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2022年5月21日 (土)

トルコ、北欧二国の加盟に反対

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トルコとクロアチアが、北欧二国のNATO加盟に反対しているそうです。
やれやれ、やっぱりあの国がゴネているのですか。
話し合い外交が3度の飯より好きなマクロンさえ、ミラン対戦車ミサイルを送ろうというこの時期に。
エルドアンは、女性首相が牛耳る北欧二国など生意気だ、スウエーデンとフィンランドなどロシアの餌になればいいと言いたいようです。

「エルドアン大統領は、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に対するトルコの反対を確認し、この問題に対処するためにアンカラに代表団を送るという北欧諸国の提案を拒否した。
「我々は、安全保障組織NATOに加わるためにトルコに制裁を適用する国々に『イエス』とは言わない」とエルドアンは月曜日の記者会見で述べ、隣国シリアでの軍事作戦を巡ってトルコへの武器販売を停止するというスウェーデンの2019年の決定に言及した。
トルコはまた、アンカラ、欧州連合、アメリカ合州国によってブラックリストに載せられたクルディスタン労働者党(PKK)を含む"テロ"集団をかくまっているとして、二つの加盟希望国を非難した。
「どちらの国もテロ組織に対して明確な立場をとっていない」とエルドアンは述べた。「どうすれば彼らを信頼できるだろうか」
(略)
トルコは、特に1984年以来、トルコ国家に対して武装蜂起を繰り広げてきたPKKに対する寛大さを示すストックホルムを非難している。
スウェーデン外務省は月曜日、スウェーデンとフィンランドの上級代表が、アンカラの反対に対処するための会談のためにトルコを訪問する予定だと述べた」(アルジャジーラ5月1日)
https://www.aljazeera.com/news/2022/5/17/turkey-confirms-opposition-to-nato-membership-for-sweden-finland

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エルドアン大統領  アルジャジーラ
Turkey accuses Sweden and Finland of harbouring 'terror' groups including the PKK [File: Yves Herman/Pool/Reuters]

このエルドアンという男は、何を勘違いしているのでしょうか。
今、NATO加盟国の一員としてトルコが聞かれているのは、ロシアの凶暴な侵略からいかに自由主義陣営が守れる国を増やしていくことなのかであって、自国の内政問題である少数民族問題ではありません。
クルド労働者党(PKK)とトルコがどのような関係にあろうと、グルド人をスウエーデンが人道支援していようと、なんの関係もありません。
スウエーデンがトルコのクルド民族対策をかねてから非難していようと、クルド人の引き渡しを33回も断ったとしても、それはNATO加盟国としての判断とどう関係があるというのでしょうか。
武器輸出をトルコに禁じていようと、NATOとどう関係あるのですか。

安全保障、それも一国的なそれではなく地域の集団安保体制のあり方を問われているのに、そんなことをまるで取引材料のように持ち出すのがヘンです。
クルド人を突き出せば、NATOに入れてやってもよいゾとか、おおイヤダ。よく恥ずかしげもなくこんなことを言えるもんだ。
これではNATO加盟が一国の反対でも通らないことに目をつけて、ネチネチと蒸し返しているイヤミなジジィにすぎません。

では、なぜウクライナがロシアの標的にされたのでしょうか。理由は3ツです。
まずひとつ目は、ウクライナが弱いと思われていたことです。
ロシアは強烈な力の信奉者で、弱きをくじき強きになびくのが習いでした。
いままで侵攻してきたのは、ろくな軍隊をもたない国ばかりです。
旧ソ連時代のアフガン、ロシアになってからのチェチェン、ジョージア、シリア、いずれも共通して弱小国ばかりです。
ですから今回も、軍事超大国のオレ様にかかれば数日でキーウを占領し、要人は全員ネオナチとして裁いてやる、程度に考えていました。

2つ目は、プーチンはウクライナなどしょせんは「人工的国家」にすぎない、ウクライナ民族とはロシア民族の亜種だから、国民はバラバラで戦う意志はない、むしろ我々をネオナチからの「解放軍」として歓迎するはずだ、と思っていました。
もちろん侵攻したその日にそれが重大な過ちであることを知るわけですが、時既に遅しで、ゼレンスキーは救国の英雄となり、その下にウクライナ国民は固く団結してしまったのです。
戦争は、ウクライナを真の民族国家に短期間で成長させてしまいました。

