マリウポリの危機
マリウポリが陥落の危機を迎えています。
31日の英国国防省の発表では、いまだ抵抗は継続されています。
10万の市民が残されています。
中心部ではなおウクライナ軍が立て籠もっていますが、補給を遮断された状況では時間の問題だと思われます。
東部ドネツクの武装勢力は、「人民共和国」を宣言しているようです。
「ウクライナ東部を実効支配する親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」(自称)のプシーリン首長は31日、激戦が続く東部マリウポリに「地方行政府」を創設すると発表した。タス通信が伝えた。マリウポリの掌握を宣言した形だが、実態は不明。
英国防省は31日、マリウポリ中心部はウクライナ軍が保持しているとする戦況分析を公表していた」
(産経3月31日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/767dee2423bfe88189736ca0be494ca5b96c35c9
3月31日のウクライナ情勢
tps://www.yomiuri.co.jp/feature/titlelist/ukraine_news/
市街地にまともな建物はもはや存在せず、無差別空爆と砲撃により瓦礫の原と化しています。
「マリウポリでは停電や断水、食料不足の中で「10万人」(ウクライナ副首相)の住民が取り残されている。英BBCによると、赤十字国際委員会(ICRC)は3月31日に住民退避のための車両派遣を計画していたが、露軍に足止めされ、1日に改めて派遣を試みている。マリウポリ市長の側近はSNSで「住民が脱出することすら非常に危険な状況だ。露軍の妨害で支援物資も届いていない」と訴えた」
(読売4月1日)
マリウポリ、残された「10万人」…露軍空爆強化に市長「物資は届かず脱出も危険」 : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
民間衛星が捉えたマリウポリの市街地の去年のものと比較してみます。
2021年6月のものです。美しい市街地がひろがっています。
ttps://www.businessinsider.jp/post-251552
続いて同じ市街地の2022年3月9日のものです。
同上
ニューズウィークによれば、光学センサーMODISの火災をモニタリングでは、マリウポリで多くの火災が確認されています。
またウクライナ軍が救出に向かったという情報もありますが、2機が撃墜されて失敗したとも伝えられています。
なおウクライナ軍残存部隊には、「アゾフ連隊」も含まれています。
このような切迫した状況においても、山口敬之氏なお執拗にアゾフ連隊」叩きを続けています。
彼にかかるとロシアの産院爆撃はアゾフ連隊のせいにしていますが、非難する方向が逆です。
今のマリウポリは上の写真でも明らかのように、非人道的な無差別爆撃にさらされ続けており、そこをこそを問題視すべきです。
この悪鬼のようなロシア軍の戦争犯罪を免罪しておいて、なにをやっているのか。
今回のウクライナ戦争は一種のリトマス試験紙で、保守論客と見られた者の中から何人かの変節者が発見されましたが、山口氏もその列に並びたいようです。
マリウポリを抜かれると、昨日私が書いた東部の「人民共和国」から、「ロシア領クリミア」まで繋がるJ 字状のロシア軍事支配地域が完成してしまいます。
奪回することは難しいのは事実ですが、ウクライナ軍は東部はこのロシアによる「支配の回廊」を各所で寸断することに傾注するはずです。
なお、ロシア軍は深刻な兵員と装備の不足に悩まされており、とうとうかつぎだしたのが囚人部隊のようです。
「ウクライナ国防省情報総局は28日、ロシアはBARSプログラム(年1回の招集/最大1ヶ間に応じて訓練もしくは戦闘任務への従事を行う見返りに毎月一定額の報酬を受け取る仕組み)の契約を締結している約10万人の予備役、ウクライナでの戦いに参加して生き残れば恩赦を与えると約束した犯罪者を4月1日から大量動員すると警告しており、チェチェン共和国のチェルノコゾボで拘束している犯罪者(約100人)はすでにウクライナへの移送準備に入っているらしい」
(航空万能論3月29日)
https://grandfleet.info/russia-related/an-armed-russian-army-pickup-with-the-z-mark-has-appeared-to-make-up-for-the-shortage-of-vehicles/
伝統的にロシアは戦争中に囚人部隊を持っている国として有名でしたが、とうとう再び登場したようです。
もう恥も外聞もありませんね。
国際社会は住民の救援に向かっています。
現在、フランス主導で犬猿の仲のギリシアとトルコが組み救出部隊を送ろうとしています。
大型輸送船を使って、一刻も早く西側に避難させねばなりません。
ウクライナ守護神 大天使ミカエル
ウクライナに平和と独立を!
