「自国民の支持」を失った戦争は継続できない
不調が続くウクライナとロシアの停戦交渉は、今日3回目がされるとのことです。
停戦はおろか、交戦地区からの民間人脱出路(人道回廊)さえ合意できていない状況のようです。
この人道回廊もロシアがよく使う汚い手口のひとつですから注意してください。これについては明日に詳述します。
接点があるだけまし、ということになってきました。
またロシア軍は、卑劣にも停戦交渉のさなかにも攻撃を継続しています。
「ロシアとウクライナが7日、3回目の停戦協議をする可能性があることがわかった。ウクライナの交渉担当者が5日、SNSに投稿した。ロシアメディアでも開催の見通しが示された。ただ、2回目の協議で合意した戦闘地域から民間人を避難させる「人道回廊」の設置ですら履行されていない状況で、3回目の会議も成果は見通せない」
(朝日3月6日)
ロシア・ウクライナ停戦協議、7日に3度目か 人道回廊なお機能せず [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
まぁ、こんなすっとこどっこいのことを言っている奴を相手に交渉などしても、まったく無意味ですがね。
「ロンドン 6日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は6日、ウクライナが抵抗をやめてロシア側の要求を満たした場合のみ、軍事作戦を停止すると述べた。
プーチン氏はトルコのエルドアン大統領との電話会談で、交渉に臨むウクライナの担当者は現場の実情を考慮して「建設的」な対応をすべきと指摘。ウクライナでの「特別作戦」は計画・予定通りに進んでいると述べた。
ロシアは2月24日からのウクライナ侵攻を「特別作戦」と呼んでいる」
(ロイター3月6日)
ウクライナが抵抗をやめ要求のめば戦闘停止=ロシア大統領(ロイター) - Yahoo!ニュース
こういうのは停戦交渉とはいいません。降伏交渉です。
つまりこの男は、ウクライナが白旗を掲げて属国になるまで本気で停戦交渉する気はないということです。
このプーチンの「特別作戦」のために、ウクライナの民間人死者は増える一方で、既に2千人を超えているとウクライナは発表しています。
このように民間人被害が激増したのは、ロシア軍が官庁街や住宅地域、果ては病院までも標的にしているからです。
いうまでもありませんが戦時国際法違反で、既に国際刑事裁判所は調査に乗り出しています。
遠からずプーチンには、戦争犯罪の容疑者として召還状が送られるはずです。
AP-西日本新聞
「ロシア軍の侵攻開始から3日で1週間となる。住民の被害が拡大しており、ウクライナ政府は2日、攻撃で2000人以上の民間人が死亡したと発表した。
英BBCなどによると、2日、露軍は第2の都市ハリコフで警察庁舎や大学を攻撃した。市中心部の行政庁舎などが連日、ミサイル攻撃を受けている。露側には、都市機能をマヒさせる狙いがあるとの見方が出ている。市当局者は2日、過去24時間で21人が死亡し、112人が負傷したと発表した。露軍の地上部隊が市内に入ったとの情報もある」
(読売3月3日)
都市機能マヒ狙うロシア、無差別攻撃増える可能性…ウクライナ政府「民間人2千人以上が死亡」 : 国際 : ニュース : 読売新聞
この民間人に死傷者が急増する原因は、ロシア軍が都市機能を破壊し、行政地区や住宅地域にまで攻撃対象に加える方針転換をしたからです。
当初、「平和維持軍」などという悪い冗談のような仮面をかぶって侵入しましたが、いまはその仮面の下の侵略車の素顔を臆面もなくさらしています。
では例の、日本でも有名になったキエフ(ウクライナ語表記「キーウ)に続く40マイル(64㎞)の長蛇の補給線は、今どうなっているでしょうか。
なんとまだキーウに到着できていないようです。
これが到着できないうちはキエフ総攻撃ができないはずですが、今や英国人は「世界一長い捕虜収容所だ」と皮肉な見方をし始めています。
BBC
どうやら私が推測したようなウクライナ軍のドローンの攻撃ではなく、現場の状況を把握せずに上から命じられるままに大量の車両と物資を送り込んだために起きた構造的欠陥が原因だったようです。
いかにも全体主義国家らしい失敗です。
BBCはこのような英軍元司令官の意見を伝えています。
「巨大車列が止まった理由について、兵站や機械的な問題に加え、ウクライナ軍による予想外の抵抗や、ロシア兵の士気の低さなどが推測されている。
英政府は、軍用車の故障や渋滞が問題の要因になっているとしている。食料や燃料が不足しているほか、劣化して整備不良のタイヤも問題になっている可能性があるという。
