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2022年6月14日 (火)

ロシア、ウクライナ占領地での「ロシア化」に邁進

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昨日、本記事の下書きが手違いでアップされていました。お恥ずかしい。
執筆は前日の午前から始まり、資料を集めて選択をかけて絞り込んでいきます。
けっこう息が長い作業で、だいたい3~4時間くらいかけて一本が作られます。
しんどくも楽しい仕事です。

                                                                                ブログ主

                                          ~~~~~

ロシアは、戦争を進める一方で、既に占領した地域において「ロシア化」を進めています。
ヘルソン州は2014年にロシアに併合されたクリミア半島の北に位置し、2月の侵攻開始直後に制圧され、ロシア軍は11日、南部ヘルソンとメリトポリの住民にパスポートや食料を配るなどして、ロシア化を行っています。

順番を追っていきましょう。
ロシア軍が抵抗を排して軍事占領した後、FSBが指揮をとって始まるるのが、徹底した通信と情報の遮断です。
占領地は外部から完全に遮断され、マスメディアはロシアが検閲体制を敷くまで完全に封鎖されます。
もちろん軍の戒厳令下に置かれて、外出制限がかるのはいうまでもありまけん。

電話とインターネットは、ロシアの通信傍受システム「ソルム」に接続するまで遮断され、アマチュア無線機も没収され、無線通信は行政用に限られ、全ての周波数が監視されます。

また、ウクライナ貨幣とドルなどの外貨は使用禁止となり、ロシア貨幣か軍票のみしか流通できなくなります。
これは市民の中に潜伏する反露パルチザンの資金源を枯渇させるためです。
こうして占領地は陸の孤島となります。

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AFP ウクライナ・マリウポリ中心部で、ロシア兵のそばを通る人々(2022年4月12日撮影)

同時に平行して始まっているのが、選別キャンプ、別名「ろ過キャンプ」です。
外出禁止令の後、全ての住民がロシアの出先機関に出頭を命じられ、新しいロシア占領機関発行の身分証明書が渡され、以後常に携帯することを義務づけられます。
そして密告制度が導入され、反露的言動をした人物があぶり出されます。
ウクライナ軍人、公務員など
ロシア軍に抵抗した人間や、今後する可能性があるものは容赦なく「ろ過キャンプ」に送られて拷問の末に「自白」させられます。
なお、例の「人道回廊」を通過して街の外に脱出した人たちも、ルートが結局ロシア軍支配下の地域につながっているために、そのまま「ろ過キャンプ」送りとなります。


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ウクライナの市民がロシアへ強制移送か。移送先は屈辱的で抑圧的な「ろ過収容所」か。 | TBS NEWS DIG

ウクライナの避難民の推計(UNHCRによる)では、4月29日現在で国内が 770万人以上、国外へは 約547万人1317万人もの膨大な避難民が生じています。
うち、「ろ過キャンプ」を通じてはじき出された反ロシア的と見なされたウクライナ政府や軍関係者、愛国者たちは約66万人。
この人たちは、ロシアへ連れ去られましたが、どこに連れ去られたのかは不明です。
サハリンという説が有力で、ロシア帝国由来のシベリア流刑です。

「ウクライナ・ハルキウ州のある村では2月24日(ウクライナ侵攻開始日)、ロシア軍により電力遮断。ロシア軍が村に侵入し占拠、約1か月間住民らを支配。さらに3月下旬には村民約60人をロシアへ強制移送した。
移送先はロシア国内の"ろ過キャンプ"。やりとりは非常に屈辱的で抑圧的。それは国ではなく、刑務所だ」
(TBSdig 2022年5月2日 )

そして「ろ過キャンプ」送りにならなかった「よいウクライナ人」には、恩賞として食料が配布されます。

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 AFP ウクライナ・マリウポリでパンを配るロシア兵(2022年4月12日撮影) 

