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2022年4月 5日 (火)

「キーウ虐殺」続報

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 キーウ虐殺事件の続報です。

「米宇宙開発企業マクサー・テクノロジーズは3日、ロシア軍の占領から解放されたウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャの教会敷地で、長さ約14メートルの土坑を捉えた衛星画像を公表した。ロシア軍の侵攻後に掘られた集団墓地の可能性があるとしている。
 3月31日に撮影された衛星画像には、住宅街にある教会の敷地に掘られた縦長の穴が写っている。穴は同社が同月10日に撮影した別の衛星画像で最初に確認されたという。埋葬された人数などは明らかになっていないが、現地を訪れた米CNNは、少なくとも150人が埋葬されたとする地元警察当局や住民の証言を伝えた。
ウクライナ司法当局は4月3日、キーウ周辺のロシア軍から奪還した地区で、民間人ら計410人の遺体が発見されたと発表した。
 国連の人権監視団は、ロシア軍が包囲する東部マリウポリでも、衛星画像の分析から複数の集団墓地が確認されたと発表している」
(毎日4月4日)

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BBC キーウ近郊教会に集団墓地か 長さ14メートルの土坑捉えた衛星画像

「ブチャのアナトリー・フェドルク町長はAFP通信に対して、280人を集団埋葬したと話した。ウクライナ軍司令官の1人は、18歳から60歳の男性がロシア兵に取り押さえられ、処刑されたと述べた。
アメリカの人工衛星企業マクサー・テクノロジーズは、ブチャの教会の敷地内に長さ13メートルの塹壕(ざんごう)が掘られているのを、衛星写真で確認したと発表した。
写真は3月31日に撮影されたもので、集団墓地がある場所と一致するという。
マクサーによると、この地域では3月10日ごろからこの塹壕が掘られていた様子があった。
BBCはこの写真について独自に確認が取れていないが、米CNNは、この場所の集団墓地で遺体を見たと報じている」
(BBC4月4日)
ブチャなどキーウ近郊で殺人の証拠相次ぐ、410人の遺体発見と - BBCニュース

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https://www.pravda.com.ua/rus/news/2022/04/4/7336983/ 

ドイツ在住のセルゲイ・サムレニー氏のツイート。
https://twitter.com/sumlenny/status/1510168073831165956
午後5:11 · 2022年4月2日
サムレニー氏はこの間の戦況に関してたびたび専門的見解を発言していおり、ハインリッヒ・ベル財団の職員で東欧人権問題の専門家 。ウクライナ、ロシア、ベラルーシで10年以上働いていた」と紹介されています。
なお、ハインリッヒ・ベル財団は、ドイツ緑の党系シンクタンクです

内容的には未確認ですが、ひとつの見解として紹介します。

「ロシアは、ウクライナの降伏に続いて、3日以内にキーウを容易に奪取することを計画しました。-ロシア軍部隊の後には数千人のriot police(治安警察)が続いた。
ロシア軍は45,000個のボディバッグを購入し、mobile crematories(移動式火葬場)を持ち込んだ。
彼らはウクライナの大量死刑を計画していたと確信している。

2021年9月、ロシアは戦時中の集団墓地の掘削と維持に関する州の技術基準を採用し、2022年2月1日に発効した。
専門家によると、この新しいロシアの技術基準によって予想される集団墓地のサイズは、「核戦争またはパンデミックに対してだけ考えられる」

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ロシア人が2月26日に「勝利」に関する公式記事を発表したように、これらの墓はウクライナ人向けに予定されていたようだ。
標準的な予想では、3日以内に各墓地で最大1000人の死体を対象とする独立した集団墓地の掘削が行われた。
16人の兵士のチームが、すべての墓の掘削に携わった。
要約すると、ロシアはウクライナ軍に対する迅速な勝利、ウクライナの完全占領、ウクライナの市民社会の指導者、政治家、文化的指導者、聖職者などの大量虐殺を含む大量虐殺を計画したようだ。
計画されたような、大量虐殺は第二次世界大戦以来見られなかった。
理解のために。ここに集団墓地に関するロシアの州の技術基準からの詳細がある、計画と写真で、墓を掘る・隔離する方法、死体を化学物質で覆う方法、そして墓全体を重いもので切り倒す方法を説明してある」