英軍統合司令部の元司令官、サー・リチャード・バロンズはBBCラジオに対して、「燃料、食料、部品、タイヤなどを輸送するための兵站が、大破綻している(中略)多くの車両が次々と泥にはまって動けなくなり、車両を移動させるのが難しくなった」のだと話した。
ただし、兵站輸送やタイヤの問題よりも、通信システムの不良や公衆回線で連絡をとりあっていることなど、指令と伝達の問題がはるかに大きく影響している可能性もあると、バロンズ元司令官は話した」(BBC3月4日)
なぜロシア軍の全長64キロの車列は動きを止めたのか ウクライナ首都近郊 (BBC News) - Yahoo!ニュース
おそらく、プーチンが隠れ家(どうもそうなようです)からさっさとキーウに送り込めとでも命じたのでしょうが、縦隊現場が力を持ち、その状況に応じて判断を修正していたなら救いはあったのですが、硬直した権威主義国家では上の命令は絶対です。
英紙デイリーテレグラフが伝えるところでは、いたるところで破壊されたりヌマった軍用車両が道を塞ぎ、大小の河の橋は破壊されて新たに架橋せねば通れないわけですから、現場は普通なら上級司令部にいったん送り込むのを止めろとフィードバックすべきでした。
「この車列について欧米の政府関係者は「ウクライナ軍と交戦して破壊された車輌の残骸が道を塞ぎ、川を渡る橋は破壊され、対戦車ミサイルを抱えた部隊の待ち伏せが至ることで発生し、進軍に合わせて補給を提供する根本的な兵站にまつわる問題をロシア軍に突きつけている」と語り、計画自体の不味さと実行力のなさを示す例を探すなら「ロシア軍の補給部隊は本当にいい例だ」と語っているらしい」
(デイリーテレグラフ前掲 和訳航空万能論様)
Russian tanks stuck in the mud ‘an example of poor planning’ for Ukraine invasion
https://grandfleet.info/european-region/british-media-64km-russian-army-convoy-is-the-longest-prisoner-of-war-camp-in-the-world/
つまり、僅か3日分の軽いお弁当を持って48時間以内にキーウを占領できると訓練気分で進攻したものの、緒戦でウクライナ軍の強い抵抗に合って敗退、燃料はカラッポ、食料も欠乏、武器弾薬も切れて進軍どころか、スーパーを荒すロシア兵が登場したくらいです。
さっさとキーウを占領しないかと処刑するぞとプーチンに怒鳴られたロシア軍司令部は、状況もろくに把握せずにしゃにむに後続の援軍を送り込んだぉけです。
しかも一本道、逃げ場がない所にですからめも当てられません。かくして起きたのが、ギネス級の大渋滞64㎞。
落とされた橋を修復しようにも架橋車両が大渋滞に巻き込まれて到着できず、壊れて道を塞ぐ車両を修理しようにもスペアパーツを積んだ車両ははるか後ろ。
航空万能論
そうこうしているうちに道路は春の雪解けと共にグチャグチャの泥濘と化し、そこにもともと整備不良だった補給トラックや戦闘車両が巻き込まれてさらに故障の山を作りました。
こうてるとなまじロシア軍はガタイがでかいだけに悲惨です。
かくしてこのキーウ攻略のための大補給線は、いまや世界一長い捕虜収容所予定地と化してしまったようです。
まさに全体主義国家が独裁者の言うとおり仕事をするとこうなる、という手本を世界に示してしまいました。
にもかかわらず、遠からずキーウ攻撃はなされるだろうという厳しい見方を英軍筋はしているようです。
「複数の問題が指摘されているものの、巨大なロシア軍車列がキーウ北部に位置し、いずれは進軍を続けるだろうという事実は残る。
「この巨大な縦隊はいずれ、首都を包囲し封鎖する」と、英陸軍の元参謀長、リチャード・ダナット卿はBBCに述べた。ロシア軍がキーウを道路ごとに制圧すれば、多大な被害をもたらすと警告した。
バロンズ元司令官も、車列はキーウに甚大な被害をもたらすだけの攻撃力をとどめていると指摘。ロシア軍は砲撃隊と歩兵隊を組み合わせて首都を包囲すると、バロンズ氏は見ており、そこにこの車列も組み込まれるだろうという」
(BBC前掲)
BBC
BBC
ロシア軍は、3方面同時進攻をしたために戦線を拡げすぎており、南部戦線とハルキウ(ハリコフ)方面にも手当てしなければならないうえに、キエフには戦車にとってもっとも苦手な市街地戦闘が控えているからです。
ビル街に入った戦車は、四方八方から対戦車ミサイルの標的とされます。
防衛側は自由に戦車の最も苦手な砲塔上面を狙い撃ちできるでしょう。
