出て行けよ
米軍と、そう思う日本国民はまだまだ多いようですわ。アレもイヤ、ソレも
イヤ、コレもイヤなもんで、トドのつまりは遺憾砲をブッ放すしか手がない。

日本単体では、指折りの極貧国の北朝鮮に対してさえも防衛に不安がある。
おたつく必要は無いかも知れませんが、早急に「ヤリやがったら10倍にして
ヤリ返すからな」と抑止力を維持できるような日本単体での軍事力と法整備
を用意しておかないと、米国が中共と万一妥協したりしたら目も当てられない
状況になりそうですわ。最後まで日米が民主主義の同盟国として一蓮托生
である為にも、米国に「日本の軍事力はなかなか頼りになるなぁ、こりゃ仲
良くしとかんとイカンな」と思わせないと。今のままじゃ、いざ戦火を交えた
時に、「日本はお荷物だぜ、なんで俺たちが戦おうとしない奴らの為に命を
掛けるんだ?アホくさ、テメエの尻はテメエで拭けってんだ、バーロー」と、
途中で米国世論が沸騰し、日米同盟が形骸化しそうですわ。

そうした事を考えると、今の日本の世論は平和ボケにしか思えないですわ。
私自身、戦後75年超にもなって何故にこうなんだろう?と不思議です。岸田
首相の支持率が非常に高い、ますます高くなっている不思議よりも、さらに
不思議です。

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