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[サムレニー氏のツイートの要約]
①ロシアは3日以内にキーウを占領し、ウクライナを降伏させる計画だった。
② ロシア軍部隊の後に数千人の治安警察を投入した。
③ ロシア軍は4万5千個の死体袋を用意し、移動式火葬場を持ってきた。
④ロシアはウクライナ軍に対する迅速な勝利、ウクライナの完全占領、ウクライナの市民社会の指導者、政治家、文化的指導者、聖職者などの大量虐殺を含む大量虐殺を計画していたとみられる。

現時点で、このサムレニー氏の情報の裏を取る方法はありませんが、事実ならまさしく戦後最大の戦争犯罪で、しかも偶発的に起きたものではなく、計画的にウクライナの指導層、聖職者の抹殺を目的としたおそるべきジェノサイドだったということになります。
続報があれば報じます。

またブチャには悪名高いチェチェンのカディロフツィ部隊がいたことが、その破壊された軍用車両から判明しました。
カディロフツィ部隊は、チェチェンで「プーチンの犬」と呼ばれるラムザン、カデヤロフ首長とその息子が率いる軍事勢力です。
カディロフは、ロシア軍の軍籍も持っており陸軍中将だそうです。

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「2000年代中盤からチェチェンの最高権力者になったカディロフ氏はプーチン大統領の全面的な支援を受けて武力で執権している。民間人の拉致、拷問、殺人などで悪名高い民兵隊を動員して各種人権蹂躪行為を犯している。
性的マイノリティー者を強制収容して反政府活動家は暗殺した。これについてカディロフ氏とその部隊が参戦すると言った時、ロシア軍の心強い援軍になることが予想された。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は「カディロフ氏のチェチェン部隊は秘蔵のカード」と表現した」
(中央日報4月1日)
https://japanese.joins.com/JArticle/289454

この記事でもわかるように、彼らは軍事集団というよりもむしろ恐怖政治を実行するテロ集団であり、これがセムレニー氏が指摘するライオット・ポリスなのかもしれません。
今までシリアに派遣され、その残虐さを知られていましたが、今回もウクライナ戦争に投入されましたが、緒戦のホストメル空港攻防戦で空挺部隊の一部として投入され、大損害を被ったと伝えられていました。
ゼレンスキー暗殺のためにも差し向けられており、英国のSASによって未然に無力化されてしまったとされています。

この「キーウの虐殺」に対する各国の反応です。

「米国のブリンケン国務長官はロシアによる戦争犯罪の捜査と、対ロ制裁の強化を呼び掛けた。
英国のトラス外相も3日、民間人に対する「無差別攻撃」を戦争犯罪として捜査する必要があると発言。欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は対ロシア制裁の強化を表明し、国連のグテーレス事務総長はブチャでの民間人殺害について独立した調査が不可欠だと述べた。
ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は3日、キーウ郊外のブチャやイルピン、ホストメリから、ロシア軍の「戦争犯罪、人道犯罪」による「世界滅亡後」のような光景が伝えられていると述べ、子どもを含む民間人の殺りくや強姦、強盗などの行為が国内外で裁かれることになると語った。
国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は3日、ロシア軍の占領下にあったキーウや北部チェルニヒウ、東部ハリコフの周辺で2月末から3月にかけ、民間人の男女や子どもが銃殺されたり、女性が避難先で繰り返し強姦されたりしたとする報告書を公表した」
CNN4月4日)
CNN.co.jp : 集団墓地に民間人150人の遺体か、強まる「戦争犯罪」の声 ウクライナ - (2/2)