随伴歩兵は、ワンフロアーの一部屋ずつ潰していかねばならないために、多くの犠牲者を築くことでしょう。
そして多大な損害の上にキーウを占領したとしても、まだ先があります。
キーウを落としても、その後延々とウクライナ国民の抵抗に合い続けるとしたら、どうでしょうか。
キーウが陥落し、ロシアが勝利宣言を上げたとしても、それが終りではないのです。
そこからウクライナ戦争の第2幕が始まります。
ウクライナが、それで抵抗を止めることは考えられません。
ウクライナ人が独立と自由を捨てようと思わない以上、ウクライナ戦争はどこまでも続きます。
仮にキーウが占領されても、その戦線は西部に移りそこに正統政府を継続します。
ちょうど南京を陥落させた後に、中華民国政府に更に奥地の重慶に遷都されてしまった日本軍のようなものです。
ウクライナ戦争の少し前に、エドワード・ルトワックはこう述べたことがあります。
「大半のロシア国民は事態をどう受け止めたらいいのか分かっていない状態だが、ウクライナ人らのレジスタンス的な抵抗でロシア軍将兵の死者が増えてくれば、侵攻を疑問視する意見がロシア国内でも広がるのは必至だ。
ウクライナ人による抵抗は、ロシアの軍用トラックを遠方から狙撃するなどの散発的な行動となるが、地道に続いていくだろう。すでに多数の小銃や弾薬が周辺国から運び込まれている。間もなく市民や民兵らに行き渡るとみられる。
今後は、ロシアとの歴史的な結びつきが薄いウクライナ西部地域が抵抗勢力の拠点となっていくだろう。
また、1日に数人~十数人のロシア兵が抵抗活動で死亡する事態となれば、チェチェン紛争のときに「ロシア兵士の母の委員会連合」が率いた反戦デモのような動きがロシア国内で盛り上がる可能性がある。
さらに、ロシアがウクライナ人らを摘発し弾圧すれば、全世界の同情がウクライナに集まるだろう。そうした意味でも、ウクライナ人がどれだけ抵抗できるかが将来のカギを握る」
(産経 エドワード・ルトワック)
ウクライナ侵攻「プーチンの終わりの始まりか」 ルトワック氏緊急インタビュー - 産経ニュース (sankei.com)
一般論としては、ウクライナは平野が占める地形でゲリラ線向きではないことは確かですが、それはアフガン型ゲリラ線を想定した場合のことです。
ルトワックが指摘する「抵抗活動」は、散発的、かつ持続的なロシア占領軍に対してのゲリラ活動です。
1日にわずかずつであってもロシア兵が死亡していくことが続けば、ロシア国民はどのように感じるでしょうか。
かつての第2次大戦がその典型でしたが、互いの国の国力を振り絞った総力戦に突入した場合、国家の最大のリソースはなんでしょうか。
それは武器・兵力・兵員の質と量もさることながら、それ以上に重要な要素は実は「自国民の支持」です。
自国民の支持を失った政権は、絶対に戦争を継続することができません。
こんな戦争には大義がない。死んだら馬鹿馬鹿しいぞ、え、なんだって自給300円で、死んでも弔慰金が1万ちょぼちょぼだって冗談じゃねぇや、第一メシも食わせないで戦えるかバカヤロー、ウクライナ人民はファシストの圧政から解放されてオレらを歓迎してくれるって言ってたじゃねぇか・・・。
こう考える兵隊が多くなれば、ひとつや二つの戦闘で勝利しても、しょせん最終的に戦争に勝つことは不可能です。
彼らはスマホでこの最悪の状況を国内の家族に送り、いくらプーチンがフエースブックを見れなくしても、それはたちまち国民に知れ渡ります。
しかもその戦闘にすら勝てないのですから、ロシア人の戦意はダダ落ちです。
ロシアでは昨日大規模な反戦デモが起きて3500人が拘束されました。
時事
「【ロンドン・ロイター時事】ロシア各地で6日、ウクライナへの軍事侵攻に抗議する反戦デモが行われ、タス通信によると、約3500人が警察に拘束された。 このうち首都モスクワで1700人、第2の都市サンクトペテルブルクでは750人に上ったという。
反体制活動家らがソーシャルメディアに投稿したビデオによると、デモ隊は「戦争反対」「恥を知れ」と叫んだ。中部エカテリンブルクでは数十人のデモ参加者が拘束されたり、参加者の1人が暴動鎮圧用装備で身を固めた警官に暴行を受けたりする様子が映っていた」
(時事3月6日)
ロシアで反戦デモ、3500人拘束(時事通信) - Yahoo!ニュース
かつてのベトナム戦争において米国は戦闘に勝ちながら戦争に負けましたが、その最大の原因は「自国民の支持」を失ったことでした。
プーチンは歴史を忠実に繰り返してしまったようで、ウクライナ戦争もまた、ロシア人の支持を得ているとはとうてい見えないどころか、プーチン政権の命取りになるでしょう。
ウクライナに平和と独立と自由を!