そして3つ目に、なによりロシアの食欲をそそったのは、ウクライナのNATO加盟が困難で非条約国の状態に置かれていたことです。
だから世界のどこの国も支援を送らず、孤立無援で戦うしかない、と思っていました。
実際は、米国とNATOは軍隊こそ送らなかったものの戦後最大の軍事支援を送り、戦うウクライナを支えました。
米国など、大戦以来初めてのレンドリース法を発動したくらいです。
現代において、同盟、即ち集団安保こそが戦争を未然に防ぐのだ、という認識が完全に国際社会に定着しました。
ですから、この時期にNATO加盟を拒否するという行為は、ほとんどロシア側についたも同然の利敵行為に等しいのです。

このように見ると、もっとも侵略されやすい国とは、①軍備が弱く、②国民がバラバラであり、かつ③非同盟国家だという条件があります。
あれ、どこかで見ませんでしたか、こんな国。
そうです、戦後左翼が理想とした「9条国家」とは、まさにこの三つの条件を揃えた国のことなのです。
日本は、③が日米安保がありましたからセーフでしたが、それすら「米軍がいるから戦争になる」なんて平気で言う人たちがいるんですからね。

それにしても困りましたね、こういう国は。
使えるネタならなんでも使う、意地汚く自国利害しか考えない、なんにでもかこつけてゴネる、というあざとい小人ぶりです。
ひと頃のムン政権が年中このスタイルでした。
輸出規制強化をされれば、まったく関係ないGSOMIAを持ち出してゴネる、スネる、キレる。

今回の件で露になったのは、いまやトルコは自由主義陣営の異物なのです。
大統領に過度に集中した独裁体制、少数民族弾圧と人権弾圧のひどさはロシアと何ら変わりません。
ですから、グダグダ言っていないで、NATOなどさっさと脱退してプーチンが作った独裁国家群である「ユーラシア共同体」にでも加盟したらいいのです。そちらのほうが居心地がいいですよ。
ただ、そこまでの度胸はないから、自由主義陣営の軍事同盟であるNATOにまだしがみついているのです。
実際、この戦争でロシアが目論見どおり4日で勝利していたら、あるいはやらかしたかもしれませんが。
いまやロシアの盟友ベラルーシですら、派兵要請をネグっているのですから、そんな自殺行為をするわけはありませんがね。

できるのはオレならプーチンとゼレンスキーどっちにも顔が効くぜとばかりに、停戦交渉の仲介役ていどですが、ロシアとウクライナ両首脳に電話をしてこんなことを言ったそうです。

「トルコ大統領府によりますと、エルドアン大統領はロシアとウクライナ両国の「常識ある行動と対話の維持が重要だ」と伝えました」
(テレ朝4月2日)

おいおい、「両国の常識ある行動」とはなんのことでしょうか。
それはロシアだけに言いなさい。
非常識の極みはロシアであって、ウクライナは至ってノーマルな祖国防衛戦争を戦っているにすぎません。
露ウ関係は、いわゆる紛争当事国関係ではなく、侵略国とその被害国という関係であって、前者は絶対悪なのです。
したがって喧嘩両成敗よろしく仲介にしゃしゃり出て、「まぁまぁご両人、そうイキリたたず常識を持って話しあえばまた友達に戻れます」的仲介なら、無意味なばかりか有害でさえあります。

エルドアンがこの仲介に乗り出した4月初めの時期は、ロシアがキーウ包囲撤退を断念し南部東部に軍を集中させている局面転換の頃でした。
ウクラナイナ軍の手ごわさをロシアが骨身に徹してわかり始めた戦局の転換点の時期でした。
しかしこの時期に停戦してしまえば、占領地はそのままロシア領土として既成事実化する危険がありました。
事実、南部ハリコフでは、住民投票という形でロシア領土化が始まっています。

