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2022年5月 4日 (水)

ロシア軍トップ、死にかける

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ロシア軍の機密漏洩は深刻なようです。
ご承知のように、ひともあろう参謀総長、つまり軍トップのワレリー・ゲラシモフ上級大将が前線視察に来た時、頭上に砲弾が雨あられと降り注いだそうです。

「ワシントン=田島大志】米紙ニューヨーク・タイムズは1日、ウクライナ軍が東部ハルキウ(ハリコフ)州イジュームを訪れていたロシア軍制服組トップのワレリー・ゲラシモフ参謀総長を標的に、集中攻撃を行ったと伝えた。ゲラシモフ氏は直前に立ち去り、攻撃を逃れたという。
同紙がウクライナ軍と米政府高官の話として伝えたところによると、ウクライナ軍は、ゲラシモフ氏の現地入りを察知して4月30日夕、露軍が前線基地にしているとされる学校に激しい攻撃を仕掛けた。ゲラシモフ氏はこの日午前に学校を訪れていた。この攻撃で、露軍の司令官ら約200人が死亡したという」(読売5月2日)

ゲラシモフは事前に逃れていた、いや右足に負傷したとか、色々情報はあるようですが、彼に随伴していた幕僚とアンドレイ・シモノフ少将が戦死したようです。ただしすべて未確認情報です。

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ワレリー・ゲラシモフ 参謀総長
ゲラシモフ参謀総長が滞在する露軍司令部近くで爆発、多くの士官が死亡か (grandfleet.info)

ウクライナは「ゲラシモフでなく、ロシア軍の重要な拠点を狙った攻撃だ」と言っていますが、たぶんとぼけているのでしょう。
狙いましたなんて言ったら、暗号解読ができていることを自白するようなものですからね。

ウクライナ軍の情報収拾能力の高さはつとに有名になっていますが、西側、特に英国のインテリジェンスが全面協力しているといわれていますから、ロシア軍最高幹部が最前線の司令部入りしたという異例の動きも、事前に把握していたと思ったほうが自然です。

ゲラシモフが戦死していたら、局面が変わった可能性があります。
ゲラシモフは参謀総長としてショイグ国防相と並んで、今回のウクライナ侵攻の立案者です。
彼は1999年のチェチェン紛争の指揮を執り、市街地を焼け野原にし、市民を大量虐殺した張本人のひとりです。
プーチンの太鼓持ちで、側近の「プーチン7」のひとりです。
ゲラシモフは今回、ロシア軍が大苦戦した責任で俵に足がかかっていましたので、最前線までノコノコやってきたのでしょう。
ここで討ち取られてしまうことの損失は、ウクライナ戦争の趨勢に大きく影響するところでした。

このウクライナ軍の正確な砲撃は、いくつかの点でロシア軍の背筋を凍らせたはずです。
最大の恐怖は、ゲラシモフがこの時間に、このイジュームの第2緒兵科連合司令部に来ることがバレていたことです。
だとすると、大戦中に山本五十六が南方戦線視察途上で待ち伏せ攻撃によって戦死した事件のように、ウクライナはロシアの暗号を完全に解読していたことになります。
もちろんロシア軍は大慌てで暗号を変更したことでしょうが、一度解読された暗号はきわめて脆弱となって簡単に再び解読されてしまいます。
あまりにも将官クラスの戦死が多いのは、ひょっとしたらそうとう初期の段階から暗号はダダ漏れだったのかもしれませんね。
地形的な問題もありますが、あまりにもロシア戦車隊や補給部隊が待ち伏せ攻撃で大損害を出すことが多いのも、なんとなくうなずけます。
もちろんウクライナ軍は、暗号を解いていた、なんてオクビにも漏らさないでしょうから、事実がわかるのは誰かが回顧録を書くまでのお楽しみとになります。
私はロシア軍と情報関係者の中に英米の協力者がいるのに、100ルーブル賭けます。

第2に、ゲラシモフが攻撃を受けた場所がイジュームだったことです。

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ロシア国内で飛び交う「戦争」の言葉…プーチン氏また「誤算」、長期戦へ世論誘導か : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

イジュームは、ロシア軍が東部ドネツク、ルハンスク両州の全域制圧を目指すための集結拠点ですから、そこに設置した司令部がウクライナにピンポイント砲撃を食らっているということは、ロシア軍の東部戦線に安全地帯はもはやないということです。

しかしまだロシア軍は全面崩壊するには至っていません。
小川清史元西部方面総監(陸将)が、このような意見を述べています。

「通常戦力をもってきたロシア軍も、瓦解はしていないと思います。じゃないとこんなに、司令官クラス、少将クラス、准将クラスが全面に出て行って頑張っているわけですから、犠牲を払ってでも。
このラインというのは、結局、政治に対して軍のコントロールがきいていて、やる気も見せている、ただ兵士のレベルまでいくと十分教育訓練できていないかもしれないという問題はあるとしても、これがガーっと崩れるという風には私は見ていないので、後は政治決着をどれ位に持っていけるか。軍としてやれることはほぼやりましたと」
(5月3日)
自衛隊の元空将と元陸将が分析「ロシア軍はなぜ苦戦するのか?」(堀潤) - 個人 - Yahoo!ニュース

なるほど、しかし私はプーチンの「政治決着」は極めて難しい、というか到底飲めないようなことしか言わないでしょうから、ありえないと思います。
すると残るは、小川悠氏がいうように、プーチンは座して滅亡を待つより、小型核の使用に踏み切る可能性が出てきたとおもいます。
これについては稿を改めます。

※記事後半はテーマが別なので、切り離して明日に掲載します。

 

Fobrikqvgaaopyf

ウクライナに平和と独立を 

 

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コメント

100ルーブルって……200円ぐらいですね‼️
……
……
ツッコミ待ちですね(^^)d(^^)d
関西人にはわかります

 政治決着はあり得ないですよね。
ドイツのベーアボック外相ですら、「ロシアにより指示された条件による平和は、ウクライナにも欧州の私たちにも安全をもたらさない」として、プーチンの言葉など誰も信じる者がいません。
米国としては、プーチン政権維持のために必須なウクライナへでの戦闘になるべく多くロシア軍資源を引き出させ、そこで目的を達成させるつもりでしょう。
蹂躙されたウクライナ側の戦費や、復興に関わる費用は差し押さえたロシア側の巨額の資産で賄う法整備が進みつつあります。

どうも、情報のウクライナ側へのダダ漏れはロシア情報機関のスパイだとか、ウクライナ戦争に反対する多くの行政当局者から列をなして米国側に行われているようです。
プーチンは取り締まりを強化していますが、「焼石に水」状態なのだと思います。

核使用について、英・米はロシアの動きを見切っているよう。
「脅し」による効果はまったくなく、これも確かな内部情報に基づいた判断だと考えます。
いやらしいのは、やはり中共です。
ウクライナとの間で「核の脅しに直面した場合、中国の核抑止力を用いる」とした取り決めを文書で交換しているにも関わらず、核で脅すロシアに何の非難めいた注意を与える気配もない。
最初から分かっていたとはいいながら、汚なすぎる国です。

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