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プーチンはどうやら暗殺を恐れてウラルの要塞に引き籠もって指示だけ出してるようですね。
仲介の電話会談でもエルドアンに「ウクライナがロシアの要求を全て受け入れたら停戦する」って、なんか斬新な「国際交渉」だな。
ベラルーシとの共同訓練でドニエプル川に浮橋を掛けたあたりまでは、まだ強く恫喝してきたな程度でしたが、ドネツク人民共和国&ルガンスク人民共和国を独立承認した2月16日に私は「戦争が本当に始まる」と確信しました。
プーチンも国内事情で窮地にあったんでしょうけど、どこで間違ったのやら。宮殿も建てたことだし後任に任せて「豊かな老後」が送れただろうに。。
独裁者になると猜疑心の塊に陥るものらしいですけど、忠臣だったメドベージェフとかに任せられなかったのかなあ?と。で、アイツ今何してるんだ?
記事最後の写真の意味に遅まきながら気が付きました。金色の麦の穂と青空の上下真っ二つな写真の意味!
投稿: 山形 | 2022年3月 7日 (月) 06時19分
最悪ですよ。戦争は軍事力による外交交渉で、外交交渉は軍事力によらない戦争です。「こっちの要求を全部飲め」と言ったら、まとまる交渉もまとまらなくなります。
第二次世界大戦時、アメリカの軍人は、ドイツや日本に無条件降伏を突き付けることに反対しました。日独両国とも、虫の息状態でしたから、かなり有利な条件で終戦に持ちこめるのですが、無条件降伏を突き付けたために、戦争が長期化する結果となったのです。
投稿: 名無しの権兵衛 | 2022年3月 7日 (月) 10時52分
ロシア軍の兵士や戦車はもう、やる気ないのでしょうね。
攻撃出来ているのはミサイルだけですから。
もっと言えば、行ったきり帰ってくるな、がプーチンの本音かもしれませんね。丸ごと寝返ったとしても、モスクワに戻って反乱を起こされるよりは全然マシですから。
留守番のモスクワの軍が反乱を起こしてクレムリンを占領して、プーチンは権力を失って亡命、という感じにならないでしょうか。
投稿: プー | 2022年3月 7日 (月) 13時33分
この戦争は「プーチンの戦争」であり、「プーチンの臆病さが招いた戦争」って事を大勢のロシア国民は良く理解しています。
レーニンは「インフレが敗者を決める」と言いましたが、国民の困窮は情報統制下でも不可能です。
スケートの皇帝プルシェンコあたりが、人権侵害だとかプーチン支持を打ち出していますが、彼は皆もが認めるプーチン政権下の特権階級。
逆効果でしょう。
また、たしかにトランプが大統領だったならばプーチンの侵略はなかったとも考えられますが、「問題を先送りさせるだけだった」とも言えます。
バイデンは西側社会をほぼまとめ切り、空前の経済制裁を実現させた外交力は高く評価できます。狂人の退場まで実現しそう。
バイデンの支持率は10%上昇していて、これで参戦せずともウクライナ支援が大幅に拡大出来そうです。
米国では「民間軍事会社の参入を許可するもよう」、とする識者もあります。
ゼレンスキー自身も良く踏ん張っていて、ゲリラ戦も最初から覚悟していたようです。それに国民も良くついていっています。
そりゃそうです。仮に橋下や玉川の言うようになれば、占領下では地獄が待っていると考えるのが常識です。
たまらずプーチンはシリアでゲリラ戦部隊を募るようですが、ウクライナ側への支援の手は多岐にわたり、正しく特に戦闘機調達が重点化され準備されています。
下馬評では「キーフ陥落は時間の問題」とされますが、仮にそうでもそれで決着がつく事もなさそう。
長引けば不利なのはプーチンの側。日本からを含め、ウクライナ国民の生活には手厚い経済支援で保護される仕組みも構築されつつあります。 がんばれ、ウクライナ!