つまりトルコが仲介の声を両国にかけ始めた3月末から4月の時期において、ロシアは短期戦争を断念して戦略配置を転換しようとしており、一方のウクライナもまた西側各国からの支援を得るための時間稼ぎが必要でした。
この奇妙な思惑の一致が、停戦交渉が開かれた理由でした。

しかしこの構図を根底から覆したのが、4月初めのブチャの大虐殺発覚でした。

「ウクライナに侵攻しているロシア軍の地上部隊が、首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで多数の民間人を殺害していた疑いが、現地入りしたウクライナ軍や報道機関の指摘で浮上した。他の都市でも露軍部隊による民間人殺害や暴行が報告されており、ブチャの惨状は氷山の一角とみられる。
2日、ブチャに入ったAFP通信の記者は、「静かな並木道に、見渡す限り遺体が散乱していた」と表現した。記者が確認した約20人の遺体は、いずれもジーンズやスニーカーなどを身に着けており、軍人には見えない服装だったという。
遺体は露軍の激しい攻撃で廃虚と化した市内各地に点在している」
(読売4月4日)

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読売

当然のことながら、この大虐殺発覚によってウクライナは停戦交渉を拒否しました。
このような民族浄化を計画し、実行する国とは話すことなどなにもない、徹底的に国外に叩き出すまで戦う、そうウクライナ国民は覚悟を定めたのです。

こうしてロシアから感謝をえようとしたえるとエルドアンの目論見は挫折しました。
面目を潰されて面白くないので、無関係な北欧二国のNATO加盟を妨害して、米国からなんらかの代償をもぎとってやるんだ、F-35の導入再開なんてどうだ、くらいの低次元のコトを考えているのかもしれません。

 

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ウクライナに平和と独立を

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コメント

NATOに加入していながら内政都合でアッチにフラフラコッチにフラフラで、気に入らないヤツは弾圧して独裁強化。対外的には全く通用しないゴネっぷり。

確かにお隣の前大統領閣下そっくりではありますね。日本の輸出管理強化はマスコミ用語であって、あくまでも正常化です。今まで何故か特別待遇されていたのをEU並に「普通に毎回書類を届けろ」にしただけであの発狂ぶり。それに飛び付いて沸き立つ国民と日本の一部マスコミというね。
ムンやエルドアンのことは知らんぷりして「アベ·ヒトラー!」なんて国会前でデモやってた人達って相当に恥ずかしいです。ロシアがウクライナ侵攻始めたら今度は「32回もプーチンと会談した安倍がー」とかまだ言ってたり。
山形国際ドキュメンタリー映画祭で10年も前のことですけど、グランプリ作品が学生が撮った「バック·ドロップ·クルディスタン」だったなあ。。

対NATOのロシア軍からしたら西部のベラルーシに近くてモスクワやサンクトペテルブルク防衛に睨みをきかせる位置に大規模な集積基地を作るのが定石だよなあ···と。
いや、昨日ショイグさん本当に発表しました。やっぱり軍人の考えならそうだよな、と。。

私もクルド人の身柄引渡しは口実に過ぎず、プーチンと親和性が高いエルドアンがNATOの妨害をすることで撹乱を狙うロシアへの利敵行為だと思います。
今のトルコはエルドアンである限り、欧米の味方ではなく潜在的な敵と認識した方がいいでしょう。

あくまで全くの憶測ですが

トルコもEU加盟をなかなか認めてもらえない模様なので、そのための交換条件としてとりあえずゴネる位考えてるのでしょうか?

クロアチアのミラノヴィッチ大統領はトルコの真似をしてゴネて政治的なものを引き出そうということらしいですが、首相は大統領の意向と違い賛成票を投じる考えだとか。
ウクライナが戦争になったらNATO軍として派遣してるクロアチアの兵を撤退させる(実際にはどこにも派遣してない)、このような謎の発言をするミラノヴィッチ大統領、尻拭いでクロアチアの首相は色々と大変ですね。

EUにしろNATOにしろ国連にしろ、一度加盟国家の棚卸をした方が良いんじゃないかと思いました。

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