では、この食料を受け取るとどうなるのでしょうか。
ありがたいことには、旧ソ連、あるいはロシアのパスポートを配布していただけます。

「侵略者は、キエフ地域のすべての住民を登録し、ウクライナの文書と引き換えにソビエト連邦のパスポートを強制的に配布することを望んでいた。これは、ウクライナ軍防諜部が侵略者の入手したデータによって証明されており、現在一時的に占領下にあるウクライナの地域でのロシア人の行動によっても確認されている、とウクライナ安全保障局は述べている」
ウクライナ治安機関:キエフ地方の住民にソ連のパスポートを配布することを計画した侵略者 |ウクライインスカ・プラウダ (pravda.com.ua)

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ウクライナ兵1000人超、マリウポリで投降 ロシア国防省 (msn.com)

「ロシアの占領下にあるウクライナ南部ヘルソンとメリトポリで11日、地元住民へのロシアのパスポートの配布が始まった。両市のロシア当局が発表した。ウクライナは、ロシアがウクライナ領内でロシア市民を作り、「ロシア化」を進めていると非難している。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はこうした手続きを簡素化して推進している」
(ウクライナプラウダ前掲)

ヘルソンでは、ロシア軍が任命した自称「市長」が、6月11日にパスポート授与式典を行い、住民23名が受け取ったとBBCは伝えています。

「ロシアがヘルソン州の知事に任命したヘルソン元市長のウォロディミル・サルド氏は、「ヘルソンの同志全員が、できるだけ早く(ロシアの)パスポートと市民権を得たいと思っている」と述べた。
ウクライナ側はこの動きについて、同国の領土一体性に対する「はなはだしい違反」だと非難。プーチン氏の大統領令は「法的に無効」だとした。
ロシアは2014年以降に占領したウクライナ南部クリミア半島と東部ドンバスの一部地域の住民に対しても、パスポートを配布してきた」
(BBC6月12日)
 ロシア、占領地でパスポート配布 「ロシア化」をウクライナ非難  Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン) (ismedia.jp)

このような「ロシア化」、言い換えればロシア領とすることこそ、ロシアの軍事侵攻のほんとうの意味です。
このような相手に、「さっさと降伏して国民を守れ」と言っていた橋下氏のような人たちは、わかって言っているのでしょうか。
彼らのいうとおりにしていたら、今頃はウクライナ全土がまんべんなく「ロシア化」されていたことでしょう。
外国軍に侵略されるということのほんとうの意味も知らずに、人命第一主義を気取っているのですからなんとも。

言うのも愚かですが、いかなる国際法においてもこのような占領地においても、「ろ過キャンプ」を作って拷問を加えたり、パスポートを配布して「ロシア人化」するようなことは許されていません。
しかしロシアの発想は常に既成事実を、いかにデタラメであり、許されない行為だとしても積み上げていってしまう、ちょうど北方領土に不法に居すわっても、既成事実化さえしてしまえば、それが真実となってしまい、これを再度元に戻すには戦争によるしかありません。
国際世論も、聞く耳を持たない者には無意味ですし、国際法など始めから無視せねば、そもそもこんな戦争など起きませんでした。

戦争によるものは戦争でしか戻せない、そういう力の信奉者がロシアという国だからです。

 

 

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暴行や拷問…ロシアの強制収容所「住民が語った戦慄の真実」 | FRIDAYデジタル (kodansha.co.jp)

ウクライナに平和と独立を

 

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コメント

スゲー!
ロシアのパスポートではなく、ソビエト社会主義人民共和国連邦「CCCP」のパスポートってどういうこと!?

 パスポートなぞ配ったところでロシア憲法に違反する限りロシア領になどならないわけですが、そんな事はならず者で無法なロシア・プーチンには関係ないのです。
橋下のいう「プーチンが死ねば、いつかはウクライナへ戻れる」という無責任コメンテーター的発言は空疎なばかりか、全くの誤りです。

ここでプーチンに完膚なきまでの恥辱を与え、ロシアをして他国を侵略できない程度まで追い込むような勝利が出来ないなら、ウクライナという国はいつかなくなる。そういう気持ちでウクライナは闘っています。

ところが、欧州と来た日には、トルコの裏切りは目前。
ドイツは約束を果たさず、マクロンはひしゃげた南瓜のような体たらく。米国も共和党が「ウクライナへの武器の供給に制限をかけるべき」とするなど、先行きが非常に心配です。


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