おそらく、プーチンは勝とうが負けようが、負けたらなおさらのこと、侵略に対する責任のみならず、キーウ虐殺事件という戦争犯罪を問われることになるでしょう。

ちなみちどうでもいいですが、いちおうロシアの弁解も。

「一方、ロシア国防省はブチャからの映像を「偽物」だと断じ、占領中に暴力を受けた住民は「一人もいない」と主張。ロシア軍はこの間、住民に452トンの人道物資を配布したとする声明を出した。
同省さらに別の声明で、複数の外国メディアがブチャのニュースを一斉に報じたのは計画的に仕組まれた作戦だと非難。ロシア軍部隊が先月30日に撤退してから映像が流れるまでの4日間の空白は、映像が偽物であることを裏付けているとの主張を展開した」
(CNN前掲)

ロシアは偽旗作戦にやられたと言っていますが、自分がやっているからお前もやっただろうという類の寝言にすぎません。
日本でこれを信じるのは、馬淵氏くらいしかいないでしょう。

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ウクライナに平和と独立を

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コメント

カチンの虐殺を思い出しますね、あの時もドイツに罪を被せようとして失敗、更に長々と罪を認めなかった。

ちなみにリニューアルしたNHKクロ現で昨夜は「ロシアが流すフェイクニュースを現地で危険を冒しながら検証するウクライナ公共放送」でした。
ロシア国営放送では「現地で被災者に食料を配給するロシア軍」「本当に助かります!」と涙ながらに語る被災者。
まさにそのシーンをスマホで隠し撮りしたら周りはライフル持ったロシア兵に向かって「侵略者からモノを貰うやつなんかいないぞ!」「帰れ!帰れ!」のシュプレヒコールでした。

ロシア(ソ連)の戦争犯罪といえば「カチンの森事件」を思い出しますけど、あれは一応虐殺とはいえ士官のみでしたからね。今回の方がよほどたちが悪いです!

カチンの森での慰霊祭でも、プーチン大統領になってから現地の式典に参加しようとしたポーランドのガチンスキー大統領の乗機が謎の墜落。一応濃霧のせいだとされましたが、あれもいつまでも撃墜疑惑が残ってますね。  

 こうした事実が示すのは制圧後をにらんで、すべて計画性に基づいて事前に設計されていたという事。
すでにして露軍の戦争犯罪は「ジェノサイド」だと思いますが、ここまで計画的だとロシア政府は言い繕いようがありません。

今後ともロシア政府はウソにウソを重ねるしかなく、それはロシア政府・軍部はナチスで、プーチンこそが真正のヒトラーだったというオチだったからです。

ロシア国民だって、わずかながらもこうした情報に接する手段がないわけじゃない。目端の利く主だった重鎮や、自由なオリガルヒたちはすでにロシアを捨てて国外脱出しています。

徐々にですが、確実に大量破壊兵器を用いらせる事なく、戦争犯罪者たちを浮き上がらせる方向に進んでいると思います。

ロシア軍の蛮行が世界に知れ渡り、ロシア軍が各地で苦戦している状況が伝わっても良識ある一部の層を除いたマジョリティはプーチンに心酔してロシア議会はポーランドやバルト三国の非ナチ化を求めるとか息巻いているあたり、プーチンが倒れたら戦争は終わってロシアも変わるとする見込みは楽天的な発想なのかもしれませんね。
ロシア国民が一度地獄を見て内部から変革しない限り変わらないでしょう。

山路さん
>今後ともロシア政府はウソにウソを重ねるしかなく

スネ夫の「ウソがばれそうになって、誤摩化すためにまたウソをつく。ウソがどんどんふくらんで、手におえなくなるんだ。」というセリフを思い出しました。

ウソでウソを塗り固めるのは大本営に中国共産党、今回のロシアと独裁国家が共通して辿る道なんでしょうね。

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