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2022年3月 7日 (月) 13時37分
テレビで誰かが10日もすればロシアの戦費は無くなるから戦争が収まるのではとか言ってましたが、その10日が過ぎても侵攻を続けてますなぁ。
原発攻撃はチェチェンの私兵部隊との話もありますね。
正規のロシア軍だけでは足りず、当初から民間軍事会社やらチェチェンやら傭兵も使ってんですね。
ベラルーシ軍も参戦ですかー。
ゼレンスキー大統領暗殺に400人?潜入。
一方ウクライナには、外国人義勇兵1.6万人が既に入国したと。健闘を祈ります。
守られない停戦交渉の3回目する意味ありますかね?
これロシア側は降伏要求だけです。
ロシア軍のあの長い車列、空爆したらさぞかし気分が良いことでしょう。
あー、ロシア国民の不満が増幅していき革命でもクーデターでも起きてくれー。
投稿: 多摩っこ | 2022年3月 7日 (月) 14時08分
相手領土に侵攻しておいて停戦の条件に全面降伏を設定しているのですから、下手糞このうえない出口戦略です。
マジで子供ケンカのレベル。
大義はない上に燦々たる戦況をこれ以上国民に知られる事がないようにロシアはインターネットの遮断まで検討し始めました。
もはや国家レベルでの自殺です。
ベラールーシからの援軍で西部からの補給を断つ作戦、シリアからの傭兵募集など裏を返せばロシア軍自体がこれ以上戦力を投入出来ない苦しさを感じますし、しかもシリアの傭兵にはドルで給料が支払われるわけで…
その金がいつまで続くのかという問題とあわせて紙くずルーブルで命を張ってるロシア正規軍の更なる志気低下が不可避でしょう。
クリミア侵攻からしてウクライナの恨みと経済制裁を食らうだけの戦略的には意味の見えない愚行だったにもかかわらず、戦術的な大成功でロシアはその負の部分を完全になかった事にしてしまったのが今回の杜撰過ぎるウクライナ完全掌握作戦へと繋がったのでしょう。
ロシアがこれ以上継戦しても国力と国際的信用をすり減らすだけの服毒行為でしかありませんが、これまでの状況を見るにトップが自身の間違いを認めないまま国民ともども壮大な無理心中を図っていくと思われます。
願わくばロシアの核のボタンがトップの一存だけで作動するような愚かなシステムになっていない事を願うばかりです。
投稿: しゅりんちゅ | 2022年3月 7日 (月) 14時27分
アメリカのブリンケン国務長官の発言が気になっています。
「紛争は好まないが、準備は出来ている。」とか「ロシアはウクライナを制圧することは出来ない。」などです。
ウクライナ国民には気の毒ですが、もしアメリカ、NATOが軍事介入する気はないと表向きは発言し、超強力な経済制裁でロシアが疲弊しきったところで軍事介入し、ロシアを二度と脅威にならないようにする。国連安保理からも追放する。
それまではウクライナに武器や食糧支援で後方支援し、時間を稼ぐ。
Xデーの時は、それこそプーチンに核ボタンを押す時間も与えないくらいの速さで暗殺する。プーチンの居場所くらいアメリカの情報機関はつかんでいるはずです。そして攻撃態勢も整っている。実行部隊はポーランドに派兵した部隊です。その時は陸海空総動員です。
現代版ノルマンディー上陸作戦です。第2次世界大戦の時も決行直前まで作戦が漏れない様に機密保持に徹しています。
今のプーチンはヒットラーに匹敵するほど危険な人物です。
ブリンケン国務長官の「準備は出来ている」はそういう意味であって欲しい。
あくまで、私個人の希望的観測です。
投稿: karakuchi | 2022年3月 7日 (月) 22時45分
ロシアがまた変な主張を始めました。
曰く、非友好国にはルーブルで返済するです。
国債の利払いの期限が迫っていますし、苦肉の策ですが、紙くず同然のルーブルを欧米が受け取るか疑問です。
仮にルーブルで支払ったとしても、ロシアは紙くず同然のルーブルを刷り続けないとならない。刷れば刷るほどルーブルの価値は下落し、それこそパンを買うのにリヤカーにルーブルを積んでいく。
第1次世界大戦後のドイツの風刺画のような状態になりつつあります。
実際にロシアは北朝鮮並みの国に落ちぶれます。
投稿: karakuchi | 2022年3月 7日 (月) 23時16分