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美しい街だったのになあ。酷いことになってます。人道回廊とやらは形成できていない様子。
ついにソ連伝統の「懲罰部隊」投入ですか。当然最前線でやりたい放題になるでしょう。
ウクライナ軍は当然回廊形成阻止を図るでしょうが、そちらにリソースを割くと実は揺動で一気にキーウ無差別攻撃で陥落というケースもあるかと。。現在は善戦してますけど。
投稿: 山形 | 2022年4月 2日 (土) 07時03分
Harano Timesというyoutuberが紹介していたアゾフ連隊を取材していたジャーナリストも、アゾフ連隊の初期にはカルト的な勢力が存在していたことは認めつつも、アゾフ連隊全体がネオナチでもないし、ましてやゼレンスキー政権をネオナチと見るのも間違いだと言ってましたね。
ウクライナの国情には複雑で不透明なものがあっても、ロシアの政治体制より悪いとは言えないのに、なぜかそこにこだわるネット民が多くてウンザリします。
投稿: ednakano | 2022年4月 2日 (土) 11時51分
残ったロシア将官も、早く皆殺しになりますように…
投稿: ねこねこ | 2022年4月 2日 (土) 13時47分
マウリポリがここで陥落しても、ロシア軍がJの字を維持し続けるのは難しい状況ではないでしょうかね。ロ軍支配地域は奥に伸びがありすぎて、隙だらけです。
ウ軍の抵抗は散発的に見えるけれど、分散して効率的に戦果を上げる方法にこだわっていて、世論を味方に最新兵器を所持して長期戦を意識したゲリラ戦のような戦争の仕方をしています。
ウクライナにとって、停戦交渉の中でも主権を放棄するとも思えません。すれば次はオデッサであるのは確実で、クリミアの失敗を繰り返す事になります。停戦交渉の内容も不思議な部分が多く、ゼレンスキー側の譲歩の仕方は深謀遠慮をうかがわせる部分があります。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2022年4月 2日 (土) 15時08分
たった5週間前の、マリウポリの美しい夜景をウクライナメディアがツイートしていました。
https://twitter.com/biz_ukraine_mag/status/1508061638678745088?s=21&t=3UXQMlk5PFy9qMMdtl7DGg
午前中のニュースではウクライナ側から3300人程をなんとか脱出させられた報がありました。赤十字側(ロシア設置)の回廊は引き返しましたがまたトライするとの事。
10万には10日及びませんが1人でも多くの命が救われる事を祈ります。
戦いが長引くにつれロシア側は兵站に窮しますが、ウクライナ側も内部離反やスパイ選別、或いは誤爆、捕虜虐待等、出てくるものでしょう。
おそらく山口氏や橋下氏などはそれを以て「ウクライナもダメじゃないかそもそもネオナチだし」と何度もどっちもどっち話を持ち出してくるはずです。
なんでウクライナが完璧に清く従順でないと征服されても仕方ないのか、それがリアリズムだとか、馬鹿も休み休み言えです。
小泉悠氏がネット番組で言っていた
「たとえプーチンが失脚してロシアの体制が崩壊したとしても、あのサイズの領土で西側とは相当価値観を異にする人達が居て、不遇な日々を過ごしながらまたもっと酷いリーダーが出てくる可能性はかなりある」というのは私には似非リアリズムさん達よりよっぽどリアリティがありました。
そしてそれを防ぐ為に欧州からの手当は必要だけれど、結局それはギャップが埋まらない限り90年代を繰り返しなぞり来た道を行くのではないか。鶴岡東野小泉の三氏を以て「その解はない」としか〆められなかったほの動画はとても勉強になりましたが途方にも暮れました。
投稿: ふゆみ | 2022年4月 2日 (土) 15時20分
ednakanoさん
Harano Timesさんの視聴者のほとんどはトランプ支持者で、その中の無知蒙昧な連中から批判的なコメントを多数食らって大変そうでしたね。
アゾフ大隊の引退した創業者は確かに白人至上主義的な傾向がありましたが、今は全くそうではありません。
ましてや「ゼレンスキー政権がナチ思想を持っている」など、プーチン側の荒唐無稽のプロパガンダを信じている保守が何と多い事か。
岸防衛相がたまらず自身のツイッターで「目を覚まして!」と呼びかけましたが、聞き入れる輩は少ないよう。
優秀なジャーナリストであるはずの山口敬之氏などまでが記事のような如くですから、目も当てられません。
ちなみに、ウクライナ政府をネオナチと考える層と反ワクチン層の重なりを指摘した興味深い記事のURLを貼っておきます。
https://news.yahoo.co.jp/byline/toriumifujio/20220307-00285312
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2022年4月 2日 (土) 15時38分
誤字が多くてすみません。
10日は遠くで、ほの動画はその動画です。
スマホの自動変換はせっかちにはホント良し悪しです…。
投稿: ふゆみ | 2022年4月 2日 (土) 18時31分
リアルキ千ガイのプーチンが始めたんで、戦争終結はプーチンが止めるしかない状況です。管理人さんのいうように独裁者プーチンは自分の野望がすべて満たされるまで決して「もう満足じゃ、よし、止めるわ」と言うわけないので、ウクライナが無条件降伏する以外に戦争を終わらせるのに、一番確実なのはプーチン斬首作戦ですわ。
ゴルゴ13みたいなプロフェッショナルな殺し屋が、何の証拠も残さずに、それを遂行することが出来ないものなんでしょうか?なんやらプーチンは大衆(動員された公務員らしいけど)の前で大演説をしているようですし、シロートの私にはJFKの時のようにすればカンタンじゃんと思ってしまうのですが・・
そうでもしないと、マリウポリがロシア伝統の無差別攻撃で本当に壊滅させられそうだからです。人道回廊が閉じられた時、「一般人は皆逃げたんだな、じゃ、残ってるのはウクライナの軍か反ロシア組織しかいないということだ、よっしゃあ、ブッ壊せい!ブッ殺せい!」と、情け容赦ない攻撃が開始されます。もちろん一般民間人は大勢残されていて(ロシア軍はそれを知ってるし、そもそもワザと人道回廊を不完全なものにしてたんで)、彼らが無惨に大量殺戮されます。シリアなんかがそうでしたわ。そうして一般市民に深い恐怖を与え、厭戦気分を盛り上げるロシアの常套手段ですわ。
大勢の人々の自由や財産、命までが無慈悲に奪われるというなら、その仕返しをプーチンにしてやるのは当然ですわ。暗殺部隊というのは、映画やアニメの世界でしか活躍できないのでしょうか?
投稿: アホンダラ1号 | 2022年4月 2日 (土) 23時16分